うしおととら第14巻

執筆作業中

洋く北海道からうしむとこらはようやく帰宅

この途につきます。彼らには苦労させた、楽さ

せてやりたい。おいしいモノ食べさせ、温かい

く迎えてやりたい。でも！ああってら！！

なぜだかはわからねども、彼らは作者の大好

きな大ピンチ話へと巻き、こまれていくのでし

た。．．．僕がそういうのなきだからねぇ．．

カバーデザイン松山佳幸

藤田和日郎

．．．

藤田和日郎

おまえはオリーナス

１１月

ようとする雪女の母娘に出会う．．．！？

を張り続けねばならなくなった。いき

さつを知る。だから母ちゃんは、今も

海の底で白面を封じているらしい．．．

最終決戦は九か月後、現代に戻った

たずしととらは、この槍と共に白面

の者を必ず倒す覚悟だ。

そして、東京行の帰りの列車を待

つオレ達は、札幌の街を凍りつかせ

うしおととら四

そういえば、そうですね。それはそうだけど、

妖怪・時逆に誘われていった古代

中国、そこでオレは、強大な力を見て

せる白面の者と初めて対面として、

神剣造り・ジェノイ一家の悲劇と、

獣の槍誕生に至る一部始終を見た。

腰の根源はに至るで、路外線を見たそれからオレ達は、時を戻りながら、白面が日本に飛来したために起きてるの結果、やっぱなく理解

ら、白面が日本に飛来したためにもきた戦いと、その結果、やむなく結婚をしてくるなくなった、いき

ち、白面が日本に飛来したためにきた戦いと、その結果、やむなく男性が

結果

★前巻までのあらすじ★

次

．．．第

第二十三章「暁に雪消え果てず」

其ノ四涙

其ノ五

近、とら帰る．．．

涙凍りつき．．．．．．

其ノ六暁に雪消え果てず．．．．．．

第二十四章「獣の槍を手放す潮」

某ノ壱・潮、絶対のピンチか！？．．．

あ、進行．．．

いや、それはいいけどね

壱弐参四一

突入．．．．．．

其ノ参其ノ葵其ノ四

それでも、

試してください．．．

十八分前．．．．．．．．

十三分前．．．

．．．．．．！！．．．．．．．

．．．．．．１０１

．．．．．．

．．．．．．！！！

．．．．．．３７．．

覇蔗田和日郎羅

．．．．．．１７３

私は誰ー

札幌に降る雪の

精髄でつくられた

雪人形．．．

でも．．．

私は人間を

慕ってしまったー

その哀しみが

吹雪を

巻き起こし、

大気をも

凍りつかせる

雪女の春族．．．

十三章「暁に酉瀕え果てす」

＊〃回涙凍りつき

第

三章「暁に雪消

あの時―

たわむれに

人の姿をしていた

私に、あの者が

声をかけた時から、

私の中で

何かが変わったのだ。

ふざー

我が娘よ．．．

どうした．．

何を考えておる？

いいえある

お母様．．．

いかにすれば

さらに氷雪を

呼べるか

思案して

おりました。

おおメラが

そうだな．．．

人の男のコトなぞ

居酒の向こうに

忘れてしまえ．．．

私は．．

いつも人間達を

ここから

見おろしてきた

何なぜ人間は

ああも群れたかるのか．．．

なぜ人間は

息が

白くなる

のだろう．．．

！！

私と母様は

時計台の機関部の

天井に身を隠す

塊の氷の中に

その中でも

私は考え続けた。

なぜ人はあの暑い

世界に住め、

私は住めないのか．．．

雪の妖の私にとって、

「死」を意味する

熱気のなかで、

なぜああも

楽しげにいられるのだろう．．．

それで

私は去年の

冬の初め

人の姿に化して

地に足をつけてみた。

人のいない早朝．．．

初めて地面に立つ足は

ふるえたが

何か心が

高揚した．．．

その時．．

よォ、こんな

トコで彼氏でも

待ってんのか？

よく街で人の子が

雪人形

母様もこうやって

私をつくったのか．．．

彼の男は

生まれて

一度も人と

声を交した

ことのない私に、

いとも簡単に

笑いかけた

それから

私は毎朝ここに

立つようにな

この姿を保てる

気候の限り．．．

人間は

以外の

存在を

人は知らぬ

私はそれに

気をつけて

しゃべらねば

ならなかった

力．．．．．．．

私は

楽しい．．

ということを

初めて

知った．．

私は、人間に追われ

続けたほー

雪女がこの街に

仇なさんがために

つくった雪娘

だが、

私は吹雪を

巻き起こして、

人を、街を

凍らせなければ

ならない！

あの人も

札幌でも

こんな寒さと

雪が同時に

起きるなんて、

めったにねえせ。

くそっ！

すっげえ

吹雪だっ！！

こ、このままじゃ

時計台に

行くまでに

凍えちまう！

槍が！？

オレン家の寺の

蔵ん中で妖怪を

はりつけてたのが

この槍

だった．．．

そして．．

この札幌で

この槍が導いた。

この街に住む

吹雪を起こす

雪娘！

雪も．．．風も

こなくなった

だとォ．．．

着月ィ．．．

おまえ何者

なんだ．．．？

その槍

は．．．？

それを

抜いたオレは

妖怪どもと

因縁を持っち

まったのさ。

それが

垂さんだよ。

．．．．．

な．．．にィ！？

コゾー

ふかし

こいてんと

ぶっとばす

ぞ！

だったらオレを

ぶっとばして

帰っちまえば

いいだろォ！

ウソなんて

いって

ねえよ！

まいったなあ．．．

ちぇっ

信じてやるよ！

おめーの目を

見てんと、

なんか

そーいう

気になって

くんぜ。

それで

垂が．．．？

女なんて

コロッと

だまされる

ぞ。

あの雪娘は

人間を憎んでる

雪女につくられた．．．

垂の力と自分の

力を合わせて、

雪女はこの街を

氷づけにするん

だって．．．

そんな．．．

垂がそんなコト

するハズがねえ

オレはこの槍で

雪女と戦う

コトになるだろ．．．

だから兄ちゃんは

垂を．．．．．．

とめてある

車？

霜で

見えねー

ぞ．．．

あっ！

くそっ！

ドアが

ひらかない！

お、おい！

車がみんな

凍りついてる！！

そ．．．

そんな．．．

これだけの

吹雪だ。雪で

空気が入らなく

なってラジエーターが

オーバーヒート

したんだろ．．．

しかもドアも凍り

ついて開かない！

きっと

あっちこっちで

こんな車が．．．

このままじゃ

凍死しちまう

蒼月ィ

ボヤボヤ

してられねえ！

あーあ、

いー気持ち

たせ～～

うしおのアホづら

から離れて．．．

空飛ぶのは

よー

しかも雪娘が

人間に戻る方法を

聞いて帰りや、

ヤツがあのいまいましい

獣の槍を手放すって

いうしよ～～

そんな方法なんて

ねーような

気もすっけどよ

アイツが

知ってっか

どうかだけどよ。

ま、そんな

時はウソ

でもこいて

よ．．．ひひ

あはは

洞爺湖

いつぞやメーワク

かけられたわしが、

聞きてえコトが

あって来たぜ！！

教えさせて

やるから

ツラァ

見せろよ！

ヘビジジイは

やっつけて

やったろォ！！

てめえも

カミなら

恩ぐれえ

感じろよ！

蒼月クソ潮が

聞いてこいっ

てよっ！

サンピタラ

カムイ

よォッ！

ふふふ。

こーどいいわね

ようだな．．．

しかもあの時

戦ったのは、

うしお殿と

人間達ではない

か？

だが．．．

うしお殿の

頼みとあれば

聞いてやるぞ、

長飛丸．．．

ちえ～

性焚りちなく

また参ったか

獣の槍の子供よ！

雪女ァー

今すぐこの吹雪を

やめろよっ！

そうじゃないと

オレは本気で

おまえと戦わ

ないといけなく

なる！

垂．．．

おまえ

本当に垂なの

かよ．．．

おだまり

人間がっ！

おい．．．

やめろよ．．．

こんなコトする

女じゃねえだろ．．．

うわ

ああっ！

てんめええ

！！

結思だねえ！

そんな男を連れて

来たとて季の心が

変わると思うてか？

本気で戦うだと。

ではその本気を

お見せよォ！！

じゃあ

見せて

やらあ！

前にもいった

がねえ、この北国で

氷雪を僕とする

我々に、

おまえが

勝てるわけは

ないのさあ！

やって

みねーと

わからんな

あ！

しかしこして

！

三氷よォ！

銀竹よォ！

力を

お貸し！

着月ィーッ！！

ぐお

おー！

蒼月

イッ！

北の国では、

低温の物ども

全てが、私の巻族

なのさ。

雹の嵐で

くたばり

な！

蒼月、

今助けて

やるぞっ！

ヤスさん

逃げるんだ

よっ！

ダメだ！

このままじゃ

二人とも．．．

くっ．．．

う．．．お

おおお

おおー！

くおお

ほほぼほほー

妾、おまえの

男も死んだねえ！

キリテリアは．．．

．．．！

．．！！

あの電慮を避け

たというのか？

じゃあ

あの子供は．．．！

ちいい！

げええ！

お．．．おまえ

～～～っ！！

覚悟！

くうう！

蒼月っ！

ぐう

ううう

おうおう

よくやったの

エイ

．．．母様を

傷つける者は

容赦しませぬ。

垂．．．

オレが

行くっ！

重．．．垂．．

雪は

春になれば

消え果てる．．

もう．．．

あったかいから．．．

ちっくしょー

おまえ

そんなヤツじゃ

ねえだろォ！

さあま、

あの者の始末は

私がやろう。

おまえは風画を

起こして、

この街を凍らせて

おしまい。

我らを

追い．．．故慢に

ふるまう人間

どもの街を氷に

してしまえ

ダメだ．．．

灯油のパイプが

凍っちまってるー

寒い

寒いよ～

ママ～

電気器具も

動かない．．

電話も．．

眠っちゃだめ

．．．眠っちゃ．．．

はい．．．

お母様．．．

やめろォ

垂ィ！

やめてくれ

垂．．．．．

ヤス．．．

なに！？

みんな死んじ

まうよ！

車の中に

閉じこめられた

た人間も

ほかのヤツも．．．

吹雪を

とめてくれよ、

垂ィ！

おまえ

そんなヤツじゃ

ねえだろ！

てめーの憎しみに

子供をまきこむ

ハカオヤに

ひとつだけ

いってやるぞ！

おまえ～～～

玉をたぶら

かすか～

子供だろうが

誰だろうが！

てめえの運命は

てめえのモンだ！

てめえが

垂のオヤ

かよっ！

垂の運命は

垂に選ばせろォ！

ぬかせ！

何度も

かかるかよ！

垂に

決めさせ

ろォ！

さあ

垂ィー

選べよ！

おまえは

こいつのいいなりに

なって、この街を

凍らせちまうのか？

オレと

来るか？

それとも．．．

おだまり

うあ！

こーしてし．．．

人間が雪女の

体をつかみよった、

低温でたちまち

血が凍り肉体が

腐るわえ！

垂は．．．垂は．．．

きっとこんな

抱き心地じゃ

ねえぜ．．．

あんなに

優しくて．．．かわいい

ヤツだもんな．．．

きっとよ

あったかくて

ふわーっとした

抱き心地さ．．．

そうかい！

じゃそのＳＤを

見ながら

氷になんな！

ぐわ！

やめてえ

お母様ァ

エイ

おまえは．．．

ええ．．．

ええ！！

あきららめてる

んだな、

人と雪女は絶対に

おいおん！

今ここで

この男は

死ぬのだ。

お母様

アアー！

！

オレも．．．

ヤス兄ちゃんも

あきらめんぞ．．

兄ちゃん

大丈夫か？

あ．．．

ああ．．．

お．．．

おめえこそ

．．．

兄ちゃん．．．

いいコト

いうなァ。

てめーの

運命はてめーが

選ぶ．．．か．．

オレさあ．．．実は

この槍と一緒に、

「白面」とかいう

どえれえ妖と

戦わなくちゃ

なんねんだよ．．．

オレ自身．．．

ちょっと

ビビっちゃって

逃げたくなったり

したコトも

あるんだけど．．．

そのコトバで

勇気がでるよ．．

やっぱ運命は

自分で

決めるん

だよな。

オレは自分で

選んだ運命に、

そん時、泣きを

入れるトコ

だったんだな．．．

．．．勇気が

でたよ．．

だから．．．

これからオレが

ガンバル

ためにもよ．．．

垂さんと

兄ちゃんの

笑ってる

カオが．．．

オレは

見てえよ．．．

残念だね！

おまえは

見れないよ！

その血で

これは迎え

撃てないだろう。

からねえ！

お母様ッ！

な、何をするの！？

玉ッ！

母様、

垂は．．．

選びます。

己の道を．．．

母を裏切ると

いうのか至！

おまえをこての

雪片に退すのも

ただすいのだぞ

！

その方が

よいでしょう．．

母を裏切り．．．

ヤスさんとも共に

生きられぬ身なら：

垂．．．．．

私の命は

もともと母様が

与えてくださっ

たもの．．．．．

人間は．．．昔

私を追った．．．

私を裏切った．．．

そして．．．今．．

玉までも

たぶらかす

かああ！

銀竹よォ

垂氷よォ

こいつらを

雪けエ！

逃げて

ええ！

ダメだ

ヤスさん

下がって！

おい

蒼月っ

あーあ

こんなの

相手に．．．

バッチク

なりや

がって．．

今

けーったよ！

なーんだい

妖しゃないか、

人に味方するなら

おまえも

凍らしてやるぞ！

とら！

おおっ

なんだ！？

ババア、ケンカ

売るのかよ！

まあ待て

長飛丸

私が話が

あるのだ。

サンピタラ

カムイ！

そう

かよ．．．

．．．サンピタラカハイ．．

カムイ．．．

あかつき

雪女、いやその昔、

人であった時の名を

とって、朝霧と

呼ぼうか．．．

サン．．．

サンピタラ

カムイか．．．

おまえは

己を追った、この

街に猿響するといって

おっそうだな。

そうじゃ、私をこの街の

こんな狭い連物に追い

やった人間どもを、

凍りつかせてやるの

じゃ！

サンビタラ！

この辺りの土地を

治める神だとて

でしょぼ子ぞない！！

．．．そうでは．．．

ないだろう．．．

なっ、

何をぬかす

おまえが恨んで

おるのはたった

一人の男だろう？

その人間に対する

深い憎しみを、

この街にぶつけて

おるのだろう。

お母様

どういうこと

ですか．．．

おだまり！

サンビタラ、

おだまり！！

この時計台がまだ

北幌農学校の

演武場で

あったころ、

北幌の琴平の近く

仲のよい

夫婦が

すんでお

夫は

農学校の教師ー

研究熱心だが

妻思いの男

だった。

妻は

賢く

優しい！！

女だった。

ある夜

しかし

思いだす

なあ．．．

はい？

君と

初めて会った

日も、こんな

雪の目だった。

ほら、雪国の昔話で

よくあるだろう。

男のもとに雪女が

雪の夜たずねてきて、

結婚するんだかー

男が正体を

知ってしまう段になって

哀しく去ってしまう

という話さ．．．

ははは、

似てるだろう

私達に．．．

．．．

あなた．．．

ワタシカ

ソウダト

シタラ、

ドウシマス

カ？

エ？

本当ならば

冗談にまぎらわ

せてしまえば

よかった。

だが女は

男の気持ちを

知りたい己を

止めることが

できなんだ。

．．．

ワタシハ

アナタヲシタッデ

トツイテキタハ

ユキオンナテス

うわあ

あああ！

無理もない、

人の心の妖を

受け容れる強調

は昔から小さい

のだからな

男はー

アナタ！！

ドウサレマスカ？

逃げて行った。

朝霧という名の

妻のもとから．．．

そうさ．．．

人が我らを恐れる

ならば、私はその

存在を全うしよう！

よせ

朝霧！

人間が

憎いぞォ！

憎いぞー

私から

きり．．．

また、

本おう

とする

エイ！

お母様！

お母様の気持ち、

垂にはわかります

痛いほど！！

でも．．

ああ．．．

すみません．．．

でも．．．

ちいい！

毛が凍っち

まったじゃ

ねえかよ！

めんどくせえ！

雪女なんて

焼いちまや

いーんだよ！

この人だけは

ちいい

危ねえ

垂ィ！

あっ、待て

とら！

ああっ！

垂ーっ！！

そしてしても

炎はおまえを

溶かすぞ、

幸さっさと

そこをどいて、

男を殺さ

せろォ！！

いいえ．．

お母様、私は

どきません

この男は

氷点下に生きる

雪女の私に、暖かさ

をくれました

その男も

おまえの袋を見て

逃げるのだぞ！

私の男のように！

もう．．．何も

いりません．．．

くっ！

垂！

私はもう．．．

たくさんのものを

この男から

もらっています。

死ぬなァァ

垂ィィ！

せっかく

てめーの運命を

選んだんじゃ

ねえかよ！

おめえか

雪女だからって

カンケーあるか

っ！！

おもしれー

コトだって

あるし

楽しートコだって

オレが

連れてってやらあ！！

蒼月ー

っ！

あーあ

バカかまた

ばっちく

なりやかい

そっ、それより

垂さんを

ーっ

おまー

そこをおどき

――っ！

後ろは炎だ！

吹雪を吐き続け

れば、おまえは

溶けてしまう

のだよ！

．．．．．．

もう

いい．．．

いいよ

垂．．．！

いけない！

離れなさい！

私の低温の身に

人が触れれば

凍ってしまう！！

やい、ババァ．．．

垂にあたるんじゃ

ねえ．．．オレが

消えるからよ．．．

ヤス．．．

さん！

へへ．．．同じ

くたはるんでも、垂を

抱きしめていけるん

だ、サイコーさ．．

ほほう、

自分で死ぬと

いうのかい！

離して！

離しなさい！！

へへん

やーだねえ。

こんな

べっびんを．．．

誰す．．．．．

もんかよ．．．

ヤ．．．ヤス

兄ちゃん！

動く

でない！

ここは

手出しすべき

ではないのだ。

ヤス．．．

さん．．．

おっ．．．と、

．．．今の．．．うちに．．

いっておくぜ。

垂．．．

好きだぜ．．．

私は．．

この人を

死なせるわけには

いかない

ヤス．．．

うしおととら四

．．．ああ

目をとじて、

私をずっと．．

抱きしめて

いてね．．．

離すもんか

よ。

な．．．

何をする

至！？

ああ．．．

あったかいわ．．．

垂

！！

バカヤロウ．．．

バカヤロ

オーッ！

玉．．．

人と妖が

一緒に

なれるわけが

ないだろう、

愚か者め！

なっ何をーっ！！

みんなおまえが

悪いんだ

ろォーっ！！

それでも

恋しい男と．．．

一緒に

なりたいもの

なあ．．．

でも．．

大雪山の

山奥に、

おぬしら雪女の

落ちす里がある。

人に次なすのは

やめて

そこに行かなか

．．．朝霧。

．．．そうだね、

なーんか疲れち

まったものなあ。

そこで

暮らしてみる

のもいいかもな

では

行こう。

あ、あのよ

サンピタラ

カムイ．．．

とらが呼び出し

たんだろうけど

ごめんよ．．．

こんなコトに

なっちゃって．．

オレはさァ

オレ．．．何とか

してやりたくて

オレは．．．

おせっかい

だよなあ。

人間は

いいのう。

なあ

朝霧．．．

．．．私の男

も．．．

おまえ達の

ようであったら．．．

．．．．．．

いや．．．

いい．．

さらばだ．．．

なんだよ、

もう朝に近いぞ。

キショ（汽車）ってのに

乗るんだろ？

行くぞオラ。

とら．．．

おめーがせっかく

サンビタラカムイ

から聞いてきて

くれたのに．．．

まにあわな

かったなァ．．．

けっ、だ

何をいうかと

思やあ！

そりゃもう

いーんだよ！

え？

あの男が

やったのァー

それじゃねえんかよ。

ほら、

行くん

だよ

ボケ！

なんだよ

とら、

どーいう

コトだよ！？

雪女を人間に

する方法は

なァ！

本当に愛情だかを

こめてその雪女を

抱きしめて、溶かしち

まうコトだってよ。

あの人間の男

なら大丈夫だろう。

茎と二人で立派に

やっていける

あの大きな

街でも、

あの雪はー

消え去る

ことはあるまい。

第二十四章「歌の後を手放す機」

共ノ壱

そういえば、

朝、絶対のピン

らの夢ついには

実現！？

ちょうど飲んでしょう。

超現実激烈活劇

うんあと．．

札幌

午前六時十分

今、ここに恐ろしい

戦いが始まろうと

していた。

これで

いいだろ．．．

おう．．．

覚悟を

決めるんだな。

ああ

北海道の札幌で

うしおはとらに

雪娘を人間にする

方法を聞いてきて

くれと頼んだ。

ひきかえに獣の槍を

手放すことを約束して。

それで：結果は

良かったが

うしおは約束を

果たさなきゃ

ならなかった。

じゃあ．．

行くぜ。

おとなしく

くたはんな。

どーした、とら

うんちでも

ガマンしてん

のか？

あるかーい

妖に

んなもん！！

でもよ．．．！

くーっ！！

いよいよだな。

いよいよ

こいつを

喰えるんだ！

こいつに

とりついて半年

本当に

苦労したぜ．．．

こいつが

いちいちメンドー

に首つっ込み

やがるし．．．

いざ喰おーと

すると、獣の槍が

ジャマするしよ

～～～

いいやてはわってちだっ

あーー、もうわかったっ？

くらああ！

ひいいっ！

だが

今あの

槍はねえ！！

あーんな

高いトコに

しばってきたん

だからな！！

これで

この小僧たらしい

ガキは、喰い

ホーダイだぜ！

あーっ

ははは

ははは。

くっくっ

くっくっ。

なんで

おめーまで

笑ってん

だよ？

いや、

おまえのカオが

あんまり

オモシロイん

でよ．．．

おめーは

こっち

いるんだよ！！

よーし！

いった

だき

まーす！

ひーっ

ひひひ

ひひー。

こっ．．．

こんなあ．．．

あああ

こっ、

こら

うしお～

てめー

槍を

呼ばねーって

いったろォォー。

あら～～～？

遅れてご迷惑を

おかけして

おります。

東京行

北斗星８号は

あと一時間程で

発車の予定です。

しっかし、

うしおのヤツ

どこをほっつき

歩いてんだか．．．

わたしや

心配で眠れん

かったい。

うそつけー

ぐっすり

寝てたぜ～！？

失敬な

イズナくん

わたしゃ

あいつのコトを

思うと、

いつでも

胸のあたりが

こう

キューッと・

しめつけ

られるように

だな．．．

おっ

タマゴ！

こいつをませて

飲むおそばが

また．．．

あーっ、

馬鹿者ーっ

タマゴはあとで

つるんと飲むため

に．．．ああ．．．

取っておいた

のに～～～っ！

なーんだ

あんまり心配

してないぞ。

べうしおを助けた

ねーちゃん達とは

ちがうなァ

そういや

どうしてるん

だろ？あの

ねーちゃん達。

東京

オハヨ

オース

あーっ、

麻子ーっ

真由子ーっ。

どうしちゃったの

よォ！？

急に休んでさあ！？

しかもなに

何それ、

傷だらけじゃない。

おーす

ちょっとねー。

ごめんねえ

心配したー？

心配したあ

じゃないわよー

電話したら

お母さん心配

してたよー。

いやちょっと

オバケ退治を

ね．．．．．

もォ！

あたし達

マジなのにィ。

きゃー。

ホント

なのにー！？

ガッコ来て

大丈夫なのかよ。

ホラ．．．

うちのじーさん

愛用のキズ薬だ。

よくぬっとけ。

賢ちゃん。

ちっくしょー。

そんなアブネー

コトなら、

オレも行くん

だったぜ

ホラ、その手

消毒したか？

ホラ、耳の上

アザついてる

ぞっ！

んで、そのあと

女達だけで

騒いだって？

うん。

うしおくんを

人間に戻した後、

私達５人は

光覇明宗の

人がとってくれた

旭川のホテルで．．．

あさこの

かーちゃんに、

んとー

ごちそーさんって

いっといてくれよー

あさこー。

フン、なか

中に入ってた

ソーセージも

食べちゃったのね。

ああ、

カニになりそこ

なったり、

タコが失敗した

ヤツだろ。

あさこの

かーちゃんでも

ニガテなもんが

あるんだ

ーーっ

なー

だけどその

ソーセージは

ああ何という

ことでしょう！！

中村麻子

その人が．．

きー、

うしお、

きー！！

なんだよー

あさこ

なんだよー！！

まっ

真由子ーっ

楽しかった

勇ちゃーん

麻子が

いじめるー。

日輪さんや

純さんは

どうしたのか

なァ？

誘ったんだけど

用があるって。

あのままヘリで

帰って行った

みたい．．

残念ねー

ありがとうって

いいたかったのに。

時に勇ちゃん、

走るの速かった

ねえ。？そうだ

陸上部なん

だって？

うん。

みんなー

ウノ

やろー！

競走

してみる？

望む

トコロよ！

廊下よっ

それっ！！

ウノ

やろーよー

わあ、きれい！

私も刺しゅう

やってみよう

かしら。

作りかけの

人形も持って

きたのよ．．．

ね？

かわいい

でしょー。

はあ．．．

麻子と

勇ちゃん、

転んでアタマ

ぶつけたよ～

また．．．

みんなと会い

たいなあ

私の人形は

不評だったけど

．．．．．

礼子ーっ。

間崎サン

おはよう。

おう。

礼子．．．

あいつらに

出会わなかったら

おまえは

そんなカオで

笑えたろうが

もちろん．．．

オレも．．．

また

おまえから

暗い陰が

抜けていく．．．

てーした

もんだぜ！

ほら、

おまえら

よくぬっとけよ。

札幌

ずっり

イィー！！

するするいなんて

だってよ～

とらー、オレは

槍呼んだ覚え

ねえんだよ～

まーった

く！

こーんなマユ毛

して、「まち

がったコトが

キライなんたあ」

っつったのは

誰ですかね？

ウソつき。

へん！

来ちまったモンは

来ちまったんだい！

おめーが呼んだん

だね。

いるんだ！

こういう人間！

ロばっかりのよ！！

ウソ

つき！

オレはァ

まちがった

コトが大きれ

なんだァ！！

ウソ

っ．．．

オレは

ホントに

呼んでね

っ！！

しかも

会ったばかりにウソ

ぬかしたおめーから、

ウソつき呼ばわり

なんぞされたか

ねーや！

わーっ

ほらなーっ！！

すーぐ都合が

ワリーとそうやって

わしを

はたくんだー！！

う～～

わかったよ．．．

もう一回

やるよ．．．

．．．！

．．．．．．

さあっ、

おいしく

喰うか！

すささと

はー。

とらー、

ダメみてー

だなあ～

オレは

ぜーんぜん

呼んでねーのによ

獣の槍が

来ちまうんだ。

たー

ははは！

う．．．

うるせえ～～

わしゃ

あきらめん

からな！

あーん。

はーっははは、

ここは雲の上だ。

さすがの槍も

ここまでは

これまい！

さばばばさ

ひひ、

喰う！！

こっ、この音

は．．．？

はああ。

ふええ．．．

えっ、

おまえ

ハナッから

知ってたな

～～～

えっ、

古代に行ってから

使う力が上がってて

槍が危機にや

とんでくるって。

あああ

わるかったけどよ

オレだって

喰われたか

ねーよ！！

東京行

北斗星８号

まもなく発車

いたします。

おっ、

あのバカ

やーっと

来おった。

おーい！

光半星

ダヘーンよりまたまた新車攻入！！少しです！！

直接して待て！！

このバカガキ、

その槍なんとかして

絶対に

喰っちゃるからなっ。

おう、東京

帰ったら反対に

退治してやらあ！

退化している。

かわりにきゅう覚が

鋭い。

体は岩そのもの

おかげさんは、「ホームページアルファンディング

．．．

通常の武器では切

ることはできない。

・巨大なロ♥

妖怪でも

なんでも粉々に

押しつぶす。

♥鋭いツメ。用界のし

・鋭いツメ・甲羅のように硬く、動きは素早い。

素早い。

浮かびみ苦しみでし

．．．いやいいのだけじゃないんだけど、一緒にいないと思っていただければいいんですからねえよね

わた人が浮かび苦しみ

ただ人間の人びあかしみの声を出ているが

苦しみの声げているか

塚原秀明（１６

カニのような

足持

強力な脚力を持たない

ち、外殻は硬く、

想像もつかない

ような速さで動

以下に続く「時限鉄道」にでて〈る妖は、「１９９１年度、う

とら妖怪大募集」で１等をとった山魚という妖です。

１７５歳人間離婚してくれる時には、「同時期によって大規模事務」という問題ではないと思っていました。これほどの人間はどういうこともいいのでしょうかもしれませんがあった。

カオが浮きでているところといい、実にいい、妖でした。

ありがとよ、塚原くん。設定は変わったけど思う存分あ

ばれさせるよ！

．．．

そんなことで、それでもそれは、それにしてくれたそんなことはしばらく

そいつは

ゆうゆうと

土の中を泳ぐ．．．

人間には

わかり得ぬ、

そいつ自身の

本能によってか、

広大な土地の

地中を定期的に

巡る。

ごくまれに

地中に蠢く

小さなものは、

素晴らしい

ごちそう

だった。

だが今、

そいつが三十年

ぶりに向かう

海底の地中に＂

ただ、その小さなもの

―人間は、彼の泳ぐ

深い地底には、めったに

いないのだった。

そいつの知らぬ

絶好のエサ場が

できていた。

青函トンネル

二十余年の準備期間、

十五年以上の

工事期間を経て

完成した、

青森ー函館を

結ぶ大トンネル

津軽半島今別町、

北海道渡島半島知内町間

五十三・八五キロ。

北海道側と本州側

に設置された

強力なポンプが、

少しずつ湧く水を

完全に排出し、

出来るなぁ。

トンネル内の事故

火災の対策設備も

十分に考え

られている。

その

青函トンネルに

今

ゆっくりと

恐怖が

近づいていた。

札幌発東京行

北斗星

まもなく発車

です．．．

いーまは

やま中

いーまは

浜ーっ、

いーまは

てーっきょー

わーたる

トッコー。

あー

もう

うるせー

なーっ！！

ぽっぽー。

ぼっぽー。

いやー

ヘリでの移動

ばっかりだから、

汽車は

久しぶり

でよー！

オレがいって

んのあ、歌うん

なら車掌さんが

行ってからに

しろって！！

はいキッ。

ごめん！

ちょっと

おかしいんだ．．．

うしおととら皿

ボクは

北斗星に乗るの

初めてかい？

だいたいじゃんこ

５時間後くらいで

青函トンネルに

入るよ。

おおっ、

あの長いトンネル

かい？見たいっ！

ふー、あとは

東京まで

寝てりゃいい

のかァ．．．

寝台車も初めてで

楽ちんだし、

来る時と

大違いだなァ．．．

そうだぞ

うしおー、これも

オヤジさまが

高ーいゼニ払って

乗せてやった

おかげだぞっ！

これで

このうるせーのが

いなけりゃ

なー！

ぼっぽ

～～！

長飛丸は

．．．？

はしゃぎ

やがって．．．

はいしゃ

ひーひひ

この弁当

ぜーんぶ

うしおが買ったん

だろ．．．？

はしゃいでんのは

二人共同じ

じゃねぇか．．．

本日は北斗星を

御利用ください

まして、ありがと

うございます。

この星の

列車は―

へっ！

わしゃー

知ってるぜ、こりゃ

テレビン。

中に人間が入ってん

じゃねえんだ。

う、わし

だって、あの

ボケガキとの

旅でベンキョ

したのよ。

たんだ

ありゃ

レンワキ、遠くのヤツが

近くにくるんだろ。

とらはフツー、人には見えない。

そして

知ってるぞ

ジゾウトビラ

よ！

人が乗ると

あくのよなー

こんなふーに

まずは

なんで

あかねーん

だよ！？

姿を消してる時のおまえが

人間と同じかよ、長飛丸。

おずお

おっ

あいた

あいた！

いた～

さっきは

どーしたん

でえ！？

あぎゃ

ぎゃぎゃ

ぎゃー

うるせえ

なァ！

おまえもォ．．．

まったく

あれで

大妖怪かね。

あた！

ちょっと

待った。

ぶつかったら

あやまれよ

お．．．おい

何を．．．

どうしたんだ

野村．．．

．．．？

いや．．．

ぶつかってきた

から、あやま

れっていった

らさ．．．

またか．．．

何度

いったら

わかるんだ

野村！？

おまえはいつも

そんなだから

いじめられ

るんだ！

もっと

はきはきして、

あやまる時に

あやまらんと、

一生いじめられ

るんだぞ！

あれ、

あれあれ

今度だって何だ！

夏休み終わっても

北海道から

帰りたくない

なんて！

ちょ、

ちょっと

おじさん．

そうやって

逃げていたら

いつまで

たっても

同じ

なんだぞ！！

それに．．．

もうそれくらいに

したらどうかな。

お若いの。

オヤジ！

小さい芽に

バケツで水を

かけても

受けとめられん

わなあ

各人が持っている

「徳」は急にのびる

ものではないし

なあ。

．．．

なんなんだよ。

あいつは？

すいません

カッとして

恥ずかしい

マネをしてしま

いました．．．

うーん、

それも生徒を

思っての

ことだしなァ、

先生．．．

は．．．？

お坊様

でしたか．．．

僕は東京の

中学校の

教師で

岡田と

いいます

ふむ、

子供に対する

態度で

わかったよ。

まったく、教師

二年目にして．．．

．．．あんな子の

担任になってし

まうなんて．．．

はい、あの子は

野村信一といって、

いわゆるクラスの

いじめられっ子と呼ばれる

存在です。

あの子の

ことかね．．．

僕も前まえから

教育現場のそういう

問題に関心を持ち．．．

最初は

目をかけ、

かばってやったりも

したんですが．．．

万事

ああいう調子の

野村は、

いくら話しかけても

僕にも心をひらかず

どんどんクラスでも

疎外されていきました。

そして北海道の

おじさんの家に、

夏休みの間

滞在した彼は、

そのままそこに

残りたいと

いいだして．．．

僕が連れに

行ったんです。

お父さんや

お母さんは

もてあまして

いるようですし、

学校行きたがら

ないのは、教師の

責任だと．．．

ああ！

さてって

僕ァ．．．

ホントのところ

教師としての

自信が

なくなって

きたんですよ。

うーん、困ったもんだ

もんだな～

うしお。

べっつに～

オレ、

ああいうヤツ

ニガテだもん。

ここで

うしお達が

寝台特急に

乗る一日前に

話はもどる。

うしおの持つ

獣の槍の伝承者

を生み出し、

槍を護る

という密命を

持つ、

光覇明宗の

札幌寺院で

ひとつの事件が

起きた。

大変だあ！

どうした

何事か！？

なっ、

何者かが

宝物殿に

侵入して、

穿心角をっ！！

なっ、

何だとォ

！？

いかん！

あれは

だめだ！！

急げ．．．！

賊めっ、

穿心角を

返せ

ええ！

そっ、

それで

何をする

つもりだ

キサマ！

その穿心角は、

天魔撃殺のために

持つ者の法力を極限

まで奪いとる！

破壊力は

すさまじいが、

鍛練不足の法力者は

精神に異常をきたす

やもしれない

武法具そ！

ぬ．．．

ぬしは．．．

破門になった

僧上様の兄の．．．

凶羅！

心配するな

使ってみせるわ！

仙台でオレが

あやつらに受けた

死ぬほどの屈辱を

思えば、

それが

どれほどの

ことだと

いうのだ！

蒼月潮と

とらとかいう妖を

破壊してやるのだ！！

まっ．．．

待て．．．

蒼月潮・

おまえらの動向は

調べてある。

寝台車に

来るんだな。

結着を

つけてやる！

東京に着く前！！

いや、青田トンネルを

出る前だ！！

本山へ

連絡だ。

青函トンネルを

出る前だ！！

何も知らない

うしおととらを

乗せて、寝台特急は

進む。

復讐の怨念に

たぎる

法力外道とー

行く先には

峻烈な戦いが

待つのだ。

得体の知れぬ

妖との

はこだてきんこう

うおいどう

北海道・函館近郊

人のにおいが

すてご～～～！

法力持つ者の

においがするぞ

凍らせて

やろか～～！？

周まで

食んでやろう

か〜〜〜！？

待ってたぜ．．

喰って

やらああ！！

それを聞いて

安心したぜ。

年経たこの雪切に、

こんな法具が

効くかよおお！

げ．．．

げええ！！

抜けんだろォ

穿心角は

一度ささったら

抜けないぞ．．．

おのれ

がああ！

ヘっへっへ、

そうこなくちゃなあ、

これで安心して

試せるなァ～～～！

見動きもできぬ

おまえに何が試せる

というのだ～～～！？

穿心角

をよ。

か．．．．．．

かあああ

．．．．．

げふ！

蒼月と妖め、

この穿心角

で必ず．．．

．．．

あれ

止まったの

かよー？

トンネルに入るのに

専用の機関車を

前につけてんだと。

でも、もう出発だ。

？

えーよ

えーよ、

おめーは

何も考え

んな！

わしはこれが

珍しくて

見てまわって

んだけど、

おまえも

さっきから

うろうろと

おちつき

ねーなあ

うしおととら四

バカ

だなァ！

ロビーカーで

食う弁当は

もっと

うまいかも

しれんだろ！

結局

こいつだって

同じだ．．．

しかし、窓の

景色見ながら

ゆっくり食べられる

なんてな

あーあ

あいつだ．．．

野村っつったっ

け．．．．．．ニガテ

なんだよ

な～

あはは

はは！

でよー

笑っちっ

たよ！

何よォ！

だめ

じゃーん

ひっで

っ！！

待てよ！

なーんで

だまってんのよ。

なんで、いやな

メにあって

だまってんだよ！

オレは仕返せ

とかいわんせ．．．

けどよ、

〝てめーは

フユカイだぞ！！

のイシくらい

しめせよ！

はなせよ

イタイよ．．．

そういう

セリフは

出せるんだろ？

ならなんで、この

兄ちゃん達にいっ

てやらんのさ

冷たいぞってよ。

なあに

この子．．