最初からは

雲外鏡

藤田和日郎

雲外鏡ー「やいおまえ、人間のクセに妖怪

藤田―

のことを、マンガとかにかいて

んだってな？」

「は、はい。そりゃもう、かかさ

せ、させて、もらってます」

雲の鍵ーちゃんと表紙丸をかけよ。あい

つは怒りっぽいからな」

藤田ーー「はっ、はい」

景気楽ー、少しをつけて、かっこよくかい

てやれ」

藤田

「．．．．．．はい」

雲外鏡ー「けっして、ひどいめになんか

藤田

「．．．．．．かいちゃった．．」

あわせないほうがよいで」

藤田和日郎

うんっ

日和日郎

大袈裟空は

たが、悲しい結末を迎えてしまう。

そして、疲れと傷をいやすための

遠野で、白い髪の謎の少女をみた！？

オレ、若月潮、中学生なんだけど、

ある事情から、伝説の「獣の槍」をも

って、旅をすることになったんだ。

もちろん、オレをエサだと思って

とりついている妖怪。とらも一緒にいる

母ちゃんの秘密をしるための旅

始まったばかりだっていうのに、

の妖怪「変」や、光覇明宗の刺客に

われたり、タイヘン。おまけに、

事な旅費まで落として．．．前途多難

そこへ今度は、鎌鼬から兄弟を殺

してほしいと頼まれて、ビックリ。

人間にすみ家を追われた哀しみか

ら殺りくに走る鎌鼬を止めようとし

★前巻までのあらすじ★

第

うしおととらの

葵！！

２０１７年１０月１０日第十章大ノ弐第十一章

其ノ第十

トーニングを

第十二条第二第二章「第十十二十二ノ式参四五六第第第男第第

第第

Ｗｉｎｄｏｗｓ１００ｍｍの事情「童のいる家」とき、「童」という家」「主にこめの間、

童のいる家」封じこめの間．．．

封じこめの間童舞．．．

童舞．．．．．．．．

そして、そんなことを言っていたのですが．．．

壱弐参四五ノノノ／ノ共共共其

そんなことはないのですが．．．

妖怪どもどうし根まみえる．．．！！！お客さまとも１日目の者に観うこと．．－！！

次

．．．．．．？？

某ノ六

妖怪ども相話す．．．！！妖怪とも女を憎む．．．！！！、妖怪でもうしお追撃す！！

売うしおい妖怪どもに練習する状態とも相違する。家族客どもを他と一般社員ともうじお追撃することもとと相談す。五年経験どもと出版のあとは

麗藤田和日郎羅

千葉「蓮のいる家」

あの間

まったくよー

うしお、おめーは

本当にめんどう

ゴトにつきあい

いいよな！

今日だって

そんな女を送ってく

コトになってよ、

ばあさんならともかく、

そんな髪の白っちい．．．

人間の

レーギを教えて

やらあ！

身体の特徴

について

ガタガタゆーん

じゃねーよ！！

それに

このコのは、

キレーだから

いいの！

うるせーーっ！

だいたいおめえが

あんなトコでこいつを

助けなきゃ

今頃帰れたん

でい！

しかたねえ

だろ！

とらぁ！

おめー

そんなコト

いったって

ごめん

なさい。

わたし

発作．．．また、

やっちゃったん

だわ．．．

時々気が遠く

なるの．．．．．お医者

さまから気を

つけるように

いわれてた

のに．．

あっ．．．

あのー

ですね．．．！

こっ、この前はゴメン

．．．のぞくつもりは

なかったんだよー

あんなトコ、ヒトがくる

なんて思ってなくて

さ．．．

あれから

自己嫌悪

でよ．．．

ごめん

なさい．．．

へ！？

あの時の

人ね．．．．．

あなたがいる

なんて思わな

かったの．．．

ごめんなさい。

あやまる

コトなんて

ないよ、

オレがあやまっ

てんだよ！

ごめん

なさい．．

もう大丈夫

だから．．．

おろして．．．

あ．．．

ああ。

ほら、

気をつけ

て！

ごめんなさい。

ほーら、

またいう～～

ダメだよ

そんな

カンタンに

あやまり

まくっちゃ

よー

あ

やっぱり！

みえるのがあ！？

とらがっ！？

ええ。

わたしは普通の人が

みることのない

妖の世界をみ、

そしてその世界の

声をきくことのできる

白い髪の血筋の者：

きゃ！？

わかった！

オレは

蒼月潮！！

あっちは

バカだけど

妖怪のとら！

いいんです、

いいから

おろして！

それをお

いーや！

まだフラ

ついてるぞ。

わたしは

小夜．．．

かるい

かるい．．．

はは．．．

イイッ

おみごとです。

さすが、代々

日留菅流剣術の

達人の血筋

ですなァ。

で、例の

買収の件は

どうなって

る？

は、月末までは

何とか．．．

あの区画では

あと２件を

のこすのみです

から。

うしおととらの

急げよ

白紙委任状

でもいい

順調だ！

代々続く我が

鷹取家ー

わたしの代も

栄えておる。

そうだ、

すべては

オマモリサマ

だ！

オマモリサマを

祭るかぎり

．．．．．くくっ．．．

では、東京の

方の成績

報告をー

ちっ、

またか。

なに？

小夜が

発作で？

まあ．．．

蔵に．．．その

槍と一緒に

そーそー

こいつ槍で

壁にはりついて

たのさ！

笑っちゃう

よなー

おまえ、すぐ帰るん

じゃなかったの

かよ！？

しゃーないだろ

なりゆき

なんだから

あの．．．

こんなこと

不自然で失礼な

お願いなんです

けど．．．

まったく

弱いくせに

出歩きおって！

一人で外出させ

るな！！

小夜、迷惑な

話だな。

わたしの立場も

考えろ！

おまえがいつも

発作で運び

こまれるたび、

地元の評判が

悪くなるの

だぞ！

ごめん

なさい

でも．．．

今日、気分も

よかったし

お天気も．．．

おまえが外に

でる必要などない！

わたしが迷惑だ。

ごめん

なさい．．．

母親と同じに、

早死にするなら

するで、わしらに

迷惑なぞかけるな

な、小夜。

おい、ばばあ

そりゃいいすぎ

だろうがよっ！！

好きで病気の

ヤツがいるかよ、

それを母ちゃん

のコトまで．．

いいの．．．

いいの！

蒼月くん

！！

なんだ

このガキ？

小夜を

つれてきた

どこぞの

ボーズだろ。

ふん！

そうか、

小遣いでも

もらって、とっとと

失せればいい

ものを．．．

恩をきせて

たかるつもり

じゃないだろう

な！

バカにする

なよ！

帰って

やらあ！

な．．．何イ。

まって！

お願い！！

ふん、よく

３０分だぞ。

お父様！

お願いです、

１時間いえ３０分

でも一緒に

お話させて！

それは

何だ？

なんだって

いいだろっ。

ふん。

小夜、

おまえは

特別なんじゃ

ぞ。

十幾代も続いた

鷹取の家を

支える血をひいて

おるんだ、

それを忘るるな

おかしな

小僧に心など

開くなよ。

あーホント

ムカつく

オヤジと

ハバアだぜ。

ごめん

なさい．．．

あー、もう

あやまるなよっ、

じゃ、オレ

帰るからっ。

はい．．．

まって、

３０分だけ

へっ

少しだけ．．．

わたしの話を

きいていって．．．

ふう．．．

しよーが

ないか

さし

母さんはやさしくて．．．

母さんは

やさしくて．．．

とても

きれい

だった

小夜さん．．．

母ちゃん

いないのか？

白い髪の

血筋は病弱

なの．．

白い髪の血筋は病弱なの．．．

母は若かった

けど、

胸を病んで

逝ったわ

小夜．．

この世には、

人間に何かを伝えたいのに

伝えることができない

妖たちがたくさん

いるのよ。

その妖たちと人間との

橋渡しをしてあげて、

仲よくさせてあげるのが

わたしたちの役目。

白い髪はその証、

だから、今日

おともだちに

いじめられた

この白い髪も、

せんせんはずかしくなんか

ないのよ。

でも、現実は

違った．．．

うしおととらの

母は、血筋を

残すための

道具だった。

わたしは母と父が

笑いあっているのはおろか、

しゃべっているのも

みたこともない。

母は、この騰取家を

守るためだけに、

この家にとじこめられ、

死んでいった。

そして、わたしも

二十歳まで

生きられないん

だって．．．

それが棲みつくところ

富あり、権勢あり。

それ去る家、

禍いと貧困が訪れる。

．．．．．．で？

．．．でさ、この

廊下はどこに

続いてん

だ？

蒼月くんは

ザシキ

ワラシって

しってる？

昔ね．．．

自分の家が

ずうっとお金持ちで

いるために．．．

力ある神様を

強力な結界に

閉じこめて、

その家にずっと

棲ませるのに

成功した家が

あったの

そっ、

それってよ

．．．

力ある神は

オマモリサマ．．．

オマモリサマは

外にでたいって

よく泣かれるわ。

ザシキワラシ

サマ．．．

それをおなぐ

さめするのが

わたし

白い髪の女。

でも、オマモリ

サマの本当の

お名前は．．

槍じゃない

のか！？

どうしたんだい

武衛？

あれは．．．

あのガキの

もっていた包み

あれは．．．

ここに

ながいあいだおらを

とどこよろしいちダメな

いつかこのばしなに

おらそ、どうはなつのかちらわ、お

そのときにこそ

おのれらの

きすいてきたいえが

ほろびさえ

おとを

きはー。

わすわァ

あいつか．．．

あのガキが

そうなのか．．．

武衛！

さや、

つれてきて

くれたんだな。

オマモリサマ、

天がひきあわせて

くださったん

です。

へえ．．．

なかいあいだ

まった

このときが．．．

おぬしの

たちあいの

もとで

おこなわれよう

とはな．．．

とらを

しってんのが

！？

くくっ．．．

わしもおめーと

同じに閉じこめら

れてたクチだから

な、知名度ひくい

のさ

ながとびまる。

そのようすでは

ながとびまるを

よくしらないらしい

な、にんげんよ。

なもしれぬ

にんげんのこ

よ、

おらはながいこと

ここにおったから

そろそろ

でたいとおもう。

このけっかいを

こわして

おくれ。

ぬしはそれを

やれる

ちからを

もっておる。

バーカ、結界

壊す衝撃は

すげーんだぜ、

こんな近くでやったら

おめえ．．．

消し飛ぶぜ！

それに．．．こりゃ

相当強力な結界

だぜ、

首の毛がチリチリ

すらあ

いやっ！！

そんなコト

きいてません、

オマモリサマが

死ぬなんてっ！！

にひゃくねん．．．

おらはなんにんもの

しろいかみのおんなに

なぐさめられ

それらのものがしんで

ゆくのをみてきた。

おぬしのははも．．．

もう．．．

いいのだ。

いいのだ

やさしい

さや。

もう、しろい

かみのおんなが

おらのために

とじこめられて

ただしんでゆく

のはみたくない。

いや．．．

わたしはいいん

です！

オマモリサマの

そばにいるのが

いいんです！

にんげんの

おとこよ、

いやとことわれば

あきらめるが、

せひ．．．せひ

たのむ。

貴様ァ

アア！

させるかァッ

！！

あ

それはやはり

槍かぁ！

それでここを壊して、

オマモリサマを

つれてゆく

つもりだな、

バケモノどもめぇ！！

その

ガキ神が

いつも予言

してた

ように！！

この結界で

ザシキワラシを

閉じこめてたん

かよっ！

そうよ、

鷹取家の先祖には、

中国で陰陽道を

極めた偉い方が

おったのよ！

おまえにゃ何のことか

わからない

だろうがな！！

そのお方が

結界の内に

「幸」と「富」をもたらす

ザシキワラシを

閉じこめることに

成功したのよ。

以来、鷹取家は

安楽よ。

幸福を呼びこみ

栄え続けて

おる！！

幸福だぁ！？

へっ、小さな

女の子を

閉じこめて

何がコーフク

なんだよ、

ボケッ！

はっ、バカなカキた！！

それはたまたま

子供の姿でいるが、

れっきとした

妖怪ぞ！

我が家の

ためだ！

富のためだ！

そのために、

たかが妖怪を

閉じこめた

からとて

何が悪い！？

そういう

てめえ勝手な

考え方が．．．

オレは

大キライ

なんだっ

ぬかせ

っ！！

どうした！

そのやりの

いちげきで

ふういんに．．．

いけません

オマモリ

サマッ！

母やその他の

白い髪の女はみな、

あなたのために

生きました！

母たちの生きた証の

あなたを、みすみす

死なせるわけには

いきません！！

しろいかみの

おんなたちの

じんせいのあかし．．．

結界があいたら

大量の外の「気」が

大波のようにおしよせ、

中の小さな妖怪は

消し飛ぶって．．．

とらは姿を

けっ、

みれば

みるほど

強力で、

よくできて

やがる

結界だぜ．．．

どれ、

試してみるか。

やった

か！？

けっ、

こんくりいと

かよ！

こんな

コトだろうと

思ったぜ。

ちっ！

小夜さん、

手を！！

ハハハ、バカめ！

白い髪の小夜以外の

人間が、この結界に

近づけるとでも

思っていたのか！？

そのバケモノが

どんなことしても

四方はコンクリートだ。

ぐっ。

蒼月

くんっ！

逃げられる

ものか、

まははは！！

閉じこめられて

いだんか．．．

おかしいぞ、

自分は

日留菅流剣術の

«「皆伝」まで

いった男だぞ

こんなムチャな

槍を使う

ガキに勝てぬ

ハズは断じて

ない！

だが、この男、

鷹取武衛の考えは

間違っていた。

おかしい

！

されたというこ

ぺらぼうに強いと

考えてくれ！

俗に日本刀で一人、人を

切ると初段の腕という。

刀でこそないが、潮は、

槍で様々な妖怪と

闘ってきた。

よって、

生身の潮もまた、

強くなっていたので

あった．．．

結界を

壊すぞっ！！

ははは、そうだ！

あたりまえだ。

その結界を切る

ということは、

ザシキワラシを

殺すことだ．．．

殺せば、我が家はつぶれる

．．．そうなれば白い髪の

おまえは、どこにもいく所

などないからな。

わたしは

オマモリサマを

殺すわけには

いかない！

ごめんなさい。

蒼月くん

オマモリ

サマ．．．

でも

こまった

結界を切り

ザジキワラシは死ぬ。

小夜さんは結界に

並ぢぶさがってる。

このままじゃ

納得いかねえっ

旦那様！

武衛

どう

した！？

つかまえ

ろっ！

はぁはぁ、

よくも．．．

パケモノ

ともども殺して

やるわ！

ふふ．．．

まず

おまえから

だ．．．

うわっ！

ぐうっ。

うしおっ

やれ！

こいつはわしが

守ってやらぁ！

オレじゃない

決めるのは

小夜さんだ。

小夜ぁ！

おまえのようなヤツが

この家がなくなって、

生きていけると思って

るのかあああ！！

小夜、どくんじゃ

ないよ！

オマモリサマを

ここに封じるのが

おまえの役目ぞ！！

母もそうしたのだ！！

母は．．．

小夜や．．．

ちがう！

おかあさんは

くっ、かっ身体が、

バラバラにされそうだ。

うしおーっ、

早くしろーっ！！

おぬしは

もっとれいこくな

ものだと

おもっていたぞ。

人間と妖怪を

仲よくさせる橋渡しが

わたしたちの役目

なのよ．．．

蒼月くん

オマモリ

サマは

選んだのね。

わたしも

決めなくちゃ。

おとうさん

おばあちゃん．．．

鷹取家は十分

栄えたわ！

もう自由に

してあげま

しょう。

小夜ぁぁ

！

家が貧乏に

なっても

いいのか！

つぶれても

いいのか！

おまえは

どこに

いくのだっ！？

小夜、

どくな、

どくんじゃ

ないっ！

蒼月くん．．．

切って！

ああっ

！！

まっ、まて、

でていくなっ、

戻って

くれっ！

あんたに

でていかれたら、

わたしたちの

家はっ．．．

まって

くれえ！

ああ．．．

これから

．．．．．．．．

大変だ

なあ。

いいの！

もう決めた

から．．．

わたしもね

わたしも

着月くんみたいに、

強く．．．．．

なるね。

あっ。

ほら、

帰るぞ、

っとに

めんどう

くさい！

アホ、

大丈夫なんだ

よ！

バカ！

小夜さん

これから一人

なんだぞ！

お別れくらい

いわせろっ。

おう、おまえ、

これから

どうする

のよ？

おらは

しろいかみの

おんなたちの

いきたあかし

なんだと。

なら．．．

いきさきは

もうきまっとる。

このおん、

わすれまいぞ。

そうか

！

小夜さーん、

ひとつ

いい忘れた！

オレ、

小夜さんが

強くなったか

試してみたいん

だよーっ！

え？

実はあの時、

小夜さんのハダカ、

もっとみたいと

思ったんだぜ！

それなのに逃げるん

だもんなーっ、

どーしてくれんだよ！

ええーっ！？

バカね。

ご．．．

ごめ．．．

これはまったく、

麻子と真由子に

とっては災難で

あった．．．

大昔――日本ではない

ある別の場所で、

一人の男が怨念を

こめた、ある邪法を

行なった．．．

日本でいえば旧暦の

八月十五日の月夜、

水晶の盆にはった水で

鏡にバケモノの絵を

描いたのだ．．．

それが平成の日本に

生きる麻子と真由子に、

どんな災難を

もたらしたかー

では．．．

お話を

はじめよう。

ふーん、

これが「鏡」ねえ

．．．．．！

そうだぞ、

真由子、どうだ、

すはらしいだろう。

ただの汚い

文鎮にみえる

けどー。

お父さん、そんなコト

いってないで、早く

旅行の仕度した方が

いいんじゃない！？

ああっ、せっかく父さんが

苦労して手にいれたものを

そのひとことですませるのかっ。

じゃ、真由子、

今日から留守

お願いね。

おはよーございます。

おじさん、おばさん。

旅行ですねー。

うしおの幼女達

真由子

こらっ、真由子、

ひとこと

感心せんかっ。

はーい！

こらま？

すこしは父親の

シュミを理解

せんか

あなた

やめなさい

まったく

いやになっちゃう

のよねー

いーじゃない

あたし好きよ、

真由子の

おとーさん。

昨日、

へーんな丸いの。

骨董品屋さんから

高いお金だして

買ってきて

かがみだってさあ。

あら、鉄ゲタや

ブルワーカー

買ってきて

娘に与える

親よりや

マシだわ！

古いモノなら

何でもいいって

ムダ金はたいてる

親よりは、わたしは

いいなあ。

はは、

どっちも

どっちか！

それより真由子、

今日泊まりに

いくよっ。

もっちろんきてきて！！！

わたしをおいて

ヨーロッパ旅行に

二人していっちゃうん

だもんなー。

麻子ー、

この頃ため息

多いねー。

そお？

そんなコト

ないよー

でも、

ため息

多いよっ。

そんな

ことないっ

て！

さては！

なんであんたは

そっちに

ハナシをもって

くのよっ！

はー

麻子ー、

帰りにどっか

寄ってこー

よー。

あーん。

麻子ー

この前の

ＣＤきい

たー？

あーん

なんで

あたしが

着月のコトを

気にすんの

よっ！！

麻子ー、

あんぱんの

中味はー？

あれー

うしお

今日も

休みかー

あーん。

やっぱり

蒼月が

いないせい

かしら。

「愛ゆえに」って

ヤツねー、

きゃー！

そ・う・

よっ！！

バスケの助っ人、

頼もうと思った

だけなのに～

麻子

バカねー。

あーん、

麻子、怒ると

コワイ〜〜。

まっ．．．

間崎．．．

サン！

蒼月は

今日も休み

ですけど！

ごめん！

ごめんって！

そーか

せっかく、

ヤツの

欲しがってた

本、もって

きたのによ。

蒼月

いるかー？

アイツ

どしたんだ？

間崎さんまであたしが

アイツの子守りだと

思ってるぅ！

思ってないのは

麻子だけ

かもね。

あかく

なったわ

麻子きゃ

スマンなあ、

麻子ちゃん

真由子ちゃん。

わけあって潮の

やつぁ、しばらく

学校いけんのだ。

なーに、え！

心配いらんよ、

潮は今に

元気で帰って

くるさ！

わたしはノート

返してもらいに

きただけで、

別に心配なんて

してません。

ありゃ

つれないのー。

まーた麻子、

強がるー。

ちょっとー、

真由子ー

！

けんかは

いけんなー

まゆこっ、

真由子っ

てばっ！

あ、ハイ

あんた、

親友でしょっ、

あれ、なんとか

してよっ！

うん。

まゆこっ。

蒼月って

ムードメーカー

よねー、

あいついない

だけで、麻子

だけじゃなしに

男子もあれ

だもん．．．

どこかに

元気でいるんだ

ろうけどー

麻子も心配してるよ。

あーあ。

しおくん．．．

とら！

その日の夜ー

え？

明日出発

なさるんです

か？

まだゆっくり、

してらっしゃれば

いいのに！

うん、オレさあ、

母ちゃんのコトを

しるために、北海道の

旭川ってトコに

いかなきゃならんのさ。

旅がゴタゴタ続きで、

忘れそうだったよ、

学校もあるし．．．

ゆっくりもして

られないんだ！

もう一週間も

休んでるもんな。

ガッコーか！

あいつら、どうしてっ

かなあ？

ふわ～～

うまかったよ。

ごっそさん！

歯みがいて

寝るよー。

オヤスミー

いいトコ

なんだけど

テレビないしなあ．．．

１０時頃かー、

友達ゃー

寝てねーな、

まだ。

おいおい

ぐっがっ

ん？

なんだ

こりゃあっ

中村じゃ

ねーかっ。

麻子が．．．

何か

叫んでる！？

ま

ゆ

こ

真由子

だとっ！？

あっ

消えるっ。

まてっ

消えるな、

ちょっと！

おい、

麻子っ。

井上が

どーしたんだよ、

真由子が何だ！？

とらっ！

かまいたち

でもいいっ

！！

水に浮かんだ

ヤツの、声をきく

方法を教えて

くれっ！

まーた

疲れるコトや

めんどーなコト

だったら、わし

おりるからな！

まったく

おめえって

ヤツぁよ！

おうおう

カッテに

しろよっ！

ここです。

雲外鏡のおんじ！！

鏡にくわしい

ヤツがいるって

いったけど、

ここか？

ええ、

ここにいる

者なら答えて

くれるハズです。

かまいたちです。

お願いしたい！

雲外鏡の

おんじ！！

うしおととらの

どならなくても

いるわいな。

鼬の。

しばらく！

おんじ．．．

おう、

おまえら、

蓮者で

おったかあ．．．

ん！

んん！

なんか．．．

なんか変だぞ。

おのれら、

なんちゅー

ヤツをつれて

きたんじゃあ

ーっ！！

「獣の槍」じゃあ

「獣の槍」じゃあ

っ！

ちょっと

まてよっ、

オレは別にっ！

そうだ、おんじ！

この方は、みさかい

なしに殺す方

じゃない！

うるさいわっ

「獣の槍」ぞっ、

われら妖怪を

殺すための槍ぞっ！

帰ってくれ、

それそれ

すぐ帰れっ！

ひっ。

せっかく

きたんだ

じじい．．．

それはねえ

だろぉ。

なっ、長飛．．．

丸．．．まで～

で．．．

この方のしる

その娘がどうした

のかしりたい

．．．．．．

うしおととらの

頼むよっ、

オレ、全然

わかんないん

だよっ！

あっ

ゴメンっ。

ふうむ仕方ない、

こんなことは何百年

ぷりだがやって

みるか．．．．．

その娘の、

しばらく前の時から

映してみようかい。

ええっ

日が

暮れた頃

じゃ．．．

さあ、

あがって

あがって！

おじゃま

しまーす！

しかしねー、

夫婦そろって

ヨーロッパ旅行

とはイカすねえ。

うん、たっ

二人とも

はしゃいじゃって

ねー。

あたし達は

まさに鬼の

いぬ間の

センタク．．

バラダイスね。

トモちゃんや

ユッコも、

あしたくるよ。

楽しい

なー。

はあ。

あん、

わたし、飲みもの

もってくるね。

オカシ

だしてる

ねっ、

あたし．．

あれ．．

真由子ぉ。

これ

なぁに？

ああ．．．それよ

お父さんが

骨董品屋さんから

買ったのって

古ーい鏡だって。

へー、

大昔の鏡って

銅のお盆

みたいねー。

．．．あれっ、

それ、麻子

動かした？

いやー、

動かさない

よ。

おかしー

なー、

裏がこっち

向いてたはず

なんだけどなー

あはー、

真由子

ボケて

きたー。

ム．．．

ムスメ．．

若い．．．

女！

．．．麻子さあ、

うしおくんのコト

あんまり心配

しなくても

大丈夫よ．．．

．．．．．！

いいの！

わかってん

だから！！

ね、小学校

三年の夏休み

覚えてる？

わたしと麻子で

工作一緒に

作ったよね。

ヤクルトの容器でさいゴジ

けっこう気に入ってた。

それかさ．．．

あっ。

きゃっ。

うしおくんは

つまらなそうに

きいてだけど．．．

夜の８時をすぎても

戻らなくって

大人が騒ぎ

だした頃の

に．．．

うしおくんはようやく

戻ってきて．．．

おとうさんに

さんざん怒られてた．．．

ちえっ、犬のヤツが

しつっこくてよ。

いてーよオヤシ

お父さんに

ひっぱられてく

うしおくん、

ドロだらけ、ひっかきキズ

だらけだった．．．

あの時

みたいにさ、

ドロだらけに

なったって．．．

帰ってくるわよ、

ね。

ん。

どくん

え？

どくん

な．．．

何の音？

どくん

どくん

どくん

あの

鏡？

うそぉ．．．

なんで

鏡からこんな

音するのよぉ。

ええっ。

麻子っ。

あ．．．

あ．．．

ま．．．ゆこ？

真由子

おっ！！

真由子ぉ

おっ！

おお．．．お

どうやらあの妖は

昔、どこぞの男が、

女に裏切られるかしだ時に

そいつが女に対して

行なった邪法の生みだした

「鏡魔」だな．．．

助けたい

どうすれば

いい！？

わしの鏡で

あそこまで

送ってやるっ。

あの古鏡の中へ

入ってやっつけりゃ

いいだろっ！

どれ！

よしっ

オレはいくぞ、

とらはっ！？

．．．．．

ただ．．．．ひとつ

いっておくぞ。

恐ろしい槍をもつ

人間の子供．．．

わしの「カ」のもつ

時間は、水が湯に

なる時間ほどだ。

それまでに帰れよ。

戻れぬ時は、

おぬしは鏡の中に

とじこめられる。

さもなくば

一撃で

しとめい！

おう。

ええい

わしも

だっ！！

とらっ

！！

ムチャよ．．

いっちゃった

大丈夫

かしら

かがりっ、

長飛丸を

しらんの

かっ！？

へえー、

鏡の中

か〜〜〜。

わしも

はじめて

だわい。

あの一つ一つが

鏡の出口なんだ

ろうなー。

あの部屋へは

送ってくれるって

いってたが．．．

あれか

っ！

女がその中に

さらわれた

ろう！？

助けにいく。

それを

床に置け。

！

だっ、誰．．

ようし

早くっ。

あ！

バカッ、麻．．．

いや、おまえっ何で

ついてくんだっ！

あのコはあたしを

守ってつれてかれ

たんだもん！

それにこの

オバケ．．．

しってるわ

おいっ、

とらっ。

「あやかし」の

腹ん中で

ちょっとな

ちっ、じゃ

はなすんじゃ

ないぞ！

あたし．．

このヒトもしってな

ような気がする。

うん！

忘れんなよっ

雲外鏡は、湯の

わく時間だけ

わしらをここに

いさせられる。

邪法の「鏡魔」を

一撃で殺して

外に戻らなくば

ならん！

もし時間内に

戻れな

かったら？

わしらは

ここを永遠に

でられん

一撃か！

「鏡魔」とかいう

ヤツを探して

撃て

しとめるー

どこだ！？「鏡魔」

ん？

とら

あれかっ

まゆこ

ーっ！

なんだあ、

てめえはぁ

～～～っ！？

きゃっ

うおっ。

ああ。

だっ

大丈夫？

ぐ．．．．．

うお．．．

．．．おお！

う．．．。

おお．．．

おお．．．お？

バッキャロー

その女をはなし

やがれええ！

ーッ！

とらっ

おまえ

目の色、

変わっとる

ぞっ！

うるせえっ

それより

わしゃ、

こんなトコに

閉じこめられ

たく

ねーぞっ。

時間がねえっ、ら

一撃だぞっ

こいつは！

おうっ！

これからの作品をクリックしていますので、

まゆこ！

はーは

ははは

ははは、

きさまごとき

即席妖怪に！！

こんな

うまそーな女の、

骨一本でも

さわらせたく

ねーやっ！

ダ

あれ．．．

あたし、

どうしたん

だろ？

あれえ

？

うしお

くん．．．．．

誰かに

抱きあげられ

てるのがしら！？

ちっ

とら．．

くん。

うしお．．．．！？

ああ．．．．．．

なんだ．．．うしおか．．．

きたのねえ

うしお．．．

ふふ．．．

また、ドロ

だらけ．．．

へへ．．．

今に

帰るからよ。

うん．．．

けっ、カッテに

ほかの妖の、

食いもんに

なるんじゃねーや

ーっていう夢

みたなんてコト、

ゼッタイいえ

ないな〜〜

とらくんと

うしおくんに、

ハダカで

抱きかかえられた

夢なんて、

麻子にはいえない

わね〜。

きゃーっ

あの女の

息子がきた！

「ヤツ」を譲る

憎きあの女の

ムスコがきた。

しかも我ら

妖を殺すため

だけに在る槍を

もって！

「獣の槍」だ！

その槍で

その子供は、

長飛丸をも

落しているぞ。

あ、妖怪どもに突撃

あの

長飛丸を

か！

もうすでに、

あまたの妖を

殺した！

ふざけるな！

「ヤツ」につく女の

息子ごときが！！

ここから．．

遠野から

生きてたす

きいで！

あの槍を

もつ人間を、

無事に通して

なるものか。

うらわしや、

あの槍！！

憎きは女！

その息子！！

殺せ！！

殺して

しまえ！

殺せ！！

殺せ！！

妖怪戦適す

襲撃

なんでだよ！？

なんでこんな

コトになっち

まったんだ

よ．．．

いァ

とらぁ、

なんでだ

よぉ！？

バカヤロ

わしだって

わからん

わい！

わかってんのは、

この辺りの

妙どもが．．．

よってたかって

襲ってきやがる

ってコト

だけだよっ！

遠野の山奥ー

．．．

櫛ですね？

何か由来の

ある物なん

ですか？

母ちゃんの

だって．．．

この旅にでる前に

オヤジが

くれたんだ

お母

さま？

ん、前にも

話したけど、

オレは母ちゃんが

どうしてオレの

小さい時から

いなかったのかを

しるために、

北海道の旭川ってトコに

いかなきゃ

ならないんだ。

オヤジが

その秘密は

そこに

いかなきゃ

わかんないって

ぬかすから

よ！

色々ジャマ入って

忘れそうだし、

そろそろいこうと

思うんだ！

あの

これを．．．

前に約束した

お金です。

けっして

あやしい金では

ありません

いらない。

でも蒼月サマは

お金をもって

いないのでは？

え？

いいの！

もらいたく

なくなっちまっ

たんだから。

．．．

でもそれでは

我々の気．．

たたっ

この世じゃ、

それないと

旅もできねー

つったのは

おめーじゃ

ねえかよ。

なーにカッコ

つけてん

だよっ。

だったら、

とっとくん

だよ！

おめ！

じゃ、いくか！

雷信、かがり、

ゆっくりできた、

ありがとよっ。

あのっ、

長飛丸．．．様！

この

電車代だけ、

借りとく

よーっ。

あっ、あなたが

二千年以上

生きてる大妖怪

だなんて．．．

しらなかったん

です。

とっおめーはこのことをいいんだぜ

あほわしすがめーにとりついて

どうか

お許しください。

へえ、

どこで

そんなコト

きいた？

雲外鏡の

おんじから．．．

あなたがいかに

剛く、いかに

果敢に「ヤツ」と

闘われたか

を．．．

へっ、

よしてくれ

よっ！

どんなにスゴくても、

このクソ

いまいましい

「獣の槍」に五〇〇年間

はりつけだったん

だぜ。

．．．．．．

なんだよ

まだ何か

あんのカ？

いえ．．．

じゃーな、

雷信、

言うかがり、めしうまかっ

うまかったぞー。

いって

しまった

か．．．．．

うん、

兄さん．．．

なあ、うしお

前から

ききたかったん

だが．．．

これ何だ？

バス停か？

そこでまってると

バスがそこに

止まるの

ばす？ああ、

あのハコに

丸いのがついた

くるまのタイヤ

だな．．．

それに乗れるのが？

あ．．．

ああ。

だいたいわかる

けど

なんだか

ワカランと．．．

乗って

みたい！

乗ってみたいって、

おめー．．．おまえが

ひとっ飛びすりゃ

遠野駅までスク

だろうがよ～

わしゃ前から、

「ばす」ってのに

キョーミが

あったのだ

乗って

みたいぞ。

めんど

くせーよ

乗って

みたい！！

ほー、自分以外の

力で動くのって

はじめてだぜー。

景色が

たいらに

すべって

いくぞー。

なっとトロ

くさくねーか

うるせーなあ

だから

いやだったん

だ！

馬何頭分の

人間が

乗れるんだ

？

とらはフツーの人にはみえない

こら、

こらこら

こらーっ。

うしおーっ、

あきたぁ！

でようぜー

これ、

くせーし、

せまいし

よくねーよ。

５分後

この

バカ妖怪が！

一回ぶっと

ばしてやろ

うわな．．．

．．．

どうしたん

だよ？

急に静かに

なりやがって

ニブイな

おめえはよ

うしお．．．

ニブイって

何がだよ

．．．

妖怪かっ

！？

ああ、

なぜかおめえに

悪意てんこもり

のな．．．

べらぼうに

大勢だ！

どこだ、

とら！？

わからん．．．

でも悪意だけは

どんどんでかく

なってる。

どこだ！？

どこだ！？

どうして

オレに！？

まてよぉ！

市６

うわっ。

きゃ

ああっ！

ほら、のろまっ

うしお、

こっちにこい。

なに

しやがん

だあぁ！

あ．．．ああ。

うしおっ、

まだだっ！！

なにい

！？

くそぉ

ーっ！

うしおととらに

うしおっ。

なんでだよ、

なんでオレを

あんなに妖怪が

狙って

やがんだよ．．．

おまえは

妖をたくさん

殺ってっからなー

人間の世でいう

仇うちじゃ

ねーのかぁ。

うわっ

！！

隠きあの女の

ムスコサええ、

獣の魂ともども

．．．いきちぎってやる

わーー！！

あの．．．

女！？

母ちゃんの

コトかよっ！？

くそおっ！！

雷信

へここして、

隠きあの女の

ムスコめえぇ、

殺してやるうう。

何ぃ！？

あの女ってな、

母ちゃんの

コトかよぉ！？

その通り

よっ！！

ほかのヤツに

そいつを

食わせっかよ。

へっ、長飛丸

ともあろう

ヤツがー

人間一匹に

こだわってよ、

くだらねえ！

ぐっ！

こ．．．

このままじゃ

死ぬ．．．！！

ぬうう、

逃がすかあ

ああ！

くっ。

珍しいな！

長飛丸かよ。

！

一見．．．

一鬼．．．

おうおう一鬼よ

長飛丸、

五〇〇年ぶりだ。

蓮者だったかの。

しかし驚いたぞ

張飛丸．．．

昔ここより西国で

名をしらしぶたおぬしが

五〇〇年たった今、

ひょっこり恐われて、

それからあの地と、

こともあろうに人間とに

味方して仲間の妖を

殺しているという

ごはないか！

ちっ．．．

ここいら

東の方は、

仲間意識が

強いから

そうだろうが、

わしにとっちゃ

わしにケンカ売る

ヤツはみんな

ただの敵よ！

それとその

長飛丸ってのは

やめな！

わしにとっちゃ

いやな呼び方よ。

それじゃ、おまえが

中国から

きた時のように、

「字伏」とでも

呼ぼうか？

長飛丸．．．

あのガキに

味方するのを

やめな！

あのなあ！

わしはあのガキに

味方してるわけ

じゃねーぞ！！

あのガキを

食らうために

とり憑いてん

だぞ！

どいつもこいづも

考えちがい

しやがって

よ！！

．．．．．．なんで

妖どもはあいつを

狙う？．．．

わしがいない間に

何があった？

ほう．．．

しらなかった

のか？

では

教えてやろう。

け．．．．．

「獣の槍」

もういい

もう．．．．．

止まって

くれ、

もう．．．

止まれ！！

ぷわ！

沼か．．．

槍が．．．

気を抜いて

ないみたいだ！？

まだいるな、チクショウッ、

わけもなくオレを

襲いやがって！！

でてきやがれっ！

で．．．．．

でても何も

せんか？

おまえしだいだよっご

こっちゃ気が

たってんだい！

でてこねえと

この槍

でえ～～！！

わかったよ

わかった、

今でてく

よ！

こっちは

そんなおとろしい

槍に何かしよう

なんて．．．

思っちゃ

いねぇよ．．．

っとに

よぉ．．．．．

なんでここにきて、

こんなに

バケモンが

襲って

くんだよぉ．．．

そりゃ

あいつらの

仲間は

いっぱい．．．

その．．．

やっつけた

けどよ．．

でも本当に

そうなのか

それだけで

あんなに

よう！

ひいい

いっ。

やめてくれっ

おいらは昔、

いたずらが

過ぎて人間たちに

つかまった時、もう

何もしねえって

誓って許して

もらったんだ、

人間にゃ何も

しねえよっ。

ワリィ、

でもよ、

あいつら

バスまで狙い

やがったんだぜ、

あれに乗ってた

ヒトたち．．．

あんた、

本当に

しらねえのか？

あんたの

襲われた

わけをよ．．．

しってんのか

しってんなら

教えてくれ、

頼むよっ！

あんた、

蒼月潮ってん

だろっ！？

な．．．．．．

なんでそれ

しってんだよ。

妖たちの常識さ、

あんたが狙われたのは

仲間を殺したから

じゃないよ。

原因は．．．

日本中の

妖怪がしってる

ことさ。

山を百越え

海を千越えきたりしは

白面外道の橋き面

それを食ろうてやりたやな

それを失してやりたやな

さても彼奴を護りしは

人間の女「人間」の女

女憎しや恨しや

あな憎しや

許すまいで許すよいぞ

あんたの

母ちゃんさ。

あんたらでいう

千年以上

昔なあ．．．

人間たちにも

歌っちゅうのが

あるだろ？

妖にも

あるんだ。

ひとりのめんこい娘が、

唐という国から、船に乗って

この国に渡ったー

だが．．．

その者は異国に生まれた

ものすごい妖怪の化生した姿だった。

その「白面の者」は、

次々と棲む国を

変えながら．．．

人間とその国にすまう

すべての者を亡はした

妖も！

その国がこの世にできる時、

宇宙の「気が「陰」と陽づけわがれ、

良い「陽」の気は人間に、

悪い「陰」の気はその妖怪に

生まれたのだ。

われ以外の

すべての

妖怪は、

死ね！

人は生かす。

人間の血と嘆きは

われの喜び。

だがこの世に、

わえ以外の

妖は不要

だ！！

その妖怪がついに、

この日本にやって

きたのさ！

おいらたちを

滅しに

よ！

それまでちゃんとした仲間なんてものの

考えてなかったおいらたちも、

みんな一緒になって

ヤツに挑んだよ。

「白面の者」の力はおいらたちの

誰よりも強く、

天地を操るヤツは、

あらゆる意味で

無敵だった。

しかし！

人間に正体を見破られた

こともあり、

さしものヤツも．．．

敗れて

逃げていきおった！！

でもそりゃ

仮の退却よ。

日本の妖怪は

ヤツのことばを信じた。

そして、ヤツの力が戻らぬうち

殺してしまおうと

追っ手をだすことに

したんだ。

われは力をため、

再びくる。

その時こそ！！

さあ

これからだ、

あんたの

母ちゃんの

話は．．．

ちいっ、

妖怪ども

かよっ、

こんな時にっ。

おい、あんた、

こっちの山を二つ

越えれば、人間の

村がある。

まさかそこまで

追わんだろ、

早くいけっ。

いいクスリ

だな。

へへ、その

クスリだけはこれ

自慢なんだ。

人間にもほめて

もらったコト

あるんだよ。

あんた、

いいヤツ

だな。

おう。

サンキュ、

かっぱ

ちくしょう！

母ちゃんが

どうしたって

いうんだよっ。

母ちゃん

がよっ！

ひどいコトも

あったもんだ

なあ

死んだのが

運転手

一人っていうの

だけでも

もうけもん

か．．．．．

ありゃー

なんだ、

事故かね

父の病院の

面会時間はまだ

ありますから．．．

まってます。

どうしたん

ですか？

なんか

ちょっと時間

かかりそう

なんだよ

さや．．．

さや．．．

オマモリ

サマ．．．？

おかしいぞ。

このあたりの

ようかいどもが

さわいでおる．．．

おかしいな

．．．

ええ．．．．．

山のヤツらの

様子が．．．

酒店、

かがり！

なぜ、

あいつを

追わん！？

あの憎き女の

ムスコを追って

殺せ！

さあ

ゆこうぞ。

稽月潮を

！

まて！

われら兄妹

理由は

しらぬか．．．

着月殿の名を

悪意をこめて

呼ぶ者を．．．

だまって

見過ごすわけ

にはいかない。

妖怪と

はぁっ

いえっ、

妖は潮殿を

なぜ

狙わなければ

ならん！？

ほーそうか

おまえら

無鼬兄妹は

確か世ＯＯ歳

くらいで

年若かったな．．．

でも「白面の君」の

話くらいは

しっておろう．．．

兄さんやあたしが

この世に

生まれる前に

中国からきた

妖怪ね．．．

日本の妖を

皆殺しにしようと

したとか．．．

おまえら、

本当にしらん

のかよ．．．

壮絶な戦いの末、

オレたち、日本の浜たちは、

「白面の渚」ー実国から

きた大妖怪を避けた。

が、しかし．．．

だがーー！！

われは戻ってくるぞ！

力を答え、おまえらを

殺すために！！

妖怪たちはヤツを謳った！！

ヤツが長い年月、眠り、

力をもって復活してくる

前に、殺すために！！

結界だ！！

ヤツのまわりには、

強力な結界が

悲られていたのだ。

妖が越えることの

できぬ、絶対の

城界線！

そして

その結界を

張っていたのは

一人の．．．

女だった！

オレたちは

憎んだ．．．

恨んだ．．．！

いつか援活して

オレたちを殺しに

くすごいハノな

そうまでして

護ってる人間

を！！

その結界の女に

手がだせなけりゃ、

その血減の為を

根だ忙しにすることを

でしか、オレたちは

不満をほらせない

のだ．．．

それが

潮殿

だというの

カ．．．．．？

わかったか、

それなら早く

オレたちと潮を追え！

ヤツは「獣の槍」を

もってるんだ。

うしおととらの

さあ、

いくぞ！

何をするっ！？

間宮、

わかりつ！！

気持ちは

わかる．．．

だが、じゃあ

潮殿は．．．

潮殿だ。

その事実を

しったから

とて．．．

犬ころのように

心を変える

われわれでは

ないわっ！！

このうちは

裏切り者

ゆえっ！

でも、

潮殿は

別なんだっ。

あたしたち

だって、

人間は

大キライよ。

てめえらあ

ああ！

殺してやる

うう！！

がっ

若酒が

なめやがってえ、

殺してやる

わいい！

感情、

おまえも

殺して

やるっ！

フフッ、おまえの

方こそ、鎌鼬を

なめないでね。

げえっ

腕がつ！

くそっ

くるなっ。

おまえら

あああ！

大丈夫か

力かり？

ええ、

これくらい

こ．．．

後悔する

な．．．．．．

こんなコトを

して．．．

ただですむ

もの．．．か．．

潮殿に

救われた

われら、

後悔など

するものか

追うぞっ。

兄さん！

潮サマは．．．

あの時は

スゴかった

なあ、なかとびます

最飛丸よ。

わしを

その名で

呼ぶな、一鬼。

唐国から渡ってきた

「白面の者」と

オレやおぬし．．．

日本妖怪が死にもの狂い

で戦ったっけ．．．

ヤツがわしらに

負けて逃げてから、

おまえらはヤツを

ずっと探してたな。

おぬしは

戦いが終わると

興味をなくして、

さっさとどこぞへ

いってしまった

かな．．．？

ああ．．．

わしは

あのいまいましい

はりつけの目に

あってたんだよ。

そしてわれらは

ヤツをついに

みつけたした

おぬしが

いない間、

われらは

何度もヤツの

眠る地を攻撃したが、

一指もふれることが

できなかった。

あの女の

ために！

だいたい

話はわかった

けどよ．．．

うしおはその女の

何なんだ？

ムスコじゃねえ

よな．．．

人間は千年も

生きねーよ。

女は．．．

初代の役目の

女よ。

？

なんだよ

わからん

ぞ。

き、いい．．．

とにかく畑を

殺さなけりゃ

われらは

おさまらん

のだ。

あいつは

わしが

とかいっておいて

おまえはあいつを

食おうと

しないではないか。

なあ、ほんとう

本当にどうした

というのだ、

長飛丸よ。

あんなに強く、

人間には

いくらでも残酷に

なれた、おぬしが

まったく．．．

けっ

うるせ

や！

はははっはっ

はは！

よくぞいって

くれた．．．

さすが長飛丸だ、

そうさせて

もらうぞ。

なら、勝手に

あいつを

殺しゃいい

だろ！

昔のなじみだ。

無理に手伝えるとは

いわないぞ、

おぬしはそこで

じっとしている。

首尾は

教えよう．．．

おい、ひとつき

一鬼．．．

わしを「長飛丸」

と呼ぶな、

キライな名だ。

それと．．．

「獣の槍」は

強ーぞ。

おほえとく

さ．．．

長飛丸！

ったく、

カンペンして

くれよぉ！

わけもわからんで

命のやりとり

するなんてよ。

こんなの．．

こんな闘いは

キモチ悪いぞ。

とにかく．．．

村に入れば

こいつらだって．．．

ひいい、

助けて

くれぇ！！

ひいい。

どっかの

じいちゃん！

ばっきゃろぉ、

襲うのは

オレだけに

しろぉ！

じーちゃん、

走れっ！！

こっ腰が

抜けたん

だよ。

しゃー

ねーなっ！！

あ．．．あっ、

ありゃ

なんだっ、

にいちゃん！？

妖怪だよっ、

逃げるが

勝ちだ。

村はどっち

さ！？

あ．．．

あっちだ。

よーし！

２０１

長飛丸よ、

手伝えとはいわん

蒼月潮は

電き口面の者を

誰る人間の女の血筋の君だ。

潮を殺さずは、

日本政艦の気はおさまらぬ！！

別に、うしおに

へつらってる

わけじゃねえ．．

おぬしはそにこです

みておれ！！

おぬしはそこでみておれ！

．．．

あいつは

わしが食うのだ！

おぬしはそれを

せんではないが、

にくっらうの

兄さん、

潮サマたちは

どこに？

わから

ぬ！

しかし、

こいつらの

死体と．．．

うむ、

あやつに

かかっては

潮殿も

「獣の槍」のにおいの

するこの跡を

たどれば．．．

必ず

追いつけるのね。

噂ではこの森の

妖の頭

一鬼が潮サマを

追ってるらしい

わ。

急がねば！

いやー、

こんなに

パンがうまい

とはねーっ！

そうか

そうか。

食べっぷり

いいねえ、

ほれオマケ！

おばちゃん

サンキュー

！

野村のじいさん、

バケモンに襲われ

たんだってえ、

ばーさんの時代なら

ともかく

信じられない

ねー。

ばか、おめえ、

すごかったん

だぞ！

こうわらわらと

気持ち悪い

のがよ。

そこをこの

若いのが助けて

くれたのよ。

うしおって

いったか？

へー。

さっき

三角追分の

辺りでバスが

落ちたって

いうけど、

それもオバケの

せいかも

ねえ．．．

そ．．．

そっか～

あらコドモが

ぐずってる．．．

じいさん、店

たのむね

おばちゃん、

乗ってた

人たち

はっ！？

なっ、なんでも

死んだのは

運転手さん

だけだって

話だけど．．

おう、

いってきな。

でもよ

おまえさんの

髪の毛が

抜けた時にや、

えらいびっくら

したぞ。

その槍にもよ。

これは

無理に話し

たくない時や、

話さんでいいさ、

でも．．．

よかったら

わけぇきかせて

くれるかい

このじいさんに．．

．．．この槍を

抜いた時が、

はじまりだったん

だ．．．

この槍は

バケモンの

肩にささってた

のさ．．．

敵の腕は返していただいた。

あとは上の方に買いた取りを

その様子！？

三尺でも身はなしてみ

あばよーっ！

あやかしーっ！

ほおお．．．

そんなわけか

あったのかい

うしおととらに

信じられ

ないだろ．．

オレだって

今もそう

あの．．．

バケモノに

とりつかれて．．．

ヘンな槍もって、

母ちゃんのナゾを

教えてもらいに

旅するなんて．．．

考えてもみなかった。

はあ

だけど．．．

近頃これか

慣れてきちまったん

だよなあ

妖怪を

殺すことに

かい？

たとえ

バケモンだって

殴った手の方が、

イタイことも

あらあ。

ちがう

わい！

妖怪が、

マジにいる

コトにさっ、

殺すことに

慣れるかよっ。

そうか．．．

あーーっ！！

悪い

悪い！

？

さっきから

オレばっか

食ってたよ～

じーちゃんだって

ハラへってん

だろっ？

おい

おい、

わしゃ．．．

いいって

いいって！

おばちゃ

ーん、

パン

もーイッコ

ねーっ。

いいから

食って

みろよ、

うめーん

だぜー。

クリームパン

！

ちく

しょーめ！

妖怪も

この味が

わかりゃあ、

人間と少しは

仲よくできん

のによ！

うしお．．．

なあ、これから

どうする？

どうすっかなー

悪いけど．．．

今夜は

じいちゃんの

トコへ泊めて

もらって．．

明日の朝．．

！

ん？

どうしたん

だ．．．

なあ、

うしおっ

てばよ。

じーちゃん

逃げろぉ！

ちくしょう、

ここも

ダメか！

逃げ．．．

じ．．．いちゃ．．．

くそぉ、

ここまで

くるのか

よお。

ダメだ！

ここにいちゃ

また．．．

じいちゃん！

オレがこいつら

ひきつける

逃げろっ！

おまえが

死んじまうぞっ。

へへっ．．．

しかたねー

さ！

バスの時みたいに

ほかの人が

まきそえを

へいちゃら

だいっ！

早く

逃げ

ろぉ！

家に入れぇ

ええ！

きゃあ

あ！

ひいっ。

バカヤロォ、

カンケーねー

のまで

襲うなっ！

オレだぁ！

蒼月潮は、

ここに

いるぞーっ

！

きやがれっ

ぶっ殺して

やらぁ！

げっ。

よーし！

ここで

相手になって

やるっ。

くっ。

とはいえ．．．

ちょっとキツイ

かな．．．

こりゃ．．．

うわぁ。

もう．．．

だめがなあ．．．

オレ．．．

でも、

なんでオレが

妖どもに

恨みかうのが．．．

母ちゃんが

何をやった

のか．．．

わからんまま

死ぬのは

やだなあ。

いよいよ

か．．．

雷信！

かがりっ！！

おまえら

ケガして．．．！

潮サマは．．．

あたしたち

鎌鼬の兄妹の

ために．．．

本気で

涙を流して

くれた．．．

よって

われら兄妹、

潮殿に加勢

する！

負ける

ものかっ

！

こっ、この

裏切者ぉ！

ぎゃ。

くくくっ

バカわ．．．

イクチごときに

加勢されたからとて、

この一兎から逃げられる

とでも思うてか！？

蒼月潮！

オマモリサマ

たわけわ、

かがり、雷信

人間ごときに

つくとは！

ここで若月潮

もろとも、

ぶち殺して

くれるわ！

よくも

かかりを

！

ふん、

そこだあ

それが

どうした！？

兄さん！

雷信！

おのれえっ。

オレも．．．

ゆくぞ！！

おまえの相手は

こっちょお！

バカな

イクチども

だ！

この一鬼に

おまえらが

勝てるか！

くっ。

まったく

おめーってやつは、

バカなんだからよ。

きっさまく、

とら～～

いうことをきけく！

人の命が食いモンに

しかみえん妖怪を、

誰が野放しに

するかよ！

あいつなんか

わしのしった

ことかよ！

蒼月潮は．．．

オレたちが

殺す！

手を引きな。

けっ！

カサ

遠野の山々の

天地の魑魅魍魃を

束ねし長よ、

これならば座敷竜。

現在あまたの妖どもが

謳う蒼月潮の件に

関し、お願いに

参りました。

だっ

大丈夫ですかっ、

潮サマッ！？

ああ、

おかげでな

．．．はっ！

な．．．なんて

わーいいのだ．．．

これだけいる

オレたちになおも

刃向かうとは、

だが

もう少しだ。

あと少しで

この暗いヤツくらを

ぶち殺せる！

とら様は

どう．．．．．

されたのです

か？

さあな．．．

はぐれたっ

きりだ．．．

どっかで油売っ

てんたろ！！

そんなコト

ありま

せんっ！

今に．．．

今に

きっと．．．

ドクン

そりゃ

バス停っつーの。

まったく

おめえ、

なんにも

じらねーな

とら！！

ドクン

人間はこうやら

治すんだよっ

ドクン

うしおととらの

ドクン

ドクン

とら

おめえ

だいじょーぶ

ドクン

とら！

よし！おまえのコトを

とらと呼ぼう。

いっ！！

きええい

兄さんっ。

雷信っ。

くくっ愚かな

イグチどもよ。

もう動けまい。

死んではくか．．．

しかしおまえらは

年若いな。

ここで提案しよう。

潮を殺せば

許してやる。

ふーん、

そりゃいーや。

ありがとよ、

おまえらまで

オレにつきあう

必要ねえよな．．．

一鬼！

われわれを

獣ふぜいと

あなどるな。

そういうと

思っていた

わっ！

潮殿っ、

共に死ねる

ことを誇りに

思います！

雷信、

かがりっ！

あ．．．

ああ．．．

やれやれ、

おめえはわしが

いねえとダメだなー。

長飛丸っ、

おぬし

やはり

裏切るかあっ。

うるせえ

おめーらの

相手は後で

してやらあっ。

へっ

こいつらに

食われて

やれたのによ。

こいつは

「わし」が

食うの！！

こいつは後で、

わしがゆっくり

食らうのよ．．

一鬼ー

それが

気に入らなきゃ

追ってこいや！

まていっ、

長飛丸っ。

どけやあっ

カスども

っ！！

だが

逃がさん

ぞっ！

三十体もの

妖を一撃で．．．

あいかわらず

だな．．．

いらして．．．

くれたん

ですね．．．

とら様．．．

おめえらはバカだ。

こんなヤツの

ためになーに

やってんのよ！？

．．．う．．．

うるせえ、

ボケ妖怪。

ああ！

死にぞこないは

黙ってろっ！！

うしおととらに

ここなら

しばらくは、

大丈夫

だろう．．．

ありゃりゃ、

なんだ、この

霧はっ？

あれっ．．．

とらっ、

雷信？

おーい、

かがりーっ。

お．．．

西西の走行を蹴りと

蒼月潮！

蒼月潮

入るがよい。

誰だ

なんだぁ、

こんな山奥に

すげえでっかい

家だなー。

へええ

２１年もだ！！

秋だぜえっ

こっちに

くるのだ。

さあ、

入るがよい。

うわぁ

ひっろいなー。

おじゃま

しやっす。

ワナかも

しれないけど、

こうなったら

もう何が起きたって

驚くもんか！

．．．．．でも．．．

こんだけ

広い屋敷に、

人の気配が

まったくねえ

まったくでかくて

おっかしな屋敷

だぜ！

こっちだ。

こっちにくるのだ！！

やい！こと

声のヤツ、

こんなトコにつれこんで

どうするつもりだ！？

ケンカならかってやらぁ、

でてきやがれっ！！

そこにあるモン。

全部が、たった今まで

人がいたっていう

感じなのによ。

ちょっと

犬とかバカバカに

２０１８人のお

ふふ．．．そう

いきりたつでない。

おまえをどうしよう

というのでは

ないわ。

その証拠に、

おぬしのキスは

治っておるだろう。

それとも

おぬし怖い

か？

あれぇ！？

ホントだ

痛くない。

こっ、怖く

なんか

ないぞっ。

おう、

どこにでも

いって

やらぁ！

うむ、

そうだ、

きてくれ。

母のことは

好きか？

まぶし．．．

なっ、何だよ、

突然よっ！

母親は

好きか？

．．．．．．

わから

ないよ．．．

わから

ない？

オレは

物心ついた時から、

母ちゃんがいなかっ

たんだ．．．オヤジと

二人で暮らして

きた．．．だから．．．

だから？

オレは母ちゃんが

恋しくて旅してるん

じゃないと思う。

母ちゃんがどんなもん

かもしらないんだ。

ただ．．．

なんでオヤジが

母ちゃんの秘密を、

今まで隠して

きたのか．．．

なんで母ちゃんが、

オレを残して

いなくなったのかを

しりたいだけなんだ。

ここじゃ、

入られよ。

ええい

入って

やらあ！

ザ．．．．．

ザシキワラシじゃ

ねえかよ、

どうしたんだよ。

いつぞやは．．

それこそ、あっとして

きょうはこの

あたりのやまやまの

ようかいを

たばねる「おさ」が．．．

うしおどのと

はなしたいと

もうされるので

おこしいただいた。

ハナシ？

ああ．．．

おそらく今、

おぬしの心の中で

うずまいておる

疑問に答えようと

思ってな。

妖怪どもの

「長」．．．？

疑問に答える

たと！？

ああ、疑問なら

てんこもりよっ！

なんで妖怪どもは早

オレを襲うん

だよっ！？

迷惑だろっ！！

オレの母ちゃんが

何やったっ

てんだよ！？

うしおととらの

あわてるな、

何事も順序が

あるということも

学ばなければ

ならぬそ．．．

おぬし。

おぬしはな、

母親が女どもの恨みを

かったために

変われたのだ。

おぬしの母は、

日本の妖怪の

犯敵を、強力な

結界で譲っておる

のだからな。

おぬしらでいう中国という国が

まだ形のさだまらぬ「気」で

あった時、澄んだ清浄な

「気」は上に昇って人間となり

濁った「気」は下にたまって

一匹の大妖怪になった。

大妖怪は邪な「気」の塊だったので、

この世の正義なるものを

すべて亡ぼす邪念に燃えていた。

そしてその邪念は、ほかの妖たちに

とっても、また危険極まりなかった。

その大妖怪―

「白面の者」は、

中国の王の妃を

食い殺して化け、

人々に圧政を

敷くことで目的を

とげようとした。

人間の苦しみは

わが悪い。

人は生かしてやろう。

だが妖怪は要らぬ

われ以外の妖怪は

皆死ね！

中国の妖怪たちも

奴に手向かえず、

人間たちは、

妊婦の腹をさき、

胎児の性別をあてる

賭を平然と行なう

その妃に

慄然とした。

次にインドに

渡った「ヤツ」は、

やはり妃に化生して、

またしても「マダカ国」

という国に地獄を

もたらした。

日本に

やってきた

のだ！！

時にいっぱん

日本の妖と

異国の大妖怪の、

人間にはみえぬ

死闘がはじまった．．．

こうして国々を

転々とし、

悪業の限りを

つくした＂白面の者」は

ついに

その妖怪

その姿は

金色に輝き．．．

白き面の大化生！！

丸つの尾を

もつ獣の

姿！

「白面の者」

．．．．．．

今思い出しても

震えがくる．．．

こない妖はないだろう。

それほど、

ヤツは強大だった

のだ．．．

すさましい

ものだった、

日本中の妖怪たちを

まさこんだぞの

戦いはその後

二〇〇年間

続いた．．．

長飛丸も

勇ましかった．．．

だが、二〇〇年目にして人間と

われらに追いたてられたヤツは、

さすがに傷つき、逃走し、

ある地で眠りについた。

その地まで

ヤツのとどかを

ささんといった

われらは、

最大の確壁に

ぶつかった！！

人の人間の女が

白面の者」の周りに

張った．．．

強力な結界に

それが．．．

母ちゃん？

少し

ちがうな。

われわれがヤツと

戦ったのは、

千年も昔の話ぞ．．．

おぬしの母では

ない。

かの女は

人に比べて

黒様に長寿の

血飾だが．．．

そこまでは生きぬ。

われらに

とって不可解な、

使命をもった

その女は、

代がわりを

するらしい

過去数度に

渡ってわれわれは、

「白面の岩」を襲ったが、

どの女のつくった

結界をも破ることは

できなかった。

おぬし、

母の旧姓をしつ

ておるか！？

いや．．．

須磨子っていう

名前しか

しらねえ．．．

日崎．．．

という．．．

日崎猫磨子

というのが、

おまえの母で

あり．．．

現在

「白面の者」を譲る

血飾三代目の

女だ！！

そうか．．．

妖怪どもは自分らの

敵を護ってる

オレの母ちゃんが憎くて。

オレに八つ当たりして

たのか．．．

でも、なん

何でオレの

母ちゃんは、

そいつを護って

んだ？

それは

われわれにも

わからん．．．

だが．．．

おぬしなら

それを

ききだぜ？

かもな。

え！？

われはそろそろ

気づいたのだ．．．

何度やってもおぬしの

母の結界は壊せぬ。

それならばなぜ、

女たちが長い間ヤツを

譲っているのか、

その理由を

しるべきだとな．．．

そのためには

酒月潮．．．

おぬしが母にあって、

その本意を

尋ねてきて

ほしい．．．

おぬしが

われら妖にとっても

信するに足る

男だということは

この重から辞辞と

さとされたしな。

オマモリ

．．．さん．．．

この章は

乗り気でないわねに

粘り強く

説教しおってな。

おねしが

人間であるにも

かかわらず

妖怪にもいかに

一生懸命で

あったかをな．．．

当人もこの地に

至るまでに

相当力を消耗

しておるだろう

こ．．．

お．．．

おい！

ひよくま

スマお・は．．．

おぬしが

しぬると

さやもなく。

なに、

おぬしには

おんがあった。

以上、

われら遠野の妖は、

これをもって

おぬしを謳うのを

やめるとする。

それに．．．

おぬしが

母にあって

その真意を

きいて帰る

まずで．．．

やれやれ

困ったものだ。

通達したと

いうのに．．．

ひとつき

か？

面を向かって、

潮殿に関しての

決定を伝えねば

だめか。

ちょっ．．．

まてよっ。

一方的に

しゃべりやがって、

だいたいあんたと

オレは初対面

じゃねーか！

なっ

何だっ。

ふふっ．．．

適月潮殿

わからなか。

おぬしとわれは

初対面では

ないぞ。

えっ。

床の間をみて

みれや、

潮やい！

「森で助けた

いちゃん！

あ！

一鬼！

これほど

いうても汝は

おからんか！！

とらっ。

いくら長の

いうことでも、

これだけはきけぬ。

こっちだって仲間が

死んでおるのだ。

おい、とらっ、

今までどこに

いたんだ

よっ！？

そりゃ

こっちのセリフ

だわいっ、

ボケッ！！

蒼月潮．．．

いざ．．．勝負ど。

よし！

〈掲載・週刊少年サンデー平成３年１１号より平成３年１９号までご

まてや！！

因縁でよ、

こいつとは

わしがやることに

しようかな。

うしおととら闘・完

うしおととら６

少年サンデーコミックス

皆

発行者

印刷所

１９９１年１０月１５日初版第１刷発行

１９９２年８月２０日

１．第４刷発行

藤田和日郎

◎ＫａｚｕｈｒｏＦｕｊｉｔａ－ＪＡＰＩ

〈検印廃止〉

発行所

振替〈東京８一２００

１０１－０１）東京都千代田区一ツ橋二の三の

也勝井白

中央精版印刷株式会社

笹徳印刷株式会社

本書の一部あるいは全部を無断で複写複製「コピー）することは、法律で認められた場合を除き、著

作者および出版者の権利の役者となります。あらかじめ小畳あて詐諾を求めてください。造本には

十分注意しておりますが、万一、落丁。乱ずなどの不良品がありましたら、「業務部」あてにお送り

ください。送料小社負担にてお取り替えいたします。

株式小学館４８０業務（２０１３０）

振替・東京８一２００７ＥＬ・販売（３２３０）５７４編集（３２９０５６６０－業務（２０１５年３月

２Ｄ．ＩＮＪＡＰＡＮ

ＩＳＢＮ４＿０９＿１２２４６６－５

あだった

いよっ、

キマってるね、

将来の

まだまだ

しかし、母はなくとも子は

育つーだとえ長女・菜種

が兄弟ではないとわかって

も、そんなことなど関係な

く、彼らはスクスク育ち、

元気いっぱいノビノビと生

きているのでございます。

これは地球とよく似た星の

未来の江戸の町で暮らす、

七味ら異母兄弟の心あたた

まる夢物語でございます。

彼らの父親は江戸のお殿様

母親たちは全員すでに亡く

なっております。

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離婚ウイターＢｉａｃ、ミミュラー石ノ森章大郎

●ＴＯＩＹＩＮＡＫＡＫ生

ロクーＮＧＹ全資証＿森王

暖かんばれ元気．．．気や小山。ゆう

購入気者でいこう、全員一中原

瞳ぶっちぎり、音琴中原、

瞳キャラパンキッド、さっき真鍋・語治

自習が戦い出してきたのですが．．．まあそれはあなたが、

わだいさくわけで

作、話題作がまとめて読

「読める！！

ヒタ

フ舎巻中原

ロナ

ン全５巻あだち

フェミに巻いあだち

ヒタ

チ全部をあだち

イ

旧兄全２１巻町・松田・藤原・芳秀

●登録のビアン物語、ミュー林、俺恵子

ＷＨＥＴＡＶ甲子園全４巻みやすのんき

いうっちゃれ五所瓦全てを「なかいま強」

曜甘危院なシバ加帯、会場・西森・博之

闇八神さんの家庭の事情、全てを一緒に

團楠桂傑作集＝舎椅

そうる星やつら、まぁ、高橋留美

離虹色とうがらし、きりゃあだち

言う

闇学

蘭陸軍中野予備校．ｓｅｅ＂安永航¬郎

簡脅空しょって、まぁ森一秀樹

瞳マッシュューも山田真敬

ロククの景色ギーーーきーきっのせけんいち

少年サンデ

まだ何でして思うけど、

ミック

最ふあ最日書くの

ロファントム無線・合同を作品・契約

それはそれじゃあ、そうですね。

誰なんとならーリン・ミスを「森」で

闇とってもひじかた君、舌を〈鈴宮〉

最近はこちらは２０１７年１２月１５日、東京・東京都市・西村・国の住宅地・

俺はっびぃ直前、全くを．．．

闇星くずバラダイス・ミーも「克・」で

１．．．１．１２月２５日マンショック

宮和田・史村・新谷かおる

なおまなおき虫樹半樹里樹型樹和彦具理和田

おき

購火の玉ボーイ、金貨や石渡

勝ちょっとヨロシクー金じゃ。吉田

闇究極超人あーる。ミョーゆうきまさか

闇みず谷なおき傑作集全１巻『みず谷なおき』

勝つうッ。エンジルズ、えぇ。みずみなおさ

いや．．．お姉ちゃんはどうやってるんだよ

．．．美行／小学園２００１６

いつでも

それは．．．

それは．．．

そうね．．．それを完成するわけであれば、正義だと思っていますが、世枝瑠樹

ロジャストミート・名詞を原因

闇ふぁうるちっぷ、全くを、原

日金引き石渡

瞳フリーキックー、全員を一原

そんなことはないでしょうがないのですが．．．これからもうちょっということですから、それはそういうものだろうかもしれませんからないけど、

を中津波戦世を中洋戦士の戦士があるのであれば、

闇黄門★じごく変．ｎｉｎｇ．中津

購▽ピン台８日空川・合うまで、東京・熊天・

最近、本当において教えていて、空いていたということで、自然の中に生徒会、全年生の中学生の学校の教育をしてくださいます。これが、これまでは本当なのです。東京都市場合、

白徳川生徒会、当春「中津

闇六三四の剣〈鬲舎村上もとか

確赤いベガサス・金や村上もとか

闇赤いベガサス！！料〈呂場〉《開い上半身の

．．村上もとか

え

；藤田和日郎☆

雑誌４５０３４－８６

ＩＳＢＮ４－０９－１２２４８６－５ＣＯ２７９Ｐ３９ＯＥ

その山奥で、突如うしおを爽った

野きぃ遠

遠てるよ

遠野妖怪と、自由の考えは、遠野氏怪どもが、うしお未教のために総交撃を阻結。家庭ともの間して

地球の出会い、家がいいと言われました。でも、自分の意地点になってる気持ちはどうか、少しお茶なのだ。お客様を用意したのかしみのないに、またお金が必要なのがあるのです。

のなかに、まだみね母の両影が．．．！！

おもかげ

◆◆定価３９０円（本体３７９円）

ああ

まあしすぎ

んネぅコ

といい

ああぁぁッ

スマホントル

だから

仕事はどした

仕事はよく

ああいうねえ

今はもう秋だけど、ついこの間、玄願のク

ーラー買ったんだ。うれしくてねぇ。北

海道生まれの身にゃ、東京のこの暑さは

てーへんなもんだね。そのぶん大好きな

かき氷が、おいしくいただけるってもん

だけどさ。このかき氷〈作るマシンはア

シスタントくんに持ってきてもらったん

だけど）実にいい。しゃこじゃこしゃご。

音もいいし、イチゴもけっこう。ひゃ〜冷

たうまい〜！．．．ごめん、もう秋でした。

カバーデザイン松山佳幸