1 | mokuro

２０１７年１０月１６日（日）までの

ＲＥＳＥＲＹｏｉｒＣＨＲｏＮｉＯＬＥ

【守ってみせる】愛

要するキミを。

ＣＬＡＭＰ

ＫＣＭ８２７

．．．

えまえこ

１０ＬＡＭＰ

義談社

９７８４０６３６３３３２アフ４

雑誌４２２６０－７７

ＩＳＢＮ４－Ｏ６－３６３２７７－６

Ｃ９９７９¥３９０Ｅ〈Ｏ〉

講談社や

定価：本体３９０円（税別）

を探す少年の旅が始まる！！

クロウこくす．．．シャオラン

玖楼国に住む小狼ときくら。立場の違いを

おもー、

かよ

越え想いを通わせる二人だったが、突如現れ

．．．

しかく

た痢客によりさくらに異変が起こり、全ての

あたし

きおく．．．な

記憶を失くしてしまうと

いへん、お

たちぱーちが

とっじょぁらぁ

すべ

すく．．．ほう

ひと

きくらを救う方

は

はっ

い、せかい．．．

法はただ一つ

「男性界に飛び散った

さくらの「羽根」を

さが．．．だ

探し出すこと。

行方を指し示す

翼

ＳＨＯＮＥＮＭＡＧＡＺＡＮＥＣＯＲＩＣＳ

ＢｏｏｋＤａｓｉｇＮｏＬＡＭＰ

「行きます。

さくらは絶対、死なせない」

ＲＥＳＥＲＶｏｉｒＣＨＩＲｏＮｉＣＬＩ

１．行ってみせろ、愛するキミを。

ＯＩＬＡＮＡＰ

ＣＬＡＭＰ

ステップ２０１６年１２月２８日

えー桐

越た．．．

心臓を失くしてしまう！！

深す少年の旅が始まる！！

それで

秋葉県に住む小泉とさくら、立場の違いを

あれは自分の身にさくらいしかもしれないと思いを通いや通りせる。人だったが、突然死になりました。

また思いを通りせるこんだったが、突如現にお馴染によりでくらい最奥が起こり、全ての体を体に押してしまう。

法

さくらを救う方法はなぜ

ムは．．．この異世界に飛び散った

美世界に飛び散ったさくらの「羽根」を探し出すこと

探し出すこと』

行方を指し示す

ＳＨＯＮＥＮＭＡＣＡ

さくらー

〈２０１６年〉《．．》始まりの世界

ＲＥＳＥＲＴ６ｉｒＣＨＲａｖｉｃｈｉｔ

クロウこく

玖楼匡

ただいま

父さん

やっぱり

この国の遺跡は

殆どが砂の下に

埋まってる

みたいだよ

父さんが

考えてた通りだ

西の遺跡は

もう随分

発掘が

進んで．．．

はい

小狼！

おかえりなさい！

遺跡の発掘どうだった！？

怪我は！？熱とか出なかった！？

ごはんちゃんと食べてた！？

わっ！

ははい

敬語

ヤだって

言った

大丈夫

でした．．．

でも

姫．．．

さくらって

呼んでって

言った

はい

あいや

う．．うん．．．

さくら

さ

さ．．さくら．．．

ごめんなさい！

重いよね！

ほんとに

おかえりなさい

小狼

ただいま

良く分かり．．．

分かったな

おれが帰ってきたって

今日

遺跡発掘隊の人達が

お城に来るの

城にいなくて

いいのか？

報告を聞くのは

王である兄様の

お仕事だもん

発掘状況の

報告にって

発掘隊の人が

お城に来るなら

小狼もお家に

もどってきてると

思って

まさか．．．

またひとりで？

うん

相変わらずわたしが

小狼とこ行くっていうと

小狼は

わたしの大事な天事な

幼なじみなのに

兄様ご機嫌

ナナメになるのよ

ね

もう七年に

なるのね

小狼と

小狼のお父様が

この国に

初めて来てから

他国の考古学者である

小狼のお父様が

この国玖楼の遺跡に

興味を持ってくださって

この国の砂漠には

埋もれた遺跡が

ある筈だって

それを発掘できれば

この国の歴史が分かると

前国王であるお父様を

説得なさって

危険が伴う砂漠での

発掘作業のための準備を

ずっと進めてらして．．．

準備がやっと整って

発掘が始まって．．．

遺跡の発掘中に

亡くなったけど

幸せな人生だったって

最後に父さん

笑ってたよ

お父様が亡くなった時

一緒に住みましょうって

言ったのに

それに遺跡発掘の手伝いで

十分暮らしていけるし

王族でもない民間人が城で

暮らすなんてできないよ

でも．．．

おれが城に住むのは

ヘンだよ

ヘンじゃないもん！

小狼はわたしの

幼なじみだもん！

お仕事で最近

あんまり会えないし

．．．さびしいよ

小狼は

さびしくない？

．．．さびしいよ

でも

遺跡発掘は

おれと

父さんの．．．

分かってるけど

でも．．．

お城のお部屋でね

夜寝る時

いつも考えてる

うん

分かってる

大事な

夢だよね

やっぱり

会いたくなるの

小狼何してるかなって

わたしのことちょっとでも

考えてくれるかなって

．．．考えてるよ

あのね．．．

わたし．．．

えっと

どうしてるのかなって．．．

おれも考えてる

小狼にね

言いたいことが

ある

の

なんだ？

あの

あのね

わたし

．．．

小娘のこと．．．

お城の鐘だ

もう夕刻

なんだな

だ

大丈夫か？

なんかお城の鐘で

兄様に邪魔された

気がするー

び．．．びっくり

しただけ

何が邪魔だって？

鐘が鳴ったから

戻らなきゃ

兄様、ここまで来ちゃう

ううん小狼

お仕事で疲れてるもん

大丈夫、ひとりで帰れるよ

送ってくよ

この国は素敵な

人達ばかりだから

本当にそうだな

父さんと一緒に

色んな国を

巡ったけど

こんなに平穏な国は

他にないよ

ありがと

あの

あのね

さっきの．．．

言いたいこと

次に会った時

言うね

あ

うん

絶対言うから

待ってて

ね

お顔が赤いね

ありがとう！

おいしそう

おや姫さま

こんにちは

あ

姫様だ

こんにちは

おばさん！

なんでもないの！

姫様リンゴ

持ってくかい？

．．．こんな

気持ちに

なるのは

まずいよね

父さん

いくら

幼なじみだって

相手はお姫様

なんだから

ーーロッ

丸見え

なんだよ

サ

た．．．

ただいま

桃矢兄様

またあの

発掘小僧の

ところか

小僧じゃないもん

小狼だもん！

あんなガキ

小僧で十分だ

ガキじゃないもん！

小狼ひとりで暮らしてて

お仕事も頑張ってて

えらいんだもん！

えらかろーが

ガキはガキだ！

ちがうもん！！

その辺りに

なさったら

いかがですか？

雪兎さんっ！

王姫

神官のおつとめは

終えられたんですが？

ええ

遺跡の発掘隊の方々が

ご報告にいらっしゃるとの

ことでしたので

王と共に

こちらで

お待ちして

いたんです

兄様また我が儘

いいませんでした？

おまえじゃ

あるまいし

ちゃんと聞いて

おられましたよ

手座で

発掘もう随分進んだんですか？

そのようですね

じゃそろそろ

終わりそうなんですか？

なんです

ってー

いいや

遺跡は

地上に出てるものだけじゃ

ないらしい

ええ！？

地下に続く道を

発見したようです

まだまだ発掘作業は

続くということだな

あのガキも

まだ

どれだけの広さかは分からんが

掘り進めてみるように

許可を出した

まだ

まだまだ

まだ

だから

忙しい．．．と

わ．．．分かってるもん！

小狼お父様と同じで

遺跡とか歴史とか

大好きだから

新しい遺跡があるって

分かったら

きっと喜ぶから

いいんだもん！

二人きりの時に

敬語はやめろ

ユキト

雪兎

また

意地悪されて

いけませんよ

王

公には王と

神官でも

けど

役職をはがせば

ただの幼なじみだろう。

腹立つんだよ

はい

あ

うん

あのガキ

本当に妹姫が可愛くて

仕方ないんだね。桃矢は

一応あれでも

この国、玖楼国

たったひとりの姫君

王位第一継承者だ

まあ

普通に考えたら

一般人とお付き合い

ってのは

考えられないだろうな

けれど

運命のひと

なんだろ

あれが

うん

小狼君だよ

桜姫の

運命のひとは

おまえの予見が

違えるわけがない

とすると

やっぱり

腹立つ

二人には困難が

待ってるとも視えた

でも

とてつもない

困難が

．．．姫には

不思議な力がある

それが何なのかは

僕には分からない

けれど

それは．．．

世界を変える

力だ

そしてその力が

こー

困難と波乱を呼ぶ

．．．俺達に

手助けできる

ことなら

いいんだがな．．．

．．．うん

でも

できることが

なくても

二人でっていうのが

気にくわないけどな

きっと二人なら

力を合わせて

頑張れると思う

しょうがないな

桃矢は

もー

兄様

いぢわるばっかり

なんだから！

あの下に

まだ何か

あるんだ

きれい．．．

小狼きっと

喜ぶだろうな

明日こそ言おう

そうだ！お弁当持ってこうっ！！

そしたらお昼休み時間だけでも

一緒にいられるし

小狼に

．．．好きって

え？

何の音？

きれいな．．．

澄んだ音．．．

鈴．．．？

遺跡のほうから

聞こえる？

何かが

ぶつかるみたいな

．．．まるで．．．

呼んでる

みたい

．．．今の．．．

．．．あれ．．．

なに？

小狼．．．？

これ何の紋章だろう

この国のとも違う

見たこともないものだ

小狼！

どどうして！？

お弁当

持ってきたの！

外にいた人に聞いたら

小狼ここだって

ここは危ない

地盤も安定してないし

いつ落石してくるか

それに主様も心配して．．．

大丈夫

兄様も一緒だもん

発掘の視察だって

これ．．．

すごく硬い岩らしくて

どんな機材でも

これ以上掘れないし

ここは地下の通路

みたいなんだけど

ここで行き止まり

なんだ

これ．．．

昨日見た．．．

え？

なんだ！？

さくら！！

なんだ！？

地震か！？

崩れるぞ

気を付けろ！

違う．．．

地震じゃない

地下で何か

あったんだ！

ああ！

こいつら

どこから

現れたんだ！？

さくら！

これは．．．！！

さくら！

さくら！！

．．．なんだ．．．！？

行方を指し示す

次元を越えるの

！！

今

その力が蘇る

さくらー！！

さくら！

体が．．．どんどん

冷えてく！

．．．失敗しましたね

外に出なきゃ！

しかし

すべては

これからだ

すべてが終わった時

この手に

次空を超える力が

手に入る

なにが．．．！！

相手の刃に毒が

塗ってあったようですね

遅いぞ小僧

桜に怪我させて

ないだろうな

王！

大丈夫

ですか！？

王を

死なせたりは

しません

絶対に

姫は．．．

遺跡の下に

また遺跡があって

そこで．．．！

貴方の記憶を

読みとりました

姫の羽根は

飛び散ったのですね

はい！

．．．その羽根は姫の記憶です

ここ．．．あ？

姫の中から

生まれてから今までの

すべての思い出が

消えているんです

そして．．．

散った記憶は

既にこの世界には

ない．．．

そんな！

心が無くては

躯は

虚ろな容器に

過ぎない

このままでは

姫は．．．

おれにできることは

ないですか！

何か！

一刻の猶予もありません

全ての責は

私が負います

これから別の世界に

住む人の元に

あなた達を送ります

同じ月の力を持つ

あの人の元へ

あの人って誰ですか！？

そこへ行って

どうすればいいんですか！？

あの人は『次元の魔女』と

呼ばれています

あの人にすべてを

話して下さい

そして．．．！

姫を救う手立てを．．．

さくら！！

あなたが．．．

次元の魔女

ですか！？

そうとも

呼ばれているわね

さくらを

助けて下さい！

記憶の対価

ホンこ

日本国

てめぇら！

はーはははっ！

弱ぇ！萌ぇ！

仮にも刺客だろ！？

もうちょい

骨のあるヤツぁ

いねぇのか！？

あー？！！

また言いつけを

守りません

でしたわね

黒鋼

白鷺城に忍び込んだ

不届きもんは全部

片付けたんだ、文句はねーだろ

姫か

無駄な殺生は

せぬようにと

掛かって来るヤツぁ斬る

忍者の基本だろ知世姫

申しつけて

おいたでしょう

そんな基本は

聞いたことが

ありませんわ

あー

うるせー

忍者にイイも

ワルイもあるか

黒鋼！姫様に

なんという無礼な．．．

良いのです

蘇摩

蘇摩のような

良い忍者も

いるというのに

どうして黒鋼は

ああでこうなの

でしょう

俺は

強くなりてぇんだよ

もっと

誰よりも強く

そのための戦いだ

誰が死のうが生きようが

構ってられっか

確かに

仕方

ありませんわね

この国

日本国には

貴方より

強いものは

いません

あ？

なんだ

なんだ！？

どわっ！

昔から良くいいます

悪い子には旅をさせよ

いわねェよ！！

これから貴方を

異界に飛ばします

飛ばすな

貴方はきっと

たくさんの人々に

出会うでしょう

そこで

本当の意味での

強さを知るでしょう。

そのために

別れは

辛いことですが

私は貴方を

見送りましょう

ああ

そうですわ

もうひとつ

貴方に術をかけて

おきましょう

いや

おめぇが

送ってんだよ！

無理矢理！！

なんだこりゃ！

「呪」です

貴方がこれ以上

無駄な殺生を

せぬように

ふざけんな！知世ー！！

では

縁があったら

あれあれ

また会えるでしょう

姫様を

呼びすてにー！

元気で

お過ごし下さいね

黒鋼

てめー！

覚えてろ

よー

！！

貴方が一人殺める度に

貴方の強さは減っていきますので

気を付けて下さいませね

姫様あの

黒鋼は．．．

旅が

「あの方」の元に

送りましたから

きっとよしなに計らって

下さるでしょう

．．．姉まりますわ

セレス国

眠っちゃったの？

王様

うん

これしか方法が

なかったからなぁ

これから

どうするの？

ファイ

もうこの国には

いられないなぁ

や

この世界には

か

良く

分からない

この次元には

ってこと

いいんだよー

チィは

それで

世界？

おっとー

あんまり

時間が

ないなぁ

チ？

行かなきゃ

ならないんだよ

どこに？

遠くに

できるだけ

遠くに

アシュラ王が

いない世界へ

チィに

頼みたいことが

あるんだー

だからちょっと

姿を変えて

もらって

いいかなぁ

なぁに？

もしも王が目覚めたら

教えて欲しいんだ

うん

いいよ

チィはファイが

つくったんだから

そうだな．．．

．．．

おおおっ

いや、それは．．．

それじゃないんじゃあの

うんうんなんですか

．．．

それはいい

眠りの中では

良い夢を

せめて

さてと

行きますかー

魔女の元へ

この子の名は

さくらというのね

はい

小狼です

この子は

あなたは？

大切なものを

なくしたのね

．．．はい

そして．．．

このままでは

それは色んな世界に

飛び散ってしまった

この子は死ぬわ

四月一日

ははいっ！

その子を

助けたい？

宝物庫に行って来て

取って来て欲しいものが

あるの

あの

はい！

対価がいるわ

それでも？

おれに

できることなら！

．．．来たわね

貴方が

次元の魔女

ですかー？

てめぇ

誰だ？

先に名乗りなさいな

なさいな

俺ぁ

黒鋼

つか

ここどこだよ

ああ？

まあ

日本よ

あなたは．．．

俺がいた国も

日本だぜ

それとは

違う日本

わけわかんねぇぞ

セレス国の

魔術師

ファイ・Ｄ・フローライト

です

ここが

どこだか

知ってる？

えー

さて

その通りよ

相応の対価を払えば

願いをかなえてくれる

所だと

あなた達が

ここに来たという

ことは

何か願いがある

ということ

元いた所

へ今すぐ

帰せ

にだけは

帰りたく

ありません

それはまた

難題ね

ふたりとも

いいえ

三人とも

かしら

その願いあなた達が持つ

もっとも価値あるものでも

払いきれるものではないわ

なに

いってんだ

てめー？

けれど

三人一緒に払うなら

ぎりぎりって所かしら

ちょい静かに頼むよぉ

そこの黒いの

黒いのじゃ

ねぇー！

黒タ

あなた達

三人の願いは

同じなのよ

その子の飛び散った

記憶を集めるために

色んな世界に行きたい

この異世界から

元の世界に

行きたい

元の世界へ

戻りたくないから

他の世界に行きたい

目的は違うけど

手段は一緒

ようは違う次元

異世界に行きたいの

ひとりずつでは

その願い

かなえることは

できないけれど

俺の

対価って

なんだよ

その刀

三人一緒に行くのなら

ひとつの願いに

三人分の対価ってことで

ＯＫしてもいいわ

なっ！

銀竜はぜってー

渡さねぇぞっ！！

いいわよ

そのかわり

そのコスプレな格好で

この世界を歩きまわって

銃刀法違反で

警察に捕まったり

テレビに取材されたり、

するがいいわ

あ？

けいさ？

てれ？

今あなた達がいる

この世界には

あたし以外に異世界へ

人を渡せるものは

いないから

んな

デタラメっ！

本当

だぞー

マジ

かよ！？

どうするの？

くっそー！

絶対「呪」を解かせたら

また戻って来て

とりかえすからな！

あなたの対価は

そのイレズミ

この杖じゃ

ダメですかねぇ

言ったでしょ

対価はもっとも

価値のあるものをって

だめよ

仕方ない

ですねぇ

あなたは

どう？

自分の一番大切なものを

あたしに差し出して

異世界に行く方法を

手に入れる？

はい

あなたの対価が何か

まだ言ってないのに？

はい

あたしが

できるのは

異世界へ行く

手助けだけ

その子の記憶の

カケラを探すのは

あなたが

自分の力で

やらなきゃ

ならないのよ

．．．．．はい

って

ふえてるし

．．．いい覚悟だわ

来たわね

この子の名前は

モコナーモドキ

モコナがあなた達を

異世界へ連れて行くわ

おいもう一匹

いるじゃねぇか

そっち寄こせよ

そっちは

通信専用

俺ぁ

そっちで

行く

モコナはあなた達を

異世界に連れて行くけれど

そこがどんな世界なのかまでは

コントロールできないわ

だからいつ

あなた達の願いが

かなうのかは

運次第

できることは

こっちのモコナと

通信できるだけ

けれど世の中に

偶然はない

あるのは必然だけ

あなた達が

出会ったのも

また必然

小狼

あなたの

対価は．．．

おんけい

関係性

あなたにとって

一番大切なものは

その子との関係

だから

それをもらうわ

それって

どういう．．．？

もし

その子の記憶が

すべて戻っても

あなたとその子は

もう同じ関係には

戻れない

その子は

あなたに

とって

なに？

幼なじみで．．．

今いる国のお姫様で．．．

俺の大切な人です。

俺の．．．

けれど

モコナを受け取るなら

その関係はなくなるわ

．．．そう

その子の記憶をすべて

取り戻せたとしても

その子の中に

あなたに関する

過去の記憶だけは

決して戻らない

それが

あなたの

対価

それでも？

．．．行きます

さくらは

絶対死なせない！

サービストアル

ｋａｐｔｒｅ：この然の現根

様々な世界があるわ

そこの二人が

いた世界

．．．異界を旅するということは

想像以上に辛いことよ

例えば

服装を見ただけでも

分かるでしょう

どちらも

あなたがいた世界とは

違う

知っている人

前の世界で会った人が

別の世界では

全く違った人生を

送っている

同じ姿をした人に

色んな世界で何度も

会う場合もあるわ

前に優しくして

くれたからといって

今度も味方とは限らない

言葉や常識が全く通にしない世界もある

科学力や生活水準

法律も世界ごとに違う

中には犯罪者だらけの世界や

嘘ばかりの世界や

戦の真っ最中という世界もある

その中で生きて

旅を続けるのよ

何処にあるのか

何時すべて集まるのか分からない

記憶のカケラを探す旅を

でも

決心は

揺るがない

．．．．．のね

．．．はい

覚悟と誠意

何かをやり遂げるために

必要なものが

あなたにはちゃんと

備わっているようね

では

行きなさい

．．．あなたが何だったのか

それでもいいのですが、これからもありませんでしたが、

お兄ちゃんはいい

．．．どうか

彼らの旅路に辛多からんことを

さくらは

おれの一番

大事なひとだ

これからもずっと

一番大事なひとだ

だから

何があっても

何をしても

絶対に死なせない

例え、さくらがおれを忘れても、

絶対に

さくら！！

ぷう

みたいな

さ．．．

くら．．．

．．．ツっこんで

くれない

あー

目覚めた

みたいだねえ

さくら！

一応

拭いたん

だけど

雨でぬれたぬら

モコナも

ふいたー！

えへー

寝ながらでも

その子のこと絶対

離さなかったんだよ

君ー

えっと．．．

小狼です

そっちの

黒いのは

なんて

呼ばうかー

黒いのじゃ

ねぇ！

こっちは

名前長いんだー

ファイで

いいよー

黒鋼だっ！

くろがね

ねー

！

くっそうねん

くっりん

そめっ！何体のってば！！

おい？そめ！何体

いってん

体

氷みたい

だ．．．！

このままじゃ

記憶の

カケラを

探す前に

さくらが

．．．．．！

うわっ！！

これ

記憶の

カケラ

だねぇ

その子の

なにしてんだ

てめぇ

え！？

君に

ひっかかってたん

だよ

ひとつだけ

あの時

飛び散った

羽根だ

これが

さくらの記憶のカケラ

今の羽根が

なかったら

ちょっと

危なかったね

体が．．．

暖かくなった

おれの服に偶然

ひっかかったから．．．

この世に

偶然なんてない

って

あの魔女さんが

いってたでしょー

だからね

この羽根も君が

きっと無意識に

捕まえたんだよ

その子を

助けるために

なんてねー

良くわかんないん

だけどねー

けどこれからは

どうやって

探そうかねー

もう服には

くっついてない

みたいだしねぇ

羽根

え？

今の羽根

すごく強い

波動を出してる

モコナ

分かる！

だから

近くなったら

分かる

波動を

キャッチしたら

モコナ

こんな感じに

げっ！

なる

だったらいけるかも

しれないねー

近くになればモコナが

感知してくれるなら

教えてもらえるかな

あの羽根が

近くにあった時

まかしとけ！

．．．ありがとう

俺にゃあ

関係ねぇぞ

おまえらが羽根を探そうが

探すまいが勝手だがな

俺は自分がいた世界に帰る

おまえ達の事情に

首をつっこむつもりも

手伝うつもりも

それだけが目的だ

全くねぇ

はい

これは

おれの問題

だから

迷惑かけないように

気をつけます

あはははー

真面目

なんだねえ

小狼くんー

んん？

そのガキ

手伝ってやる

ってか？

そっちは

どうなんだ

ん

そうだねぇ

ま命に関わらない

程度のことなら

やるよー

とりあえずオレは

元いた世界に戻らないことが

一番大事なことだからなぁ

他にやることも

ないし

よう！

目え

覚めたか！

んな

警戒せんで

ええって

侑子さん

とこから

来たんやろ

ゆうこさん？

あの魔女の

姉ちゃんのことや

次元の魔女とか

極東の魔女とか

色々呼ばれとるな

これを

あ！

ありがとう

ございます

わいは

有洙川空汰

ちなみにわいの

愛する奥さん

ハニーやから

嵐です

そこんとこ

心に刻み

まくっといて

くれ

小狼です

こんなハテい

結婚できて

わいは幸せでし

つーわけで

ハニーに

手ぇ出したら

ぶっ殺す

でっ♥

どうぞ

なんで

俺だけに

いうん

だよ！！

ノリや

ノリ

でも

本気やぞ！

あははは

出さねぇっつの！！

さて

とりあえず

あの魔女の

姉ちゃんに

これ

あずかって

来たんやな

長いな

モコナで

ええか

モコナー

モドキ！

あう！

事情はそこの

兄ちゃんらに聞いた

主にそっちの

金髪のほう

やけどな

黒いほうは

愛想なりな。ほん

ええ！

とりあえず

兄ちゃんら

プチラッキー

やったな

えーっと

どのへんが

？

モコナは

次に行く世界を

選ばれへんねやろ？

それが

一番最初の世界が

ココやなんて

幸せ以外の何もんでも

ないでー

ここは

阪神共和国やからな

のみだみれ

．．．

戦うチカラ

ここは阪神共和国

とってもステキな

島国や！

まわりは

海にかこまれとって

時折台風が来るけど

地震は殆どない

海のむこうの他国とも

交流は盛んやで

貿易もぷいぷいや

四季が

ちゃんとあって

今は秋

ごはんが美味しい

季節やな！

主食は小麦粉

あとソースが

名産や！

オチ

ピールがあいしい

移動手段は

車

バイク

法律は

阪神共和国憲法

がある

他国と戦争は

やってない

自転車

電車

飛行機

船

あとはー

乳母車も一応

移動手段かな

ハニー

うん．．．うっ！！

島の形は

こんな感じ

そやから阪神共和国には

虎にちなんだモンが多い

形が虎っぽいんで

通称「虎の国」とも

呼ばれとるんや

通貨も

虎やしな

一応とか十万虎とかや

ちなみに国旗も虎マーク

おっ

乱風は

得意や

野球

チームの

マークも

虎や！

はーい

質問

いいですかー？

この野球チームがまた

ええ味だしとってなぁ！

むちゃくちゃ勇敢なんやで！！

ま強いかっちゅうと

微妙なんやけど

はい

この国の人たちは

みんな空汰さん

みたいなしゃべり方

なんですかー？

やきゅー？なんだそりゃ

ファイ君

んな水くさい

空ちゃんでええで

そうや

わいのしゃべり方は特別

これは古語やからな

この国で過去

使われていた

言葉なんですか

もう殆ど使われてへん

言葉なんやけどな

わい

歴史の教師やから

古いもんがこのまま

なくなってしまうんも

なんや忍びないなぁと

歴史の先生

なんですか

なんや

小狼は歴史

興味あるんか

はい

前にいた国で

発掘作業に

携わっていたんで

そりゃ話が合うかも

しれんなー

もうひとつ質問でーす

はーい

ここは

どこですかー？

誰かの部屋

ですかー？

ええ

質問！？

ここは

わいと嵐がやってる

下宿屋の空き部屋や

ええやっ！

美人の管理人さん

やでー。そのうえ

料理上手やー

そこ

寝るなー！

なにぃ！？

なんの気配も

なかったぞ！

てめぇなんか

投げやがった

のか！？

投げたんなら

あの角度からは

当たらない

でしょー

何って

真上から

衝撃があった

みたいだし？

くだん使たに

決まってるやろ

クダンの

知らんのか！？

そっかー

おまえさんら

異世界から

来たから

分からんねんなー

この世界のもんにはな

必ず巧断が憑くんや

漢字は

こう書く

あー

なるほど

全然わからないー

すごいねぇ

モコナは

小狼は？

黒鋼と小狼の世界は

漢字圏やったんかな

んでファイは違うと

けど聞いたりしゃべったり

言葉は通じるから

不思議やな

モコナ

読めるー

うん

なんとか

ふむふむ

あななははは

で

巧断ってのは

どういう代物

なんだ？

「憑く」っつったよな

さっき

サクラさんと

お呼びしても

よろしいですか？

例え異世界の者だとしても

この世界に来たのならば

必ず巧断は憑きます。

．．．はい

サクラさんの記憶のカケラが

何処にあるのか分かりませんが、

もし誰かの手に

渡っているとしたら．．．

争いになるかも

しれません

今貴方たちは

戦う力を失って

いますね

どうして

そうだと？

うちの嵐は

元巫女さんやからな

霊力っつうんが

備わってる

ま

今はわいと

結婚したから

引退したけどな

巫女さん姿は

そりゃ

神々しかった

でー

．．．

そえもえや～

実はー

次元の魔女さんに

魔力の元を

渡しちゃいましてー

俺の刀を

あのアマー

おれがあの人に渡したものは

力じゃありません

やっぱり

貴方は

幸運なのかも

しれませんね

魔力や武器は

最初から

おれにはないから

え？

この世界には

巧断がいる

もし争いになっても

巧断が

その手立てになる

巧断って

戦うためのもの

なんですか

何に使うか

どう使うかは

そいつ次第や

百聞は一見にしかず、

巧断がどんなもんなんかは

自分の目で身で

確かめたらええ

さて

この国の

だいたいの説明は

終わったな

どうや

この世界に

サクラちゃんの羽根は

ありそうか

で

あれでかよ

．．．ある

まだずっと遠いけど、

この国にある

はい！

探すか

羽根を

兄ちゃんらも

同じ意見か？

とりあえず

しない

モコナ

羽根がおつかるまで、

ここにいる

移動したいって

言やするのかよ

その白いのは

ありがとう

モコナ

よっしゃ

んじゃこの世界に

おるうちは

わいが面倒みたる！

ここは下宿や

部屋はある

次の世界へ行くまで

下宿屋に住んだらええ

侑子さんには

借りがあるさかいな

ありがとう

ございます

もう夜の

十二時

過ぎとる

そろそろ

寝んとな

部屋

案内するで

この部屋を

使って下さい

おっと

ファイと黒鋼は

同室な

はーい

なんだとー！？

しれね

待体は知れてるよ

も乗ったでしょ

ありがとう

ございます

モコナも

名乗ったー

てめぇは

さらに得体が

しれねえっ

サクラさんは．．．

側に

いたいです

分かりました

でも少しでも

眠らないと

いけませんよ

ここはわいと嵐が守る

モコナ

小娘と寝る

安心して寝たらええ

．．．はい

これからこの国で

何が待ってるのか

何が起こるのか

分かりません

休める時に

休んでおかないと

どこだ．．．ここは．．．

誰か来る．．．！？

炎？

我は

炎を司るもの達の主

我に相応しいものを

永い間待ち続けていた

力が欲しいか

．．．欲しい

少年よ

何を欲する

我を宿し

力を得

おっさん．．．

そういうことだけど、それはそれだけではないのですが、

いいですから、

．．．

いや、そんなことはないのですが、この時期だから

いや、そんなことだけど．．．

汝の愛するものを思う

心の強さ

確かに認めた

そんなものがわかりましたからこそ、そういうわけじゃないか

．．．

いやいや．．．

いや、そんなことは

いやいやそんなことは．．．

．．．

それは．．．お兄ちゃんが

大切な人を守りたい

ぷっ

．．．夢？

熱い．．．？

５覚醒の瞬間

つうわけで

部屋ん中で

じっとしとっても

しゃあない

サクラちゃんの

記憶の羽根を

早よ探すためにも

この辺探索

してみいや

はーい

はんしんきょうわこく

阪神共和国

はい

おっと！

先生が遅刻したら

しゃれたならんでー

歩いてみたら

昨日言うとった

巧断が何かも

分かるはずやで

わいはそろそろ

出かける時間や

はい

白いのじゃないー

モコナー

サクラさんは私が

側にいますから

モコナ連れてかな

羽根が近くにあっても

分からんからな

．．．はい

その白いのも

連れていくのかよ

モっナ太目いのなら

このひとは困るいの

だよね

つうかこの世界では

ありがちな光景

やさかいな

え？

大丈夫

だーれもモコナを

とがめたりはせん

うし！

お昼御飯代

入ってるさかい

三人で仲良う食べや

ま、

朝食べたわりのハテーの女子ほど、

うまいもんはやっけどなー

んじゃ

これ！

なんでそのガキに

渡すんだよ

一番

しっかりしてそう

やから！

どういう

意味

だよ！！

にぎやかだねー

ひといっぱーい！

なんだあの

ゆっくりしなもうは？

でっかい建物と

小さい建物が

混在してるんだー

小狼君は

こういうの

見たこと

あるー？

黒たんはー

ねぇよ！

んでもって

妙な呼び方するな！！

ないです

モコナ

もてもてっ！

笑われてっぞ

おめぇ

モテてねぇよっ！

らっ

しゃい！

それ

リンゴ

ですか？

これがリンゴ以外の

何だっちゅうんだ！

お

兄ちゃんたち

リンゴ買って

いかねぇかい！？

小狼君の世界じゃ

こういうのじゃ

なかったー？

形はこう

なんですけど

色がもっと

薄い黄色で．．．

そりゃ梨だろ

で！

いるのか！

いらんのか！

すばっとな！

いえ

ナシは

もっと赤くて

ヘタが上にあって．．．

それ

ラキの実

でしょー

？

！！

いるー

え！？

おいしいねー

リンゴ

はい

けど

ほんとに全然違う

文化圏から来たん

だねぇオレたち

そいえば

まだ聞いてなかったね

小狼君はどうやって

あの次元の魔女のところへ

来たのかなー

魔力とかないって言ってたよねー

おれがいた国の

神官様に送って

頂いたんです

すごいねーその神官さん

一人でも大変なのに二人も

異世界へ同時に送るなんて

黒りんは

？

だからそれでしょう

うちの国の姫に

飛ばされたんだよ！

無理矢理

悪いことして

叱られたんだー？

フラント

てめえこそ

どうなんだよ！

オレ？

ああ！！

あははは

しかられんぼだー。

指さすな！

オレは自分であそこへ

行ったんだよー

オレの魔力総動員しても

一回他の世界に渡るだけで

精一杯だもん

だったらあの魔女

頼るこたねぇじゃねぇか

自分でなんとか出来るだろ

無理だよ

小狼君を

送ったひとも

黒ちんを

送ったひとも

物凄い魔力の

持ち主だよ

でも

持てるすべての

力を使っても

おそらく異世界へ

誰かを渡せるのは

一度きり

だから神官さんは小狼君を

魔女さんのところに送ったんだよ

サクラちゃんの

記憶の羽根を取り戻すには

色んな世界を渡り歩くしかない

それが今出来るのは

あの次元の魔女だけだから、

姫様リンゴ

持ってくかい？

ありがとう

あのね

町のひとが

リンゴお城に

持ってきてくれたの

だから

お裾分け

わたしがリンゴ

好きだって聞いたから

どうぞって

この国のひとは

みんな

姫が大好きだから

．．．さくら

きゃあああ！

今度こそ

お前らぶっ潰して

この界隈は

俺達がもらう！

かぁっこいー

また

ナワバリ

争いだー！

このヤロー！

特級の巧断

憑けてる

からって

いい気に

なってんじゃ

ねえぞ！

巧断！？

熱い．．．！？

え！？

あれが巧断か