とんから帽子。こんなツ帽子の え...?大講堂...? 冗談じゃないこんな状況で..こいつを早く医者に見せたいんだ もちろん適切な治療をした後で見張りの眼がまいませんがあなたにはあなたの監督範囲で見た異変を報告する義務が... しっかりしろキーフリー! 私が来た扉窓が大講堂の麓に裏がっています すぐに医療塔に運びましょう この間みたいな無茶な尋問はするなよ 魔警団がこいつらの尊厳を尊重しないならすぐに連れて帰るからな 此度の呼び出しは魔警団による召喚ではありません 三賢者が一人「教の賢者」ベルダルート様のご用命なのです すっごくすっご〜くえら〜い人 しかもよりによってベルダルートか.. どっちが先にヤバイ魔法の痕跡を競争な見つけられるかエトラン! わかってるよルルシィ! これは遊びでも訓練でもないんだぞエコー!!任務でも弟のお守りなんてごめんだからな! 大丈夫だってルルシィ! あなたたちの任務は洞窟内に残っている魔法使いの捜索ですよ! 余計な回り道はせず斬までには戻るように! 魔警団にもいろんな人がいるんだなぁ... それどころじゃないってわかってるけど ただ私にとっては大事な試験だったのよ 悔しいわ出口には自分の力で来たかった アガットがいたから無事に出られたんだよ ありがとう助けてくれて... あなたはどうして... 急げお前らもうすぐ閉じるぞ さっき何か言いかけてなかった? すごい息が霧...しにくいくらいですね この魔法の霧のおかげで息ができてる 霧底から出るなよ溺れるぞ あれ?ココ知らなかったっけ? あれだけ魔法を見といてそんなに驚くことかしら ここってまさか海の中なんですかあああぁあ!!? キーフリーから聞いてなかったのか? キーフリー先生大講堂の話あんまりしない あいつにとってはあんまりいい思い出でもないだろうしな... 大講堂については俺が後で教えてやるよ今は先を急ぐぞ おーいシノーシア!いるか?助けてくれシノーシア! オルーギオくん?治療所に来るのは久しぶりね! 最近どう?新しい火傷ある? んな挨拶みたいなノリで聞くなよシノーシア 今日は俺じゃないこいつを頼む...一応止血はしたんだが エルマイル!傷口を洗って消毒しておいてね! 彼があんなケガするなんて珍しいわね 魔法使いはやっぱり秘密主義 いいわあなた達のそういうところ慣れてるから終わったら呼ぶから座って待ってて! 彼女はシノーシア魔法使い専属の医療師だ なんでですか?魔法使いにお医者さんはいないの? この場所にいる医師達は彼女をはじめ「魔法使いでない者」たちだ 滅多なことを口走るなよ 減多なことを口走るなよ 魔法使いが医術を学ぶことは掟で禁じられていますので 癒やしの魔法を学ぶ魔法医のごく一部が 「人を救うため」という大義名分を掲げて 不老不死や死者蘇生...おぞましい人体実験にまで手を出して戦になったのよ 結託の日...人体そのものにかける魔法が禁止されたのは 彼らの研究があまりにも危険なものだった「からと言われているわ そうです..それ以来医師を志す者は魔法使いは魔法を学んでは医術をいけない決まりになったのです! これは基礎クラスで学ぶ魔法史ですよ! でも...悲しい歴史だよね 誰かを助けるための魔法が いつのまにか誰かを傷つける魔法になっちゃうなんて... そんなことにならないために 私達もっともつと勉強しなきゃ... 見た目ほど深い傷ではないわ安静にしていれば回復は早いはず そうか...よかったありがとう じゃあ起きるまで待たせてもらう んだよキーフリーを置いてけって言うのか! ベルダルート様がお待ちなのですよ どういう事情かは知らないけど... 今日は絶対安静面会禁止!あなた達も泊まっていって! この子達はお弟子さん? 疲れたのね休ませてあげて 私もこちらで休ませていただいてかまいませんか? ですが貴方がたが勝手にアトリエに帰らぬよう ってくつろぐの早いなオイ これなら大講堂まで飛んで行けますからね じゃあキーフリーを頼むな わかったわあとで様子を見に来てね さっきの海霧も同じ魔法? 矢はわからないけど紋は同じかな これが魔法使いの住む世界... そしてあれが俺達がこれから行く ベルダルート様はこの回廊の奥の「銀の庭」でお待ちです アトリエの者全員でとのことでしたがキーフリーさんは仕方ありませんね 私と共にここで待ちましょう あっあの...オルーギオ先生.. 三賢者...ベルダルート様って いったいどんな人なんですか? 数々の有名な魔法を作り出したくさんの魔法使いを育てた 魔法使いとしてはとてつもない人だ あくまで魔法使いとしてはな... とんがリ帽子。アートリーに 賢者ベルダルート見張りの眼がオルーキオ召喚に応じキーフリーの徒弟を連れて参上しました 左わきで手を組んで跪くんだよ 三賢者...ベルダルートさま...? これから我が幻影が宙に浮き 七色に光り輝く予定だったのに せっかくの煙彫刻を散らしおって 相変わらずせっかちだのうオルーギオ どーせそんな魔法だろうと思いましたよ あなたの方が相変わらずだ もう少し威厳というものを保ってみたらいかがです 魔法使いの研鑽と教育を司る 師が一番味方につけなければならぬのは何よりもまず「楽しい驚き」よ 教えというのは興味を抱かぬ者には染みぬもの ちょっと見たかったかも... どうだ?・七色に輝いて回転しながら四方へ爆散する私を見たかったであろう? 賢者の称号など飾りにすぎぬ 海上の国々との外務を担う友の賢者エンゲンディル 掟違反への裁きを担う掟の賢者ヴィナンナに比べ 私はただ庭に座り皆の話を聞くくらいしかしておらぬ しかし試験に関しては私の管轄内のこととなる さぁ話しておくれ何があったか 覚えている範囲でがまわないから ロモノーンではぐれてしまったユイニィとアライラには私の方からも捜索を出そう たいそう難儀であったな しかし試験が不本意に中断されてしまったとはいえ 話を聞けば不合格とは言えぬのう... 学びを急ぐ若者たちに次の機会まで待てとするのも酷というもの... 皆に私から再試験を出すというのは そ...そんな願ってもないことです.. え?待って...「皆」? 試験を受けたリチェとアガットだけでなく テティアとココも...ですか? ではここにいる皆が誉れ高い騎士の資格があると言えよう! ロモノーンの蛇の背洞窟を入り口から出口まで抜けたのだろう? リチェもそう思う...ます ココも早く先に進みたいでしょ 協力しよリチェも図書の塔目指す ありがとうリチェ...! 誰かを助けたい気持ちリチェも今ならわかるから 柔軟性のない教育現場は好かぬ! では試験内容をだが... 私に気付かれぬよう私を魔法で驚かせること! 時間も回数も場所も問わぬ! うむ我ながらよい案だ! これは楽しい再試になるぞ! なんかすごい人でしたね あの人はいろいろと規格外だからな 魔法使いとしてはほんとうにほんとーーに力のある人なんだか ちょっとキーフリー先生を思い出しました! あの顔見てるとそういう功績をすべて忘れそうになる... ああ...それは多分: 「楽しい驚き」...とか! おなかペコリチェ... テティアもペコペコ!そろそろお昼の時間だもんね あーじゃあまず腹こしらえと風呂だな 大浴場と食堂に行ってから一度キーフリーんとこ戻るか.. 今すぐ再試の準備をしたい私も髪をところだけど洗いたいわ海風でギシギシだもの 見張りの眼あなたには一眼」としての報告義務が 今してきたぞそれでいいだろ ベルダルート様からの口伝ですとふわっとしていて詳細が伝わりませんので書面にしていただきます 未来ある弟子の一人が未だ行方不明なのですよ協力してください...大人として ユイニィのこと全部は話してないけど大丈夫だよね あの二人とはつばあり帽に襲われて逃げる時はぐれてしまった私たちはそれ以外覚えていない 後で食堂に迎えに用事を行くから済ませたら待っててくれ ココは来るの初めてだよね?案内するよ! テティア達魔法使いみーんなのお家! 大講堂を隅から隅までね! とんがリ帽子。アートリーに テティア達が通って来たのが扉窓の間で... 海霧の終わる辺りにあるのが医療塔 銀の庭がある所は真ん中の... 大講堂の「水底城」の中心部なんだよ! そんなことはないのですが、 それぞれにしていましたが、 で...今いるここは...? 水底城の「商店回廊」!大講堂内のお店屋さんがある廊下だよ 壁のくぼみで魔材や食べ物を売ってたり 自作の魔法器を置いてたり... 大講堂の限定グッズもあるんだよ! 大講堂の限定グッズ!? 七つの尖塔が魔墨壺になってる水底城型ペンホルダー! 魔法使いをイメージしたとんがり巾着! 歴史上の有名な魔法使いを模した煙彫刻の魔法陣もあるよ! 帽子型のとんがりパンにはね好きな具をつめて食べると美味しいんだ! はわ~魔法使いの公式グッズがこんなにあるなんてイターネットでは、 皆も前はここにいたの? たくさんの魔法使いがここ出身だよ ここで生まれてここで学ぶの 幼児期は教室に通って一般教養を学び 経験を積んで試験を受けて卒業できたら一人立ち 一人立ちするとアトリエが一部屋もらえるから そのまま住んじゃう人も多い.. 時折課される実務をこなせば衣食住は保障されるし 魔墨も紙も不足しない住み慣れた環境よ カルンみたいな魔法使いの街や地方の小講堂に移動する人もいるけれど 理由がなければ離れる人は少ないわ キーフリー先生のアトリエはカルンから少し離れた郊外だけど どうしてあの場所なんだろう 私先生のことよく考えたら何も知らないんだなぁ... 湯浴み着に着がえたら汚れた服は洗い樽に入れてね くり返しの陣で新品の頃に戻るんだよ 魔法ってやっぱりすごくすごいね!? 家だとお先輩す、ごく大か 驚くのはまだ早いなぁーっ もっとすっごくすごいんだから! お風呂なのに浜辺がある...! 海なのにあったかいー!! ここお風呂だから... イタタ...ちっちゃな傷が沁みるねぇ でもこの程度の傷で済んでよかったと思うわ 守ってくれたおかげだね 先生の魔法すごかったな 私...もっといろんな魔法が描けるようになりたいな いざって時ためらわずに動けるように描ける魔法の選択肢を増やしたい うん!テティアも一緒に頑張る!がんばろう! それでも学べることが増えるなら精一杯頑張りたいよ 教えて...私もあげてもいいわ あなたの飛靴結構役に立ったからそのお返しよ あっあっありがとう心強いよぉ うるさいわね借りは返すそれだけよ!! 水彫刻...水で作る彫刻魔法... 忘れないうちに形にしたくて仕方なかった人が ほらお風呂入ってる時ってよくいいアイディアが思い浮かぶでしょ? 勝手に作って置いていったんだよ 何か思いついたの?ココ あぁーっでも上がるまでに忘れそう〜 ねよくあるって言ったでしょ? じゃあオル先生が迎えに来るまで魔法の特訓だー! 俺が着いた時は何もかも終わってたんだって 弟子たちははぐれててキーフリーは負傷 つばあり帽は逃げるところだったんだ 子供たちは突然襲われたと言ってたぞ 危険が予測できない以上理由なんか少人数での知るか講堂外活動は見直した方がいいかもな 少なくとも引率者は弟子の側を離れるべきではないと思うね 私の責任とでも言いたいのかね!? 試験中の不備は試験監督のその場にいたのに不届きでしょう!?何もできなかった者に責任がある! 襲われたのは誰のせいでもねぇだろ ただもっと俺たち大人が気をつけてやるべきだったんだ...油断せずにな 団員が洞穴内で見つけた帽子だ 持ち主に返却しておいてくれ その他いくつか魔法陣の痕跡が見つかったが 削られていて詳細は分からず行方不明者の人影もなかったそうだ ...幸いなことに死体もな 推察するに脱出したか何にせよ連れ去られたか自力では戻れない状況にあるのだろう え...そこまで深刻...? あるいは...戻らないのか... あなたもその帽子を自らの手で弟子に返却するように えっ...?でも... ユイニィはまだ見つかってないんですよね...? だから師であるあなたが捜索の任に就く 掟はご存知のはずだが? あ...いや知ってますけど 大切な人切なアンタの弟子が行方不明なんだぞ し...しかし私は...その... 他によほど適任者がいるのでは...? 何寝呆けたこと言ってんだ? 心配じゃないとでも言うつもりか? 弟子を見捨てた師匠なんざ まさか!そんなことは... そうなったら大講堂にいづらくなるかもなァっ 私クックロウ我が弟子の捜索の任精一杯やらせていただきます!! 最初からそう言ってりゃいいんだよ ウトウィン少し脅しすぎです イースの睨みに比べたらマシだろ 今日はいないからな代役だ つばあり帽がどんな行動を取るのか 現状私達にもわかりません 隠れて掟を破るなら試験に乱入しいざ知らず魔法使いを襲うなど前代未聞です この事件は魔警団をあげて調査します 講堂外活動での警備や立ち会いも見直し 見回りの増員警戒の徹底を進言しておきますので あなたも自らの責務を怠らぬよう異変に気付いたらすぐに我々に報告を なんとか誤魔化せたか...? クックロウは心配いらないな アライラの方が一枚も二枚も上手だろう あとはキーフリーと口裏を合わせて... イースヒースが不在でよかったぜ.. イースがどうしたって? まだいたのか!えっと... 北部の魔法街ゴドレー出身 ゴドレー?同郷だ悪いけど見覚えがない... 魔警団に入るような奴なんざ覚えてる奴の方がまれだって! 机についてちまちま作業するのがどうにも苦手でね 早いうちに杖より槍を選んだんだ 子供の頃から期待の星だったあんたが知らなくて当然さ あんたホントはもっと報告できることあるんじゃねぇの? ...どうもあんたんとこのアトリエでは 前例のないことが続いてるみたいだから それが世界を揺るがす脅威の前兆だったら見逃すわけにはいかないだろ? ...って見張りの眼が嘘をつくはずがないか まあ何か..思い出したら教えてくれよ これも世界の秩序と魔法のためだ 「魔法」のためか... 「魔法使い」のためじゃなくて... 来た来た!オルーギオ先生! ずいぶん盛大に広げたな それに...何だそりゃ またずいぶんと抽象的で個性的な... まだ未完成で途中なんです! キーフリー先生が怪我で苦しいだろうから ぬるくならない氷のうを作りたくて.. 役に立つかもしれないと思って! 流れる氷のうっていうより暴れる氷のう... 流れ続けてる水はずっと冷たく感じるから 流れる氷のうにすればいいんじゃないか?って... 強くて力任せな魔法よりも 優しくて心地よい魔法の方が繊細で難しいんだ アイディアは悪くないからそれで流れを作って...やってみろ 早くこれをキーフリー先生に届けに行きましょう! これもう少し陣を隠した魔法器にすれば売れるかもな もーオルせんせーすぐ売ろうとするー お金はだいじだからいいこと... ねぇねぇあれってロロガアガットじゃない? ほら司書の一族の... アガット・アークロム...? アークロム家から拒まれた一族の落ちこぼれが 大講堂に戻ったのか...? とんがリ帽子。アートリーに 海の中で目を覚ますのって不思議な感じ... 医療塔のお部屋使わせてくれてありがとうございますシノーシアさん ここには魔法のかかった道具がたくさんあるから ここには魔法のかかった道具がたくさんあるから 取られる時間がすごく短いの おかげで時間も部屋も余裕があるのよ いつも彼らの便利な魔法に助けられてるから力になれるのは嬉しいわ キーフリー君が心配ならなるべく側にいたいでしょ? ほらほら暗いカオしない! 今日から試験なんでしょう ケガ人のことは名医シノーシアさんにまかせなさい! ココちゃんはしっかり魔法使いになってきて! テティアはちょっとだけ... それがあんまり思いつかなくて... 私どんな魔法見ても驚く自信があるから 逆に何が驚かない魔法なのかわからないんだよね! 自信持って言うことではないわね 驚かせるというのはとどのつまり 予想以上の力を示せということよ 私から行かせてもらうわ 昨日銀の庭で思いついた 銀葉樹へ至る足場の悪い砂の道 もっとも難易度が高くてこの場所で役に立った魔法...! オルーギオ先生が前に階段川でかけた砂の橋! アガットあの時ちゃんと陣を観察してたんだ...!すごい..これなら...! 見事な出来だが驚きはないのう べ...ベルダルート様!? こういった魔法は確かに必要だ 必要ゆえに見慣れている じゃあこんな魔法ならどうですかっ! 橋がだめなら砂のお花! きらきらの水晶リボン! だが驚きには足りぬのう! こういう魔法が見たいものだ! 全部が混ざった砂のすべり台...!? 題してすなべりだい!! ああでも派手な遊具は自分で作ってしまった もう...驚けぬ... 皆の魔法の合体も二度目の驚きはないだろう.. 新しき風を待っている! 思ったより厄介な試験かもしれないわ... あーーっもう足がダメーー! 一日中走り回ってへとへとのへとだよー! 大講堂ってあっちもこつちも階段だらけで疲れちゃった! ベルダルート様も神出鬼没で 見つけた!と思ったらすぐ消えるし たとえ姿を見つけたとしても 試験のための魔法を見せてももっとすごい魔法に強敵...変えられちゃう... 突然耳元でわーっ!ってするのはどう? だめよ魔法で驚かせないと じゃあ魔法でわーっ!って 毎日いろんなすごい魔法に囲まれてたら 確かに驚くのは難しそう... 三賢者様ともなるとあらゆる魔法に精通しているし どんなふうに変えられたんだ? 並大抵のものではお認めにならないってことだわ 魔法を見せても変えられる...か 変えられちまったってベルダルートのことは望む魔法じゃなかったってことだ 外界の実務に関わるようになると、依頼されて描く魔法も増えてくる 明日はあまり仕掛けずよく観察して考える日にしてみるのはどうだ? 依頼人をよく見て知って求めている魔法を見せてやれ か...観察だけ...ですか!? そうだ試験とはいえ魔法使いへの依頼だろ? 「描くな」とは言ってない 魔法使いは描いてないときも描いてるもんだ 一日目はがむしゃらに描いて挑戦失敗だったから二日目は手分けしてベルダルート様の観察... ベルさま魔法見せてー! 私より知ってることが多い大人は驚くことが少なくなっていくのかな だとしたらベルダルート様が 私たちに求める魔法って... お前アガットと同じアトリエの者だな 途中でいろいろあって中断されたけど 落第はしてないよ...? 難易度も高くないはずなのにそんなに苦戦してるんだから 一族への弟子入りを拒まれるわけだ アガットは拒まれてなんかないよ? キーフリー先生の弟子だもん おまえ達の師は「最初の弟子」の一族じゃないじゃないか! アークロムやロエントン...結託の日に残された「最初の弟子」の一族は 代々親族間で師弟関係を結ぶんだ 大講堂外の田舎者はそんなことも学ばないのか? 何も知らないみたいだから アガット・アークロムには気をつけろ 何でそんなひどいこと言うの 一族に認められ当主の弟子になるためのお披露目会で 他人の魔法を盗んだんだ 自分のものと偽って発表したんだぞ アガットがへそんなこと...っ 才能がない者は執念に頼るんだ おまえも同じアトリエなら気を許さない方が... アガット...だから...? だって私描いてる時のアガットのこといっぱい見てるもん アガットの魔法陣もたくさん知ってるもん アガットはきっとそれをするアガットを許さないってこと ...今更あなたに信じてもらったところでもう何も変わらないわ 家族に頼らずに司書になって 絶対に見返してやるのよ 向こうから戻ってほしいと頼むくらいにね そのために私は―... 何よそれイヤミのつもり? ちっちがうの!今日の試験のこと! オルーギオ先生も言ってたでしょ オルーギオ先生も言ってたでしょ ベルダルート様は「依頼人」って! ちょ...ちょっと待ちなさい 会話がつながらない意味がわからないわ アガット!私わかっちゃったかも! ベルダルート様が望んでる魔法! とんがリ帽子。アートリーに アガット私わかっちゃったかも! ベルダルート様が望んでる魔法! それは貴方のアイデアなんだから 私に言う必要はないのよ 貴方が使えばいいじゃない 相談しちゃだめとも協力しちゃだめとも 一人だけでやりなさいとも言われてはないよね? 依頼人だと思って考えろってオルーギオ先生が言ってたでしょ 私はまだまだ下手くそだし 思いつきを魔法陣にするには力不足だけど ベルダルート様に満足してもらえないと思うの! でもベルダルート様を見てたらね 驚いたあとに湧く気持ち びっくりしたあとにドキドキしたりワクワクするようなそんな魔法を求めてる気がしたんだ それなら皆で考えた方が 楽しくてきっと面白いあっと驚く魔法になるよ! 確かに相談にはメリットがあるわでも試験を楽しむだなんて テティアもココに賛成だなっ いい魔法はいい発想だけじゃ生まれない... 目的が手を取り合わないと! 魔法を受け取る人のことを一番に考える それって魔法使いにとってとっても大切なことだよね! そうかもしれないけどでも 「試験を楽しむなんて信じられない」? ...でもすごくココらしい リチェもココの案に乗る あと一日あるしなるようになるでしょ なるようになるって... 自分の力を認めてもらうのではなく 受け取る相手に満足してもらう...か 今までそんなふうに考えた事はなかった 考えた事はなかったけれど... 昨日までのやり方じゃ上手くいかなかったんだもの 教えてあげるって約束もしたし! 他のやり方を試しても損はないわ それが失敗したら「また試せば良い」んでしょ! ありがとーアガットー!! やるの?やらないの!? あなたたちってば誰に似たのかしらね! ベッドに潜ったってわかるのよ ちゃんと寝ないとダメでしょう! あっ!ちょうどよかったオルーギオ先生 オルーギオくんからも言ってあげてね休むのは大事だって! どうしたらできるのかわからなくて.. わからない」が進歩したか 「何をしたらいいかわからない」が「どうしたらできるかわからない」に進んだんだ 私もっともつと「わからない」を進歩させたいです! そこは「わかるようになりたい」でしょ でも本当に良くなってる この魔法ならきっと楽しんでもらえると思うわ 寝てる間にあいつらの成長が目覚ましいぞ 早く起きねえと見逃しちまうぜ 俺もお前に話があるんだ 俺は選ばなきゃならなくなる... 明日が最後の日...! 最終日...の昼も過ぎたというのに あの子らは一体何をしておる!? 昨日も何も仕掛けて来んかったし... さすがのベルさまもさみしいぞー!っておや? ベルさまなにしてるの? ふむ何であろうのう... たくさんの魔法が息づく大講堂でも 海の底にある限り見られないもの... 空から降り注ぐ恵みの雨と 雨上がりの太陽のきらめき! 海霧の水滴を引き寄せの手で雨にしたのは私の魔法で.. 空の光を連れてきたのはリチェが開いた扉窓... 水底城の狭い通路が煙じゃなくても通れるように 避ける壁にしたのはテティアだよ! 呼び声の小袋は私が作りました 私たちが魔法を仕掛けに行くのではなく 興味を抱き自ら驚きに来てもらえるように 海の底で変わる天気は楽しい驚きになりましたか? 私たちの魔法は楽しんでもらえましたが? ワクワクしてドキドキしてもらえたら嬉しいです! そのために一生懸命描きましたから! ハルさま!ベルさまあれは何!? ほらあそこ!あのお姉ちゃんの上を見て! あれは何ていう魔法なの? すごくきれいだねベルさま! そうか外界を知らぬそなた達ははじめてか うわあぁ...!何で海の中に虹が出来たんだろう! 雨上がりに太陽の光が差したから?でも現象には条件があるはずで.. 検証すれば意図的に作ることも... すごい!すごいよ魔法って本当に世界を彩っちゃう奇跡なんだね! はははははっ!辛抱たまらん! 私を驚かせようとして描いたものに そなたたち自身が驚いておる! まったく...羨ましい経験をしておるの! じゃ...じゃあ...! ...小袋を追いかける時の高揚感 通れの通路が開けた喜び 海の中に空を連れてくる奇抜さに 煙で結んだ幻像ではなく 自ら来たいと思わせてくれたことに一驚かされた」... 魔法陣も魔法器の出来もどちらも申し分ない 五芒星試験「騎士の忠誠」 やったやつた!やったねーっ アガットはあの時一族の人が向こうから頼んでくるくらいって言ったでしょ? だったらベルダルートさまも向こうから引き寄せちゃえばいいんだよ! よーしオル先生たちに報告しに行こう! お祝いもする...ケーキ食べる...! 一人デコッソリコッソリ脚イテ ココ?どうしたの行かないの? 禁止魔法二触レタ知ラザル者 話シテオクベキ事ガアル とんがリ帽子。アートリーに 導きの魔針球が示してるのは すごい数のドアノブ... どれを使えばいいんだろう? 「私ノ煙ヲ辿ッテオイデ」... 呼び出してすまないのココ そなたと話がしたくてな 甘い茶は好きかね?今淹れよう 手のひら竜の茶器という名での すごいお茶が竜になった...! 皿の模様に隠された紋と碗の底の陣を重ねて発動する水彫刻の魔法器だ いいですね...すてきな魔法...! 呼び声袋は優れた二重魔法で外側に追跡の陣内側に音記録の陣を無理なく組み合わせてあり、見事だった! だがそなた達も素晴らしかったぞ! 壁避けの陣は雨避けの魔法を上手く応用してあったのう普段の移動はドアノブを旧道を歩くのも使っていたが悪くないと思えたな扉窓もあんな使い方ができるとは思わなんだ本当に素晴らしい! そして雨を降らせる魔法は 海の底にいるという状況を上手く利用した基礎魔法... ...ただの引き寄せの手とはな 皆が試行錯誤して作り上げた魔法に触れるたび 心が震えるのを感じるのだ ああ...「私はこのために生きている」と わかります!すっごくすっごくわかりますっ...! そうかそうがであろう!?そなたもわかるか! そう...私は魔法が好きなのだ 愛していると言ってもいい 魔法を愛する者は知ることに貧欲で知ることに食欲な者は魔法からもまた愛される... 知らざる者だったそなたが 今はその意味を知るように おや怯えさせてしまったかの? すまんなそう構えずともよい そなたのことはあやつから聞いて知っておる ...その茶器は私の最初の弟子が 贈り物としてくれた魔法器なのだ 水の扱いが得意な魔法使い... そなたもようく知っておろう? じゃあベルダルートさまって 先生なんですか...? 今は子供達が安心して学べる環境を作るのが 教えの賢者である私の役割... それはそなたとて例外ではない 私が私の名においてそなたをここで匿おう 私の庇護下にあるとなれば魔警団も手は出せまい つばあり帽からもキーフリーからも遠ざけ隠し守ってやろう どうしてキーフリー先生まで...? ことんから帽子の魔法道具を 「魔法器」と呼ばれる、魔法がかけられた道具たち。 魔法使い以外の人でも発動できため世界中で重宝されていますが、魔法使いにしか造ることができないので高価で売買されています。 右足と左足に半分ずつ描かれた魔法陣を合わせることで、宙に浮かよことができる魔法器。長時間使うと太ももがプルプルする。 宇宙とつながっている魔法器。深淵に消える造りになっている。これを造り上げた魔法使いは、完成した夜か。ら姿を消している。 特殊な魔法を描いくときに魔霊に混ぜる材料をすりつぶすのに使う魔材。陶器製 空気中の水分から水を汲みだす魔法を使ってできた魔法器。下の皿を傾けると注ぎ口になり、飲み水などに利用されている。 他の場所に設置された出口とつなげることができる。とても大きく離しい魔法陣が必要。 「樹血」を固めたもの。木や石に市援描けるが、こすると消えてしまうのであまり使われていない。 木製の軸に金属のペン先をつけて使用する猫画に用いる杖。軸を削ったり装飾したりして使いやすくアレンジする。 手の平に隠して使える魔法陣用の手帳。中の紙はときどき入れかえる。 先生?何してるんですか?それ...チーズ? 蜜の木が食べ頃だからおやつでも...と思ってね 枝のふくらんでるところをナイフで割ってごらん 中の空洞に蜜がたっぷりつまってる! 花や果実の代わりに蜜をためるんだ ここにミルクを混ぜたくだいたチーズとクルミを入れて... 甘くて木のかおりがしてチーズに合うよね 愛が木とテスと俺たちは本当になってお肉のソー さ...皆を呼んでお茶にしようか パンやクッキーにつけてもおいしいし 調理器具に魔材使うのやめた方が... だって使いやすいんだよ すりばち...魔星皿... こうやって暖炉におしりを向けると いえそこまで堕落するわけには だらだらの抱みかたいな、 フ...フデムシの体温でおしりがぬくいです! 私たちの居場所を先生に教えてくれたのもこの子なんだよね フデムシがかわいくて動けません... たんかり明日子のアトリエ...♥おわり 今なお魔法を楽しむことを 忘れない男・ベルダルート 魔法使いの頂点の一人になっても、 最初の弟子・キーフリー どこで行き違ってしまったのか一明かされる物語 ☆この物語はフィクシヨンです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。 コミックス発売当時のまま掲載しています。 淡収録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、