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とんがり帽子。
ごめんね、お
ATELIBROPWTOHAN
白浜鴎
KAMOME『SHIRAHAMA
MORNINCKC
とんかがリ帽子。
このパソ帽子の
ATBLIEROFINTTCH-HAT
白浜鴎
KAMOMESHIRAHAMA
...
!!
CoNTENTS
第41話◆003
第42話◆029
第43話◆O55
そう...そう第44話・ひる7変わらず
第45話◆113
海外編◆147
ATELIEROFWITCHHAT
KAMOME
SHIRAHAMA
俺と一緒に
銀夜祭で
おお
魔法のお店
出さないか?
魔法の
お店屋
さん...!?
タータ君...
こんな
暗い時間に
一人でここへ?
街を出た時は
まだ明る
かったんです
途中までは
農家の荷馬車に
乗せてもらったし
でも思ったより
日が暮れるのが
早くって..
ここの...
ナーキワンの
丘陵地帯に
入ってからは
飛んで来ました
空なら獣も
野盗もいない
でしょ?
...日暮れに
群れで渡る
灰色斑竜を
見たよ
空も完璧に
安全って
わけじゃない
ここまで
無事来れて
良かったけど
街を出る時は
信頼できる大人と
一緒に行動しなさい
俺が星
ノルノア
さんは?
どーしたの?
...じいちゃん
こないだ
腰痛めちゃって
その治療で
今日は病院に
泊まって
るんです
だから
遠出
できなくて
そうなの
それは...
心配ね
ノルノアさん
おだいじに...
お前は
大丈夫なのか?
生活や店は
どうしてる?
元々客は
多くないし
店は俺一人でも
なんとか
...でも
銀夜祭に
出店するのは
島都は
カルンより
めちゃめちや
人が多い
から...
島都?
じいちゃんと
俺の二人だけじゃ
きついかも...って
ゾザ半島の
島都エズレストで
開催される...
銀夜祭
はね
いわば魔法の
品評会なんだよ
元々は魔法器を
貴族や領主に
買ってもらう
ためや
王家に召し抱えて
もらうために
技を披露する場
だったんだけど
それを一目見ようと
集まった市井の人々が
城下街で宴をはじめて
大勢の魔法使いが
自慢の魔法を
披露したり
作った魔法器を
展示したり...
いつしか
本物のお祭りに
なっちゃったのが
銀夜祭!
売買したり
交換したり...
色とりどりの
天幕が立ち並ぶ
とても賑やかな
祭り市なんだ!
4日間ある
お祭りの間は
各地から大勢の
人が集まるから
天幕の場所は
抽選なんです
けど
ノルノアさんが
動けないなら
出店するのは
厳しいかもね...
今年はすげえ
いい場所が
当たったんです
祭りの中心地の
城門前広場::
あそこにうちの店の
天幕が出せるんだって
じいちゃんすごく
張り切ってたから
できれば
辞退せず
出店させて
あげたくて...
だから
お願いします!
銀夜祭のある
4日間
交代で
「星の剣」の天幕を
皆さんに手伝って
もらえませんか?
ぼくらに
...?
急な話ってのは
わかってるん
ですけど
他に頼める人が
思いつかなく
て...
俺...まだ
自分の先生も
決まってなくて
タータ
くん...
魔法使いの
知り合いも全然
いないから..
タダとは
言いません!
俺たちの天幕
半分貸します!
休憩所に
してもいいし
作った魔法器を
飾ったり売ったリ
自由に使って
かまいません
場所がいいから
パレードとかも
見やすいはず...
それに
ココは
はじめての
銀夜祭だろ?
俺も...祭りに
「ともだち」を
誘うのは
初めてだから
一緒に
行けたら
その...
楽しいかな
って..
.....!
!?
先生!
タータくん
困ってる人を
とっても
魔法使いとして
困ってる!
見過ごす訳には
いかないよね!
先生!
リチェも
テティアに
完全同意...!
先生!
これ断ったら
おこリチェ
ポイント
10だから...
そう...
だなあ...
あなたたち
心の声が
ダダもれよ
先生..
......
銀夜祭当日の
俺は忙しいから
お前らを見てて
やれないぞ!
夜全く
次の仕事の
打ち合わせ
とか商談
とかあいさ
キーフリーも
怪我のせいで
万全じゃないから
今年は
行くことすら
迷ってたんだよ
そんな...!
...でも
君たちに
とっては
いい経験に
なりそうだ
天幕を拠点に
できる分
僕もちょっと
気が楽かも
無事
また
じゃあ...!
いいよ
僕らで
手伝おう
銀夜祭は
「星の剣」の天幕で
皆で魔法の
お店屋さんだ!
...
銀夜祭ねえ
あの人も
来るのかしら...
だとしたら
私は..
あ...
すいません
ありがとう
ございます
タータくん
今日はもう
遅いからここに
泊まって
いきなさい
ノルノアさんは
病院なんだろ?
明日そこまで
送るから
えっ
いや
そんな...
明るいうちなら
別に俺一人でも
帰れます
あの
あんまり子供扱い
しないでほしいん
ですけど...
はは..
僕もね
君くらいの
歳の頃には
どこに行くにも
ついて来ようとする
僕の先生が
うっとうし
かったから
わかるけど
今となっては
彼の心配も
わかるよ
こらっふっ
待ちなさ
キーっ
そなたは
また
抜けだって
大人はけして
子供を侮っている
わけじゃない
ただ
世界を信用
していない
だけなんだ
僕にお祭りの
引率を頼むなら
僕の心配を
受け入れるのが
条件だよ
......
わかりました
できれば
協力してくれると
助かるな
タータくん!
ちょっと
こっち来て!
これが
ココの机?
ここでいつも
魔法の練習
してんのかあ
うん!
わっ
直線描くの
うめぇー
...
うおーーーっっ
へへ...
ありがとう!
どれがいい線かを
見抜けるのも
目が修業を
積んでる証だって
先生が
言ってたよ!
...いいなぁ
先生かぁ
俺も早く
俺の先生を
見つけたい
タータくんなら
すぐだよ!
あ!
キーフリー
先生は?
うーん
それは
どうかなぁ
そうだ!
あのさココ
杖を握る時の
力の入れ方
...っつか
筆圧の強さを
知りたいんだ
カ?
ちょっとちがうよーな
杖の形とか
重さの参考に
したいからさ
魔法陣を
描く時と
同じ感じで
俺のひとさし指
握ってみてくれ
えーと
利き手が
右だから
こう?
あれ?
うん
いいよ!
あー
待って
こっちの方が
いいかな
確認しやすく
て...
えっと...
どう
こうかな?
どうかな?
これだと
わかりやすい?
えっ!?
あっうん
えーっと
......
じゃあ
そのまま..
陣を描く
みたいに
なぞって..
こう?
筆圧は
強い方...
掌を丸く
にぎりこむ
くせがある...
あーもう
おちつけ
俺!!
そ...
そう
あってる
タータ
くん
どうし...
...あ
タータさん
ここにいた
のね
キーフリー
先生が
暖炉の前に
寝床を用意
したそうよ
あと
着替えも
あ...
ありがとう
すぐ
行くよ
タータくん!
タータくんの
作る杖
楽しみに
してるね!
あ...ああ!
銀夜祭
までには
仕上げる!
ーん
ふー
え?
なに?
アガット
どうしたの?
別に...
何でも
ないわ
えっ
気になる...
何がふーんなの
アガット〜!
真剣な
ココは
かっこ
よかったな
俺も
あいつの
真剣さに
応えなきゃ
第11話◆おわり
たった
一晩で
すごい花の数!
昨晩星が
渡ったからな
きっと
大地が
喜んでるんだ
おはよう
タータくん!
おはよう
ココ!
第42話
果実も
よく
実ってる
渡り星は
実り期の
はじまり
だもんね
うん...
なあ
山りんごって
毒がある実は
赤い」んだろ
「色」:以外にも
見分ける特徴
ないのかな
形とか..
においとかさ
...
そうだね
確かに!
いろんな
見分け方が
あったほうが
いろんな人が
助かるもん
ね!
できない
ことが
あっても
それ!
それだよ
それも
魔法なら
できるかも..
「できるように
助けてくれる」
のが魔法...
だもんな!
俺さ...
良かったよ
本当に
俺は
魔法使いを
目指して
いいんだ...って
俺は
やりたいことを
精一杯頑張って
いいんだって
頑張る権利も
ないと
思ってた
そう
思えるのが
嬉しいんだ
今思うと
変だけどさ
それもココの
おかげなん
だぜ!
ありがとな
ココ!
...タータくんが
そう思えて
よかったよ
ココは?
これでもいいの
...
いやいや...
ココも...
だろ?
わたし
は...
コ...
お〜い
ふったりっ
とも~~!
カルンへの扉窓が
つながったから
先生が呼んで来い
ってー
!
今
行くよ!
あっ
ココ...
.....
今...
何を
言いかけ
たんだ?
ココ...?
カルンは
アトリエから
そんなに遠く
ないから
今まで扉窓は
つなげてなかった
んだけど
銀夜祭の準備で
行き来することも
増えるだろう
からね
これなら
街道を行くより
ずっと安全だと
思うよ
ありがとう
ございます
キーフリーさん...
こんなにすぐ
カルンに着く
みんなは来なくて
のに..
よかったのかな?
今日は
タータ君を
送ったらすぐ
皆でお見舞いに
帰るから
行くのはまた
目を改めて...ね
じいちゃん
喜ぶと
思います!
にぎやかなの
好きだから
あと
白レモン
ケーキも
好きです!
へえ
じゃあ今度
来る時に
焼いてこよう
材料買って
帰らなきゃ
...良かった
元気
そうだ
でも
何かが
前と
違う気が
する
何だろ:・
そこに
いるのに
遠くに
感じる...
みたいな...
...考え
すぎかな
タータ
く
ん
キーフリー
さんって実は
ちょっと
方向音痴
ですよね
たはよっ!?
ねえ道
こっちで
あってるっけ?
先生
よく大講堂で
生活できまし
たね...
迷路
だったのに..
...
あ...あの
僕に...
何か?
オオッ
やっぱり
そうだ...
魔法使い
さま..
あなた
怪我人:
ですね?
え
え
えっいや
僕は..
あの
大丈夫です
もう
治療は
済んでますし
いいえ!
少し
隠すのが
熱っぽい
お上手で
でしょう
ぐ
ですが私の目は
ごまかせ
ませんよ...
それに
一度の治療が
何です!
薬布も
包帯も
定期的に
取り替えねば
放置してたら
治るという
ものでも
ないんですよ
さあ!
さあ!!
...と
いうわけで少し
君たちの先生を
借りますね
しばらくの間
病院の中で
待っていて
下さい!
はぁ...
お医者さまって
すごいね...
だな...
えっと
ココ...
ん?
あ...いや
何でもない!
じいちゃんの
部屋
寄ってく?
じいちゃんが
いるのは
2階だか
ら...
うん
そうする!
山りんご
届けたいし
あ...
あ...っ
っぶね~~!!
ぶぃ
危なかったー!
びっくりした!
間にあって
!
よかったー
大丈夫かよ
クスタス
何やってんだ!
介助の人も
いないのに
一人で外に
出ようとする
なんて...
って
...
え?
まさか
もしかして
クスタス...
くん?
あれ?
知り合い?
...ココ?
知り合いも
何も
ココは俺の
命の恩人の
魔法使いだ
そして今
また
助けられた!
あんたは
俺の
運命か?
まっ
待てよ!
何言ってんだ
お前!?
助けたの
俺もだけ
ど!?
嫉妬
すんなって
タータ!
お前も俺の
運命その2だよ
二人とも
仲良いんだね
知らなかった!
そーじゃなくて
人助けは
魔法使いの...
ここで
知り合った
の?
ああもう!
あそう
こいつが
...
ちょっ...
クスタス!
何事です!?
先程こちらから
すごい音が...!
また
病院で
あなたですか
怪我を増やして
クスタス
どうするんです
怪我は
ないぜ
院長さん!
また
魔法使いが
助けて
くれたんだ
毎回運よく
助けてくれるとは
限らないでしょう
全く...ほら
病室に
戻りますよ
え~~
薬草室に
連れてって
くれよ
タータも来たし
これから
べんきょーの
時間だろ?
そーだ!
ココも
見ていけよ!
役に立つし
面白いぜ!
俺たち
薬草医術に
ついて
教わってんだ!
え..
でも...
医術...
って..
じゃあ
何で...
...知ってるよ
掟違反
だろ
でもさ!
別に
いいと
思わないか?
だって
魔法も医術も
もとは同じだろ
人を
助けるための
知識なんだ
...薬って
面白くてさ
魔材と同じ
種類の材料を
使うことが
組み合わせ
多いんだ
方とか...
加工の仕方が
違うだけ
だから
覚えた知識は
魔法でも
治療でも
役に立つし
知ってて
損ってことは
ないはず
なんだ
ノルノア
さんは...
このこと...
...じいちゃんは
何も知らない
俺がここで
学んでること
知ってる
魔法使いは
ココが初めてだ
バレたら
多分
やばいん
だろうな
それは...
わかってるん
だけど...
でも俺
もう
嫌なんだよ
頑張ることすら
許されないのも
やりたいことを
諦めるのも
ココなら...
その気持ち
わかる
だろ?
タータ
くん...
いやあ
~~~
お医者様は
やっぱり
すごいね...
ココ?
痛み止めと
解熱の薬を
多めに
もらったよ、しばらくは
ちゃんと大人しく
してないと
ダメだなあ...
このことは
誰にも
言わないで
どうか
したの?
何か
あった?
じいちゃんも
他の奴にも
キーフリー
さんたちにも
...誰にも
あ...
なんでも
ないです
そう?
じゃあ帰って
白レモン
ケーキ
焼こうか
しばらく
大人しく
してるんじゃ
なかったん
ですか?
大丈夫!
また
おこられ
おい
割れ
たぞ
馬鹿野郎
このイスが
高く
売れんだぞ
ちくしょう
なのに
壊して
どうする
俺じゃねぇ!
こいつが
逃げようとして
コケたんだ!
ガキめ
...
てめぇの
せいでー
...
どうか
しましたが?
その
魔法イス
壊れちゃったん
ですか?
壊れちゃった
なら大変
ですよね
俺
魔法使いの
見習いなんで
大人の
魔法使い
呼んで
きましょうか
あっ
先生!
こっちです!
ここに
人が
!
魔法使いが
来たら
厄介だ
おい...
行くぞ
なん
ちゃって
ダマされて
くれて
よかった
大丈夫か
アンタ...
災難だったな
魔法どろぼう
だろ?あれ...
先生なんっ
いわー
警備兵に
言った方が...
俺の
新しい
足なのに
...れ
ちまった
折れ
ちまった
壊れち
まった..
折れた
木の棒じゃ
歩けねえよ
どうやって
生きてきや
いいんだよ...
......
ちょっと
待ってて
チョレ
この
粘着液は
強力なんだ
押さえてたら
すぐ
くっつくよ
俺は
タータ
お前は?
俺..
俺は..
クスタス
手を
つかめよ
クスタス
お前が
起き上がるの
手伝うよ
たぁ~~~
おぁ~~~
あーっ
もう
先生ってば!
右腕はあまり
使わないでって
言われてた
のに
ダメじゃ
ないですか
キーフリー
先生
いやあ...
でも...
そうだぞ
キーフリー
貸せ
俺がやる
ありがとう...
でも悪いよ
銀夜祭前は
特に君
忙しいだろ?
気にすんな
何のための
大人二馬力だ?
それに
新作の魔法が
うまくいかなくて
煮詰まってたんだ
掃除は
気分転換に
ちょうどいい
何故か
忙しい時ほど
それでもここまでは
がじなるんだよなあ
オルーギオ
先生でも
魔法がうまく
いかないことが
あるんですか?
あるぞ?
むしろ毎日
失敗だらけだ
今回のなんて
完全に
没ったから
またイチから
考え直しだし...
没って?
不採用の
捨て案って
コト
ええっ!?
一体どんな
魔法だったん
ですか...?
これだ
うわああ!?
燃え...
幻炎玉だ
ない?
触れても
燃えず
火傷もしない
火を
触ってる
のに何で!?
見た目は完全に
炎だから
獣避けにも
灯りにもなるが..
燃え移って
火事になることも
燃料がなくなって
消えることもない
便利な
ニセモノの
炎ってとこだ
これが
どうして
没なんですか?
危なくない
炎なんて
すっごく
便利そう
なのに...
いや
これは..
「危なく
ないから
失敗」..
なんだね
火の恐ろしさを
知らない子供が
火が
恐ろしくないと
勘違いして
しまうから
...そういう
ことだ
本物の火を
これと同じように
扱おうとしたら?
炎はこういう
ものなんだと
思い込んで
暖炉にいきなり
手を突っ込ん
だら?
でも...
それって
先生の
魔法のせいじゃ
ないのでは?
作り物と現実の
炎は違うって
大人がちゃんと
教えればいいん
です
そしたら
そいつの
周りには
火を危険だと
注意する大人と
当然のように
危なくないものと
して扱う大人が
両方存在
することになる
炎への
矛盾する認識が
横並びにある
全ての子供が
世界で
正しい判断を
下せるとは
限らない
この
炎のせいで
実際の炎が
持つ危険性を
少しでも
薄れさせちまう
んだとしたら
俺はこれを
無責任に
売り物に
することは
できねぇよ
銀夜祭で売る
魔法器を
作る時は
君たちにも
しっかりと
魔法が世界に
もたらす影響に
ついて
たくさんの..
あらゆる可能性を
考えてほしい
僕らの魔法は
ささやかだけど
今ある世界を
つくり変えられる
力なんだ
良いように働く
力もあれば
悪い結果を生む
力もある
それが
「魔法」だってこと
君たちもどうか
忘れないで
これは僕らが
魔法使いで
ある限り
ずっとずつと
考え続け
己に問い続け
なければ
ならないこと
だから
魔法が
世界に
与える影響
私はきっと
その意味を
世界を
良くも悪くも
変えてしまうか
恐ろしいまでに
知っている
ココ?
コ~~~コ!
っっ
ってば!
はっ!!
ご...ごめん
聞いてなかった!
んも~~
ココの心
ここにあらず
ってか~~~?
うわ...
あなた最近
ボーっとしてる
ことが多いわよね
ノルノアさんの
お見舞いに
来た時くらい
考え込むのは
やめたらどう?
だ...だよね
ゴメン...
いいんじゃ
いいんじゃ
悩むのは若者の
仕事じゃよ
タータも
ここしばらく
考え込むことが
多くてのう
タータ
くんも...?
それとなく
聞いても
わしには話して
くれんでなぁ...
タータ
くん
お前さん達
みたいな
友達がいるなら
心配せんでも
良さそうじゃが
あのこと
本当に
ノルノアさん
にも話して
ないんだ...
そうだ
ココちゃん
ちょっと
タータを
呼んできて
くれんかの?
下の部屋で
学舎の宿題を
勉強も
してると
大事じゃが
思うんじゃ
ケーキも
大事じゃろ?
それにそろそろ
フデムシの我慢が
限界そうでの
フデムシ
ダメ!
ケーキ
フデムシの
じゃない
から!
いっ
急いで
行って来ます!
いたわり草は
食える草
おし
じゃあ
次は
書き取り
な
花火花は
食えない
草
白黒草は
高く売れる
から
取っても
食っちゃ
いけない草!
うええ...
値段だけ
覚えれりゃ
もういいよ..
あ!
やっぱり
薬草室にいた!
ココ!
来てた
んだ
やった!
ココだ!
また会えた!
何度も
会えるのは
嬉しいな!
俺と
ダグダは
旅暮らし
だったから
2度以上
会えるのは
運命だ!
旅...
クスタスと
ダグダさんは
吟遊詩人
なんだって
終雪期から
実り期にかけて
各地を旅して
詩を集め
雪ごもりの
降雪期は
お城でそれを
披露するらしい
楽器が
できるの?
すごい!
聴きたい!
悪いな
今は
無理なんだ
俺たちの
大事な
商売道具は
あの時
川に
流されち
まって...
階段川の...!
新しいのを
買うにも
高ぇし
ここの治療費も
安くねーから
俺を諦めたら
楽器も買える
のに
タグダは本当
お人好しだよ
ダグダさんって
お父さんだよね
あの時
アトリエに
助けを求めに
来た...
ダグダは俺の
親父じゃないよ
俺を
拾ってくれた
人!
跳ねて踊れば
凍えず眠れて
楽器を
鳴らせば
飯がもらえる
泥だまりの
貧民窟で
死にかけてた
俺に
そういう
生き方を
教えてくれたのが
ダグダなんだぜ!
親父じゃないけど
家族なんだ
家族で師匠で
相棒なんだ
ダグダに会えて
俺は本当に
運が良かったって
思ってる...
すごく素敵で
いい人なんだね
ダグダさん
うんまじで
すっげえ
いいやつ!
...いいやつ
すぎて
損してんだ
俺が
怪我して
こうなったのは
ダグダの
せいじゃ
ねーのにな
だからさ俺
少しでも
あいつの負担
減らしたいんだ!
そいでタータに
薬草のこと
そこらの
聞いてんの
雑草が
けっこーいい金に
なるんだぜ!
街の外の草
摘んできたら
ここの人が
買い取ってくれる
って言うし!
薬草もいいけど
まず文字を
覚えろよ...
アレとか
こー
自分で
本とか
読めた方が
将来
稼げる仕事も
増えるしさ...
でも
今すぐは
稼げない
じゃんか!
タータたちは
魔法使いだから
将来があるん
だよ
俺たちみたいな
泥だまり生まれは
その年稼ぐのが
精一杯
きっとずっと
この先も
精一杯なまま
大人になるんだ
それは...
そんな
こと...
そんなこと
ないよ
クスタスくん...
生まれつきの
魔法使いじゃ
なくたって
希望や
可能性は
誰にでも
あるよ!
だから...
そう
かもな!
家もあって
学もあって
食い物も
金の心配も
しなくてよくて
魔法の力まで
持ってたら
俺もそう
だったかも
でも俺は
「そっち側」じゃ
ないからさぁ...!
俺は俺に
味方してくれない
この世界を
こんな折れやすい
木の棒の足で
歩いていかなきゃ
ならないんだ...!
...ごめんやっぱ
俺病室に
戻る
今日はもう
誰とも
話したく
ねーや
あ...
クスタスくん
私...っ!
ココ
今日はもう
行こう
部屋にいないと
心配するだろう
クスタス
ダグダ!
また血が
ついてる
今日も
危ない仕事
だったのか?
仕方ないんだ
傭兵業は
稼ぎがいい
やめてくれよ
なんでだよ
俺のために
危ないこと
すんなよ
置いてけよ
捨ててくれよ
なぁダグダ...
ダグダァ...
......
なあ
ココ
カルンの
石畳って
滑るよな
え?
ミゾも多いし
階段も
坂道も...
普通に
歩いてたって
転びそうになる
毒入り林檎の
見分け方が
銀彩向けじゃ
ないみたいに
人間向けの道が
魔法イス向けの
道じゃないんだ
.....
...タータくんが
薬草の勉強
はじめたの
って
クスタスくんの
ためだった
んだね
...
あいつが
起き上がるの
手伝うよって
言ったんだ
でも
できたのは
それだけ
その時の
それだけ
なんだよ
あいつの
気持ちは
わかって
やれなくても
俺
俺の気持ちは
はっきり
わかる...
ああ...
自分には
どうしようも
ないことで
未来が
閉ざされた
ように感じる
時って
本当に
やりきれなくて
辛いじゃんか...
ああ
わかる
じゃあさ
わたしにも
わかるよ
そして
その時
何を
願ったかも
変えちゃおっか
タータくん
何を...
変えられる
ことを!
魔法は
その効果の届く
周囲の世界を
良いようにも
悪いようにも
変えることが
できるか
人の身体は
変えられ
なくても
魔法は
世界を
変えられる...
なら
クスタスくん
の世界ごと
クスタスくんの
味方に変えちゃ
おうよ!
第12話◆おわり
第一十二話
ごちそう
さまでした!
先生扉窓
開けますね!
外いって
きます!
お邪魔します!
はーい
はーい...
最近タータくんは
よくこっちに
遊びにくるねえ
遊んで
ない...
二人で魔法
考えてるって
こないだココ
言ってたよ!
へえ...
そっか...
それは
楽しみだな
体どんな
魔法だろう?
......
いや...やっぱ
現実的じゃ
ないんじゃないか
「世界を
変える魔法
なんてさ...
もう3日も
アイデア出し
してるけど
さすがに
出し切って
からっけつだよ
あっ
でもいくつか
よかったのも
あるよ!
タータくんが
作ってきて
くれた
これとか!
魔法イスの
脚の裏に
破砕の陣を
刻んでおいて
歩くのが
大変な
でこほこ道を...
一歩ごとに
さらさらの
砂地に変える
魔法!
うーん
それかぁ...
形を真似て
木を削っては
みたけどさ
前脚だけで
やめといて
よかったよ
街の中だと
木の床や
石畳まで
砕いちゃうし
雨の日や
ぬかるんだ
地面でも
使えなそう
階段なんかは
脚元から
崩れちまう
もっと
から
別の案を
考えないと...
あれは?
ココの案も
よかったじゃ
ないか!
階段とか
道そのものが
そのままぐ〜っと
動く魔法!
すごく便利で
楽そうだし
何かちょっと
かっこいいし!
う〜ん...
でも世界中には
数えきれない程の
階段があるし...
街の外の
ガタガタ道は
結局歩きにくい
ままだよねえ
あらゆる
状況を
想定するって
ムズカシイん
だな...
できることから
世界を変え
たくても
私たちに
できることって
まだまだずっと
少ないんだね
全部の道を
作り替える
ためには
どれだけの
魔法が必要
なんだろう
でも
今あるこの
街道だって
いつかの昔に
人が人のために
敷いた道
なんだよな
なら
もっともつと
もっとさ...
本当に
いろんな人の
ための道に
することだって
できるはずなんだ
...なんで昔の
魔法使いは
?
全部の道を
そう作らな
かったんだろう
魔法使い
だから...
だろ?
魔法使い
だから
歩くのは
そんなに
大変じゃ
なかったんだ
自分が
困って
なかったら
大変だと
思わなかったら
気付けない
ことって
たくさんあるよ
でも誰かの抱える
大変さを軽くする
ために魔法が
あるんだ
俺たちももっと
頑張らなきゃ
いけないん
だよな...
って
ココ?
...じゃない
え?
...大変じゃ
ない!
魔法使いは
歩くのが
そんなに
大変じゃない!
もしかして
もしかすると
もしか
するかもだよ
タータくん!
この魔法
なら!
私
たち!
できないを
できるに
できるかも!
ただいま
帰りました!
お邪魔
します!
俺急いで
帰って
試してみる!
うん
私も!
また
明日!
お邪魔
しました!
先生扉窓
閉めますね!
また
明日な!
はーい..
矢のような
勢いだな
きっと
何かいいアイデアを
思いついたんだろう
わかるん
ですか?
わかる
とも
二人とも
作りたくて
描きたくて
仕方がないって
顔してた
だろ?
ここってね
やるそれにしの
こんな風に
ございま
ありがとう
......
...
はっ!
私は
何を...
か...勝手に寝落ちしたのはココじゃない!
か...勝手に
寝落ちしたのは
ココじゃない!
何で私が
気にかけてやる
必要が...!!
何で私が気にかけてやる必要が...!!
たたみ
たたみ
たたみ
...!
...何なの
この魔法..
どうして
今さら
こんな
〝初歩的な
魔法〟を...?
あれから
しばらく
会ってないけど..
あいつ...
まだ怒ってる
かな...
ター
夕〜〜〜!!
うわっ!?
よかっったぁ!
もう来て
くれねぇのかと
思ったぜ!
クスタス...
これ..
お前のための
魔法なんだ
えっ...
まさか
足が治る
のか?
いや...
ゴメン
そう
いうんじゃ
ないんだ
魔法で
身体は
治せない...
そ...っか
だよな
だって
それが
できたら
怪我人も
病人も
いるわけ
ないもんな
でも
お前を世界に
合わせて変える
のは無理でも
世界をお前に
合わせることは
できる...
俺の目に
映る世界を
俺に合わせて
変えられた
ように
世界を...?
俺のために
何でそこ
まで...
...これは
お前のためでも
あるけど
俺のためでも
あるからさ
クスタスが
苦しいって
教えてくれた
おかげで
今まで
見えてなかった
苦しみが俺の世界に
増えたんだ
見えたらもう
見ないフリは
できない...
助けられるのに
助けなかったら
それは俺の
苦しみになる
だから
協力してくれ
お前のことを
助けたい
俺のこと
お前も
助けて
くれないか?
...ンだよ
それ
どっちが
助けられるんだが
わかんねー
じゃん!
な
タータ
俺が今も
生きてるのは
ダグダやココ
それにお前が
もう既に
助けてくれた
からなんだぜ
人を助け
られるやつって
すげえよ
俺は助け
られてばっか
だけど
もし俺が
お前の助けに
なれんなら
俺も一応
すげえやつ
ってことに
なんのかな?
すげえやつってことになんのかな?
クスタス..
ココ!
タータくん!
...クスタス
くんも!
あ
ダメだ
大丈夫?
ここ
やばい
登れ
ない
あー
えっと
大丈夫じゃ
ないけど
大丈夫?
大丈夫だよ
だって
お前らが
大丈夫に
してくれる
んだろ?
うん
やろう!
レスティスが
見えますか
レスティスが
あちらに
魔法使いさんが
いますです
第44話◆おわり
運命は
あるって
信じる方だ
だって
そう思わなきゃ
しんどいだろ?
良い身分に
生まれた奴が
塔の上から
見下ろしてくる
かたわらで
泥の中に
生まれた俺が
どんなに
足掻いても
あの高さには
届かないん
だから
仕方ない
諦めろ
それが俺の
人生で
死んでないだけ
まだマシだ
それが俺の
運命:
だった
なあ
おっさん
さっき
うたってた
のって本当?
運命に
絶望してる
やつこそが
運命の
檻を壊せる
って詩
本当?
運命は
あるって
信じる方
だってないとぶっ壊せないだろ?
だってないと
ぶっ壊せ
ないだろ?
仕方ない?
仕方
なくない
だって
ほら
見てみろよ
諦めろ?
必要ない
俺は今
どんな塔よりも
高い所にいる!
「つはは!
すげえ...!
どうして
もっと早く
気付けなかったん
だろう!
魔法使いが
歩くのを
大変だと
思わないのは
でこぼこ道でも
橋のない川でも
飛んで
移動できる
からなんだ!
世界中の道を
変える力は
俺たちには
まだない...
だけど!
変えられ
ないなら
増やせばいい!
魔法で作った
その浮力」は
お前の味方だぜ
クスタス!
問題が
困難が
どんな形を
しているかを
真正面から
見つめられれば
解決法は無限に
ある
答えは
創り出せる
必ず
最高
だよ!
ココ!
タータ!
やっぱ二人は
俺の運命の
魔法使いだ...!
よっ...
とと
これ地面に
降りても
浮いたまま
なんだな
ああ
下を行く時は
前足を改造した
風繰りの杖を
使ってくれ
へぇ
引き金を引くと
先端から風が出るから
飛んでる時の
方向転換にも
使えるぜ!
こっちの
翼外套には
雨や汚れを
ただ破れたり
弾く魔法も
燃えたりしたら
かけてあるよ
魔法も消えちゃうから
気を付けてね!
使ってみて
何か気になった
事ってある?
え!?
俺達きっと
全員の
感じることが
違うだろ?
だから
実際に使う
お前の
目から見て
改善点を
教えて
ほしいんだ
...そっか
.....
わかった!
俺協力
するよ!
ちょっと
待ってて
くれ!
もう一度
飛んで確かめて
くるから!
浮遊の
魔法陣は
裏地に
したんだな
うん
目立たない
方がいいと
思って
君たち...
他の模様と
うまく紛れてる
あれはただの
飾り?
そうなの!
鳥の羽を
イメージして..
医者から
外にいると
聞いたんだ
あ...
道すがら
クスタスの
飛ぶ姿を
見たんだが...
ダグダ
さん...!
...!
あれは...
あっあのあれ
危なくはない
ですよ!?
た
あのくらいの
高さなら
わたし
俺たちも
飛んでるし
そうそう
むしろ私たちよりも
もっと安全で
落ちにくいというか...!
いや...
非難する
礼を
つもりはない
言いたかった
んだ
え?
ありがとう
クスタスに
魔法の奇跡を
くれて...
最近はずっと..
笑顔でもどこか
無理している
ような顔でね
あの子の
あんな表情を
見たのは
久しぶりだ
君たちが
あれを
引き出して
くれたんだな
ダグダ
さん...
ダグダ!
見て
いたか?
見てて
くれたか?
ああ
見ろよ
俺こんなに
自由だ!
見て
いたよ
クスタス
まるで
空を泳ぐ
翼竜のよう
だった
ダグダ...
タータ...
んで
これが
コ...コ
クスタス...
お前...文字を
覚えたのか!?
私も
のに...
へへ!
すげえ!
合ってる!
あれから
自分で
勉強したのか?
ここんとこ
タータが来て
くれなくて
暇だったからさ
俺ずっと
二人に
言いたくて..
「ご」
「め」
「ん」...
「な」?
...悪かったよ
あんな風に
当たってさ
俺...特別な奴が
自分が特別
だってこと
自覚して
ないのが
悔しくてさ
でも
俺が生まれを
選べなかった
ように
タータやココだって
魔法使いに生まれる
運命を選べた
訳じゃないんだよな
だから...
ごめんな!
あいつら
近いうちに
カルンを
出るって...
クスタスが
楽に移動
できるように
なったから
また旅を
続けるん
だって...
...なあ
ココ
俺...あいつに
教えるべき
だったのかな
薬草の
種類よりも
文字よりも
魔法の
使い方を
クスタスに
...さ
タータ
くん...
魔法が
使えれば
雨の中で火を
起こすのも
砂漠で
きれいな
水を飲むのも
飢えや
寒さ
襲ってくる
獣だって
怖くない
旅の暮らし
どころか
生きて
いくのに
役立つこと
ばかりだ...
魔法使いの
掟は絶対って
言うけど
それって
本当に
正しいの
かな
俺
思うんだ
本当は
世界を変える
必要がある人に
こそ
世界を変える
力が必要なんじゃ
ないのか...って
同じような
意味のことを
あの人から
聞いた気が
する
とんがり帽子の
定めた掟なんかに
縛られず
本当の
魔法使いに..
本当の
魔法使い...
あの...
なあ
ダグダ
あいつら
銀夜祭に
行くんだって
銀夜祭?
エズレストの
魔法市か
俺たちも
行かないか?
俺あいつらに
何のお礼もせず
出てきちゃった
からさ
やった!
決まり!
...そうだな
魔法使いを
称える詩を
祭りで披露
するのも
悪くない
楽しみだな!
なあダグダ!
ぐっ...!
え...
ダグダ...!?
ダグダ...!
ダグダ!!
お前
だな...
最近ここらで
盗賊を襲って
盗品をさらに
盗んでる
傭兵くずれの
クソ野郎...
ってのは
クスタス..
矢の届かない
高さへ...!
でも
早く!
そのガキは
テメーの所業を
知ってんのか?
アア...そいつも
売り飛ばそうって
算段か
魔法器は
闇市で
高値がつく
ガキは
まァ...
余計だが
競りに出しゃあ
それなりの金に
なるだろうなァ...
行きな
さい!!
私が呼ぶまで
下りてきては
いけない!
ダグダ
ダグダ!!
ダグダ!!
ダグダ...!!
レスティス様
レスティス様
迂回しますか
どうやら
お取り込み中の
ようなのです
人が
たくさん
死んで
いますです
おやおや!
ようくご覧よ
イニニア君
まだ死んで
ない人も
いるようだよ
その帽子
あんた...
あんたも
魔法使い...?
死んで
いないのなら
助けなければ
です
レスティス様
レスティス様
イニニアに
許可を
下さいませ
許そう
救うのは我々の
本分だからね...
助ける
だって...?
助かる
のか?
魔法使いは
怪我を治すのは
できないんだろ...!?
それは
にせものさんの
ウソなのです
助ける方法が
あるのに
その手段を
抑制して
助けないのは
悪い魔法使いさん
なのです
あ
あぁ
すみません!!
手がすべって
魔王のビンを
割っちゃいました!
平気です
でも
魔墨が...!
大丈夫?
ケガはない?
ああ
それは
気にしないで
そこだけ
時を
戻すから
イニニアの
主人の
レスティス様は
本当の意味で
人々を
救うのです
いにしえの
帽子を被る
者達こそが
本物の
魔法使い
さまなの
ですよ
少年...君も
見たところ
我々の「救い」が
必要なのでは
ないかね?
本来...そう
魔法とはね
星に願えば
どんな望みでも
叶えてくれる
奇跡なのだよ
第15話◆おわり
とんがツ帽子。「トリア
ATELIEROFWITCHIAT
うわうわ
うわ~~っ
かっわいい...!
何ですか
この小さな
箱入りの
お洋服は!
古服標本
っていう
魔法器だよ
番外編
小さくて
かわいいだけじゃ
なくてこの箱が
たくさんあるの
がいいですよね
並べて飾りたい
この中に
あるのは全部
縮小の魔法で
小さくした
本物のお洋服なの!
小さくて
カワイイ...
まるで
リチェのよう
ケチャ
ココ
戻ってきて
ココ
大講堂は
不要になった
古い衣服を
時々集めて
修復して
古服標本で
保管して
いるんだよ
特別な日や
お祭りの時は
こうして皆に
貸し出して
くれるんだ
お前らも
この中から
着たい服を
選んでいいぞ
銀夜祭は
。特別な日〟で
お祭りのだからな
いやったぁ
箱の背面に
ある扉を
横に引いて
魔法陣を
割ってごらん
わぁっ...!
大きく
なった...!
正確には
縮小の魔法が解けて
一元の大きさに
戻る」だね
気になった服が
あればそうやって
出して着てみると
あれ?
いいよ...って
君が興味を
ひかれるのは
そっちなん
だね...
......
...くだらないわ
服なんて
どれを着ても
同じでしょう
銀夜祭は
魔法を見てもらう
お祭りだもの
見た目を
着飾ったって
意味ないわ
それは...
それは違うよ
アガット!
お洋服は
ね!
「魔法」
なんだよ!
テティア
はね
お洋服のこと
着るだけで
何にでもなれる
「変身の魔法」
だって思ってる
ボタンひとつ
リボンひとつで
誰かから見える
自分も
自分から見える
自分も
変えられるの
お姫様じゃ
なかった子が
お姫様にも
騎士に
なることも
できるんだよ
騎士になることもできるんだよ
だから
くだらない
なんて
言わないで
だって
テティアは
テティアは...
アガットには
興味なくても
意味はあるよ
......
...悪かったわ
テティア
...確かに
ひと計ひと針
服を縫うのは
一本一本線を
引いて描く
魔法陣と
どこか似てるかも
しれないわね
で...でしょ!
でしょう!?
いや私
そこまでは
言ってない
お洋服って
奥深いの!
ねえ騎士の
服もあるの
しかも古服標本は
数百年前の服も
新品の状態で
残ってるから
服の歴史が辿れて
流行も..
リチェ
騎士が
いい騎士
アガット
アガットも
こっちに来て
座りなよ
ね!
こっちに来て
皆で一緒に
特別な日の
ための
自分を選ば?
...ええ
たまには
そういうのも
悪くないかも
しれないわね
数刻後...
魔法だと思うと
あの服は刺繍が
見事だけど
こちらの方が
職人の熟練度を
感じるわ...
リチェは
騎士一択
これすごい
面白い服だね!
ここをこう縫うと
こうなるのがぁ...
ねえねえ
これも着て
みない?
とんかり帽子のアトリエ(8)●おわ
はあ...
祭りの日までに
決まるのか?
これ..
ことんから帽子の外套たちに
魔法使いたちが身につけている外套の特徴をご紹介。
淡い煙色の外套。襟には金色の飾りボタンが
ついている。雨に濡れるのが嫌いなため、布
の裏地に水を弾く〈魔法を仕込んでいる。
IE.palココたちの外套
鮮やかな浅瀬色の外套。黒いい襟と黒いくるみ
ボタンが特徴的。暖かい生地でできていて、
防寒具としても優秀。フデムシの毛がよく付く。
IFILE.03-
オルーギオの外套
重厚な夜色の外套。なめら
かな手触りで、上等な生地
を使っている。そのため布白
体が少し重く、オルーギオが
いつも猫背なのはそのせい。
IPIE.04-
魔警団の外套
罪人の夢の中にのみ現れると、
いう幻の鳥、罪告鳩の紅の羽
を摂した外套。大きなスリット
か特徴的。防具としての役割
も持ち、攻撃から身を守るた
めの魔法が仕込まれている。
-タの外套
明るい新芽色の外套。魔材
作りの邪魔にならないよう、
軽くて柔らかい生地を使って
いる。汚れる作業が多い魔
材屋は、あまり長い裾の外
套を好まない。
えっ
本物の
魔法使い
さまなの
ですよ
「魔王
クスタスとダクダを窮地がら救ったイニアが見せたのは、
絶対に使ってはいけないはずの一人体にかける魔法
当たり前だと思っていたものが、足下から崩れ始める...
波乱の予感に満ちた銀夜祭がついに幕を開ける!!
蒸
2018年07月17日木
とんが9帽子。アトリエの
☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
コミックス発売当時のまま掲載しています。
☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
とんがり帽子のアトリエ(8)
キャ
発行者
発行所
2020年12月1日発行(0)
森田浩章
白浜鴎
©KAMOMESHIPAHAMA.2020
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2-1221