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7840912-125122で

それはそうだな。

11月11日第11回「9979004003

C9979.P4OOE

ISBN4-09-125122-6

雑誌45101-22

定価400円(本体889円)

小学館

翼の色に覆われていた月本に、私

はぁ

表をとり戻した人妖達が一丸とな

まくめん

って白面を追う。ところが、先制攻撃

食事の内容に関していただけましたが、それに、今の記事をしたいと思っていますが、たくさんします。それはそういうことではないでしょうか。

をかけたとらか、白面にやられ...!?

どんようだら、

はくめん

せんせいこうげき

スタッフ一丸となって

へーふにああれ!の意見しちゃっ

オレは今

つき進んでる。

しかも神経質

になっとるので

うしろをふり

返らせるよう

なつトは吉

はぬコト!

それを

やめろ?

ての!!

うしおも

長い旅を

してきました

ねええ。

落ちついた。

お客様、この巻まで描いたら、今までのお

を捨こう、先を描こう」という気持ちが

落ちつきました。うーふ。よーし。

次を33巻。最終巻!

藤田神日郎、気合いを入れて参ります!!

うしおととらの最期の戦い。

楽しみにしててくださいね!!!

カバーデザイン/松山佳幸

でも。

描けて良かった。

小説のことに、「生きている者を重切れても、

死んだ者は裏切れない。」

というものがありました。

縁は、やっぱり、裏切れなかった。

僕も、たくさん考えたんだけど、

結局、鏡は鏡のやり方で生き切りました。

藤田和日郎

おとこら、

^藤田和日郎・

小学館50kmで

【82】

日和日郎

白面の

去った方角へ

飛んでゆく...

け...獣の槍の

破片が...

獣の槍...

一瞬だったけど

オレは、ゆぁ

すごい夢を

見せて

もらった..

ついに、史上最強の大妖・白面が復

浩。だが、自分を見失い悩悪に満ち

た心で戦ったオレは、あっけなく敗

北。宿命の対決は一瞬にして決着

、オレはそのまま海へ落下。

11.宿命の人法は一瞬にして決着そして、無敵の病。数々に辞め、オレはそのまま海へ落下・白面白面

り、オレはそのまま市へ落下しには、住民を滅ぼすべく殺し去る。絶望の中で、テレビシャガクシャという身の悲劇の夢を見た...

という男の悲劇の夢を見た...

憎しみを募らせて成長したその男

が、初めて愛した者を殺され極まっ

た憎しみによって白面が誕生。そし

て歌の橋の存在を知った男は、白西

を倒すために最初の使い手となり...

魂を吸い取られ、とらに変化!!

やがて目覚めたオレの胸中には、

対白面最終決戦の新たな決済が...!!

★前巻までのあらすじ★

うしおととら図

それはそうでしょうか。そういうことですが、

第五十一章「降下停止、浮上」

第五十二章「強い世代」と共ノ式・破壊妖......!!!

希望...希望......いや..

英ノ式参共ノ参井

其ノ四記

記憶奪回...........

其ノ五降下停止、浮上........

第五十二章「「鳴動天・開門す」

其ノ壱「冥界の門ふ、たたび......

英ノ弐「開門......

其ノ参獣の槍復活........い..

第五十三章「約束の夜へ」

前編........それはそうだけど......いい..

後編......!!..

........

........

........

膿·藤田和日郎飜

これから

白面を

追う。

そして

戦う。

白面の者

には...

絶対に

負けない。

だけど

獣の槍...

信じてくれ

オレは...

真由子さん

私達も..

はいえだい

三代目。

お姉ちゃん

何を...?

私達の結界で

今一度

白面を縛るの...

そ...

そんなこと

できるの...?

キリオさん

私達は運命の神から

使命と...

そのための

能力を

いただきました。

キリオくん

全部終わったら

...

一緒に

学校

行こうね。

ジエメイさん...

この戦いは...

終わらせなきゃ。

終わらせて

...

くれますか?

いろんなもの

見ちゃった

からね...

なーに!

ぼくらがいれば

楽勝さ!!

九印!

本当に

...

ジェメイ様

......

ええ。

白面の位置を

捕えますよ、

真由子さん。

ええ...

でも...

でも...はくめ

白面は...

迅い!

午後7時45分

..

うしおが海に消え、

白面がなんかい

沖縄海上より

移動してから、

四時間が

たっていた...

白面の離脱によって、

日本を支える岩盤が

崩れはじめ...

日本各地で

滅びの地震が

続く中...

白面の者は、

各都市を

破壊しながら

北上していた

九州・中国・

四国・近畿...

人が多く住む、

主要都市を

中心にー

白面は

日本を次々と

炎の色に

塗り変えて

いった...

自衛隊は

当初の予想を

上回る

白面の進攻速度と

機動力に

抗しきれず...

次々と

敗れた。

それは、日本に

住まう妖も

同じだった..

東西双方の

長を欠く

妖怪軍は、

統率性に欠け

志気低く

白面の者に...

終始、てき

敵し得なかった

のだ。

かかかわか

美味!

しかし、

それも当然と

いえた...

その時

日本は..

見る者が見れば、

見えたであろう

......?

初めて見る

巨大な妖の姿に

驚く人間達と、

伝説に怯える妖の

恐怖で

覆われて

いたのだ。

他者の「越怖」は、

何と美味なのか

!!

まさに...

まさに

この白面の

意のまま!!

人や妖は

我を恐怖し

我はその

「恐怖」を咬らいて

我が「力」となす...

そして我は

さらに強く

さらに大きく

なる。

今や、我に

成せぬことは

なし!!

何だ...

我を

追ってくる...

うしおととら図

我を...

「恐怖」して

おらぬ...

そのような

君が...

まだこの国に

いるのか...

くくっ...

くくっく...

フォフォントーー!

そうかっ

おまえか!!

愚か者が...

一瞬で消滅

させて...

うしおととら図

はっはっ

こ...

この..

寝ぼけた妖が

ドタマまで

傷らせやがって...

この、わし

だろうがよ!!

白面に

忘れたのかよ、

八〇〇年以上昔

この国であった戦を...

おめえの火をはね返し、

おめえに無数の痛えキスを

こしらえてやったのァ

誰だ?

なぜだ!?

なぜ、おまえごとき小坂に

我が傷つけられるのだ!?

待てよ、

おまえは...

...そうか、おまえは

我を生んだ...

るせえ!

来ねえんなら...

こっちから

行くぜえ!!

其ノぢ布望

くっははは...

あらい、面白いぞ

おまえ...

何がでえ、

くそったれ!

とものじらく、

...とうはくちはう

午後9時7分東北地方遠野上空

始まったの

ですね。

白面の者と

人間、妖の

存続をかけた

最期の戦いが...

やるのか、

さや...

いまや、このくには

しずみはじめ...

けもののやりすら

うしなわれた

ようす...

はい、

オマモリサマ。

これが、

私なりに考えた、

私のやり方ですから!!

さやのやろうと

していることは

あぶねえことだ...

おらは

とめたい..

すべてが

ぜつぼうにみちて

いるというに...

オマモリサマ、

全部が

閉ざされた

わけでは

ありません...

すでに

前兆は...

それがわかる

人達の上に

訪れて

いますから..

よ、なみかいがん

同刻,静岡県・夜波海岸

白面から

放たれた婢妖

海岸地区では

減少。

各自、キルリアン

振動機の

バッテリー確認

怠るな!

作動しなく

なったら

やられるぞ。

さあ

こっちです、

みなさん

落ちついて。

タツヤ、

タツヤ。

あ、

父ちゃん

何やってんだ、

避難するぞ。

まったく

あんな恐ろしい

もんがおるなんて

なァ...

これから私ら

どうなっちまうん

だろうなァ...

ボク、

見たよ。

あのでかいのの

後を、

金色のが

追っかけてったもん。

大丈夫に

決まってるだろ

父ちゃん。

午後9時47分青森

詩織、えばい

心配ないからね

心配

な...なんで

笑ってるの、

詩織...

...

なまはげ...

え?

なまはげ

......とね..

おにいちゃんの

ニオイが...

する...

貴室、本部ビル

...

..

東京都民の

62%が、各

避難シェルターに

到着してます。

地下フ

各都市からも

避難完了の

連絡が入ってます。

よし。

あれだけの破壊から

一般民を何とか

逃がすことができた

のは、奇跡としか

いいようがないな。

は、司令。

長い時間をかけて

光覇明宗と政府が

練り上げた対策計画が

あったからです。

各地に設けられた

シェルターや

脱出道路...

半ば強制的に

地方自治体で行った

数十回の避難訓練も

無駄には

ならなかった。

回避難訓練のお知らせ

理難があ知らせ、

第56回

あとは

各港に待機した

船舶に...

国民を乗せ、日本を出航させるだけだ。

国民を乗せ、

日本を出航させる

だけだ。

大型タンカー。

中古旅客船

ここ数年、

こうした事態を

考え、政府が

海外で買い取り、

チャーターした

脱出用の船。

国内でも

急ピッチで

造ったのでしたね

これで何とか

日本が沈む前に

...一人でも多くの

人々を...

司令、

厚沢一尉が

沖縄よりと

戻りました

司令!

船は...!!

船は日本を

出発

できません!

なにィ!?

台風です。

こちら釧路港、

荒天波高く

出航できません。

名古屋港

各船からう

出航スタンバイ

解除!

自船の

保持だけて

精いっぱいです。

日本を覆って

しまうほどの...

台風が..

風速50メートルの

牙を持ちながら...

30キロの低速で

北北東に

移動してるんだ...

海は

信じられぬ程の

烈風激浪です。

なぜこんな

時に!?

神は

我々を一人も

生かさぬつもりか!

いけおしてじ

午後10時2分沖縄西表島

明後日ェ!?

台風

通りすぎるの

待ってたら、

デスク。

デスク。

そっちも

大変なんでしょ。

こちら

東北放送:

日本は白面に

全滅させられ

ちまう。

白面の尾から

出たと見られる

「婢妖」は

なおも増え続け..

人家を

襲って

います。

視聴者の皆さんは、

自衛隊の指示なしに

外の移動は

おやめください。

う...

うわあ~~

守矢さん、

も...もう

ダメっすよ

バカヤロウ

ダメじゃねえ

オレ達が、ダメなんて

報道するわけにゃ

いかねえんだよ。

そしたら

それこそ!

白面の

思うツボ

なんだよ!!

絶望って

ヤツさ!!

人々が

全ての希望を

失いかけた時

沖縄上空から

飛びちった

流星があった..

流星は、大嵐の中

青く尾を

ひきながら、方々に

飛んでゆく...

流星は、

そして...

今、その星の

ひとつが

向きを変えた

もとの名を...

獣の槍と

いう。

すいません。

すいません

通して...

おとうさん。

みかど市第8連難所

おかあさんっ!

ああっ、

麻子ォ

まあっ。

心配したんだ

ぞォォ、

よく会えた

もんだ。

あさいっ

カミ

どーしたの

厚沢さんの、

東京へ戻る機に

何とか

乗せてもらって...

え?

なっ、

なんでも

ないの..

どうなってるの

母さん...

うん、みなさん

避難は

できたけれど...

相手が

空を飛ぶ

怪獣でしょ...

安全なトコロなんて

あるのかって...

そうそう

政治家だけが

外国に船で

逃げるっていう

ハナシだぜ。

そんなひどいわ!

じゃ、ワタシ達は

どうなるの!?

ジョーダンじゃ

ないぞ、

我々はこの国に

置いてきぼりか

あの恐ろしい

白面とかいう

怪獣と...!

ち...ちょっと...

こんなトコで

ぼやぼや

死ぬのを待って

られるかよ。

ちょっと

待ったあ、

落ちつき

なァ。

この台風じゃ

誰も何にも

できないって

痛...

負けて

られない..

きっと...

あいつだっ

え?

天井がー

透けて見える

嵐の空...

...なに?

何が飛んでる?

流れ星の

きれい...

あ...ひとつ!!

こっちに来る...

うんあ

しお...

...記憶なの

今...何か

私の頭の中を...

通り抜けた

...!

なんで...

なんで...

今まで私、忘れていたの:

通してくれ、ちょっと

日本が沈むって

いう噂は

本当なのかよ!

エライひと達だけ

船で逃げて、

あたし達だけ

見殺しにされるって

......

そんなコト

ありません!

下がって

ください!!

必ず

みなさんは

安全に

脱出できます。

うしお...

信用

できるか!

自衛隊だって

かなわない

あんな怪物から

どうやって

逃げるー

あれはきっと

やっつけられる

わ!

落ちついてみなさん...

落ちついて

みなさん..

きっと

あの怪物は

倒されるから...

な...なんで

おまえに

わかるんだよ

!?

わかるわ!

だって...

だって

私は

そうよ、

気やすめなら

やめてよね

あの怪物を

倒すための

槍を持った

髪の長いヤツを

知ってるから!

な...何

いってんの

このコ..

おかしいん

じゃないか

そうだ

やっぱり

そんなハナシ

信じられねえ

本当なの、

本当なの!

信じて!!

とらくん

だって...!

すごく強いん

だからァ!!

ちょおおっと

待ったァ!

え...ええっ

ありゃ...

プロレスラーの

立迫一平じゃ

ないか...

じょーちゃん、その

髪長いってヤツァ

こんなマユ毛した

ヤツか?

え..

ええ...

じゃあ、そいつン

横にゃ、でっかい

ケモノみてえな

ヤツもいたろ!?

...はい

それが

とらくん...

よっしゃア

オレァ

そのコのコトバを

信じるぜ。

どーしても騒いで

出て行きてえなら、

オレをやっつけてから

行きな。

な...

何でだよ...

あ...

あの...

オレは飛行機に

乗ってる時に、

そいつらに

助けられたのさ

あいつらは...

てめえの十倍もある

でけえ怪物に

びびりも

しなかった...

オレは

あの日から...

あれくれえ

強くなりたいと思って

練習してきたんだ

あれ...?

そいつら、

あれじゃないか...

前にテレビの

ニュースで

やってた...

ああ、特撮じゃ

ないかって

いわれたヤツ...

ああ、確かに

髪長かった...

怪物をやっつけて

たなァ...

え...何うし!!

あれ本物

だったの...

何とか

おさまったな、

じょーちゃん。

あ...

ありがとう..

おじさんも

うしおを

知ってたん

ですね...

うしおって

いうのか?

でも、今の今まで

オレ、あの事件

忘れてたぜ

おっかしいなァ

...

うしおちゃん

だって!?

お父さん、

お母さん...

あの

ニュースでやってた

槍を持った子が、

うしおちゃん

だってのかい!?

お父さん...

お母さんも、

うしおのコト

思い出したの!?

おいおい麻子、

オレが

うしおちゃん

忘れるワケ

ないだろ。

うしお

ちゃん、

ここに

避難して

ないのかねえ

白面の者が

放った婢妖に

二人の記憶だけが

喰われていたのだ

うしおととらと

何らかの接触が

あった人間は、

その記憶を

奪われていた...

その人々の横に

静かに浮いている...

その婢妖は今、

滅ぼされた...

獣の槍の

破片によって!!

記憶が戻ったのは

人間達ばかりでは

なかった...

もちろん

獣の槍が散った

沖縄の海でも...

!!

我らは

我らは...

白面の者と

戦おうと

していたのか!

何をして

いたのだ!?

あの

槍持つ君

と...

午後8時18分・海中

ばかな!!

あの右蓮

抜きでか!?

黄金の妖

抜きでか!?

ちィイ、

ウンディーネが

こんなにトロいと

思ったことは

ねえぜ!

悟朗さん、

仕方ないっすよ~~

もう船体、ガタガタ

なんスから~~

波照間島だ!!

あそこに

行きゃ...

悟朗さ~ん

いくらじえいたい

自衛隊だって、

こんな台風の中、

移動はムリっす

よ~~

うるせえ、

こいつを何とか

運ばねえと

困るんだよ!!

自衛隊に

合流して

白面を追える!

大丈夫だよ、

ありがとう。

大丈夫ったって

おめえ...

自衛隊がだめなら...

うん...自分でも

何でこんなに

落ちついてるのか

あきれてる..

でもさ...

何か感じるん

だよ...

何か...と

動き始めてる

パワーを...

何でしょ?

知るかよ、

オレが。

白面のえーん

分身かァ

いや、

ちがいます。

キルリアン反応、

妖、接近!

おびただしい数の

妖怪が!お

この船を

追ってるんです。

どうする!

交戦しようにも

こっちにゃ

キルリアン

振動機一丁

ねえ...

悟朗

さ〜〜ん...

待って。

え!?

ウンディーネを

浮上..

させて...

すまね...

いいさ...

行こうぜ。

我々と...

したことが...

KAWAZAKI

WDME

しかし、驚いたな...

人間どころか、妖達も

味方につけてた

なんてよ...

アイツ...

私...なんか

いけそうな気が

してきました..

うむ...

でしょー?

私が最初から

いってたとーり、

スゴイ子ですよね

!?

...

スイマ

セン...

かかかわ

におう!!

におうぞ!!

きつぼろじょうくう

札幌上空

午前0時30分北海道

何のコト

ぬかして

やがんだァ、

てめえ!!

おまえからは

我のにおいが

する!

おまえが

我を育てた

人間だったと

いうことだ。

くどいんだよ

ホラ吹きが...

なんだか...

いけねえな...

たしかに

わしの攻撃は

白面にその

全部ととく...

だが...

それカヤツに

幼いた気が

まるでしねえ...

それところか...

自面の攻撃は...

わしに確実に

ひびいて

やがるんだ!!

ちっ...

どうにも..

つにもよ!!

背中が...

どうした

もう

終わりか?

我は

そろそろ

飽いてきたぞ。

うるせええ!

わしは、

んなに

弱かったがよ!!

うんおいさ

とめねえ

みとめねえぞ...

わしか

こんなに弱えなんて

ちがう!

くそったれ

みとめるかよ!!

多かったなっ!

我と同じ

身を持つ

妖よ、

我はもう

飽いたぞ。

ぐ...

もう

消えよ!!

ここが

この国の

北端か...

めぼしい処を

焼き尽くし、

欲壊して...

一気にここまで

来てしまったな...

無いみにじること。

さあ、

更にこの国を

素敵し、ひとひと

人々の恐怖」を

『咲らうとするか...

もはや、

我に敵するもの

なし!

何!?

心なしか...

人間どもの

「恐怖」が

薄らいで

きている!?

午前0時4分、北海道、宗谷神一白岡の者

みなさん

これは、

獣の槍を持つ

少年です。

彼らは

人に仇なす妖怪を、

その強力な力で

倒してきました

これは、

とらと呼ばれる

妖怪です

妖を倒すために

造られた槍は

無敵で、

妖怪はその前に

無キスては

いられません。

みなさん!

今...日本は、

あの大きく白い

妖怪に、攻撃されて

おります

とらの雷撃は

旅客機を救い、

寝台特急を

救いました

でも!!

恐れないで

ください!!

大丈夫です!

大丈夫です!

我々を

守る力が

なくなった

わけでは

ないのです!

彼らが

います!

白面の者を

恐れないで

ください!

テレビ丸の内

守矢克美が

沖縄から

お伝えしました。

どうだ、

流せたか!?

他のネットも

のってくれて、

全国放送

されてます。

ふ〜う

しっかしなァ...

こんなの、電波に

のっけちゃァ

記者じゃねえなァ...

うしおも

海に落っこって、

獣の槍ァ

ぶっ壊れてよ...

よし、この録画を

しばらくは

リビートで

流してもらって

くれ。

はい。

とらだって

どこにいるか

わかんねえ...

...ウソの

主観的放送を

この守矢サンが

やっちゃうなんてよ

いいじゃ

ないスか。

あ?

守矢サン、

いってましたよね...

あの白いのは

人間の恐怖を食べて

強くなるって..

あ、

うしお兄ちゃん

だ!

ママ、

あの霧の

オバケから

ボクらを

助けてくれた

お兄ちゃん

だよ。

だったら

この放送で、

みんなが少しでも

怖がらなく

なったら...

もうあいつは、

食うもんが

なくなっちまうん

でしょ。

これだっ、

これだよ。

トンネルで

父さん達を

助けてくれた

コは...

そうそう

このオバケよ、

トンネルで

怪獣やっつけて

くれたの...

良かったっスよ、

守矢サンの編集した

「少年と妖怪」の

テープが

ここにあって..

そして

それを全国に

放送できて...

オレ達が

なかなか報道

できないモンを

流せたじゃ

ないスカ...

洞爺湖に、ほら

でかいヘビが

出た事件でさ...

希望:って

ヤツを...

ムカデの形を

してたんだ...

それを雷で...

デパートで

生音やっつけたの

このオバケだ...

バスで...

私達を助けて

くれた..

坂口さん、

こいつ

工事現場で...

ほら、ビルで

悪いバケモンに

とじこめられた時...

理恵子

蒼月くんだ

そう...

うしおくんは

...強かった...

な、

ひょっと

したら..

うん...

うしおくん

そうさ、

あいつと

とらなら..

ちくしょー

なんで今まで

オレ達、

忘れてたん

だろ...

あいつらなら

きっとやって

くれるさ..

あの時

みたいに..

あの時

みたいに..

あの時

みたいに..

あの時

みたいに..

妖を倒す力が

存在する...

あの大きな

妖をも倒す...

もしか

したら...

しお」

もしか

したら..

とらなら!

2時20分東京みかど市第8弾難の

たくさんの近から

あ...

流れ星が...

...帰ってく...

獣の槍の

ニオイが

する!

この国の

あちこちから飛ぶ

あの光からは、

幽かだが

あの、いまいましい

地のニオイが

するぞ!

その向かう

先は何処!?

あの光は

そこで

どうなる!?

南!?

何が来る!?

あの

人間!!

あの光は

獣の槍の破片。

捨はへん

彼方となっても、

使い手の元に

戻ろうと

いうのだな...

そうか...

この国の

「恐怖」が

薄れていくのは

あれが生きて

いるからか...

もしも、そうで

あるならば...

今度こそ

本当に

叩き潰すのみ!!

今、獣の槍の

微細な欠片は

今、駅の道の後日な欠片はーーーうしおととう知っていたんだん

うしおととらを

知っていた人々の

記憶を取り戻し、

全国から

駆け下る!

白面を

追うー

うしおに

向かって...

台風吹き荒れる

沈みゆく

この国

そしてそれを

阻止せんとする

白面の分身ども...

その上で今、

最終ラウンドの

ゴングは

鳴らされた。

二章「映観次「開映す」

獣の槍の破片が

戻ってほく!?

戻りはく

先は...!

させるか!!

モニター回復

各者

現在位置

出ました

どういうことだ

マルコ。今までは

くっ

白面の者の邪気が

電子系統にも

よろしし...

何の情報も

得られなかった

というのに...

ニコラス

これはさやはり

あれだよ...

SPEAROに

THEBEAST

獣の権の

破片!

しょ...所長、

見てください!

台風が..

きっ、

消えて...!!

信じられ

ません!

あんなに

巨大な

熱帯低気圧が

......?

流星...いや

獣の槍に

乱されて...

...消えて

ゆく!

今まで

邪気と暴風雨で

はくめ

白面の位置が

割り出せなかったか

...反撃の好機だ

大出力

キルリアン振動機、

「トランプ」

上げろ!

「トランプ」の

長距離秘場で...

閉じこめて

やるぞ、

白面!

見ていた..

年前3時40分

マー研究施設

日本中の避難所で

人々が

見ていた

その進行を

妨げようとする

黒い影を...

嵐の空を切り裂いて、

南に向かって飛ぶ

無数の流星を..

だが...

おぞましい

理妖どもの試みは

成功しなかった...

そう..

格め!!

この期に及んで

まだ何かをせんと

ええかっ!

ただの

一瞬も...

何をするつもり

だろうと

使い手のもとに

戻る前に...

この白面が

消滅させて

くれるぞ!!

白面が

こちらに

近づきます。

同じく

こちらへ向かう

獣の槍の破片を

追って!

もうすぐ、うしお達と

白面の者が出会う...

そして

その時こそ好機!

ええ

わかります、

おばさん。

交戦状態に

なり...

白面が

動きを止めた

時...

私とおばさんが

結界を作って

午前3時56分・沖縄沖

白面を

閉じこめる!

ホンマ...もう

申しこいらきも

できん...

妖が妖に

とっ逃がれて、

己修喚って

そったなんて...

シャレにも

ならん...

そして、

うしお達の

記憶をなくし...

我らだけで

突っ走り

負けた...

まさに..

不覚...

うしお~

すまねえ!

オレ達が

もっとしっかり

してりゃ

よく~

なァ

うし...

うれしい

なァ。

な..

うれしいなァ。

うれしいなァ。

うれしいなァ。

なんだよ

うしお、

おかしくなった

のかよ。

オレ達はこれから

あの白面と

戦うんだぜ

あんなに強えヤツと

こんな不利な

状態でよ..

死んじゃうかも

しれないんだぜ!

でも...

みんなと

一緒だ!

みんな

知らねーと思うけど、

お役目のおばさんって

いたんだ...

その人が

いってたん

だ..

みんな

仲良く

しろって...

オレ、それ

人間だけの

ハナシかと

思ってたんだ

でも

ちがうんだ

人間だけじゃ

白面にゃ

勝てねえ...

もちろん

妖だけでも...

白面は強いさ。

ああ、獣の槍だって、

人間の自衛隊だって、

やられちまった..

だけど...

人間と妖が

一緒に戦ったら

わがんねえ

よなー

そうとう

強いぜ...

オレ達!

うれしいなァ

......?

おばさんの

いったとおりだ。

強え

おまえらと...

一緒だ!

妖どもの

白面への恐怖が

.....

薄らいでゆく...

気づいたか...

西の...

ああ...東の..

たった数言で

妖どものおびえさえも

ぬぐいまって

しまいおった...

後ろを見ずに

前を向く...

これが...

嵐に捜む我々が

ついにはかなわぬ

人間の

力か!

白面とうしお達が、

もうすぐ空中で

ぶつかりあおうと

いう時...

そこより

遥か東の地で、

戦いの趣勢を決める

重要な行為が

行われようと

していたー

...

おかあさん...

おかあさん.

さやたちや

白い髪の女のヒトは、

あの世の魂たちと

この世の人たちとを

橋わたしする

おやくめ

なんでしょう。

ええ

そうよ、

小夜..

だったら

だったら!

死んじゃった

おばあちゃんを

こっちに呼んだり

できるかな...

そしたら

また、どん

ご本

読んで

もらっ

たりして

さみしくないのにねえ。

そうね

小夜には、

まだ

「冥界の門」のお話を

していなかったわね

めいかいのもん

...?

それ

なあに?

おかあさん...

それは、

あの世とこの世を

つなぐ門...

白い髪の女の一族だけが

開けられるの..

おかあさん...

私ね...

ずっとあやまってばかり

いたのよ..

この世に..

だってこの世って

怖いものだと

思ってた!!

でもね...

今はちがうの..

うしおくんに会って...

自分でしょ

自分の道を

選んだ時

から...

うしおくんは

うしおくんでなきゃ

できないことを

やっていたわ!!

そんな人達が

どんどん現れて、

私に笑いかけて

くれた...

だから、

今度は私が

やらなきゃ。

なんだぁ

じゃあ、

早くその「♪

「もん」を

あけちゃえば

いいのね...

小夜、

でもねえ...

死んだ人は

みんな冥界で

しあわせに暮らして

いるのよ...

だから死んだ人は、

この世に戻りたく

ないの...

ふうん。

どうしても

こちらの世で

やらねばならない

ことがある魂

どんなに苦痛を感じ、

傷ついても、

この世に戻らなくては

ならない魂だけが...

戻ってくるの..

小夜、わかった?

うん、

こわいね

こわいね。

もう「もん」ちける

あけるなんて

さや、いわない...

いい子ね

それじゃ...

やり方を..

伝えなきゃね

おかあさん...

あのね...

この世

この世が私に

笑いかけて

くれるかぎり...

小夜は

やるわ..

あ世を...

自面が

守るために

でも小夜、

白い髪の女が

「冥界の門」を

開くのは、

生涯

ただ一度きり。

それに

いいの

これこそが、

私にできる

ことだから..

今...

私に...

我の方が

速かったなァ、

獣の槍ィ!

一片も残さず

消し飛ばして

くれるわ

!?

くそォオ。

あ、あ...

白面ええん

あれは!?

うん.

邪気が強く

なってる!

白面が近づいて

るんだ。

いや...

それとは

別の気配が!

これは

獣の槍の

破片!?

戻って..

来たのか?

おそらくは

...うしお様の

もとに...

では!?

まさか

獣の槍は

復活!

急ぐで

ボ嵐!

獣の槍が

帰ってきた!

もしかしたら

もしか

したら...

おしや、

威吹!

マンサノオハーーー

間にあったぞォ

獣の槍イ!

は...

白面!!

おまえには

何をもさせぬ

何をもな!

とらァ!

うしおととら図

開けたわ

お母さん...

あの世とこの世を

結ぶ、この門を...

あとは..

待つだけ...

開いたわ。

ふせろ、

さや!

かこに

しょうてんした

たましいたちが

このよに

もどってくる!

午前4時13分

うろたえるな

皆の者、

陣を

たて直せ!

結界自在妖

華鎚が、

もうすぐ

ほかの妖と

到着する。

おびえるな!

馬鹿奴...

妖など...

この白面と

何度やっても...

同じ

ことだに...

もう良い、

我が狙うは、

俺に漂う...

獣の槍

だ!!

おのれ...

何も

できれのか

とら!

おまえ、オレ達が

やられてる間

一人で戦って

たのがよ...

そして

やられち

まったって

いうのがよ!

コンビス

あ...

あれは!!

逃で

できた船

津怪海峡で

ミコンジキに

捕えられてた..

け...

けえ...!

勇雪丸!!

あ...

船長さん...

歩サンの

おじいちゃん.

か...

とらっ。

とらっ、

大丈夫かよっ。

とら!

とらァ...

何とかいえよ、

コンチクショオ

オレが

悪かったよ!

オレは

おまえを

もっと信じるべき

だったんだ!

勝手なコト

ばっかりいって、

おまえのコト

なんか...

考えも

しねえで...

オレは

おまえの

過去を...

見ち...

まった..

ちぇ...

このまんま...

泣いてるワケにゃ

いかねえよな...

獣の槍...

おまえが

戻って

来たなら..

おちかけた

魂でできた

船にと!

そのような

魂など、

いくら

ぶつかりても

何のつうよう

痛痒も

感じぬわ!!

しまっ...

あん!

まだオレはいつのご

槍よ、

ったよ

おまえがある限り

オレは戦うってよ

来い!!

槍の破片が!

とらの体の

中に!?

獣の槍が...!

あれは!

あれは、白面を

倒すため...

人の心の

愚が生んだ...

意思ある

妖器物...

獣の槍!

獣の槍が...

獣の槍が、

帰ってきた!

獣の槍の破片、

ひとつに

なりました

午前4時29分・淡路島

信じられんか

......

どうやら

槍が再生した

ようだ

巨大キルリアン

振動機

「トランプ」、

HAKUMER

...

発射用意!

同刻東京〜!いマー研究施設

おばさん

槍が...

槍が

またひとつに

なって...

ええ、ぁぁ

真由子さん。

備えてね

はい!!

同刻沖縄西表島

急げ、と

撮りのがして

たまるかよ。

自衛隊や

妖どもや...

うしおや

とらのな!!

台風が

消えちまったっ

てんなら、

白面への反撃が

始まるぞ。

再び淡路島沖

なァ...

とら...

槍が...

帰ってきて

くれたよ...

おのれえ

魂どもが、我の

祈動を阻むか...

邪魔だっ

だァア。

皆の者、

白面を

包囲せよ!

五十番隊

まわりこよ!

オレ、あそこに

最期の戦いに

行かなきゃ。

蒼月湖...

君は

白面の者との

長期の戦いに

おいで...

「魂」を

獣の槍に

完全に吸収され!!

もう再び

人間に

戻ることは

ない...

おまえに

なるなら

とら..

ホントは

腕一本くらい

喰わしてやりてえん

だけど...

そうも

いかねえんだ...

これでカンベン

してくれ

すまねえな

......とら....

行くぜ、

白面。

獣の槍イ、

どうしても我と

やりたいか!

良し!

今度こそ

本当に潰して

やろう。

シュムナ!

ヤツの霧状の体は

獣の槍もささらない!

だめだ、うしお様!

思い出したよ

純さん...

惜しみはこんな事まで

忘れさせちまうんだね...

心を細くせよ。

水滴のみが

板に穴を

霧は

散るもんさ。

朝の光の

中に...

覚えとけ!

ぬ...

前とちがうな、

獣の槍...そして

使い手も!

うしおってん

だ!

すげえ...

あの槍から

前の10倍:

...いや、100倍の力が

伝わってくる..

好きにゃ

させねえ

ぜ、

白面。

くらぎ!

お役目さんに

もらった引導を

忘れたかよ

くらぎ!

少しはできる

ようになったか!

だが所詮...

おまえの敗北は

天の理

地の自明地

うしおととら図

さっき

獣の槍を

握った時、

みんなが

笑ったような

気がした...

そして

最後に、

ギリョウさん...

よくは

わかん

けど...

次のせいじゃない...

ほんの少し

ほんの少しだけど!!

恥ずかしそうに

ギリョウさんも...

笑ってたよ。

白面

行動停止!

「トランプ」

作動!!

真由子さん、

今!!

はい!

結界

捕縛!

白面の者

キルリアン振動機

「トランプ」により

照準固定!

現在仕置ーハマ

・ラ・ンプ稼動

発射続行!

効いてます、

捕えました!!

よし、このまま

ヤツの来た

西の海まで

押し戻す!!

白面を結界で

閉じこめました!

真由子さん

あとは

ええ

おばさん、

でも、白面の力は

...強力....

で.....

午前4時3分、東京っハマー研究施設

おのれ

ええ...

同刻〜沖縄

人間どもが

まだ「力」を

残していたか...

だが馬鹿奴、

我の尾を忘れて

いたな!

尾さえ動けば

おまえ達の

か細い結界など、

たるく砕いて

みせるわ

新手の

結界!?

新結界自在妖

「華鐘」二万体

到着!

に、西へ...

押されている!?

この我が...!

手もなく...

こ...

この...

下衆ども

がァアアア。

な...何て

ヤツだ...

これだけの

結界で、縛り

つけても...

まだ...?

あこうと

いうのか...

ま...また

西の方角から

結界!?

皆の者、

最期の戦いだ!

念を

ふり絞れい!!

沖縄〜宮古島

これ以上

白面に自由を

許すな!

彼奴をわかれ

我々のつくった

結界のリンクに

ひきずりこむのだ

...

白面の滅消は

我らの悲願

人々の命運は

この一戦に

かかっている!!

それを

果たすは

今ぞ!!

同〜西表島

紅焼!

紅煉よ、来い!!

紅茶!

あいつか!?

凄いしい

カを持つ

白面の使い魔

黒炎どもの

首領...

紅嫁!!そえ!!

黒炎!

結界を

張る者どもを

皆殺しにせよ。

まずい!

今来られたら...

今、来られたら!!

来られたら!!

どう思うきんこ

午前4時〜東京近郊

あら...

死んでなかった

のね..

人の家の庭に

勝手に入ってきて

死ぬなんて..

なんて迷惑

なんだろうって

思ってたところ...

ま...

怪獣が

出て、

日本が

沈むなんていう

今となっちゃ...

どうでも

いいこと

だけどさ...

みなさん

落ちついて!

各町内会の

班長に従って

避難所へ!

ナナナ、そそそ

よくもここまで

オレを追って

来たもんだぜ

人間!

それが私の

生きる意味

なのさ。

はっはァ、

オレがおまえの

連れあいやガキを

喰ったからなァ~~

十五雷正法

「一尖」!

おっとォ。

おもしれえよ

おめえ!

その調子で

どんどん

オレに

通じねぇ技を

出せばいい。

オレに追いついて

三日。

戦いづめで...

どっちが

ボロボロに

なったよ、

ははは...

ホラ、

追ってこい。

もっと

遊んでやらァ。

―そして

ヤツがオレを

なぶり殺すために

隠れた先が...

アバラが

きらに二、三本

折れたか...

この...人がいなくなった

高級住宅地...

不覚にも、

この庭で

気を失っていた

らしいな...

右腕も、やけど

火傷でひきつれる...

あいさつも

なしで

行くのね...

どうでも

いいけどさ

ママ...

避難...

しないのか?

おきゃく...

さん...

なーんだ、

口ひらいたと

思ったら、

そんなコト?

したわよ...

使ってた連中も

マネージャーも..

...去年の

日本アカデミー賞を

とったの、誰だと

思うのよ..

うしおととら図

女優が

あんな避難所

なんかに

行けると思う?

子供は

どうする..

食料や

脱出の事は

考えないのか..

ちょっと

ベタベタ

しないでよ。

うっとうしい。

いいのよ

どうだって..

子供だって

どうだって...

ほしかった子供じゃ

ないわ...

ダンナがほしいって

いうから産んだのよ...

大事な時期だった

のに、わざわざ

入院して...

產んだら産んだで、

私もダンナも仕事で、

家には寄りつきも

しなかったんだけどね。

家政婦に

まかせっぱなし

だったから...

自分の子って

いう気も

しないわ...

...

夫は...?

笑っちゃう

わ...

どうすれば

いいのよ..

「きれいな島を撮る」

なんていって

出かけてって!

なつきもしない

子供一人

押しつけられて

さァ...

怪獣に...

島ごと

吹きとばされ

たって......

こんな時に

一人にされてさァ...

ちょっとカオリ、

うっとうしいって

いってるでしょ。

あはは...あんた、

子供にこんなに

怖がられる

ようじゃ...

ロクなもんじゃ

ないわね...

あんたこそ

さっさと

逃げた方が

いいんじゃ

ないの?

大切な...

客の相手を

しなければ

ならないのでな

...

え?

もっと

遊んでてえが...

白面がオレを

先刻から

呼んでるんでよ。

とっとと

切りあげて

行かなきゃ

ならんのよ

紅煉が殺して

やらァ、人間!

ちょっと..

これ何!?

何よォオ!

ほほォ~~~

人間はみな

逃げたと

思ってたら..

こんなトコに

いるじゃねえか!

うまそうな

女と子供がよゥ...

ギャーギャ!

うるせえか

喰っちまや

静かになるって

もんよ...

どら、

喰って..

やってみろよ。

子供を

喰うのか、

キサマ...

オレのまえ

目の前で..

今一度...

喰って

みろよォ!

やって

やらァ!

まとめて

おまえと

焼いてからなァ~

ひいい。

逃げ...

何...?

え...?

やだ...

ろ...

行...け

ママァ!!

ママ!

ママ

早く!

めずらしいぜ

人間、仲間を

かばったな!?

おめえはオレを

殺すのに夢中で、

そんなコトどーでも

いいハズなのになァ。

「十一閃」

ぬ。

惑わされるかよ、

アホウ。

十五雷正法、

「四爆」

気分

いいぜえ!

ああ!!

まったく

いい気持ち

だ!!

おめえの無念さが

オレを気持ちよく

させるのよ。

オレに喰われた

女房や娘の

仇も討てず、

おめおめ死んでく

恨みが快感だぜ

ふふっ..

気が...合うな

紅煉。

私も、

いい気分なのさ..

私のこの...

青い浄眼が

地獄にいる

おまえを...

すでに

見ているの

だからな...

紅煉!

紅煉よ来い!

第五十三章

おそらください!

来て、我を結界で

揃えるヤツらを

殺すのだ!!

紅煉

帰れば

そこに...

幸せが

待っている

はずだったな

ねえ

お父ちゃん、

今日も

おそくなる?

この前

買ってもらったクツ、

お父ちゃんと

おそとにでるまで

とってあるんだよ。

そうか

じゃ、そのクッ

いっぱいはける

ように...

お父さん、

はやー

帰ってくるぞ

だけど...

待っていたのは...

でいたのよ...

蒼い目が呼ぶ...

復讐のひび

日々だった...

...

はずれたァ

けけけ

死ねえ

へ、

十五雷正法

「十二散」

こいつでもない...

いつでも

口なかった...

十五雷正法

「六貫」。

ちィ!

十五雷正法

「五斧」

次の妖...

次こそ...

敵...

痛ってえ

油断しち

まったァ!

ママ...ママ..

早く逃げよ..

何なの

よォ...

何で

うちの庭で

こんなコト

やるのよォ。

待て

コラァ!

きゃ。

そうか

人間、

わかったぞ。

おまえは

最強の符咒師だ。

この紅煉に

ここまでねばったのは

おまえが初めて

だからな...

そのおまえが、

どうもトロいと

思ったらよ...

やっぱり

そのオヤコを

守ってんな!!

え...?

あ...

あんた...

何で...?

他人の私を...

くくっ、

オレは

知ってるさ。

その男は、

オレにちょう

女房とガキを

喰われてる

のよ。

きっと

おまえらに、

喰われたヤツらを

重ねて見てるん

だろうよ。

あ...

あんた...

それで...

私を

かはって...

ふ...私の

ことなんて、

どうでも

いい...

こいつと

私が

戦い始めてから..

ずっと...

ずっと...

...その子は

...いくつに

なる...

え..

な、七歳

くらい..

その子がおまえを

かばっていたのを

知っているか?

え!?

さァて、

面白かったが

そろそろ

終いに

しようせ

どんな状況に

なっても、

その子がおまえから

離れようとしないのは

なぜだと思う...

おまえが

そこを動けねえ

なら...

超特大の雷で、

まとめて

消し飛ばして

やるぜ、けけ

ママ...

カオリ...

あばよォ。

ひゃひゃぴゃ!

どこまで耐えられっかなァ、

ボロボロの体

でよォ~~

幼なじみだった

帰れば...

幸せが

待っているはず

五つになる娘――

だが...

何ィ!

オレの雷が

奴の片目に

吸いこまれる!?

なら、これで

どうだァ

十五雷正法

「十翼」。

飛んだ!?

ぬ!?

私の片目を奪った

紅煉。

目玉も

...でやる!

かかか、

まずは

ここから

喰わせてくれる

のかよ。

うめえ

うめえ

おまえのこの目は

もともと

霊力を備えた

青紫水晶なんだって

なァ!

だが、それが

どうした!

オレが腕ごと

喰ってやったァア。

あっははは

はは。

はは..

あ?

そして...

今、それは

どこにある?

その水晶に

おまえは何を

叩き込んだ...?

全てを破壊する

自慢の雷だ...

けっ、だ

何ぬかしてん

だ!?

いいぜ!

けどな、おまえに

武器なんざ

残ってねえ!

一枚の符も

一本の鏢も

なァ。

さァ

どーすん

だよ!?

まだオレと

やろうってのか。

天地より万物に

至るまで...

気をまちて

以って生ぜざる者

無き也。

邪怪禁呪

悪業を成す

精魅...

けっ...

ここへきて

ついに、

おかしく

なりやがった

か.....

キッサマァ

ア!

自分の体の中に、符を

ぬいこんでやがったのか

あぁあ!

爆砕符。

うしおととら

天地万物の

正義をもちて

微塵とせむ。

ちっくしょオ。

死にたく

ねえええ。

終わったよ...

終わった..

ねえ

あんた!

あんた、

しっかり

して!

今、救急の人

呼んだから

ね!!

ね!ね!

しっかり、

してよォ。

なっ!?

お酒なんて

ダメよっ。

戦ったあとは

...酒で

憎しみを追いだす

...のさ...

何いってるの!

もう...

ふう...

旨いな...

ああ...

でも...

あいつとなら...

そう?

そう?

なァ...

もっと...

旨いだろうな

子供は...

いいだろう?

な...

ちょっと

あんた...

お...

おじちゃ...

レイシャ、

かわいそうに...

ねむってしまった

ろうな...

でも

めずらしいブリキの

オモチャもあるし..

ゆるして

もらおうか..

.....よ...

え?

今...かえ

帰ったよ..

あけとくれ...

帰ったよ...

おかえりなさい

あなた。

おかえり

お父ちゃん。

おそく...

なって...

ごめんよ...

レイシャ

さァこい、

ほら、おみやげだそ。

わぁい

ありがとう、

お父ちゃーん

あら、

よかったわねえ、

レイシャ

あはははっ

うん、あたし

お父ちゃん大好き!!

あらあら。

ママ...

おじちゃん...

死んじゃった

の...

...ううん...

自分の家に

帰った

のよ...

紅瀬!

なぜ来ない!?

大掲載・週刊少年サンデー平成8年28号より平成8年30-37号までご

しおととら図・完

紅煉ええん!!

うしおととらの

少年サンデーコミックス

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