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Instructions:
東方鈴奈
FocbiddonScrollecp
数ZUN
鶏春河もえ
東方鈴奈庵
_Tarbidacervardile:
爽ZUN
爽春河もえ
こここはここでここだ
ここ...こここ
ここからここにここ
うーん
そういえば、そうですね。それでもいいですか
...
それでも、これからもう一度、
...
...
それでもいいので、
そういうことで、
それでも...
それでも、これからもうちょっとして
これからは、これまでは、
これからは、これまでは
そういうことで、それでも、
それでも、これからも、
それでも、これからもうちょっとそれでも、
それでも、これからも、
いや、いや...それでも、
それでも、これからもう一度、
いや、それじゃないですよ。それでも、これからの
それでも、これからもうちょっと
桜の下で化け狸の
らんちき騒ぎ...ねぇ
それでも、これからも、...
それでも、これからもうちょっとしていますが、そういうことで、
そういえば、そうだったんですが、それは、それでも
あ、いいじゃないでしょうかそれはそうですが、
それでも...それは、それでもいいんですか
それでも、それでも、
...そういえば、そうですね。
そういえば、それはそれは、それでも
そういうことで、いや、いやいやーい
そういえば、それでもいいですが、
はいはい、いいけど...
それでも、
それでも、
...
それでも、
...
いや、いや...
いや、いいいの
...いい、
第三十八話の情報の覇者は幸か散か前編
第二
八話に情報の覇者は幸か散か『前編』
〜FroudacrSconkoby
新ZUN
爽春河もえ
2017年何もえ
第三十九話、情報の最近は手が散かれた
第四十一話、これも全て妖怪の仕業なのかな
第四十三話人数百物語機類
第四十二第二人成直枚記念
第四十四話、紫色の日は外出を控えましょう。
設定資料基
第三十八話・同級の君は自分が頑張って
第四十話、これも全て妖怪の仕業なのか、基本
第四十五話、紫色の日は外出を控えましょうよ。
あとかき
どうですか?
今回の新聞は
小鈴ちゃんの
言うとおり
確かにこの新聞は
妖怪側に偏りすぎて
いるかもねぇ
うーんと
そうねぇ
.....
これじゃあ
人間向きの
新聞とは
言えないなぁ
じゃあ
どうします?
販売停止します?
いや
ちょっと
待てよ
記事の内容は
化け狸を貶める
ものよねえ
本当は里の人間にとって
妖怪は恐怖の対象である
のだから不必要な情報は
混乱を招くだけなんだけど
この記事が広まっても
ひろ
恥をかくのは化け狸だけ...
上手く利用すればあいつ等の
鼻をへし折ってやれるかも
ちょっと
待って
販売しても
良いと思うわ
いったばかりいいおいてください!!私は何よだからないですか?
あら
そう?
人間だって
妖怪の世界を
知らなすぎなのも
良くないからねぇ
まあたまにはこういう
記事があっても良いかな
.....三軒向こうの旦那が
狸に化かされて寝込んで
いるそうだぜ
情けねぇなぁ
今どき化け狸なんて
怖くないのに
化け狸なんて
怖くないか
まぁ確かに
怖くは無いがなぁ
でもやっぱり
新聞の影響かねぇ
人間が
なめてかかるのは
感心しねぇなぁ
狸に限らず未知に
対する恐怖を忘れた
人間ほど死が近い
ものは無い
狸に化かされて
死んだ奴だって
沢山居る
ごめん
くださーい
狸に化かされた
人がいると聞いて
やってきましたー
ー妖怪の
被害に遭った
人間は復帰には
アフターケアが
必要な事がある
妖怪との距離が
近い一部の人間は
それを本業副業と
している事も良くある
手段は人それぞれ
だったが...
この封魔の壺を置くと
次から魔に狙われなく
なりますぜ
この様に
化け狸は妖怪の中でも
下品で生の最たる者で
わな
理由も無く
実に紛れ込んでいる
無法者である!!
はぁあああ
いやはや
風評被害が酷くて
困ったもんよのう
それなのに化け狸
だけを貶めて
あたかも自分らは
棲む次元が違うと
言わんばかりじゃ
妖怪なんてみんな
外道じゃないか
こんな判りやすい
偏向喚起記事に
踊らされおって...
らんちき留学を
そしたのは本当じゃが
しょうが
ないのう
下品下生の
本領発揮と
いこうかのう
天狗が挑発するのなら
儂らも黙ってはおれん
ふぉっふぉつふぉ
悪いのは天狗の方じゃ
ちょっと
いいかな
いらっしゃい
ませ
先日の新聞の
評判はどうじゃ?
ええなかなか
好評のようです
ほう
うっ...
化け狸に対する
恐怖心が薄れ
中には親近感を
持つような人も
出てきたとか
まそれは
良かったのう
それで今日は
何の用でしょう
おおその話
なんじゃ...
いや話なん
ですけどー
最近里に現れる
化け狸について
調べていたのよ
妖魔
ですか
そうね
そうしたらねどうやら
普通じゃ無い妖魔が
混じっているみたいでー
妖怪とも
言われてなかった
古くから存在する
人外の力なんだけど
ね
それが
ねぇ...
何だろう
気持ち悪い
もじ...
言いにくい
んだけどー
そそれで
何でしょう
どうやら
その妖魔はここ
鈴奈庵から出て
いるみたいなの
ほうほう
って
なんだって
?
商品の都合により
臨時休業します
それで原因は
判りましたか?
うーん
ここに並んでいる
本じゃあないわね
ところで......ほら
前に持っていた
アレはない?
アレ?
『白鬼夜行絵巻
最終章補遺』
.....え?
むむむ
やっぱり
これじゃ
じゃ.....
前よりも妖気が
高まっている
ようじゃのう
前よりも
高まって
いるって...
うーむ
原因は色々ある
でしょうけど
一番大きいのは
この絵巻の力が
強大だからかな
力は自然と
強いところに
集まるのよね
このまま
絵巻から
妖魔が出て
いたの?
残念ながら
そうね
ひえぇ
どうすれば
里で騒ぎを
起こしていたのは
化け狸だけでなく
この絵巻から出た
妖魔の仕業だったのよ
もしその事が
知られたら大変よ?
鈴奈庵は里から
追い出されて
しまうかも...
絵巻は破棄
しないけど
大丈夫
わし...
私に任せて
再封印すれば
問題ないから
最近
文々。新聞で
ねっ
捏造があった
んだってさ
へえ
信用できない
もんだねぇ
新聞って
人から直接
聞いた
情報の方が
しんひょっ
信憑性あるな
?
今の
今の
口コミって
言うらしいぜ
誰が話して
いたんだ?
......あの絵巻には
広範囲に付喪神を
生む力がある
ちょいと開いただけで
この効果じゃ
新聞ってのは
嘘の塊だな
良い子じゃ
良い子じゃ
もう新聞を
買うのを
止めようぜ
言ったとおりに
しておるのう
後で変美を
くれてやろう
里のあちこちで
同じような匿名の
噂を流していれば
何処の誰から
出たか判らないうちに
浸透していくじゃろう
新聞を殺すのは
口コミじゃ
ソーシャルメディア
なんじゃ
これぞ理の
ソーシャル秘技!
「出所の
判らない悪評」!
絵巻の力に
頼ってしまうとは
我ながら外道と
呼ばれても仕方が
無いが...
ふぁふぁっ!!
こういうのは
氷の得意冷野
だからな
まこれも天狗の
新聞が悪いんじゃて
第三十八話の続く
第三十九話の情報の覇者は幸か散か後編
新聞ってのは
嘘ばっかりで
信用ならねぇ
もんだなぁ
?
これから
新聞を買うのは
やめようかなぁ
喋って
いるのは
おいこら
付喪神なん
でしょ?
私には
隠したって
判るわよ
竹箒.....?
いやぁ
あんさんには
敵わねぇなぁ
付喪神が
新聞の悪口って
どういうことよ?
そうだい
おいらは
付喪神さ
みんなの声を
代弁しただけ
さねぇ
ほんと
かしら
ほんと
ほんと
他の仲間から
問いた話だがな
仲間ってっくんがみ
付喪神の
そうさ里の
付喪神仲間さ
おいらたち
付喪神は
こう見えても
横の繋がりが
深いんだ
夜な夜な家を
抜け出しては
その家で起きた
出来事を話し
言うんだ
何か嫌な
感じね
みんな供養して
まわろうかな...
おいらは何ら
迷惑掛けてねぇ
つもりだよ
おっと
そんな殺生な
昼間は道具として
ちゃんと使われて
いるしねぇ
.....
まてよ?
さっき新聞の
悪口を言って
いたわねぇ
これって上手く
放置すれば
天狗の影響力を
削げるんじゃ
ないかしら
......みんなが
新聞の悪口を
言っていたの?
そ
そうだな
そもそも新聞なんて
あんな一側面からしか
見てない情報が有料だ
なんて馬鹿げている
付表神ネットワークは
それよりも事実をよく
知っているのさ
それにおいら達の
情報に偏りは無いぜ
知っているぜ
新聞なんて
ぺらっぺらの紙だ
ふーん
確かに新聞よりは
色んな事を知って
いそうな
まあそうで
しょうけど
例えばうちの
旦那なんて化け狸に
騙されたのが
相当参ったのか
お嬢ちゃんに
言いくるめられて
変な壺を買っちまった
ま狸除けには
そこそこ効果は
あったようだがな
ま
しょうが
ないわね
今回は大目に
見て見逃して
あげる
きみは...
だけど人間に
危害を加えない
ようにしてね
さもないと...
おおう
まあ精々
頑張るよ
いやぁ
おっどろいた
なあ
私のあの
絵巻の力が里に
漏れ出していた
なんて.....って
この事はだれ
誰にも言っては
いけないよ
もしバレたら
鈴奈庵は大変な
事になる
おっと
障子に
目あり
私ももう口に
しないからね
壁に
耳あり
まその話は
心に留めとき
ましょう
それにしても
何か新聞が売れ
なくなったわねぇ
やっぱりあの噂が
えし
影響しているん
だろうなぁ
新聞が捏造偏向
何でもありでー
ふふん
私の新聞は
公正さが
売りです
「噂と欺瞞で
人心を惑わそうと
している
いやはや
困ったもんねぇ
変な噂が流れてて
もちろんわざと
事実を伏せることは
よくありますが
それは混乱を防ぐ
為にしている事です
風評被害が
過ぎるわ
それなのに捏造だとか
偏向だとか言われるとは
心外ですねぇ
噂の出所は
付喪神だと言う事は
判っているのですが...
ンうっ
こうなっては
仕方がありません
それが人間の世界に
何をもたらしたとしても
私には責任は無い筈です
今起きている事実を
記事にするしか
ありませんね
さらに
それが事実
ですから
これで良し
後は推敲して
記事にするだけね
っくもぶみ
一付喪神が夜に出歩き
情報をやりとりしている事が
新聞の風評被害に繋がって
いる事は判っている
付喪神と言えば
じゃっ
百鬼夜行
この百鬼夜行が書かれた
白鬼夜行絵巻にはこんな
シーンがある
沢山の付喪神達が集まり
やがて同じ方向に向かって
大きな集団を形成する
その勢いは誰にも
止められないかと
思われたその時強大な
力を持つ妖魔によって
付喪神達は散り散りに
逃げて行ってしまう
妖魔とは例えば邪龍や
雷龍巨大な火球や
え
得体の知れない
異形の者...
百鬼夜行はその
得体の知れない
妖魔の恐怖を呼び出す
儀式である事を記事で
証明してあげましょう
私のしんぶん
新聞を信じないで
草の根の噂を信じた
報いを受けるがいい
今回は出血
大サービスで
無料の号外よ♡
ええ?
『文々。新聞』の
号外だって?
監視......
いや、部室じゅくちゃん2016年近く不勝だと思ったの
CREUではWindowsに当たり前のお話を終わりました
連る動き歯薬を
背中の根性が異常っと!!
連絡新聞新した
それだね
社会?
ーこの時
新聞は余り信用
されていなかったが
この記事は違った
何故なら皆
思い当たる節が
あったからだ
「さんのうちで
こんな事があった
んだって
誰かが自分の
些細な悪事を
監視していて
それがいつの間にか
公に広まっている
監視社会
だと.....?
へーあそこも
大概ねぇ
みんな
そんな恐怖を
感じていた
確かに最近里の人間の
ちょっとした動向が
筒抜けだったのが
気になったが
ちょっとふざけただけで
ひらは
村八分にされかねんとはな
私の魔除けも
インチキ呼ばわり
されてたし
恐ろしい社会に
なったもんだ
付喪神ネットワークの
監視社会により
里から目立った行動が
消えた
往来で喧嘩している
人どころか大声で
会話している人すら
見かけなくなった
里では迷惑を掛けるような
目立つ人の姿は消え
ルールを破る者は
世界からいなくなった
げんそう
幻想郷は正義に
包まれたのだ!
前みたいに
花見の席で大騒ぎしたり
道ばたにゴミを捨てたり
する人間が居なくなった
ーって
なんじゃ
この閉塞感!
そくかん
何が監視
社会よ!
おっと
大声を上げると
叩かれるぜー
叩かれたって
何も怖くない
わよ!
元から里の外に
いるんだから
それも
そうだ
でも監視されて
いるってのは
えっ
本当っぽいぜ?
つい最近も
蕎麦屋の
親父さんの
噂がー
ん?
どうした
いやあ
その
誰が監視
しているのかは
判っているのよ
え
そうなのか!?
なるほど
各家にある道具達が
付喪神化して裏で連絡を
取り合っていると
何でそれを
知ってて...
あ
自分の道具だけ
付喪神化しない様に
対策してあるな
最初に
気が付いたとき
こんな事態になると
思ってなくて放置
しちゃったの
そうかー
そりゃあ......
お前の
失態だなぁ
かくして
は禊神
関連では
よく初めて
見誤るな
グイッ
付喪神ネットワークによる
監視社会を止めるべく霊夢は
一軒一軒説明にまわった
結局狸と天狗の裏工作は
どっちに軍配が上がったの
だろう
そして村喪神化した道具を探し出して供養した
そして付喪神化した
道具を探し出して
供養した
作られた口コミで貶められだ新聞と
その口コミの恐怖を知らしめた新聞
どっちも同じ新聞なのである
だが一番損をしたのは
その場のノリで情報を
有効利用しようとした
霊夢である事は間違い
無いだろう
それには多大な
労力を要したことは
言うまでもない
第三十九話の終
東方鈴奈庵
~Fvobidakan、Screlllerg.
第四十話(これも全て妖怪の仕業なのか前鍋
一強靭な肉体を
保持している人が
身体を動かして
身体的優位を誇るのと
同じように
分析家はあらゆる
知的活動を駆使して
秘密を解き明かす
事に熱中する
難しくてよく
判らないけど
キリン
何か知的で
格好の良い小説ね
¥世界推理傑送
女性タイン
いらっしゃい
ませー
はい
...はい
これで
全部ね
これが今週の
返却分
まいど
それは
何?
うーんとね
外の世界の小説よ
小説...
どれどれ
短編なんで
すぐに読み終わるけど
よく判らなくて
何度も読み返しちゃった
ふーん
ふむふむ
これはいらしらせ
推理小説ねぇ
エドガー・
アラン・ポー
だって
そうそれも
本格ミステリと
呼ばれている奴なのよ
確かに
読んでいる人を
見かけないわね
これとか
この手の
外来本もしばしば
入荷するんだけど
いまいち評判が
良くなくてね
いまいちだった筈と思って
読み直してみたんだけど
なかなかどうしてこれが
また面白いじゃない
よく判らない
ところもあるので
雰囲気だけだけど
受け入れられない理由は
里の人間には難解だから
でしょうね
外の世界の
推理小説には
科学的心理的
法的な要素が
強すぎて
それらが一部しか
理解できない私達には
論理的な犯人捜しなんて
出来ないもの
怪力乱神が
当たり前の桃源郷では
科学的捜査なんて
タダのゲームとしか
見られない
犯人がうかい
妖怪だってわかっても
人間の手が出せる範囲に
限界があるし
そうそうですか?
...
そういえば
あんたは
よく読んで
いたわね
推理小説も
例えば密室殺人
だったとしても
人間には不可能でも
妖怪の力を借りれば
何とかなっちゃうじ
最後まで読んで犯人や
トリックが判っても
へーって感じなのよね
常に知識に
真剣だから
本ならば
何でも......ね
はいはい
そろそろ
梅雨が始まるし
何か買い込んで
おくかなー
家から出るのも
面倒になるだろうし
梅酒でも
漬け込もう
かしら
で
その殺された旦那の死体が
消えちまったってか
ああ、目撃者は一人だけで
それも何だか怪しいんだ
え?
そうだな
目撃者の小間使いは
確かに見たって
言い張っているんだが
どういう展開に
なるんだろうな
楽しみだぜ
その小田使いは
怪しいな
何の話を
しているの?
狂言かそれとも
犯人なのか
ちょっと
ちょっと
ははは
死体が
消えたのが
楽しいとか
ちょっと
物騒じゃ
ないの
あはは
推理小説の話を
実際の事件だと勘違い
しちゃったんですか?
だってさー
死体とか犯人とか
そういう刺激的な
単語ばっか聞こえて
来るからさー
でその
推理小説って
何なの?
スチ
実は
うちで新しい小説を
取り扱うことになったんです
全て妖怪の仕業なのか
これがまあ
評判は上々
でしてね
へえ
全てがそんな
でも
推理小説ねえ
殺人事件
...だっけ?
今までも推理小説の
取り扱いはあったんですが
内容が外の世界向けでしたので、
いまいち受け入れ
られなかったんですね
みんな
霊夢さん
みたいな
反応だったわ
でもロジックを
理解するととても
素晴らしくて
どうにか
里の人間にも
読んで貰おうと
思いまして
そこで今回
幻想郷向けの小説の
取り扱いを始めたんです
作者の
〝アガサクリスQ〟
って人も
幻想郷の人ですし
何より幻想郷向けの
設定になっていますので
読みやすいです
しかも連載小説
なんですよ
まあ小説ならとやかく
言うことはないけど...
わたしだからなかったんだけど...
強力な妖力を
保持している者が
弱者を蹂躙する事で
その力を誇示するように
人間は
あらゆる知的活動を駆使して
強者の精神的弱点及び真理を
見つける事に熱中する
何か
難しそうだけど
引き込まれるわね
そうでしょ?
気になったら
借りていき
ませんか?
むむむ
まあ梅雨時も家にとって
かき入れ時なんですよ
みんなで雨で外に
出ないですからね
でもどうして急に
こんな本を?
こういう時に
本は最適なんです
憧れのこうっ
晴耕雨読です
うーむ
ちゃっかり
しているわね
毎度ありー
キリッキリン...
いやー
最近は新聞を買いに来る
人が多くなっていて
危機感を覚えてたのよね
久々の
大ヒットだわー
あんたの
お陰だわ
“アガサクリスQ
本を書くのはというのは
私の得意分野
ですからね
死体消失から始まって
事件その物が起きたのか
どうかすら判らないなんて
もの凄く刺激的で
良いと思うの
こんなもんじゃ
無いわよ
色んな推理小説を
読んできた私だから
書けるのよ
心理的密室から
死者の復活
呪術殺人と
これから
もっともつと
不可解な出来事が
起こっていくわ
おっとネタバレは
無しでお願いします
さーて
次の原稿を
書こうかなぁ
ところでさ
何でペンネーム
な訳?
ほら
私はこう見えても
神田家当主にして
幻想郷の書記という
役割を持つ由緒正しい
家柄の人なのよ
こんな小説で
小遣い稼ぎ
しているように
見られたら
恥ずかしい
でしょ?
じゃあ何で小説
書いてみたの?
みんなに
もっと本を
読む習慣を
付けて貰い
たくてね
えーえー
すみませんね
その小説で
小遣い稼ぎしてる
恥ずかしい身分でして
......それに
ちょっと
思うところが
あって
って
それはいいや
とにかく
次の原稿を書いて
持ってくるからね
また製本
よろしくね
ふむふむ...
なんだってー!?
屋敷の中庭に
あった死体が
.....消えた
あ
いけない
いけない
これは
小説だったわ
文章がうまい
もんだからつい
のめり込んで
しまうわねぇ
でもこれ
狂言じゃなきゃ
人間一人じゃあ
到底不可能よねぇ
もしかして妖怪の仕業
なんじゃないかしら?
...まあ妖怪が
コソコソ人間を
襲ったり隠したりする
動機が判らないけど
ま続き
読もうっと
ひいぃぃ!
ざわ
第四十話の続く
東方鈴奈庵
~Fvobidakan、Screlllerg.
第四十
これも全て妖怪の仕業なのか後編
だから
見たん
だってば!
この目で
よう
おー
その貧相な目で
見たのか
それじゃあ信用
できねぇなぁ
別第一
倒れていたのは
大旦那だった
って言ってたが
大旦那は今も
ピンピンしてる
じゃねぇか
それは
みたいだった
ってだけで
人違いだった
だけだろ?
おおい
どうしたんだ?
何があったんだ?
あ
お嬢ちゃん
騒がして
すまねぇ
このぼんくらが
縁起でもねぇ事
言うもんだから
昨日門外でした
死体を見たってね
そうかそりゃ
ご愁傷様だな...
門外ならまあ
そういう事も
ままある
違う!
ただの死体
じゃないよ
あれは
事故でも
妖怪でもない
まるで人間に
殺されたみたい
だったんだ!
な
何だと!?
ゴミを
捨てに来た
時に見たから
確か
この辺...
ほら何の痕跡も
ありゃしねぇ
確かにな
獣が持っていったにしろ、
何か跡ぐらい残るもんだろ?
...うーむ
こんな
小さい草だって
潰れちゃいない
つまり
ここには暫く
...
誰も入っていな...
いや
何か
見つけた!?
この部分だけ
新しく潰れて
いるなぁ
人間が倒れていた
というには
小さ過ぎるが...
キリン
フオン
続きが入荷した
って聞いたわよ
ええ
お待たせ
致しました
やった
はい
これは
前の本
これが
次の話です
あ
良いですよ
連載中は返却
しなくても
邪魔じゃ無ければ
全部終わってから纏めて
返却でも大丈夫です。
あら
そう?
気になってもう一度
読み直す事もあるかも
知れませんしね
その都度
本を借りてたら
大変でしょ?
破損したら
買い取って
貰いますけど
むむむ
気を付けるわ
よっこら
しょっと
へー
今度は
衆人環視の密室!
地下室に籠もる
荒行中に殺害...
地下室の扉は
みんなが見ていた
えー?
そんなこと
出来るの?
わざわざ
そんなタイミングで
事件を起こすなんて
パフォーマー
よねぇ
壁抜けの仙人でも
みんなが見ていたら
難しいわよ
はいこれが
次の原稿ね
二話目も
好評だったわ
意外な展開だけど
一話目とは対照的に
スピーディで判りやすくて
まさか他殺に見せかけた
目殺だったなんて......
ふふん
でも一話目の事件の
解決編が来ると思ったら
違う事件なのね
最初から
そのつもりよ
一話目の解決編は
最後に来るの
それでこの小説に
起きた事件は全て
綺麗に纏まる予定
なんだから
なんで?
ふーん
うわー
今度は
山ものかー
先端なら海球の体
こんなところじゃ
天狗の仕業以外
ありえないじゃん
今度こそ犯人を
ずばり当ててやるわ
うーん
そうきたか
中々意外な展開だったけど
わざわざ危険な山に行って
事件を起こした動機が
今ひとつだわ
天狗の仕業に
見せかけたかった
だけじゃあリスクの
方が大きすぎる
何で犯人が天狗に
襲われなかったのか
そこがスッキリ
していれば
満点だったわね
最新刊有ります
どれも
これも大好評よ!
アガサ
クリスQ!
その名前で
呼ぶのは止めて
Qは今や正体不明の
売れっ子作家なんだから
でも私は
あんたの作風が
判ってきたわよ
全部
何かに見せかけ
たかった』という
オチが付いて
いるでしょ?
だからきっと
一話目の死体消失の
事件のオチも
それに因んだもの
なのかしらねぇ
さすが
鋭いわねぇ
色んな本を
読んできただけ
あるわね
でもその
オチの前に
ちょっと
予想外の事が
起きていて...
ん?何?
え?
一話目の事件に
酷似した事件が
起きていたですって?
といっても
証言者は
一人だけで
誰も信じていない
みたいなんだけど
その証言者が
一人で信用
されない
ってのも
小説通り...
幸い今のところ
小説との関連性を
指摘している人は
いないみたいだけど
そうなの
よねぇ
「大旦那の遺体を見た
という小間使いの報告は
既にホラ話にされていた
何故ならこんな
遺体の痕跡は
一切無いし
そもそも大旦那は
生きていたからだ
そんな不吉な嘘を
吐いたという罰で
小間使いはこってり
絞られたらしい
しかし...
小説を読んで狂言した
または幻覚を見たのか
という問いに関しては
両方否定された
何故ならその小間使いは
小さい頃から
働いていたため
字が読めなかったからだ
ましてや本を
与えられるような
事もなかったので
その話を知っていた訳が
ないのである
何故
死体が無いのだ?
そして何故
旦那様が
生きているんだ
小間使いは
月光の元に
混乱した
ふー
これを
小説にするとは
なかなか粋なことを
するじゃないか
パタン
この話のオチは
知っている
幻想郷の狸の間では
有名な話じゃて...
アガサクリスQよ
一体何者
なんだかなぁ
気になるんで
罠を仕掛けさせて
もらったぞい
大丈夫
ですよ
ニコッ...
これ以上
この話をするなと
こっびどく叱られて
しまったので...
私は幻想郷の
書記です
ありとあらゆる
事を聞く使命が
ありますか
それを広めるか
どうかは別です
ここの旦那様が
言うなと言うのなら
秘密にしますので
この連載小説には
大きな意図があった
一話目は
私が転生する前
大昔に起きた
実話なのだ
私はこの事件
大旦那の死体消失事件を
覚えていてしかも
まだ未解決である
この事件を
私なりに決着をつけようと
小説に書いたのだがまさか真似が起こるとは...
模倣が起こるとは...
だとすると
こんなに昔のことを
覚えているなんて
それは人間ではありえない
誰かが私に答えを
教えようとして
いるのかも知れない
私なら
ありえるけど
あのお嬢ちゃんじゃな
アガサクリスQは
間違いない
梅雨時の
ジメジメした
嫌な季節じゃった
ある小間使いは
意地悪な大旦那に
いつも酷い目に
遭っておった
そんなある日
夜中も仕事を
言い付かっていた
小間使いの目の前に
何者かが窓から
落ちてきたんじゃ
その事に誰も
気が付いていない様子で
大旦那も気絶していた
「ああ早く助けないと」
と思った小間使いだったが
それは酷く
酔っ払った
大旦那じゃった
その心に一瞬
魔が差したのだ
気が付いた
ときにはー
大変な事を
してしまったと
青ざめた小間使いは
逃げても行く当てもなく
ただ呆然としてしまったんじゃ
大旦那は
もう目を覚ます
ことは無かった
朝になってー
庭で呆然としている
小間使いが見つけられた
すると
小間使いは
狂ったように
「旦那様が
旦那様が...
と言う
はあ
何を寝ぼけたことを
言っているのか
早く仕事しねぇと
旦那様から何されるか
判んねぇぞ
旦那様
の.....
それでも、
無い?
そうして全て
小間使いの妄言
という事で
処理された事件
しかし私が
調べた限りでは確かに
殴った石があった
人が死んでいた
形跡があった
何度転生してもずっと
不思議だったんだけど
今回小説にしてみて
確信したわ
今になっても
この話を
覚えている者が
私以外にいる
これはやっぱり
人間以外が
関わっているという
事になるわね
ーその話の
真相はこうじゃ
いつもいじめられていた
小間使いに同情した狸が
旦那の死体を隠し一番
化けるのが上手い奴が
旦那のフリをした
そうして
不幸な殺人事件は
無かった事に
なったんじゃ
以降旦那は人が
変わったように
丸くなり
小間使いも
虐められる
ような事は
無かったという
もっともその事は
誰ももちろん
最後まで小間使いも
知らなかったようじゃがな
それとももっと
狸がやった
アピール
してもいいかも
知れんが
はてあんな小説を
書くくらいの奴だから
狸が起こした模倣事件で
真相に気付いてくれる
かも知れんのう
あいつに
死体消失事件
その狸の
心暖まる話の
真相を知って
貰いたいのう
面白い小説にして
伝えてくれると
化け狸の好感度が
あがるんじゃが
東方鈴奈庵
~Fvobiddar.Scrulleyp.
第四十二話の人妖百物語『鶏
...
はぁ
夏は特に本が傷みやすいから
こうして湿気避けしないとね
それにしても
暑いなぁ
......夏の
もうしょたい
猛暑対策特集
ねぇ
外の世界の情報だから
役に立ちそうもないわ
ねぇ
ん?
..
桑矮⟨幽艙螳鰍ー
そういう
百物語をやりたい
だって?
そう
みんな
集めてさ
暑い夏の夜を
涼しく過ごせるし
みんな楽しいと
思うの
良い話だと
思わない?
まあイベントが
好きな奴も多いからな
怪談に興味を
持ってくれれば
うちの売上にも
繋がるかも知れないし
それに参加料を
取れば儲かるわ
えお金を
取るのか?
それじゃあ誰も
参加しないと
思うが...
それに怪談なら
持っている奴も
多いだろうし
怪談を
話してくれる人は
無料ってするのよ
そうするとみんな
怪談を持って来ようと
するでしょう?
絶対に
盛り上がるわ
お
おう
結構
ちゃっかり
しているな
ところで
その話を
なんで私に?
ーなる程な
でしょう?
確かに
怪談大会を開くとすれば
ロケーションが大切だ。
ある程度広くて灯りも少なく
人通りも少なくて若干危険を
感じるところが良いの
人が居なくて
若干危険
か
だとすれば
ここに勝る
ロケーションは
無いな
そうなのよ
だから
私から
でも私から頼む
のはちょっと...
って訳か
良いぜ何だか
面白そうだからな
道具の調達
警護
演出
できる限り
協力するぜ
その代わり
儲けが出たら
折半な
9月と3
なんで
会場については
場所博蔵神社
ま梅・飲茶店
いよいよ
今日ね
反応はどうだ?
バッチリよ
みんな好感触
だったわ
それにしても
霊夢さんよくOK
してくれましたね
神社を使わせて
くれるって
ああでも最初は
渋っていたよ
夜の神社で人間を
解散したとき
安全面はどう
なのか
とか
百物語を行うと
怪異が起こるって
言うけどその対策は
とか
暗くて人里離れていて
妖怪が出てもおかしくは無い
神社だからこそ怪談向きだと
思ったんだけど
いやいや
その辺は
私や霊夢が居れば
問題ないという事は
あいつも判っているんだ
あー
そうですよねぇ
やっぱり平和ボケ
しすぎてますかねぇ
だから少し
交渉したよ
神社側にも
メリットがあるよう
渋っている
本当の理由は
別にあるんだよ
?
イベント内容を
少し変更して
ね
キャッ
がやー
がや
がや
うえー
大掛かりねえ
あら
あ
こちら
こそ
私はただの
いだん
怪談大会の
つもりだった
のに
それにしても
凄いですね
今日は
宜しくねー
屋台に
櫓まで...
まるで
盆踊りみたい
まあみんな
お祭り騒ぎが
好きなのよ
それに
屋台が出れば
ショバ代も
手に入るし
屋台や余興
目当てでも
お客が来れば
お褒美も...
多少は...
あ
心配しなくても
大丈夫よ
メインの百物語は一通り
イベントが終わってから
暗くしてやるから効果抜群よ。
そうですか
安心しました
って
何処でやるんですか?
百物語は
えー
まさか
あの
櫓の上でー!?
何か
イメージと違う
ヒトン
そろそろだぜ
ーそれでは
本日はお集まり頂き
有難うございます
それでは納涼祭のメイシイベント
首物語を開始したいと思います。
百物語とは
誰かが怪談を一つ話す度に
蝋燭の炎を一つ消し
全ての蛾燭が消えたときに
何かが起こると言うものです
蝋燭は
全部で百本
逃げ出すなら
今のうちですよ
では
まずは主催の
私から始めます
これは本当に体験した
少し前の夏の夜の事です
気温は高くないのに
何故か寝苦しい夜でした
どうもおかしいなぁ
なんでこんなに
息苦しいんだろう
でもちょっとして
おかしな事に
気付きました
獣や
フクロウの鳴き声も
虫や蛙も風の音も
まーったく
何て言えば
いいんですかね
まるで冬の
しんしんと雪が
降っている夜
みたいでね
そう思って
いたんですね
そう考えると何だか
寒くなってきた様な
気がしてね
夜とは言え
全く音が
しないんですよ
いやーな気持ち
だったんですよ
「その時窓の外が
ぼーっと青白く
光り始めてね
それを見ると何だか
ますますゾクゾク寒気が
して来ちゃって...
でも好奇心には
勝てなくてね
窓からちらっと
覗いてみたんだ
そうしたら
ビックリ仰天
誰も居ない
かと思いきや
道には人が沢山
居るじゃあ
ありませんか!
ぽーっと立っている人達は
まるで生気が無くしかも
不思議なお面を被っている
思わず
声を上げちゃったわ
この声で皆が二斉に
こっちを振り向いて
お面を外して
こう言ったわ
ひぃい!
「みぃたぁなぁ!」
ああきっと
心綺楼の時の
話だな
いいい!!
その後は
どうなったの?
後は
覚えて
いないわ
気が付いたら
朝だったの
気絶したのね
フッ
ばっはっは
実体験だけあって
面白い話じゃのう
大方その人間達は
仮面の妖怪にでも
心を奪われて
いたんじゃないかな
でも古典的
よのう...
儂が今から語るのは
最新の怪談じゃ
心して聞くが良い
第四十三話の人妖百物語後編
ーこれは
聞いた話じゃがな
同じくよる
夏の夜じゃった
ああ
車に乗って
移動する事じゃ
四人の若者が
険しい山道を
ドライブ
してたんじゃ
その山道は滅多に
車が通らない道でな
ドライフ?
近所に家も
街灯もない
その車中古車で高級車が
安く買えたんじゃが
何でそんなところを
通っているのかというと、
最初から
付いていた
カーナビに
消し忘れたのか
一件の目的地が
登録されて
あったんじゃ
カーナビ?
ああカーナビと
いうのはそうじゃな
声で道案内
してくれる
便利な物じゃ
特に目的も無い
ドライブだったので
面白がってその目的地に
行ってみることに
したんじゃ
するとこんな
山の中まで
来てしまった
という訳じゃ
500メートル
先の交差点を
右です
カーナビに従って
交差点を曲がるとそこは
舗装もされていない
林道じゃった
あと
500メートルで
目的地周辺です
とんどんどえどん
森は深くなり暗くなっていく
あと
300メートルで
目的地周辺です
車のヘッドライトの灯りも
蔦や藪に飲み込まれ
視界は非常に悪かった
あと
50メートルという
ところで言いようのない
不安を感じた四人は
車を止めて様子を見に行った
おかしい
こんな山の中に
一体何があると
いうんじゃ
すると目の前の道が寸断され
崖が崩れているじゃないか!!
このまま
車を走らせていたら崖に
落ちていたと四人は絶句した
慌てて車に乗り込み
引き返そうとしたその瞬間!
カメ
カーナビが
言ったんじゃ
「あともう少し
だったのに!」
カーナビが
悪い奴
だったのね
よく
判らん
何や!?
判らな
かったけど
何か怖い
以上じゃ
駄目ねぇ
そんな
外の世界の
怪談じゃあ
みんな理解
できないわよ
それに
最新というより
ちょっと古いし
幻想郷のゲートキー
八雲
やっぱり怪談は
実体験でかつ
みんなが共感する
身近な話が一番よ
ーこれは
ついさっき私が眠りから
覚めた時に起きた話
暑くて寝苦しいと
やっぱり寝相が
悪くなるじゃない?
今日もそんな
暑さでした
みんな
経験あると
思うんだけど
寝相が悪いと
何らかの拍子で
腕が頭の上に
来てしまう
それにさっ
気付かずに
寝てしまうと
腕に血が通わ
なくなって
腕の感覚を
失って
目が
覚めたとき
腕のある筈の
部分を触って
は!?
腕が無い!
何て焦ったり
するわよね
普段ならすぐに
腕が頭の上に
ある事に気付いて
安堵するんだけど...
今日は違ったの
頭の上を
触っても
腕が無いの!
寝ている間に
腕を盗られたか?
よく見ると
それは私の白い腕
なんて思っていると
天井から何か白い物が
ゆらゆらと揺れているじゃ
ありませんか
ブランプランと
揺れている...
「あーそうか」と
それで思い出したの
そういえば。
寝るときに
床の隙間と天井の
隙間を繋げて
天井の照明を
落としたんだっけ
そのまま
寝ちゃったんだわ
.....
...
...
いいい
...
ニコ!
それはあんたの
持ちネタだろう
え
それでは
気をとり
なおして
こうして
妖怪と人間による
恐怖あり笑いありの
奇妙な百物語は幕を上げた。
人間以外が
混ざっている事を
知らない人間にとっては
理解し難い話も有ったが、
端燭の数も減り
僅かに暗くなっているが
目も暗さに慣れみんな
恐怖心が失われている
様にも感じる
概ね盛り上がって
いるようだ
しかし百物語の恐怖は
これからだったのである
一人につき一つか二つ
話し終えたところで
少し休憩を入れた
はい
次話したい人は
誰でしょう
うーん
どうしようかなぁ
話す人が居ないなら
この辺でお開き?
...
百物語の恐怖は
ここからよ
現にもうみんな
飽きているみたいね
大抵の百物語は
蛾燭を大量に
残している時点で
飽きてきてしまう
でもね
ここからが
怖いのよ
だいたいね百個も
怪談を話していたら
どのぐらい時間が
掛かると思っているの
百物語は
最後までやると
何かが起こると
いうけど
それはネタバレすると
怪異の解放が起こる
という意味なの
やらないで途中で放り出してしまうと怪異のパワーが解放されず逆に普段の生活に支障を楽していまう
やらないで途中で
放り出してしまうと
怪異のバワーが解放されず
逆に普段の生活に
支障を来してしまう
だから
ダレても飽きても
ネタが尽きても
朝になっても
最後まで
やりとおす
必要があるのよ
始めて
しまったら
抜けられない
これが百物語の
真の恐怖!
安心して
私はありと
あらゆる話を
覚えているわ
怪談も
山ほど有る
残りの蝋燭凡そ
70本全て私が
消化してあげる
選りすぐりの
激こわ実話でね
...流石よのう
その効果で
残りの戦闘も
全部持って
いきおった
さいしょ
最初から
ネタが尽きて
飽きてくる
この瞬間を
待っていたん
だろう
さっきの百物語の説明は
恐らくでっち上げの嘘だろうが
人を
怖がらせる事で
妖怪の農等より
抜きん出るとはな
こりゃあ
タダの人間
じゃあないな
「そしてその後
彼の姿を見た者は
誰も居ない
めでたし
めでたし
これにて
百話終了です
百本目
消させて頂きます
さあ
全ての強燭が消えると
何かが起こる筈
何か妖怪でも
出てくるのかな
ずっと
出てたけど
しかし...
真っ暗なのは
おかしいわね
そういえば...
それに
何だか足下が
冷たいような
ん?
さっきまで見えてた
星も月も見えないわ
!
気のせい
じゃ無い?
怪異の
パワーが
解放されて
いく...
百物語ご苦労
じゃった!
後はお前達を
喰うだけじゃ!
お陰で復活
出来たわい
まあ待て
ん?
絵?
わー!!
鬼の絵が
描かれた布?
こんな物が
いつの間に
天井に...
ああ
驚いたか?
百物語のラストに
何か演出してやろうと
思ったんだ
何も起きないのを
待ってももやもや
するからな
怪物か何かで
みんなをおどかし
だかっただけだよ
幽霊を
集めるのに
苦労したが
なーんだ
魔理沙さんの
演出だったのね
びっくり
しちゃった
百物語最高に
面白かったわ
良かったわね
って
あれ?
小鈴?
第四十三
東方鈴奈庵
~Fvobidkan、Scrcolleyp.
第四十四話の紫色の日は外出
控えましょう
前
何やら今日は
風が強いなぁ
こりゃあ雨でも
降るのかな
龍神の像
人間の里に置かれた
一見何の変哲も無い石像だが
実は天気予報装置である
眼の色によって
これからの天気が判るという
中身は高度な技術による
機械製品で人間が造った物では無い
雨が降るときは眼が青く光るというが...
どれどれ
今日の天気は
なんだろ
な.....
ひひえー!
大変だ!眼の色がー!
「紫色に光っていた?
それは大変です
早く里の人間に
知らせましょう
青色なら雨
赤色なら
異常事態だって
問いていたが
紫色ってぇのは
何なんてす?
まさかこの世の
終わりとか...
そんなに
心配しなくても
大丈夫ですよ
紫色は.....
真っ赤より
赤色が薄いという
事ですから
こんに
臨時休
紫色って
何なの?
実はちょくちょ~
あるわよ
ただ紫色になる時は
大抵既に天気が荒れているので
確認する人が少ないだけで
天気が
荒れている?
わき
野分よ
一際強い野分が来る前には
青を通り越して紫色になる
事があるのよ
ああなる程
それでこんなに
風が強いのね
雨が強くまえ
なる前に
行かないと
ガン!!
でも今日行かなきゃ
いけないところがあるの
ともかく
ドラグラ・
飛ばされ
ないように
気を付けてね
いやー
降って
来ちゃったな
くしゃん
あー丁度良い
ところに来たわね
こりゃあすぐには
止まないぞ
ちょっと手伝って
雨戸を
閉めるのを
か?
賽銭箱を
仕舞うのよ
ああなかみ
中身が無いから
軽くて風で
飛んじゃうからな
軽かったら
一人で持てるわよ
雨が強くなって
きたわねぇ
こんな時に何で
うちに来たのよ
こりゃあ普通の
雨じゃ無いな
風の強い日は
珍しい物が
見つかるんだ
暫くはさと
外に出ない方が
良いかも知れん
ギリギリまで
あちこち行こうと
思っていたら
急に雨が
降ってきたんで
そうか
噂を聞いて
いなかったのね
噂?
噂?
龍神の眼が紫色に
光っていたってさ
だから余り
外出するなと
何だと
そんな事が
だったら
こうしちゃおれん
何言ってるんだ
龍神の眼が紫色に
光る時ってのは
レアな天気って事だ
レアな
天気の時は
レアな物が
見つかるんだよ
もっと雨風が
強くなったら
探しに出るぜ
一台風の影響でテンションが高い
家の
戸締りでも
してくるの?
ああそう
ふき飛ばされ
ないようにね
思ったより風は
強くないわね
これなら
大丈夫だわ
今日までに返して
貰わないと困る本が
あるのよねぇ
この雨の中
本当に出て行く
つもりなの
あ
ああ
しかし
こういう
暴風の天気
外の世界では
何て言うか
知ってるか?
今日は一段と
激しいな
台風
でしょ?
超
大型たいよう
台風だ
じゃあ
台風の正体を
知っている?
うーん
と.....
外来の
妖怪だわ
夏の邪悪を
南海から連れてくる
超大型の妖怪よ
ほう
そうなのか
外の
世界にだって
妖怪は居る
でもね
人間がとても敵わない
強大な力を持つ妖怪ね
幻想郷には
その台風の襲来を
拒む者もいる
普通に襲来して
いるぜ?
台風
最近
判ったん
だけど
じんじゃ
神社のような
里の外に比べて
どうも
人間の里は
台風の被害が
少ないのよ
どうやら里の中だけ
風が弱いようなのよね
これは仮説なんだけど
何者かが人間の里を守って
いるんじゃないかって
......里の人間には
そんなこと出来る奴は
いなそうだな
となると
妖怪の仕業か?
それも
不思議では
無い
人間の里が
無くなったら
困る奴は
多いからなぁ
.....これでも
お宝探しに
出るつもり?
......考え
直そうかな
また宜しく
お願いします
雨の中
ご苦労さま
気を
付けてね
思ったより
風が強く
ないわね
これなら後
もう一軒
行けるわ
えーっと
あー
次はいい
霊夢さんの
ところかー
台風の影響でテンションが高い
ちょっと
遠いけど
行っちゃう
か!
夜になったけど
一向に収まら
ないわねぇ
こりゃあ
帰れないな
ヘタに外に出たら
台風という妖怪に
喰われそうだ
もう一人
いりゃあ
まあ良いわよ
家にいても
今日は..
誰も来なかったし
一人で家に居ても
退屈だったからね
花札でも
出来るん
だがなぁ
はあ...
第四十四話の続く
東方鈴奈庵
〜Fvobldakan.orcallle?
第四十五話の紫色の日は外出を控えましょう後編
ちゃん
確かに...死ん
人間の里の被害は
少なそうだ
神社は木が折れたり
石灯籠が倒れてたりと
散々だったし
何者かが里を
守っている
というのは
本当かもしれんな
何だって?
昨日の台風で
行方不明?
行方不明
か...
被害が無い
訳では無いか
何処の誰だ?
あの風の中外を
出歩いてた奴は
鈴奈庵の
ところの
お嬢ちゃん
だってさ
そうだ
な!
今の話
本当か?
あ
ああ
小鈴ちゃんが
行方不明ですって!?
プロ
ああ
確認したが
本当だった
本の回収に出たっきり
戻って来てないそうだ
里では捜索が
始まっているよ
何で昨日みたいな
暴風の時に出たのかしら
こうしてられないわ
捜さないと
今のところ
成果は無いようだが
......気に
なるんだが
里は何者かに
守られて
いるんだよな
仮説
だけどね
確かに里は神社ほど
被害が出ていなかった
恐らく風も
弱かったんだろう
何が
言いたいの?
だからそれを見て
油断した小鈴が
外に出た
もし
昨日の神社くらい
風が強かったら
私みたいに
躊躇しただろう
里の中の弱い風では
遭難するような事は
無いだろう
つまり里の外に
出たんじゃないか?
捜索するなら
里の外
ね
こりゃあ
ひでぇな
稲穂が倒れて
いるぜ
稲穂がっ
水に浸かって
いなければ
大丈夫よ
まだ何とか
なりそうで
一安心だわ
しかし
もし小鈴が
里の外に
出たとしたら
.....
何処に
行くつもり
だったんだ?
あっ
まさか
あ
どうした?
私本
借りっぱなしで
返してなかったわ
あー
もしかして
それを取り立てに
神社まで
確かにそと
里の外の顧客なんて
私かお前くらい
だろうが...
しかしあの暴風雨の中
神社に行こうとするなんて
油断しすぎだぜ
か?
どの口が
言ってるんだか
あった!
それは...
小鈴の物だな
何処にもいない...
鈴が落ちて
いたところまで
足跡はあったんだがな
その後
痕跡は見つけ
られなかった
だとすると
あの辺りで失踪した
事になるが...
そうしたければ
そうしてて
そうしてて
もう一度
捜索するか?
って
お前は?
別の方法で
捜すわ
直接
聞くの
別の方法
だと?
神の声を
そういえば
あいつは
巫女だったな
最後はかみだの
かみ
神頼みって奴が
そんな
当てにならない
方法じゃ無くて
私の推理で
小鈴を
捜索するか
......もし
人間の里を
台風から守って
いる奴が
いたとすれば
そいつは台風の時に
被害が出ないように
里の近くに居たはずだ
人間の里を監視
していたとき
門から人間が
出てきた
うぜん
当然
そいつも...
それを見た
飛んできた枝か
何かに当たって
気絶した小鈴を
そいつは
捕獲した...
これはいっぱん!!
一本下駄の
足跡...
間違い無いな
あんた達
でしょ?
ネタは上がっ
てるのよ!
と言いましても
ねぇ
あれ?
魔理沙
どうしてここに?
それは
こっちの
台詞だ
私はその辺にいた
神霊達が里の周りで
天狗の姿を大量に見たって
言ってたから来たの
なる程な
私は反則の無い
純粋な推理で
ここに辿り着い
たんだがな
お前はやっぱり
狡い奴だ
暴風の中
自由に動けるのは
風を起こす天狗だと
考えてね
なる程ねぇ
昨日の野分で
行方不明になった人間を
我々天狗が攫って
いったんじゃ無いかと
そう言いたいのね
私はそう
見ているわ!
我々天狗が
人間を攫う
もし
そんな事が起きたら
大変じゃないですか
だから
そんな事が起こる
はずがありません
だったらなんで
里の近くに居たの?
昨日の夜
...そうですねぇ
この際だから
少しだけ
教えましょう
私達は
里を暴風の災害から
守る仕事を請け負って
いるんです
我々
天狗だけでは
無いですよ
水害からは
河童...
やっぱり
そうか.....
里は
色んな災害から
守られている
そんな感じでよかった
妖怪達の手で
守られているのです
昨日は近年
まれに見る
暴風だったため
大変でした
大勢の仲間達で
里を守りました
なる程
その辺は
理解したわ
だったら
小鈴ちゃんを
見ているでしょ?
あんた達以外に
誰が攫うのよ
攫って
いませんよ
ですから我々は
そんな事を
していません
もし天狗が
災害に乗じて
里の人間を攫った
なんて事が起きたら
大変じゃないですか
それに我々が
守っている限り
暴風雨程度で
里の人間に
被害が及ぶことも
あり得ません
それは
幻想郷のルールに
違反しますし
我々天狗としても
困ります
...うーむ
わかった
え?
...
天狗は小鈴を
攫っていないし
里の人間にも
一切被害が
出ていない
その通りです
ではお引き取り
くださいませ
これで
いいんだな
絶対
ちょっと
ちょっと
神霊が
こいつらが
犯人なのに
言って
いたのに
お
おい
大丈夫か!?
うーん
あれ?
ここはどこ
何処?
小鈴ちゃん
大丈夫!?
ええお騒がせして
済みませんでした
どうやら
滑って頭を打って
気を失っていたみたいで
それって
天狗...
そうかぁ
雨で滑りやす
かったからな
気を
付けろよ?
お前は
気絶しやすい
んだから
ちょっと
何よ
いいか
小鈴を攫ったのはそんな
間違い無く天狗だ
暴風による被害が
無かったことにする為に
攫ったというか保護して
怪我を治してから
こっそり返したって
事だろう
大事になって
面倒くさい幻想郷の妖怪達に
疑いの目を掛けられないように
建前上は無かった事にしているが
ここは天狗の
シナリオに
乗ろうぜ
天狗に保護された事を
小鈴に伝えたって
こっちにとっても
何のメリットも無いし
天狗に保護された事を小鈴に伝えたってこっちにとっても何のメリットも無いし
でも
おかしいのよねぇ
私は確か
神社に向かって
里から離れて
いたような...
あれ?
何で神社に
行こうとして
たんだっけ?
じゃ
じゃあ
元気そうで
良かったわ
私は
この辺で
あー
思いだ
出した!
霊夢さん返却忘れの本が沢山ありますよ
霊夢さん
返却忘れの本が
沢山ありますよ
延滞金たっぷり頂きますからね!
延滞金たっぷり
頂きますからね!
第四十五話の終
東方鈴奈庵
~Fvobldaca、Screllle?y
設定資料集
夏のお話でしたので、浴衣姿になっています。春月
八雲姉
クッキング
いやいや活字は観光のつなのでしょう。
ZUN
どうも、ZENです。様々な種族が出てきて、幻想郷における人間の
里の立ち位置がヘッキリしてきています。
何の為に幻想郷に人間の里が有るのかというと、妖怪達の存続の
為に用意された偽染園だといううことが判るようです。その中でも
鈴奈廊のような情報が集約している所は、狙われやすい様ですね。
「これも全て妖怪の仕業なのか口の回では、阿求の作家としての面が
出てきています。幻想郷では本は貴重かも知れないですが、農薬が
溢れかえる外の世界よりも、お金と時間に余裕があれば木を読む
という文化が出来ているのかも知れれないですね。里の人間は勤勉?
それではまた七恋か、コンフェースで会いましょう。
春河もえ
こんにちは。作画の流河です。
今回の6巻特装版の付録はミニ画集との事で、
初期から現在までの雑誌描きおろしや
特典イラストなどを収録させて頂きました。
楽しんで頂ければ率いです。
毎月、お忙しい中ブロットを書いてくださるZUNさん、
担当さん、
この本を読んでくださった皆様、
本当にありがとうございます。
「KADOKAWA
余々にスト一リーは
幻「想郷の核」に近づいていく......
いろんな思惑が入り乱れて、
微妙なバランスを保っていいた女刀想郷に
先にあるのは暗雲なのか希望なのか
お手に取ってくださいませ
シリアス展開もちょっぴり増量ぁれよあれよの大人気は
カドカワデジタルコミックス
東方鈴奈庵〜FordidenScrolery.(6)
原作...2UN!温両・
原作・ZUN漫画:春河もえ
2016年12月26日・発行
©上海アリス幻樂団
cMoeHARUJKAWA2016
発行者青柳昌行
発行株式会社KADOKAWA
本電子書籍は下記にもとづいて制作しました
単行本コミックス「東方鈴奈庵WinFiceレートFordiden.Scralder(6)」
2016年12月26日初版発行
http://www.kadokawacoip:
〒1028177東京都千代田区富士見2-13-3.
「Q2017.未来がAmazon23014です。ええ...?マーサポート・ナビダイヤル!
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編集企画コミック&キャラクター局
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WALKER