ヴィランドサガエ幸樹誠ぃぃ

そうです。

...

...

AFTERNOONKC

私はこれを

はるか

北方

果て

彼方より

戦乱の黒雲を

したがえて

彼らは来る

いや、それは幸和な

ヴィンランドサガ

第1話

●北人

幸村誠

11世紀

フランク王国領

ォそく!!

何だった後にもっと待ってて

ヤン

言ってこい

ず!!を

ぐな...!

ずるくれ

ぐす早破

破門鎚

だ!!

二隊交互に斉射!!

一列目

かまえ!!

誓兵

集まれ!!

射ェ

退ー!!

一時退却だー!!追けー!?

けー

だめだ

退け!!

よォしよくやった!!

今のうちに

矢を

?集めろ!

女達!ケガ人のモルですか

手当てを

てやれ!

もうじき雪が降る

そうなれば奴らは

撤兵せざるを得ん

うゥ・

キャ

それまでの辛抱だ

町の全員が力を合わせれば必ず10時よる

必ず守り抜ける

陸側の門だけ

固めればよい

......

肯後は

背後は湖が守って

ってくれる

ありゃりゃ

やっぱり

フランク族同士の

小競り合いだ

攻め手800人で

ところか

守りはずっと

少数だな

攻め手が

退却

したぞ

バカな連中だ

あの砦に

正面から

ぶつかりやがる

どうする?

アシェラッド

お!

やるか!

ふム

ああ

その方が

オイシイ

からな

土豪の

本拠地って

カンジだな

イイねェ

お宝の匂いが

プンプン

するねェ

ケチな報酬は

いらねェ

宝箱をブッ壊して

中身をゴッソリ

いただこう

攻め手に

つくのか?

トルフィン!

出番だよ

さて

そんじゃ...

参戦だ

攻め手の親分に

わたりをつけて

おいで

よく聞け

ロ上は

こうだ

『貴殿の

戦はァ

『よって

我が兵団

お助け申す

千載一遇

わたりに船

必ずや汝らを

勝利に導くで

あろう

『砦が陥ちた暁には

戦利品の半分を

所望する

ヘタだ!

見るに

堪えん』

伝えたら

お前はそのまま

奴らの兵営に残って

戦況を見張れ

明朝再び

突撃されよ』

ほうびを

約束しろ

...交渉成立なら

金貨3枚

くれてやろう

わかったら

行け

どうした

行けよ

トルフィン

ティール神に

誓ってね

さけんな

そんなもん

要るか

ワーオ

こわぁい

だが

ボウヤ...

わかってる

だろう

アシェラッド

からかった

だけだって

それなら

カブト首の

ひとつくらい

奪ってこなきゃ

ならんだろうぜ

......

クソ生意気な

ガキたぜ

なんで奴に

交渉を

まかせるんだ

アシェラッド

劣勢の兵は

気がたってる

拾ったガキなら

殺られても

惜しくないだろ?

交渉の卓に

つく前に

軍使が殺される

なんてのは

よくあることだ

C'estquoi.

cegamin!

なんじゃア

なんしわっぱ!!

Hel

Paspour

desgossesici!

ガキの来る所じゃ

ねェぞコラァ!!

軍使だ

ノルド語を

話せる奴は

いるか?

Qu'estrce

qu'lldit?

なんだこい

何語だ?

Cestpas

un.Frank

フランク人じゃ

ねェな

Salegosse

あやしいガキだ

Capeutete

unespion

砦の奴らの

スパイかも

しれねェぞ

Retient-le

捕まえとけ

Aiiieee

eeteeee!!Quo!!?

!?

オレは

軍使だ!!

ノルド語を

話せる奴は

いるか!?

技利品の

あんまり我ん

半分を

よこせだと?

庸兵風情が

図に乗りおって

からに

たいした自信だなぇぇ?

ええ?

北の民の

小僧よ

!!

北の民...:

小僧でも

わかる

守勢は

少数だ

兵を陸側に

集めているせいで

湖側の防備が薄い

オレ達は

そこを叩く

正門一箇所

ばかり攻めても

兵が死ぬだけだ

それができれば

苦労はせん!!

やはり蛮族か

ばんぞ

あきら

浅知恵だな

あの湖に奴を入れ

船を入れることは

不可能だ!

湖に到る川は

さかのぼるにつれ

どんどん急になる

滝さえあるのだ

我々の船も

1マイル下流で

往生しておる

湖から

攻撃せぬのは

そういうことだ

......と

言っている

断るか?

この話

ならば

アシェラッドの兵

100人は

砦側と手を結ぶ

Hein!?

(ああ!?)

Fermes-la

なんだと!?

このガキ!!

オレが

死んだ場合も

同じだ

商談成立の

合図が

ない場合

フン...フン

北海の猛者

100人が

お前らの敵になる

閣下!

貴様の言葉が

貴い?

偽りであれば

その首を斬り落とす

であれば

にㇼ

よかろう

好きなように

せい

..

オレの短剣を

返してくれ

親父の

形見なんだ

よろしいのですか

あのような.....

ん...へ?

小僧の目に

ウソはない

ノルマン戦士

100人というのは

本当だろう

あ...〜

そこそこ

たかがYOU人とはいえ

敵に回すのは

つまらぬことだ

味方にしておけば

我が軍の損耗を

多少は減らせようて

ですが闇下

技利品

単炎

品半分

というのは

あまりにも..

半分て?

なんの

ことかのう

きゃつらは北方から来た野蛮人どもだ

でっかいなもー!!

異教徒相手に

不義を成したとて

主はお目こぼし

くださる

もちっと力を入れろ効かんぞ

はいはい

何かの合図

でしょうか

......!

ほらまた

これで

4本目です

気をつけろ

明日は

なにかが

違うぞ

おそらくは...

そうだな

別動隊に

れんらく

連絡.....と

いうところか

はい!

トルフィンの

知らせだ

高く1本

低く3本

連中

日の出とともに

突撃だ

急ぐぜ

よォし

それがわかれば

充分だ

月が

昇りきる前に

峠を越えるぞ

あ〜〜〜!

おもスろぐ

ねェなァ!!

馬奇

騎士さなるつうて可念しが出して

田舎とび出して

きたっつうに!!

ようく

デブ将軍め!!

オラを戦わせろや!!

やーめとげェ

オメの腕じゃ

どーもなんね

こなトゴで

こったなトゴで船の護衛か!発手ノッシュして

貧乏くじ引いた!

戦場に行かねば手柄の立てようも

戦って

手柄の立てようも

ねェべな!?

竜の向こうじゃ

友軍が苦戦しとる

らしいでねが

こごなら

戦わなぐて

すむ

へん!

腰ヌケ

オメは

ガキの頃から

そうだ

そだに戦が

イヤなら

なしてオラのあと

ついできだ!?

......!

オメがオレハァ

心配ェ

だからだ

はァ?

なーにを

ぬかすかね

このデブは

オメに心配

されるようなこたァ

なにもねェ!!

おじゃよお一番つなんオメなんケンカしてっ

やオラがっとか

じ...番メ

番つよかっただ

なんざァ

ケンカしたこと

なんじゃい

やがまスい!!

いやほら

あれ...

峠のあたりだ

なにかが

ちらっと...

...俺だ

竜だ!!

やはや

山の上に喜ぶ

竜が

いるぞォ!!

あふ

はい昨夜

船の守備兵全員か

見たとの報告が

ほうこ

竜が山を

のぼったじゃと?

ほお...

きようちよう

凶兆です

閣下

竜かワシも一度

見てみたい

もんじゃ

ほっはっは

まァそれはともかく...

小僧!!

貴様の仲間

来ぬではないか

もう陽が昇って

しまったぞ

いいから

突撃しろ

デブ

すぐに

わかる

...今なんか

悪口ゆっただろ

志貴様

そういうの

わかるんだぞ

ワシは

どうやら

!の

首は

子の余興に

小貴今な

小僧!どうやら真帆の竹は今朝の条例になりそうだな!!

何度来てもいいよー

同じだ!!

蜂の巣になりやがれ!!

おう

いかん

はじまっ

ちまったィ

出遅れたぞ

野郎ども!!

気合入れろ!!

戦場が

待ってるぜ!!

ウ熱ィ!!

熱湯だ!!

あち

あち

殺れ殺れ

射ちまくれ!!

あの矢を

だまらせい!!

西側にも

ハシゴをかけろ

犠牲を厭うな!!

おいつうやく

通訳

...よし

「オオォ

敵の

大将は

どいつだ?

ああ

羽かざりの

ついたカブトが

見えるだろう

アイツだ

あ!?

僧様

小貴

...

やはり

ウソか!

逃げたぞ!!小僧を殺せ!!

おお!

なんという速さだ

速さだ

もう事態にまざれてしまった...

フンフルサ

芸がない

奴らに策はありませんよ

少々買い被った

ようですな

ムダな突撃をくりかえすばかりか

ばかりか

.......

小僧は気がつわでに落ち込め物方によって

昨日は逃がすわ砦は陥ちぬわは大いましたよ

「おなって

どお

んじゃ

おるんしゃこの軍はァ

ーッ!?

貴様らみんな

カカシか!?

えェ!?コラ

なんとかせい

なんとか!!

胃が降れば

帰れるなどと思うよろんじゃ

雪城、思って

思うとるんじゃろ

思うとるんじゃろそうはいかんぞ!!

までは...

砦が陥ちる

きーとんのか

キサマらァ!?

い...あの閣下

い・

妙な音が

戦場の音じゃ!

そんなことより

キサマら...

いっ...いえ!!

近づいて

きます!!

ほら...

ほら!!

えええんええっえ

ええ

ひえ

ひっ

船だァ

船だ!!

やっ...山から船が来たぞよ

船が来たぞォ!!

おのれ...

.......

いついで

わとう!

峠越えを

するとは....

そっ...そうかあれが!!

兵の動揺を鎮めよ!!

そうじゃったあれは友達じゃ!!

あ!!

よい!!

よいぞ!!

全軍突撃!!

流れが

変わった!!

今日であの砦を

今あ...

名とすのだ!!

漕げェ

全速カゥ!!

一番乗りの

船は倍の

分け前だ!!

船だァ

ふあっ

船が

来たァ!!

櫂船だ!!

反対側から攻める気だぞ!!

反せ

ギャ

!!

だぞ!!

速い!!

湖側には

何人も

いないよ!?

きょうげき

挟撃

される...!

うろたえる

なァッ!!

たかが

3隻だ!!

右翼の肌人相着き場へ行け上陸させるか!!

上陸させるな!!

走りは

り差別を

死守せよ!!

弩隊来い!!走れ!!

走れ!!

よォし

背後

とった!

船着き場に

つけろ!

ばっはっは

お粗末だぜ

湖側は

防壁どころか

絶好の浅瀬

なんだもんよ

よっしゃ

ブッ込む

ぜ!!

上陸して

くださいってな

もんさ

・ちっ

なんだァ!?

この距離で

盾を貫き

やがった!

アシェラッド

!!

弩か

数が

揃ってるな

ウーロフが

殺られた

ぞ!!

多少

損害が

出るか

装填が

済んだ者から

射て!!

矢を使い切ってもなまわん!!

かまわん!!

今なら終わった

格好の的だ!!

陸される前に

上陸される前できるだけ

叩き込め!!

子供!?

おのれ!!

!?

この

ガキ!!

あれ?

攻撃が

止んだ.....

なんだ?

矢が切れたのか

奴ら

チャンス

到来!!

ふゥん

上陸用意だ

野郎ども!!

むっと...

!!

しまった

!!

隊長!!

隊長の仇だ!!

あのガキを殺せェ!!

殺せェ!!

よくも

隊長を!!

くそォ!!

とんでもねェ

ガキだ!!

行けェ

なだれ

込めえ!!

敵は

少数だ!!

門の防衛に

手いっぱいで

こっちにゃ

来れねェ!!

暴れ

まくれ!!

ふむ

力のない

抵抗だな

やっぱり...

手斧

ほいナ

いや、そんなことないでしょうか。

命中!!

さすが

首領

あーあー

大勢さんで

来ちまって

門の方は

大丈夫なのかね

コイツら

しゃーない

ちゃっちゃと

殺れよ

野郎ども

でないと

遊ぶ時間が

なくなるぜ!!

せェェ

のォ!!

船を迎撃に

行ったきりだ!!

そォ!

抑えきれん

残りの弓兵は

どこ行った!?

帰って

こないよ!!

だ200は

まい

守備兵が

いるはずだ!!

イテッ

ンだよ

急に止ま...

このまま

押しまくれ!!

なんて奴らだ...

北の民...

んがっはっ

はっはっ、はっ

足術に

ワシの用

ワシの用兵術かかっては

こんな砦は

イチコロよ!!

砦の守備隊長は

砦の守備隊長は戦死しました

敗兵

の話に

敗兵の話によりますと子供の仕業とか

ナイフ2本で

斬り込んで

きたそうです

あなどれん

北の民...

なんと!

あの小僧が

殺ったのか?

う〜〜む

.......

あんなガキですら・

藍人どもめ

野き

...虫へときゃつら

このまま帰しては

いつの日か

フランク貴族

我ら

我らフランクひいては国王陛下の

ては

四一生「ツ敵となるやも...

いかが

いたしましょう

北の民ども

オレんちゅう

連中は山を

またいできた

ふーむ

戦利品を載せている

て帰りは船に

動きは鈍かろう

上がった

陸に上がった船乗りなど赤子同然よの

陸船赤

乗りなど

どうせん

戦利品も

ワシの総獲り

じゃ!!

ワシって

あったま

いーい!!

りも

帰路

今をかついで

峠を行くだろう

そこを叩くぞ

それに

しても

さー

先程から

北の民どもの姿が

見えませんな...

ヤバザくんかっか

こうしよう

将軍閣下に

ご報告ーー!!

申せ

ほっ..

宝物庫が

.......!

ない.....

ワシの...

宝......

有力者の家や

有り

教会すらも

荒らされております

よくもまァ

なっ

だったっ

金目のものは

なにもかも

やられました

フランク族の

長に申し上げ

ほんの

一刻ほどの

あいだに...

る!!

だだっ

戦利品の

半分として

貴殿は勝利を

我らは財宝を!!

文句あるまいな

これでも

謙虚な方だと

思うぜ

ぬおおお

おぉおお

おにょれ!!

!!

いかん

砦そのものは

お前達に

くれてやるん

だからなァ

をしだ

らるを

♡奴下船

知ら帰るかる奇妙だそんな!

では滝にい

では俺にいる我が軍の船に早馬を!!

はっ

そっ...

それが...

砦背

砦にあった船は皆壊されてしまいまして...

しまいまして...

海賊!!

銭亡者!

ケダモノ!!

アサギ師!!

田舎モン!!

ゥおのれ

蛮族ども!!

あ~~~?

フランク語は

わからん

な~~~

さてと

お宝を

船底にしまえ

おいとま

するぜ

トルフィンが

まだだぜ

アシェラッド

あれま

ホント

こりゃ

残念

死んでる

死んでる

分け前

増えて

よかった

じゃん

急げよ

すぐ出発

するぜ

あいよ

しぶとい

ガキだぜ

ケガは

ねェのか?

よくまァ

この冷たい

水の中を

トルフィン!

生きてたか

アシェラッド

そいつは

大将首だ

ほォ!やはり

奪ったか

スゥ!

約束だ

否だとは

言わせねェ

アイスランドの戦士

トールズの子

トルフィン

我が父の

剣にかけて

アシェラッドに

決闘を申し込む

貴君は

我が父の

仇であるが

ゆえに

ウォラフの子

アシェラッド

我が祖

アルトリウスの

名にかけて

トルフィンの挑戦を

受けよう

ウオッ!?

後にしてくれ

今はこっから

逃げるぜ!!

漕げ

野郎ども

グズグズ

してっと川を

封鎖されるぞ!!

!!?...!?!?

竜がなんだっつーんだ

怖かねェ!!

しとったぞ

だ...だが恐ろしい牙ーとったぞ

月にむかって

吠えとったでョ

ワシャ

聞いたぞ

ギャオーッて

ど...どうすべ?

オ...オラたつ

竜の棲む山に

来ちまったんだ

ぎゃあああ!!

きあ

おおお臆病者!!

ありゃあ

カラスじゃ!!

アエや

なんじゃア竜の1匹や2匹ィ!!

ナイ

オラの剣で首ねしい

首おとして

やるわい!!

コラァ竜!

コで

出てこいや

ーっ!!

やっ...やめれ

聞かれる!!

「ゴリン

出たァ

アアアァァァアア!!

ひえー

ひぇー

ナンマンダフ

ナンマンダフ

はー

ほっはっは

さらばだ

フランクの

衆よー

!!

西暦700年代の

終期から

約300年の間

竜頭の船を

あやつる民族が

北ヨーロッパに

存在した

西欧諸国

ロシア北アフリカ

ギリシアトルコ

中東に到るまで

彼らは

あらゆる地に

現れ戦い

略奪し

去っていった

フランク語で

「北の民」

イギリスでは

「デーン人」

ビザンツ帝国では

「ルス」「ロス」

後の世に

ヴァイキングと

呼ばれる

者達である

第1話終わり

とー

とー

とー

おい!

見ろ!

軍船が

来た!

ゴルム様に

早く...

待てよ

あわてるな

よく見ろ

アシェラッド

さんの

船だ

第2話

ここではないどこか

村だ

やれやれ

今年も

生きのびたぜ

今夜は

腹いっぱい

食うぞーー!

おいごい

羊だ

もう冬に

なるってのに

まだ草を

食わせてる

少しでも

家畜を

太らせようと

してんだ

ゴルム叔父の

ドケチ根性は

相変わらずの

ようだぜ

カシカラカラ

......

今年も

ご苦労だった

野郎ども!!

大いに冬を

楽しんで

くれたまえ!!

デンマークユトランド半島

地方領主ゴルムのお

すげェなら

お宝

だなァ

フランクの地で

大勝利

だったとさ

さすが

アシェラッド

さんだ

今年も

何人か

死んだってよ

マジか!?

やったぜ

ちくしょオ

血が騒ぐ!

やっぱ

乗るなら

アシェラッド

さんの

船だぜ!

バーカ

お前じゃ

3日で

あの世行き

だよ

この村でまた

新しい乗組員

募集するかな?

でもさァ

行きてェよなー

外国にさァ

ああ

バカを

お言いで

ないよ

せがれや!ウチに男手が

お前が行って

しまったら

なくなっちまう

よ!

はは

そう

言われても

なァ.....

オレア

男なんだぜ

母さん

男はみんな

船に乗る

もんだろ?

豚の世話を

してても

名は

上がらねェよ

......!

キャ♪

おかえ!!なきーい

ィよぉ

お嬢さん方

カワイイねェ

ゴルムの叔父貴よ

ここの女達は

慎みってもんが

なくて

ほぉ〜〜ら

おみやげの

首飾りだよォ

実に

いいな!

マジメな話じゃ

アシェラッド!

ちゃんと

聞かんか

よいか

つまり

お前の手下が

1日に食う物を

銀貨に換算

すると

1枚と14だ

97人だから

全部で121枚と

14...

今年は豚が

値上がりした

毎日豚を食うのなら

さらに24枚とし4

これに宿代と

薪代を加えて

ひと月あたり

春まで居候

させてもらう

ビールは

別料金

だからな

叔父貴

心配するな

今年の稼ぎも

上々だ

手下どもには

酒もエサも

充分に

やってくれ

金は払うよ

おい

祝い酒だ

......それが

聞きたかったん

じゃよワシャ

一杯

おごろう

ドイツ産の

いいワインが

あったじゃろ

これへもて

わからないのー...

.....

叔父貴

嫌いな奴が

おるか?

そんなに

金が

好きか?

!ち

はー

きゅー

金はいい...

見てるだけで

気持ちが

明るうなる

これ!

ホルザランド

何しとる

早よう

ワインを

持ってこんか

......

...はい...

...ヘンな名だな

あの奴隷女

......

ん?

ああ

最近

買ったんじゃ

あの奴隷は

ホルザランド

あたりの

領主の血筋

らしいが

「ノルウェーの

土地の名だ

ホルザランド

戦に負けて

お家が亡んだ

とかなんとか

べっぴんだし

高かったん

じゃがなァ

お嬢様育ちは

気位は高いし

役に立たんし

ところで

叔父貴ィ

立会人

頼んで

いいかな

晩メシの前に

決闘の予約が

入っててさ...

決闘?

それとな

叔父貴

役に立たないのは

奴隷のせいじゃ

ないぜ

あんたの使い方が

へタなんだよ

どんな奴でも

上手に使う

コツってのが

あるもんさ

あー

これよりー

全能神

オーディンの

名においてー

メンド

くせーな!

トルフィン対

アシェラッドの

決闘を

執り行う

武装は

自由で

よい

死んだら負け

逃げたら負け

戦闘不能になったら

負けだ

マジかよ

あんな小僧が

アシェラッド兵団の

一員だって!?

やっぱオレでも

船に乗せて

もらえんじゃ

ねーの?

ちょっと

カワイくない?

あの子

エ~~?

アシェラッド

さんの方が

お金あるし

強いよォ?

以上

両者「異議は

ないか?

ない

なお

決闘の理由

はー

どーして

親の仇の手下に

なってンの?

トルフィンに

よる

彼の父親の

仇討ちである

さあ...

ないよ

では

始め!

...

お前

背ェ伸びた

なァ

トシ

なんぼに

なった?

あん時は

まだお前

こんくらいの

っとオ!?

はや

小僧の

先だ!!

フトコロ

入ったぞ!!

年寄り

世間っ

バナシ

ぐらい

のっ

つきあえ

よっ!!

立った!

ふう

.....ひ...

ひとなぎで

あんなに人間を

ふっとばした...

なんとも

ないぞ

こいつ!

バカ言え

トルフィンが

跳んだんだ

強く

なったなァ

落ちついてる

...

踏んばってたら

短剣を

折られてた

ピッタリ

くっつけば

短剣の方が

有利なのを

よく心得てるよ

......ヤバく

ないすか?

あんなのを

手下にしちゃ...

いいぞコソー

うめェ!!

なんだ?

チャンス

だったのに

......

なァ

トルフィン

お前の親父

あれ?

えーと...

なんつったかな

トー.....

トー〜〜〜...

トーケ...

トールズ

だ!

トールズ!!

そうそう

それだ

いかんなァ

年とると

物忘れがなァ

いや

でもさァ

実際こうやって

仇討ち~~なんて

やってる最中に

申し訳ないが

ほらオレ

いっぱい

殺してる

からさ

オレ本当に

殺したかなァ?

トーリルさんを

思い出せ

ないんだよ

君の父上のこと

なァオレ

どーやって

殺したっけ?

正々堂々

戦れば...

ひょっとして

お前の勘違いって

ことはないかね?

トルフィンよ

貴様...

父上は

貴様なんかに

負けることは

ないんだ!!

貴様...

貴様は...

あの時...

あーハイハイ

思い出したァ

ガキの命と

引きかえに

剣を捨てた

あのバカだァ

オレを

人質に..

あー

今.....

何した?

アツく

なっちゃ

ダメェ~~~

修行が

足りないぜ

ボウヤ

ぐっ...

あ...

ふう

ビョルン

肩を入れて

おいてくれ

ほいきた

腹ァ

減ったー

叔父貴

羊の胸肉

食いたいな

香草焼きでね

じゃーなー

トルフィンほんとに

いいんだな

もうけた

ぜェ

あれ

オメェ

船の見張り

だろ?

あー

そうか

いつものか

トルフィンが

かわりたく

ねェとさ

負けると

そーやって

イジけんだ

ほっとけば

いいさ

あそこが

落ちつくんだろ

もともとは

野郎の親父の

船だからな

フム

まあまあ

イケる

アシェラッド

さん!!

今日の決闘

感動したっス

オレ!

どーやるン

スか?

あの投げ!

だけどたいしち

大将

野郎に

寝込みを

襲われでも

したら...

平気

平気

カーッコ

よかった

なー

!!

なんであんなガキ

船に乗せて

いるんですか?

ヤバくないスか?

あれは

死んでも

そんなことは

しない

なぜです

なぜって

あなた...

奴も一応

戦士だからね

プライドと

過去が

奴を縛る

はァ...

プライド...

正々堂々

一騎討ちで

勝たないと

イヤなのさ

トルフィンは

また

お前か

ホルザ!

その料理が

一皿いくらか

知ってて

やっとんのか!?

エエ!?

いつまで

貴族のつもりで

おるんじゃ

お前は!?

よくわかり

ませんが..

誇りもなく

生きるくらいなら

自殺するけどね

オレは

グクッ

いいかげん

奴隷の自覚を

持たんか!

あーあ

なんですか

おかしい?

違うよ

お前を

笑ってや

しない

だって

お前

見てみろよ

ひっでェ

ザマだぜ

ありゃア

カネの

奴隷が

ムチ持って

カネで買った

奴隷にしゅじん

主人ヅラ

してやがんの

......

人間は

みんな

自覚が

ないだけ

なのさ

何かの

奴隷だ

はっはっ、は

いじけてるな

トルフィン

負けたのか

父上...

やー

なーきむーし

けーむし

くやしいか

チビスケ

...仕返し

したいか?

う〜〜ん...

オレの子

だからなァ

仕返し

すんなって

言ったって

無駄だろうし..

.....

困ったな

どう...

言えば

いいのか...

自分の力で

気づくしか

ないのかも

知れんな...

戦士とは

どういうものか

.......

キャ!?

あっ..あの...

ゴルム様が

あなたに

食事を

持ってけって

......

ねェ

キミも

奴隷なの?

あァ?

オレは

戦士階級だ

だって

そんなトコで

食べてるし

台所の

スミで食う

あんたと違って

メシ食う場所を

自由に選べる

そう...

なの...?

でも

なんだか

キミ...

奴隷の気持ち

なんざ知るか

オレとあんたは

違う!

私と同じって

かんじが

するから...

オレが

あんただったら

ゴルムを殺して

逃げる!

そんな...

殺す

なんて...

はっ

追っ手も

全員

殺す!

なら一生

奴隷で

いればいい

あんたの

勝手だ

...逃げて

どこまでも

逃げて

海の彼方まで

逃げ切ったら...

そこには何が

あるのかしら

水平線の

向こうに...

もし...

戦もなくて

奴隷商人も

いない...

平和な国が

あるなら...

ここでは

ない...

どこかに...

10年前

それが

なん

マルクランドを

後にし...

ワシらの船は

さらに南へ

下った

〝もっともっ」と

豊かな土地が

南にある!!

風がそう

告げて

いたのだ

そして

ワシは

見つけた

果物が実り

草原波打つ

あの新天地をな

ワシは

彼の地に

小屋を建て

名を

つけた

ヴィンランドと

第2話終わり

ワシは

その新大陸に

名をつけた

彼の地の名は

〝ヴィンランド〟

第3話

はるか

西方海上

......

新天地は

実在

したのだ

どーじゃい

チビども!

少しは

見直したか

この

レイフ・

エイリクソン

様を!!

スゲーや

レイフの

おっちゃん!!

西暦1002年

アイスランド

それで!?

それで!?

人は

いたの?

あったか

かった?

アイスランド

よりも

広かった?

おうよ

このアイスランド

よりも暖かく

森があり

羊によさそうな

草がしげっていた

広さなどは

とても

測りきれん

ほどさ

言葉は

通じなかったが

すぐ友達に

なったよ

背が低くて

皆黒い髪と目

石の槍を持ってた

男でもヒゲが

生えんらしくてな

ワシらのヒゲを

えらく珍しがっとったよ

原住民にも

出会った

はー

この羽根かざりと

パイプは

彼らの族長からの

おくりものさ

へー...

こりゃアな

真の戦士だけが

身につけられる

ものなんだ

ふう

なんだ

子供らは

まだ起きて

いるのか?

ごめんなさい

トールズ

レイフさんの

お話を

聞かせて

あげたくて...

真の戦士

かァ...

やっぱ

おっちゃんは

スゴいなー

ンだろ

~~~?

お前は

いい子だ

トルフィン

大きゅう

なったら

ワシの船に

乗るか?

なんでよ?

いま

乗せてよ!

父上も

そう言うんだ

なんで大きく

なってからなの?

なんで

って...

あらためて

聞かれると

困るな...

でもー

ヘンだよ

レイフさん

だってボクの

ジィちゃんが

言ってたもん

西の海には

大ウミヘビがいて

近づく船をみんな

食べちゃうんだ

そんで

その先は

なーんにも

ないんだ

だーかーら!!

そう教えられて

いればこそ

ワシの探険の

エラさがわかる

だろ?

ホラホラ

これ証拠

真の戦士の...

ソレも

なー

だいたい

レイフさん

戦士じゃ

ないじゃん

あー

もー

剣を手に

戦場働きを

するばかりが

戦士ではないぞ

やっぱ

ねー

これだから

お子様は

いかん

ねー

船乗りは

海と戦って

いるんだ

スゴいんだ

みんな

言ってるよォ

おっちゃんは

ヒゲ生えた

子供だって

なんじゃい

おかしいか

ヘン!

多数意見に

流されおって

親の顔が

見たいわい

冒険ばっか

してて

いくさの役には

たたないって

トルフィンは

信じるよなァ

ワシの

言うこと

.....

...するとナニか?

こんな戦にも行かず

フラフラ遊んどる

冒険おじさんの

言うことなぞ

信用できんてか?

あァそうかい

だって

ボクの父上が

戦士って

いうんなら

ホントだけど

ホラ帰ンな

チビどもは

寝る時間だ

トールズ!!

コイツらワシをしかってくれ

バカにするンだお前の言うことは

ビシーッと

聞くってよ!!

大人気

ないなァ...

アーレ

みんなを送って

やってくれ

はい

トールズさん

ハア

ハア

ハア

ハア

.....

そうか

グリーンランドの

住民に

凍死者が...

ああ

今年の寒波も

厳しくなる

家畜もだいぶ

死ぬだろう

レイフさんの

目から見て

気候回復の

見込みは

あるか?

南からの

暖かい潮流が

弱まっていることと

この寒波は

おそらく関係がある

さて...

楽観は

できまいよ

今はまだ

深刻な凍害は

ないが...

問題なのは

年を追う毎に

寒くなることだ

この調子が続くと..

...さっっ

うおおお...

びィ~~~

~~~っ!!

ごくろうさん

ユルヴァ

今晩は家の中に

入れた方が

いいね

家畜小屋じゃ

死ぬかも

しんないから

おうおう

寒かったな

ユルヴァちゃん

弱ってるのは

この2頭だけ

だったよ

こっちおいで

おじさんが

あっためて

あげよう

スケベ

オヤジ!

母上

もう寝なよ

アタシ

やっとくから

また風邪

ひくよ?

大丈夫よ

羊を

つなぐから

手伝って

アイスランドも

大変

みたいだな

まァね

ちかい

未来.....

誰も

越せぬような冬が

島々をおそう

がもしれん

ワシの本国では今

弟のソルヴァルドが

移住の計画を

立てている

......遠いの

だろう?

なァに

ワシは

往復して

きたさ

ヴィンランドは

すぐそこだぞ

ーっ!!

ーっ

進めー

はるかな

西へーーっ!!

トルフィン

船長!!

大ウミヘビが!!

ムム!?

でけー

こえー

!!

!!

あっ

ボクに

かまうな

このスキに

みんなは

ヴィンランドへ

行けー

ーっ

船長が

!?

こい化け物!

ボクはこれでも

アイスランドの

戦士...

ぐへ!?

くっ

苦し.....

ううう

死ぬ死ぬ...

ん?

.....

姉上!

自分のベッド

行きなよ!

せまいよ!

...え~~~?

やだ〜〜〜...

じゃアあんた

アタシのベッド

使っていいよ

アタシは

ここでねる~~

ずるいぞ!!

このベッドは

ボクが

あっためたン

だからなっ

んだよ~~

大声

出すなよゥ

こないだも

姉上は

そーやって

父上達

...

まだ何か

相談

やってる...

ん?

ああ......

アンタは

気にしなくて

いーのよ

トルフィン

心配事は

大人の仕事

なんだから

それよか

おいで

ホラ

姉上が

だっこ

してあげる

よー

つーかマジで

だっこさせて

ください

さみィから!

ホラ早く

あ~~

もォっ

ねー父上ェ

どーしてウチは

奴隷を買わない

のーーー?

毎年

きくな

ユルヴァ

アーレの家には

3人もいるじゃん

ひとりくらい

借りよーよ

よそはよそ

ウチはウチ

だよ

今まで家族4人で

ちゃあんとやって

これただろ?

母上は体

弱いんだし

アタシが台所

手伝わないと...

労働力は

3人だけだと

思うけどね

変わり者

なんだから

父上ってば

あーあ

トルフィンのやつ

はやく大きく

なんないかな

!?

そしたら

アタシ

もっとラク

できるのに

な?

ユルヴァ

!!

......

うおお...

死ぬかと

思った...

ケガ

ないか?

ん?

どうした

なにか

落としたか

この下に

なんか...

ちっ

父上!!

大変

だァッ!!

ねェ

レイフの

おっちゃん

きのうの話

どのへんまで

ほんとなの?

どのへんって

なんじゃい

全部ホントだい

お前ら

ヒネてっから

もう話して

やらんもんね

じゃーさー

この船に

乗せてよ

自分の目で

見れば

信じるよ

ヴィンランド

そんなに船に

乗りたいなら

父上のヤツに

乗せてもらえよ

アホ

そーゆーのを

信じるとは

言わん

あれは軍船だ

ワシらの貨物船

よりもずっと

速いしデカいし

カッコイイぞ

父上は

ケチだもん

何度

たのんでも

ダメなんだ

ケチと

ちがわい

トールズはな

お前にはまだ

海と戦う力が

ないと言っとるシだ

ここらの

海はな

トルフィン

ワシは若い頃

ブラッタリーの

沖合で流氷に

閉じ込められた

ことがある

怖いぞ

1ヵ月間

もな

食料は

すぐに

なくなって...

ワシらは

氷を食って

ひもじさと

かわきを

まぎらわせた

グリーンランドへ

移り住んだばかりで

その辺の海をまだ

よく知らんかった

からな

......

どうやって

助かったの?

助かっちゃ

いない

不覚を

とった

船が氷に

潰され...

ワシらは

どうしようもなく

海の上を歩いた

陸地の方へと...

ワシ以外の

6人は

みな死んだ

足を

踏み外せば

おわりだ

2晩歩いて

気がついたら

ワシしか

いなかった

どうして

ボクらは

そうまで

して

どうして?

こんな

北の島に

住んでるの?

ヘルガ!!

ヘルガ

湯を沸かして

くれ!

雪に

埋まってた

ユルヴァは

暖炉をもっと

強くしろ

それと寝室の

毛皮をくれ

はい!

あらやだ

どうしたの

その人?

...うわ

痛そ.....

これなに?

ムチ?

毛皮で

体を包め

ね...ねェ

父上

ちょっともう

死んでんじゃ

ない?

てゆーか

手足

くさってるし

息して

ないし...

この村の

人じゃない

わね...

まずいよ

逃亡中の

奴隷だよ

父上...

その人...

どうしてあんな

かわいそうに

吹雪の中を

きたのかしら:

きっと

となりの村から

山越えて

きたんだ...

どうして

って...

見りゃ

わかるじゃん

母上

ヤバいよ...

かくまったり

したら

モメごとに

なるよ...

逃げて

きたんだよ

ワシらの先祖は

昔はもっと

東の地に

住んどった

ノルウェーと

いう名の

土地だ

たくさんの

入り江に

守られた

いい土地だ

先祖達は

大昔から

そこにいた

だが

ある日

アイスランドや

クリーンランドより

暖かいし

海も凍らん

ハラルドという

強い男が

現れた

ハラルドの軍勢は

火の勢いで

ノルウェーの村々を

制圧し.....

彼は最初の

統一ノルウェー王を

名乗り

支配者になった

そして

ノルウェーの

人々に

せまった

王に

服従するか

多くの者が

ノルウェー王の

圧政をきらい

住みなれた村を

去った

さもなくば

ノルウェーの地を

去るか...

権力者の

支配の及ばぬ

とお〜〜い

西の海の

彼方へと

それが

この地

アイスランドだ

今でも

この地の民は

王を持たない

どんなことでも

村々の代表が

話し合いをして

決める

おっちゃんは

やっぱり

ウソつきだ!!

うそだ

ズルズルッ

父上やボクの

ご先祖さまが

逃げたりなんか

するもんか!!

父上に

きいてくる!

おっちゃんの

バーカ!

ウソつき!

父上ぇ

父上!

聞いてよ

レイフの

おっちゃんが

おかえり

トルフィン

........

この人...

だれ.....?

どこか

よその

奴隷だよ

逃げて

きたんだ

・いっ...生き

返ったァ!?

おい!!

おいあんた

名前を

言えるか!?

...

さむい

火だユルヴァ

もっと強く

してくれ

ハ...ハイ

あんたは

どこから

来た?

どこへ行く

つもり

なんだ?

おれは

...

ハーフダン!

やっぱり!

山向こうの

村から...

連れ戻される

のか.....?

ハーフダン様の

お屋敷に

......

あ...

あそこは...

いやだ...

二度と

帰りたく

ない...

でも...

でも...

どこにも...

行くあて

なんか...

トールズ!!来てくれ

ハーフダンの

船が港に!!

奴らまた何か

ナンクセつけに

きたんだ!!

あんたじゃ

ないと

相手できん

だっ

だから

言ったじゃん

父上〜〜っ

どういう

つもりかね

竜頭を

はずさぬまま

許可もなく

入港するとは

船乗りの作法を

忘れたのか?

ハーフダンよ

ひっこんでな

レイフの

とっつぁん

よそ者の

あんたにゃ

カンケーねェ

オレ達は

この村に

用があンだ

ひょっと

して...

ウチの奴隷が

世話になってンじゃ

ねェかってな...

第3話終わり

第4話

解かれ得ぬ鎖

ハーフダンと

手下達だ

ゴツいのばかり

30人以上!!

奴隷がどうとか

いいがかりつけて

強引に上陸

しやがった

レイフさんが

間に入って

くれてるが...

今にも若衆と

おっ始まりそうな

フンイキだぜ

とにかく

来てくれ

トールズ!

トールズ!

!?

息が

止まってる!

叩け!!

大声で

喚びかけろ

!!

誰だい

そいつは

見かけない

ワアアイ

この人はァー

ウチの親戚

でェー

ちょっと前

レイキャビークから

来たんだけどォ

行こ!ほら

伝染るよ!

お?

ちょっ

おいっ

ほら近頃

寒いじゃん

カゼ

ひいちゃって

すぐに

行く!

ねーほんと

いやもー

到着してすぐ

寝込んじゃって

今度ちゃんと

紹介するね

皆にじゃあ

自重しろと

伝えてくれ

鎖は

人間に似合う

唯一の

首かざりだ

金でも

銀でもねェ

鉄の鎖だ

首に繋いだ

鉄の鎖だけが

人間ってやつを

少しゃアましなものに

変えてくれる

オレ達や

この偉大な発明に

敬意を払うべきだ

昨夜

オレの奴隷が1匹

鎖を断ち切って

逃げた

そう

思わんか

......

心あたりは

あるか?

若いスラブ人の

男だ!

鉄の首輪を

している

昨夜は

吹雪

だった

遭難を避けようと

この村に来た

可能性は

充分にある

調べさせて

もらうぞ

因縁

つけてンじゃ

ねーぞ

ハーフダン!!

ハーフダンの村とは

牧草地の境界線で

何度かモメてン

ですよ

どうせ

このあいだの

決着をつけに

きたんだろうが!!

どういう

事情?

奴ら

こっちの土地に

入ってきて勝手に

冬用の牧草を

刈り取っちまう

ヒソ

双方にケガ人が

出たんでこないだ

民会で調停して

もらったばかり

なんです

コゾー~~~

てめェのツラは

見覚えが

あるぜェ

あのケンカで

オレはてめェに

左腕を

斬られた

草刈り鎌

でなァ

どーして

くれンだ

アァ!?

オレもてめェの

ツラは

覚えてるせ

民会で

手打ちになったん

だろうが

よくも

兄貴の足を

斬り落とし

やがったな

兄貴はもう

二度と歩けねェ

賠償金で

足が買えるか!!

よさんか

アーレ!

おォ来いやァ

剣で白黒

つけたらァ!

止めないで

くれ

レイフさん!

野郎の足も

ブッた斬って

やる!!

法律も

民会も

犬のクソだ

ハーフダン

さん...

繋ぐぞ

貴様

あ...

ひ...

法を

軽んじる者は

許さん

法は

鎖だ

外道どもは

繋がれて初めて

人間の一員に

なれるのだ

忘れるな

オレの奴隷が1匹

鎖を断ち切って

逃げた

心あたりは

あるか?

......

ここは...

どこだ.....?

たしか

アイスランド

に...

ああ...

こんなに

安らかな

気持ちは

初めてだ...

しっかり

しろ!!

おい!!

あんた!!

聞こえて

いるか!?

気を張れ!!

死ぬぞ!!

トールズ...

もう...

オフクロ......

姉さんも...

なんだ...

みんなここに

いたのか...

オヤジ

心配...

してたんだ...

みんな

バラバラに

売られたから..

もう死んでると

思ってたよ...

ここは...

どこなんだ

...?

なぜ

オレは...

......

オレの声は...

聞こえて

いるか?

はるかな

西...

海の

向こうに

ヴィンランドと

いう名の...

土地がある

そこは暖かく

豊かで...

奴隷商人も

戦の炎も

届かぬ

遠い地だ

そこなら誰も

追っては

これん

どうだい

いつか...

オレ達と一緒に

その地で

暮らさないか

ヴィンランド

......

ここは...

ヴィンランドと

いう

名なのか...

そうか...

フン

見つけたぞ

無作法は

許せよ

トールズ

今日は

オレの奴隷を

引き取りに

参上した

オレは

その奴隷の

正当な

所有者だ

返して

もらおう

おいで

トルフィン

ハーフダン

さんっ!

あのですねっ

ちっ...

父上...

かくまった

ワケじゃ

ないん

ですよ!?

ねー父上♡

早くお返し

しましょー!

さっきも

言いましたけど

父上はですね!

あなたの財産が

死にそーなトコを

助けようとした

ハーフダン

ワケでして!ハイ

よかったねー

ワザワザ

取りにきて

くれてー!

この男

いくらで

買った?

羊2頭

若い

メスだ

ちっ...

父上!

そんなこと

聞いちゃ

失礼よ~~

やーね

やったもー

3頭やる

オレが

買おう

ち...

父上?

い?

たしかに奴隷を

買ってとは

言ったけどォ...

もちょっと

イキのいいのが...

どうだ

ハーフダン

...

そいつは

連れて帰る

他の奴隷の

見ている前で

拷問せにゃ

ならんのでな

見せしめに

必要だ

ならば

4頭だ

よ...

てめェトールズ

ハーフダンさんの

言ったことが

わから

だまれ

その倍と

言えば?

出そう

全て

3歳以下の

メスでな

フン

...4x2!?

......

そんな

くたばり損ないに

羊8頭とはな...

いいちひい

取引だぜ

羊はこちらで

えらばせて

もらうぞ

ウソ...

商談だから

成立?

......

...トールズ

それで

そいつの鎖を

解いてやった

つもりか?

鎖を

解いて

そいつを

どこへ

連れていく?

...フン

その沈黙も

答えだ

姉上...

かなしい

の?

かなしい

わよっ!!

羊8頭も

したのにっ

なによー

もー!!

なんでアタシ

墓石なんか

積んでンのよ~!?

買ったばかりの

奴隷が

死んじゃった

のよ!?

うわ~~

~~っ!!

父上の

バカー

変わりモン

ーっ

~~っ!!

くやし~~~

~~っ!!

いもの

わぁああぁ

父上.....

ぼくらも

逃げて

きたの....?

レイフの

おっちゃんが

ぼくらの

ご先祖さまは

東から逃げて

きたって

言ってた...

逃げて

アイスランドに

きたって...

...ああ

そう

伝えられて

いる

じゃあ...

ここからも

逃げたい

人は...

どこに

行くの?

第4話終わり

西暦1002年

11月13日

その日は

土曜日で

ヴァイキング達は

土曜日に

風呂に入る

彼らの

その習慣を

イングランド人は

知っていた

.....てっ...

敵襲

だァァァ

ーッ!!

イングランド北部

イノンノンドルamノーザンブリア伯領

ヴァイキング拠点

第5話

焼き尽くせ!!

こ子じゃ放送殺

この街命令だ!!

子供とて教するな報告しが

数女お客が皆お王

るな!

殺しが

あいれい

コキャ

でやっ

ザクー

あテ

やー

らー

れー

た~~!

っしゃ

スノーレ

殺ったぞ!!

ーッ!!

くっそ

よーしちゃんたい

槍部隊

前へーーっ!!

オラオラ・

トツゲキ

ーッ!!

......

あーあ

戦場が

あっち

行っちゃった

背中

つめてー

なー

...

あーもー

なんでいつも

すぐに

やられちゃうん

だろ...

死体は

しゃべっちゃ

ダメだ~~

トルフィン~~

おまえ

いつも

まっさきに

死ぬよな

ファクシ

戦死すれば

天国から

おむかえが

来るからね~

天国にある

戦士の館では

毎日お肉が

食べ放題

なんだってさ〜〜

あー

なるほど

ん~~~

だったら

すぐ死んじゃ

ダメじゃん

強い戦士じゃ

ないと

戦士の館には

入れないんだぞ

...

.....母上や

姉上は

行けるのかな

おまえ

らしいや

ん~~

ははは

やられたか

トルフィン

雪の上で

死ぬと

カゼひくぞ

天国...

レイフの

おっちゃん

よっ

よっ

えー!?

明日

出発ゥ!?

いーなー

いーなー

今度

どこ行くの?

ノルウェー

遊びじゃないぞ

トルフィン

商売に行くんだ

毛織物や

毛皮を持ってって

ワインなんかと

交換するんだ

じゃー

ボクも行く

だめ

じゃあって

なんだ

ちェッ

ケーチ

真冬に

出港なんかして

流氷にぶつかっても

知らないかんね!

サラッと

ゆうな

年末までに

ワインが

欲しいんだよ

主よ御名の

たたえられん

ことを

ふーん

ボクの父上は

はちみつ酒が

好きだよ

わけてもらえば?

本国のみんなと

イエス・キリストの

誕生日を

ワインで祝うんだ

あるいはこの村に

ワインがあるかと

思ったんだがな

ワインを

飲むことに

意味があるんだ

やはり北海を

わたらんと

いかんらしい

トルフィン一走り

お前の父上に

伝言頼む

軍船が

来た

ィよっ

こんなもんで

どうかな?

親方

水を

入れてみな

こんどは

ふさがったろ

難しいもん

だなァ

鍛冶ってのは

力を

入れすぎ

なんだよ

トールズさん

ここだ

トルフィン

また軍船が

きたよ!!

スゲー

でっかいヤツ!!

ハーフダンの

船よりも!!

!?

いた!!

〝戦鬼〟の

トールズを

出せって

言ったきり

あのままだ...

トールズって...

トールズさん

だよな?

戦鬼?

ねえな

しかしありゃ

半可な連中じゃ

ハーフダン達

みてェな

ゴロツキとは

雰囲気が

違うぜ

あ!

トールズ

さん!

ど...どうしよう

奴らこの村を

攻める気じゃ...

ヨームの

戦士達よ!

私はここだ!

おお

トールズ

さんに

礼を...

........

まさか

ここまで

探しにくるとは

な.....

フローキ

ノルウェー遠征

以来になりますな

トールズ殿

とはいえ

よもや

このような

最果ての地に

おかくれとは..

用件を

言え

フローキ

では

まずは

上陸の

許可を

何者.....

なんだろうなァ

トールズ

さんって...

若い頃に

戦場働きを

してたとは

聞いたけど...

あんまり

自分のこと

話さない

人だからなァ

やっぱり

ただ者じゃ

なかったんだ

声が

デケーよ

アーレ

「ヨームの

戦士達」って

言ってたよな

お前

知ってるか?

さァ...

おい!

オレにも

見せろよ

......

なんか

...

父上

怒ってる?

......

生存者の話では

入浴の最中を

狙っての

奇襲だったと

いうことです

デーンロー地方

各地で多くの

デンマーク人が

イングランド軍に

殺害されました

そして

殺害された

者の中には

デンマーク国王

スヴェンの妹

グンヒルド王女も

いたとのこと...

......

大きな戦が

はじまります

妹の

仇討ち...

デンマーク王は

よい口実を

得ました

戦士の

出番です

いくさ!!

我々ヨームの

戦士団は

デンマーク軍と

運合します

現在

全艦隊を

結集中です

シッ!!

来る春には

イングランドへの

進攻が

始まりましょう

.....好きに

するがいい

ここは

北の最果て

アイスランドの

小村だ

北海の向こうで

大国同士が

何をしようと

関わりはない

そうは

まいりません

我が首領

シグヴァルディの

命令は

例外はない

おわかりかな

「全艦隊

ヨムスボルグの

基地に

結集せよ』

その者が

たとえ...

脱走兵と

いえども

......!ね

脱走...

...?

ヨーム戦士団

大隊長

〝戦鬼〟の

トールズ

この度の

戦.....

あなたも

参戦するのです

ヴィンランド・サガー終わり、

トルフィンの生まれ育ったお

戦災も及ばないいつつましい土地

山を挟んでハーフダンの村がある

航路

ヴァイキングが

勢力を振るった

ノルウェー海

地方領主ゴルムの村

地方限土コルムのAPアンェラッド兵団が冬のあいいだ寄港する根拠地

通常ヴァイキングは略奪遠征時以外は農業等に

従事するがアシェラ!2ド兵団は完全に備兵化して

おり戦闘行為以外は行わない

フランク族の土豪の本拠地

湖の突端に堅固な砦を築くいているジャパが

同じフランク族のジャバザ将軍に襲撃された

いや、いいじゃないか

ヴァイキングル娘猛持た

作ユキムラ

マコト

56頭のうち

オスの羊は32頭

です

算数のじかん

では

メスの羊は

何頭でしょう

6から

にーひいて...

ごーから...

にじゅー...

よん?

正解

じゃー

その24頭

しかいない

メス羊のうち

8頭をつかって

買い物をしました

経済観念の

ない人は

誰でしょう?

数え方の

練習じゃ

ないの?

......

しっかり者の

ユルヴァちゃん時々空想に

ですが

です

ふけったりも

します

襲って...

悪いがお金を出してい

水平線の

向こうには

何があるの

かしら...

見知らぬ国...

見知らぬ

人達...

ぐははは

フウ...

見知らぬ

海の...

見知らぬ

船を.....

しィーら

なァ~いィ

ま~ち

を~

おそ~って

みィ~たァ

いィ~~~

桟橋で一人

ため息をつく

少女...

可憐だなァ

ってマシガ家さんってスゴイよ...

家収録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

ンランド・サガ(1)

発行者

発行所

2012年9月1日発行(O))

清水保雅

幸村誠

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〒112-8001

東京都文京区音羽2:22: