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Instructions:
ホントな
ont2x11molleClecomer
原作吉川英治「宮本武蔵」より
父を亡くした〝土の子〟伊織と
共に暮らしながら
一方で、武蔵は天に抗い
水路を囲畠を塞こうとする。
何も持たない
水のように、地のよぅに。
素〟であり〝全て〟であるように
^vA6ABOND/voluME36.
YKSABOND'VOLIME35.
2997900562で
雑誌42673-95
特にNG78-4-06-387195-1
C9979\562E(0)
モーニングKC講談社定価:本体662円(税別)
現状では、
最も我が身を助けてくれるものは
睡眠という結論に達しました。
YA6ABONDBYINOUETAKEHIKO
井上雄彦
CoogleTustioneのCordPorkeromendows.comamasingonstachontentasterichensengenechaceseressetestonatinerleticerdondenではいまでは
Copyrighttentionによりますので、これからのブログを使っているのではないのですが、お客様のお問い合わせくださいただきます。
平成30年3月20日に開催されていますが、2018年10月30日から12月11日土曜日の開催できましたのです。
2018年10月19日(月)日(日)のWindowsWordPriPhonterCO-Jay
カレーを
ont2x11molleClecomer
原作吉川英治「宮本武蔵」より
父を亡くした〝土の子〟伊織と
共に暮らしながら
一方で、武蔵は天に抗い
水路を画晶を塞こうとする
何も持たない
水のように、地のよぅに
素〟であり〝全て〟であるように
「YAGARONDYYouTubeを
...
モーニングKOパガポンド553071951
〈ガボンド〉竜日ギラク
中止雄彦は
平城遷都1300年記念
アジアコスモポリタン管受賞:
11月11日10月12日の29979005627
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特定NG78-4-06-387195-1
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現状では、
最も我が身を助けてくれるものは
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VA6ABONDBYiNOUETAKEHIKO
井上雄彦
土と水との闘い
この度は〈バガボンド〉第35巻をお買い上げいただきありがとうございません。ざいました。お買い上げいたディスロボールが
この友はマンクかンド界だいた方の中から、抽選でバカギーにしよった30名をお買い上げいただきありがとうございます。2000人の方に、35巻カバーの給を使ってきますさいました。お買い上げいたって今回新たに制作した特製
いい方がシャルン、Webでのイバウボンド)ボスター(非売品)お、おかげに、こちゃんをプレゼントいたします。
それから、どんなことでもないのですか。それでも、実際、毎年、月日金を探すのでしょう。ま、35巻の帯の折り返し部分に印刷出にやって勉強してください。
春月、今日、大木、日田さんないようにテーブなどで上から、今回はどうしているのか、つかりお勧めになって投稿してください。
スマホ区吉羽212/1幕殷社モー2015年10月11日には、ニング編集部「バカボットプレゼント」のマーションセント
今回有効・発表は費品の発売・発売は費用の発送をもとてもってかえさせていただきますん。ホームページに
彼女は使用いたしません。また作業終。こんにちょっと一後は速やかに廃棄いたします。
レト【新デザイン・非売品】
モーニングKGパガポント553071951
詳しく確実に
平城遷都1300年記念
アジアコスモポリタン管受賞:
土と水との闘い
いくかボンド>非売品ボスタープレゼント記事券
この度は「バガボンド)第35巻をお買い上げいただきありがとうございました。お買い上げいたニュールュームが
これはいいんですがだいた方の中から、抽選で2016年。11月25日の人の方に、35巻カバーの絵を使うって今回新たに制作した特製
ん...んんんヤバン、畑と...バカボンド)ボスター(非売品)いへい!!に、いいセットをプレゼントいたします
当時、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、35巻の帯の折り返し部分に印刷したら、アルエーティギャ、
応募:201されている広場券を切り取り、これらをいくつか、それではなかないようにテーブなどでしから、今回はどうしているのかしっかりお出しになって発展してください。お客様にございます。
応募先、〒124001東京都大阪文京区音羽2021開設社モールコング・グルルルームページで、ニング編集部「バカボンドプレゼント」をイントしていました。
俺の切り、2004年5月末に周囲有効、発表は貴品の発送をもつです。でかえさせていただきます。まぁ、
聞い先生をもってんんことして、聞いたしません。また作業終了そんにちょう。一後は速やかに廃棄いたします。
WAGABONDBYINOWETAKEHIKO
MORNINGKC
>AGABOND.WindowsTamanke
InoueTokeniko
人斬ったこと
あるかい?
戦に
出たりとか
...?
した?
.....
戦では
何もしなかった
に等しい
初めて人を
斬ったのは
もう少し前
何歳の
とき?
十三歳
有馬なにがし
とかいったかな
.....
十三歳
...!!!
..
はやく
寝ろ
.....
#304
あふれみず
ふう
これじゃ
埒があかん
な...
伊織
山へ行くぞ
!?
っ
テ
ゲ~~
ガラ
よし
いい出来だ
......
......
......
.....
あのー
何やって
るの?
ん...
見て
わからんか?
いいか
へ、
川から
あふれた水は
こっちからこう
流れてくる
だからここを
防げばいい
そして
それには
ちょっとや
そっとの石じゃ
足りないがな
何で
よくして
くれんだ?
旅の
武者修行
さんが
どうして
俺んちなんかの
ために
それは
まあ...泊めて
もらってるし..
なんでだろ
ちっとも
修行して
ないじゃ
ないか
修行
は?
流れに翻弄
されっぱなしじゃ
刀も一回
抜いたきり
しまいこんで
るし
くやしいと
思わんか?
そう
しょっちゅう
抜くものでは
ない
おっまた
降ってきた
まだ
来るなよ
しばらくは
あふれるような
大雨は
来ないよ
.....
何本
削ったかな
この木じゃ
ちと
やわらかいな
木刀?
どれ
見せて
みろ
子供の頃
よく
つくった
.....
人殺す
わけでなし
何
言ってんだ
いつまでも
客扱い
せんでいい
ゴメン
今晩は
干したイモ
しかないや
今に
ここに
米でも
麦でも
大根でも
この土地を
守る
そうなれば
食い物には
困らんぞ伊織
今度こそ
水に
勝つ
勝つ!!
もうずいぶん
長いことあそこで
川を見てやがるぜ
あの侍
やることが
いちいちこう
なんつうか...
気味悪いや
ははは
こんな浅瀬じゃ
死ねねえか
まさかいっそ
身を投げる
気にでも
なってるんじゃ?
.....
あの
読み書き
を...
教えてほしい
外は
雨だし
ん?
俺にか?
......
わかる
はんい
なら...
木刀に
読み書き...
もしや侍にでも
なるつもりが
伊織?
もっとも
...
もともとは
侍の家柄
なんだから
書物も
遣っては
いるわけか
子日
道千乗之國
...
敬事
而信
節用而愛人
えーと...
何だっけ
そして
.....
来るよ
来たか
どうだ
勝ったぞ
ははは
参ったか!!
.....
参ったか
なんて
ごめんなさい
お天道様
この水に
似た..
男を
知ってる
...!?
とらえ所
なく自由
闘えば
負ける
......
退屈...
水に勝つつっても
どうしたもんか
わからんし
雨ばっかりだし
体が
なまる
すもうを
とろう
...!
ムヵー
何だ
軽いなあ
ん?
本気出して
いいんだぞ
いやー
脚だっ!!
くっ!!
んじゃないじゃん
ぐ...
軽い
軽い
!!
交替
交替
すもうを
とったから
かい?
痛む?
イヤ
痛くはない
ムズ痒い
ん?
俺
別にケガ
なんか
うわ
真っ黒
だな!
どれ
拭いてやる
じっとしてろ
足見せて
みろ伊織
ぎゃんっ
!!
犬の臭いが
するぞ
おお
何年分の
汚れだ
これは
......
はは
おもしろい
ように
垢がとれる
くすぐったい
のか?
そう
水に似た男って
どんな人...?
タケゾウ
おや?
墓か...?
父ちゃんが
恋しくなった
のかもな
水に似た男って
どんな人?
ゆったり
あそこは
はやい
川底の地形が
それを決める
広い川と
狭い川
急な
川底
緩い
川底と
水...
水の流れる
先がどこか
流れの
はやさ
遅さ
水自身は
決めていない
ただ
従っている
川底の地形
と...
風や
外からの
力に
それが
故に..
完全に決め
られてる
それでいて
水は...
完璧に決め
られていて..
完全に...::
あんまり
だ
スキだらけ
にも程が
ある
やっぱり
あんまり強い
侍じゃない
のかも
剣を教えて
もらおうと
思ったけど
やめとく
か
......
将来のために
あっ!!
みちゃん
水の路
#305
急なこっぱい
勾配
狭い
川幅
速く鋭い
流れ
地形に
よって
外からの
力によって
水の
ありようは
完全に
決められ
水自身は
ただそれに
従っている
外からの力
によって
ありようは
完全に
決められ
それでも
水は水
どこまでも水
完全に自由
沢庵坊よう
あんたの
言っていたのは
これか!!
ハァ
!!
そいつは
何だ?
伊織
見せて
みろ!
?
これだけの
食い物を
お前
どこから
盗んで
きたか
おい!?
食いつめて
とうとう
盗っ人に
堕ちたか!!
あいててて
っててて
いががが
ががが
放せ
コラ
放せ
この
ーっ
スマン
子供を
殴ったり
して
でもお前が
放さない
からだぞ
祖父ちゃんの
形見の巾着袋を
大丈夫
か...?
くらしに困ったら
お寺に持ってって
食いもんに
かえろって
いわれてたんだっ
何が入ってたか
知らないけど
きっと貴重な
もんだ
こんなに
食いもん
もらったから
すまん
まさか...
あのボロ家に
そんなもんが
あるって
知らんかった
もんだから
殴られた
ことに文句は
ねえ
祖父ちゃんは
三沢伊織という
侍だった
ホラ拭え
ぶじょく
したことを
謝れ!!
それ
より
その名を
もらった
孫の俺を
盗っ人と
.....
すまなかった
すまん
言えよ
いや
お前が
......
あの
子供...
伊織...
何だ?
ど
どうする
つもり
あんた
?
あー喜助
あの
子供を?
権三
三次
寅
源太
女房の
とみ
九兵衛
せい
何だ
いつの間にか
皆集まっとる
この辺の
集落の者は
これで全部だ
あとは
女子供
.....
宮本..
ウホン
流行り
?
たけぞう
だ
あいつの
伊織の父ちゃんは
百姓のくせに
侍気取りの
今流行りの
武者修行
だろう?
まさか百姓の子を
連れていく訳も
ないだろうし...
どうするつもりが
そらあ
変わった奴
だった...
たまに剣を
振ったり
してたが
見ちゃおれん
かったなあ
下手で
そう
そう
そんなことで
あの父子のことは
遠まきに見て
おったが
父ちゃん
死んじまった
からなあ
幼子に
罪はなし
手助けして
やりたいと
思っていた
ところへー
さらに
うす気味
悪い侍が
来たと
......
ひとつだけ
...
わしらは
敵ではない
でな
それだけ
おぼえていてくれ
だけぞうさん
...!!
なぜ水に
勝とうと
しないんだ?
水に
勝つ
?
?
この辺じゃあ
毎年
川があふれて
それまでの
苦労が水の泡
になるけど
しかたないさ
そういう土地を
住処と定めて
しまったんだから
何だ
あきらめ
てんのか
俺は
水に勝つ
それまで
ここにいる
.....
あんた
わかって
ないな
神様の
掌の上で
踊るのが
人間ってもんだ
天に逆らって
生きられる
もんかい
これで
しばらくは
食い物探さ
なくて済む
♪
......
水は
追い越さない
急がな
.....!!
この水
と
この水の
どっちが
などと
較べ合う
わけがない
水に勝つ
だと...?
水はこっちを
見てもいない
簡単に
手の中に
捕らわれる
翻弄
されるにも
かかわらず
完全に
水のまま
自由の
まま
勝つ...
勝つって
何だー
ぐるぐる
回って
巡り巡って
何度目かのう
武蔵
その問いに
辿り着くのは?
?
言ってくれたのは
おぬしじゃろう
わしの目指して
いたものが何か
勝つって
何...
それも
もう
知っとるよ
だから
此所にいる
天下無双より
大きなもの」
また
ずいぶんと
掘ったな...
これを
ひとりで?
?
いや
二人でだ
今度は
いったい
何のつもりだ
水に勝つ
...っもりで
石積んだ
水を
止めて
やろうと
?
何度か
勝つかも
しれんが
いつか
必ず負ける
水と闘うの
ではなく
それでは
また畑は
流される
えーと
水と...
何だっけ
増水のとき
水を流してやる
水路を新しく
つくるってことか?
はあ
気の遠く
なるような
それにしたって
何だって
小屋のすぐ
近くにこんな
川がそう
言ってる
もっと
離れたとこが
よかねえが?
?
ここが
良いと
水がここを
行きたがってる
なぜ
そんなことが
わかる?
あの川を
流れるものは
お前の体にも
流れてる
?
気味
わるい。
ひとりじゃ
何ヵ月...
いや何年
かかるか
知れんぞ
?
まったく
だ
そのうちまた
大雨がくらあ
この杭に沿って
掘るってことで
いいんだよな?
.....!!
おい
もうちょっと
離れろよ!
掘りにくい
だろ!
うへっ
数ヵ月後
あふれる
ぞ!!
堰を
外せ!!
び...
びくとも
しねえっ!!
どけ
!!
おおお
っ!!
ふでくまぶね!!
この夏は
とうとう
水があふれることは
なかったな
でもよ...
この水路の
おかげだ
あれは
どうだろう
到底
続くとは
思えんね
#306
ようしようぴーん
無限の微笑
...
あの男が
......
たけぞうが
百姓仕事を
イヤイヤ
...!!
殺気を
感じる...
......
どう見たって
百姓の顔
じゃない
人を
ぶった斬る
のが生業の
.....
俺たちとは
違いすぎる
種......!!
ふう
どうやら
暑さも
過ぎたな
.....
春には
苗を植えて
来年の今頃は
収穫だ
そうなると
いいなあ
笑ってる
ふふふ
何で
耕すのさ?
決まってる
田畠にする
ためだろ
何で?
余計な石を
どけたり
作物を
つくるのに
適した土に
.....
耕すと土が
そうなるんか?
何で?
そのへんの
草も木も
勝手にあんなに
育ってるじゃ
ないか?
誰も
耕して
ないし
人間の
食う物を
つくるんだ
から
勝手に
生えるもん
じゃなくて
だな...その...
人間の
...知恵...
ええい
手伝いたくなくて
小理屈を言うか
伊織!
......
人間の
食うもんが
できない
土なら
どうして
俺はここに
生まれた
かな
生きるな
ってことか
だから
田んぼ
つくるん
だろうが
来年の
今頃は
稲穂が
実るぞ
そうかな
たけぞうは
剣で人斬った
ことあるだろ
土を殺してる
ようにしか
見えん
だからかな
その鍬で
このガキ
!!
ン?
...!!
もう一回
何だ
今の
フー
人の世は
人の世
人の世の中で
何があったって
フン
しょせんは
人のつくった
もん
全部
吸いこむ
この山の
全部
吸いこむ
ヨシ
また
俺の中
空っぽが
ふくらんだ
空っぽで
満たされた
遅れて
る
ずっ
ずっ
たん
じゃなくて
ぬと
ぬと
次が
来たら?
ぬー
ブツ切りだ
これじゃ
流れを
切るな
るるー
ぬら
この末はこの木で
あることを
あの木はぁの木で
あることを
こいつも
俺は俺であることを
ただまっとう
内側には
無限
空っぽで
全部ある
ん
手が
邪魔したな
そのまんまの
道筋を
ろ?
それらしい
形を整え
ようとして
滞りを
つくった
この俺とした
ことがまだ
格好を?
剣術らしく
見せようと?
おっと
「この俺」
それが
すでに
とらわれ
そんな「俺」は
いない
ニャー
!?
無限
とか
見つけた
言葉に
よりかかり
いつの間にやら
また迷子...と
感じ続ける
体を
流れる何かを
感じ続ける
ただ
準備しろ
またその
次の準備
滞らせない
ために
そして
次の
何も
邪魔するな
ぬたあん
そのままー
そのまま...
シクシり
...?
昼間見た
たけぞうの剣は
父ちゃんのと
違いすぎた
夢を
見ちゃった
エイッ
セイッ
エイッ
セイッ
トゥオアア
ソッ
下手くそ
でも
父ちゃんは
父ちゃん
だった
父ちゃんに
また会い
たい...
死んだ人は
還らないんだ
知ってるよ
......
...
先っちょ
#307|タ
.....
腕っぷしが
強けりゃ
人は言うことを
聞くんだろうが
土の上で
米麦相手に
そうはいくか
あん?
伊織んとこで
侍が鍬持ってると
聞いて見に来たが
なるほど
いかにも侍が
やってる風だ
あ〜はっは
........
何だ?
馬鹿に
してんのか?
侍侍って
城仕えの
役人じゃ
ねえ
一介の
武者修行
だぞ俺は
色眼鏡で
見るな
そういや
あのとき
あすこには
いなかった
顔だが
村の住人
か...?
腕っぷしが
強けりゃ
人は言うことを
聞くんだろうが
......
ホウ...
...大した
上達ぶりだ
学問が
好きか?
伊織
それから
剣
剣術を
やりたい
ただし
父ちゃん
みたいなの
じゃなく
......
たけぞうの
剣の師匠は
誰?
流派の
名前は
何?
何だって
いいんじゃ
ないか?
人を斬るのは
刀
...さあな
.....
名で人は
斬れんだろう
十三歳で
初めて人を
斬った
十四歳
巨漢の
村雨某を
斬り
さらに
諸山一角
なる者を
打ち負かす
今
ここまで
相手は
有馬喜兵衛
...よく
憶えてるな
さあ
そのつづきを
話して
おくれよ
......
聞いて
どうする
そんな話
戦が終わり
しばらく後
京へ
上った
名を
上げたい一心で
吉岡道場へ
名で人は
斬れん
だろう!!
つった
のに
まあ
いいか
今ならまだ
引き返せる
俺は今も
生きてる
あいつらは
死んだ
?
この手で
斬った
闘いは現実
だったのか?
闘ったのは
確かに
現実で
勝ち残った
俺が奴らより
優れているー
それは
真実では
ない
セイ
剣はどう
振ったらいいか
教えて
そんなもん
振るしか
ねえだろ
うおお
おおお
今じゃ
なく
外で
明日やれ
ハアハア
剣を振る
とき...
どんなこと
考えてる?
考えてたら
斬られるわい
自分
が
体が
ただの
管
何が?
その中を
流れるものを
邪魔しない
?
?
でも何か
考える
だろ?
俺は
教えん
どうしたら
いいか
教えて
剣に訊け
体は
容れ物
中を
空っぽに
ピピーッ
...
俺は
容れ物の側
ではなく
空っぽの
側に
空っぽと
ひとつに
ェへ
.....
エイヤ
伊織
腕に
なってるぞ
?
お前は
お前の腕
じゃない
腕?
容れ物
だって
言ったろ
セイ
先っちょ
腕なんて
容れ物の
しかも...
?
とう
やー
エアッ
!
ヨッ
!!
ぬああ
ああ
......
怖い顔
するな
伊織
お前の
体
見えなく
なるぞ
お前は
誰か
お前の
剣
笑え
......
...って
おい..
...て
おい...
俺のこと
か
体の中を
流れる何かに
従い
体はその
邪魔を
せず
俺の中の
空っぽは
広がって
中にも
外にも
広がって
笑いが
こみ上げるほどの
ありよう
そんなことが
何回あったか
ほとんどの
闘いは
違ったな
喧嘩だ...
ひとりで
振ってる時
を除く
大玄流
村雨十亀
だ
新免武蔵
十四歳
十四だと?
ガキか
へへ
コキ
コキ
......
.....!
場を制し
先を制して
距離を制する
己が
相手より強いと
示すこと
たとえ
嘘でも
その瞬間だけ
俺と相手の
間でだけ
そういうことに
なればいい
見逃して
やろうか?
......
嘘だよ
俺は喧嘩が
得意だった
だけかもな...
...
この村で
田んぼを
見かけないが
伊織
米をつくってる
者はいないのか
外れの
方に
種籾を
手に入れないと
いけないが
やな奴
だけど
いるよ
!!
ほあーっ
立派な
!
オヤ
おめえは?
侍
どこで
手に入れた
そんなモノを
米泥棒の
野伏せり
連中かと
嫌いだ
いつも
父ちゃんに
憎まれ口
叩くから
こんな
村の外れに
一人で住んでる
何してやがる
こんなとこで
変わり者の
嫌われ者
秀作
さんを
つけろよ
デコ助野郎
伊織
もうすぐ
稲刈りだ
そしたらまた
持ってって
やるからよ
毎年
米くれる
祖父さんには
世話になった
からな
父ちゃん
死んだってな
伊織
よく一人で
食いつないで
きた
祖父ちゃんの
形見を
食いもんに
交換したんだ
うむ...きっと
孫のお前のために
ありったけ残して
おいてくれたんだ
息子が...
お前の父ちゃんが
まるで甲斐性
ないのを知ってた
からな
種籾を
分けて
もらえないか
?
秀作さん
嫌だね
行きたくないと
言っとるよ
お前んとこには
殺されたく
ないと
ヘンクツな
野郎
だったぜ
だから
妙チキリンな
病にかかって
死んじ
まうんだよ
幼子を残して
馬鹿野郎が
変わりモンが
ワシ一人に
なっちまった
ろうが.....
おっと
もう一人
侍のくせに
「から田んぼ
つくろうって
大馬鹿がいるが
じきに
放り出す
だろう
何でも
負かしゃ
偉いと
思ってんのか?
おーおー
息巻いて
やがる
まるで
喧嘩だねェ
#308
―――
これほこれは
佐渡守様
長旅お疲れ
でしたでしょう
ささ
どうぞ
やあお世話に
なりますよ
ご住職
どうかあまり
おかまいくださるな
ただ:楽にさせて
くだされ
どうじゃな
豊左衛門
はい
武蔵は
見つかった
かの?
早う小倉へ
連れて帰らんと
殿も
しびれを
切らして
待っておられる
はい
見つけました
西へ半里ほど
行った村に
ここしばらく
逗留して
おります
ですが
おかしな
ことになって
おりまして
武蔵の奴
ン?
このところ
ちっとも剣を
振らんとー
鍬じゃと?
武蔵の
クセにか!?
小倉城へ
誘っても
ウンとは
言いますまい
いずれ時の
必然が来るのを
待っている所
無理を
強いても
双方にとって
よいことは
ありませぬ
ハイ
ですので
今は
は?
呆れた
のんびり屋
だのう!
年寄りになった
武蔵を連れて
きても城は
もうないかも
知れんぞ!
ハハ
必然を
待つとな
はは
だが
そろそろ
剣をとらぬ
わけにはいかぬ
ようだぞ
武蔵が
鍬か...
うむ...
といいます
と?
ん?
侍だ
江戸の侍
かな
何してる
伊織
巾着袋を
とり戻しに
来たか?
あの殿様は
誰?
小倉藩
細川家の家老
どうも
人を捜して
おられる
らしい
違わい
ふうん
長岡佐渡
様のことか
俺も城で
働かせて
もらえねえ
かな
頼んでみて
おくれよ
何言ってんだ
百姓の子が
ん?
セイヤ
エイ
エイッ
......
ツオ
ヤア
ヤア
我が名
は
伊織
セイ
帰れ!
トウ
うるさい!
お
なあ
たけぞう
あ?
最近
杖ついて
ないね?
...!
よーい
.....
治ってる
?
いや...
でも...
治って
きてる?
すっく
そうだな
......
たっ...
大変だ
大変だ
皆集まって
くれ
大変だ
どうした
源太
まずは荷を
降ろせ
どうしよう
食いつくされ
ちまう
俺は
見てきた
帰る途中
大変
すぎる
落ちついて
話せよ
イナゴ?
!
山向こうの村が
イナゴの群れに
襲われて
草一本残ってない
ありさまだった
いずれ
ここにも
落ちつけよ
イナゴが
山越えて
来るもんか
来たって
たかが
イナゴくらい
たかが
虫ケラが
数が集まると
なんであんな風に
狂っちまうんだ
ろうな
父ちゃんに
聞いたこと
ねえか?
伊織
ガキの頃
見たー
うわあっ
痛てっ
こう
ドス黒い筋が
限取りみてえに
浮き出て
目は吊り上がり
あれは
顔つきまで
違ってた
悪そうな
ツラしてた
父ちゃんも
そう
言ってた
体の方も
赤黒く
デカくなって
やがったな
虫のクセに
よ
だろう?
二人で
見たんだ
人間の中にも
似た奴はいる
誰彼
かまわず
噛みつき
喰らう
己の利
のみで動いては
食いつくす
己しか
見えず
腰に
刀を差してる
人間なんてのは
そんなもんだ
イナゴが
来ねえでも
人間の姿をした
イナゴが
来やがるぜ
よその地に
わずかでも
食い物があると
知ればな
田畠を
食いつくされ
飢えた連中が
善人ばかりと
思うか?
わー
来たー
!!
「つ
五十人は
いる...!!
よかった
じゃねーか
イナゴに
打つ手は
ないが
相手は
人間
イナゴ
か?
人間
か?
!!
天じゃ
ない
また
やられるが
まま
やりすごす
のか
すべて
奪われた
あとには
飢え死にが
待つのみだ
...!!
ひい
ふう
みい...
何が
五十人だ
自分で
敵を大きくして
勝てるものが
十八人
じゃないか
イナゴ共め
......
.....
またかー
闘いを
繰り返し
勝ち続けて
動けなく
なる
それ以外の
やり方は
ないのか?
あのなァ
闘わん
の?
ずっと
闘いの中に
俺等の居場所が
あった
勝手
知ったる
ってやつだ
闘わないとか
そんな世界は
知らん
そうだろう
?
誰かが
斬り合いを
醜いと言おうと
知らないトコ
よりはいい
闘いでこそ
輝くのが
どうだい
この住み
慣れた感じ
宮本武蔵
という人間
来たぞ
居心地が
いいだろう?
さあ
何も
分かっちゃ
いねえ奴らだ
教えてやろう
違いを
。
!!
たけぞう
.....
場を
制する
己が
相手より強いと
示すこと
その瞬間
その場で
だけ
そういうことに
なればいい
おい
嘘つきめ
紛れもない
武蔵じゃ
ないか
いや
本当に
近頃は
鍬ばかりで...
連れて帰るぞ
小倉へ
おかしいな
°宮本武蔵〟
たけぞうって
字は確か
むさしとも
読める
たけぞう
...
武蔵
あのもお
吉岡一門を
一人で潰した
剣鬼武蔵
宮本武蔵
だったのか...!!
当代一の
剣豪
#309
たけ...
じゃなくて
む...
むさし...
武蔵
様...
み...
宮本武蔵
先生ッ!!
あん?
せいや
今すぐ
こんな村出て
江戸でも京でも
どこでも行って
お城の殿様に
召し抱えて
もらえば
いいのに!
そう
してよ!
くださいよ!
おー
ちめたい
武蔵
先生!!
なんで
すてんだよ
たけぞうっ
!!
何だよ
せっかく
むさしなのに!!
何で
鍬なんか
!!
よっと
ばかやろう
!!
わ
危ない
くぬくぬ
くぬ
何でだい
侍なのに
有名な
武芸者
なのに!
何でウチの
土なんか
耕してるんだよ!!
強い
のに!!
ばか!!
おや...ひと雨くるか?
うわああ
来よった
うわっ
とっ
何だ
こりゃ
武蔵のいる
村がやられた
ようです
わずかにある
田んぼも運悪く
収穫前だった
と
何も
もともと
貧しい村
に...
...何
見てやがる
これは
ひどい
見ての通り
何もねえぞ
クソ侍
チッ...
どっかへ
行けよ
何もかも
お前が連れてきた
ようなもんじゃ
ねえか?
何でだよ
フン
これから
どうなる
だめだ
山の畑も
やられてる
イナゴ
だろ
......
宮本武蔵
吉岡一門を
根絶やしにした
男がやってきた
この村は
何も
なくなっち
まった
これは
偶然か?
目を
そらすな
.....
風来坊は
ここを出て
行きゃ済む話
俺たちは
そうはいかねえ
だろう
お前ら
食い物の蓄えは
あるのか?
た..
蓄えって
いえるほどの
モンは...
何とか
しろ
俺は
知らんぞ
ひとつ
確かなのは
次の収穫まで
食いつなげ
なけりゃ
死ぬってことだ
小倉細川藩
家老
長岡佐渡と
申す
我が主が
首を長くして
其許を
待っている
宮本武蔵
殿
...!!
きた...!!
小倉城へ
一緒に来て
もらいたい
お断りする
...
なんで?
ホラ
やっぱり
ばか
これで
よし
うるさいな
黙らせろ!
お乳が
出ないんだよ
かわいそうに
.....
こんなに
やせて
おお
よしよし
.....
もっと
食いてえ
......
.....
土だ
この土が
残ってる限り
また実りを
もらえる
土...
それまで
何としても
生き延びる
これは
来年の種籾
絶対に手を
つけちゃ
ならねえ
土はここにも
ある
なあ伊織
そして
水も
水田だ
これで
春に苗を
植える用意が
できたぞ
.....!
乾いてる!
水は?
全部
浸みこんだ
のか...
駄目だな
田んぼになる
士じゃねえ
稲は育たん
...!!
ひとりで
田んぼが
つくれるか
バカ侍!
とっとと
この土地から
去れ!
......
殺すぞ
...あんたも
ひとりだろう
ハナつまみ
者!
フン...
ついてこい
土もって
なのに
あんなに
実った!
よく見ろ
侍に
土の違いなど
分かるまいがな
伊織
何も食って
ないだろう
入れ
粥の残りを
やる
耳で聞いても
聞こえねえよ
どうだ
聞こえるか?
この土の
にぎやかさが
?
わからん
だろな
お前には
いっそ
耳が聞こえない
方がわかる
かもな
お前の
父ちゃんは
どんな人
だった?
!?
何で父...
俺の親父は
いつも
この田んぼを
見ていた
その親父の
そのまた
父ちゃんの、さらに
その父ちゃんの
...ずっとずつと
たどって
はるかな昔の
先祖がはじめて
この土を耕した
はずだ
若くして
死んだ
がな
その恵みの上に
代々俺たちは
苗を植え
収穫してきた
わかるか
俺一人でつくった
んじゃねえんだ
人だけじゃ
ねえ
虫ケラ
や
目に見えない
ちっぽけな
生き物が
この土の中には
やめた
あほらし
?
何でも力で
ねじ伏せるのが
偉いと思ってる
侍に言っても
無駄
お前の土
からは
声がしねえ
武蔵
仕度をせよ
共に行こう
小倉へ!!
ハイッ
ただ今
先生!
.....
.....
行くなどとは
言ってない
ここにいては
この先
生きることすら
ままならんぞ
飢え死にが
待つだけ
なら
なおさらだ
ここに
いる
童の
言う通りだ
理由を言え
行こうよ
こくら!!
土なんか
いじらないで
くれよ!
むさし
なのに
何で!?
何で!?
不粋だな
!?
強く
ありたい
強く
なりたい
でなく
強く
ありたい
......
わかんね
「天下無双」が
どこかにいると
思って
倒しに行く
そんな旅は
やめた
どこへも
行かなくて
いい
ここに
いる
!!
腕ずくは
不本意
ながら...
それに
殺さぬように
勝つ自信も
ないのですが..
主命
ならば...
......
腕ずくだと?
そこまで
出来た人間
じゃねえ
手伝わせて
くれ
未来に
光がほしい
♪バガヤンド35
装丁_thesedays
「バカボンド」第35巻は、モーニングの12年30号、34号、89号、40号へ17号、5.号に掲載された作品を収録したものです。
「ワクシークのみとなんて、編集的では、この作品に対するみなさまのままの大きさとこちらでも一つ、30分、ここで意見と感想をお待ちしております。こんなということです。
また、今後「モーニングKOさんも、ちゃんと別にまとめてほしい作品がありましたが、おっと、やっぷっ。たら編集部にお知らせください。
あなた、あ送りいただいいたお手紙・おハガキは、
おまえ、お兄ちゃんとしたらどんなもの。ご記入いただいた個人情報を含めて書きました。あ、お渡しすることがありますので、あらかじめご了承のうえ、お送りください。
こんにちゃんとした個人情報と言われるのは、東京都文京区音羽と相当に相談していると、12-21講談社モーこのゲスタイミング編集部KO「バカボンド」係
*完価はカバーに表示してあります。
...私は20歳の終この作品はフィクションです。
ングKC-2195
バガボンド35
2013年4月23日第1刷発行
者
著
発行者発行所
印刷所
本文製版所
製本所
井上雄彦ノ吉川英治
©2013IT.Praminglnc./EinneiYoshikawa
清水保雅
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たします。なお、この本についでのお問い合わせはモーニング編集部宛にお願いいたします。
ISBN978-406.387195.
次〝巻〟予%告
不毛の地に一無刀で挑む。
あきらめずに。
強くあるために。
でが凍る前に
強いって、何だ。
2013年、
それは、
それでも、
VAGABONDBYINOdETAKEHIKO
BANEDONTHENOYELBYEITIYONHIKANAYouTAMOTOMINANIT
VOLINE35
くC講談社