ヴィランドサガエ幸樹誠ぃぃそうです。 ォそく!!何だった後にもっと待っててヤン言ってこい ず!!をぐな...!ずるくれぐす早破 二隊交互に斉射!!一列目かまえ!! 一時退却だー!!追けー!?けー 今のうちに矢を?集めろ!女達!ケガ人のモルですか手当てをてやれ!ん もうじき雪が降るそうなれば奴らは撤兵せざるを得ん 陸側の門だけ固めればよい 肯後は背後は湖が守ってってくれる やっぱりフランク族同士の小競り合いだ バカな連中だあの砦に正面からぶつかりやがる どうする?アシェラッド その方がオイシイからな 土豪の本拠地ってカンジだなイイねェお宝の匂いがプンプンするねェ ケチな報酬はいらねェ宝箱をブッ壊して中身をゴッソリいただこう 攻め手の親分にわたりをつけておいで 『よって我が兵団お助け申す 千載一遇わたりに船必ずや汝らを勝利に導くであろう 『砦が陥ちた暁には戦利品の半分を所望する ヘタだ!見るに堪えん』 伝えたらお前はそのまま奴らの兵営に残って戦況を見張れ どうした行けよトルフィン さけんなそんなもん要るか わかってるだろうアシェラッド それならカブト首のひとつくらい奪ってこなきゃ なんで奴に交渉をまかせるんだアシェラッド 劣勢の兵は気がたってる 拾ったガキなら殺られても惜しくないだろ? 交渉の卓につく前に軍使が殺されるなんてのはよくあることだ ノルド語を話せる奴はいるか? ノルド語を話せる奴はいるか!? 技利品のあんまり我ん半分をよこせだと? 傭庸兵風情が図に乗りおってからに たいした自信だなぇぇ?ええ?北の民の小僧よ 兵を陸側に集めているせいで湖側の防備が薄いオレ達はそこを叩く 正門一箇所ばかり攻めても兵が死ぬだけだ それができれば苦労はせん!! やはり蛮族かばんぞあきら浅知恵だな あの湖に奴を入れ船を入れることは不可能だ! 湖に到る川はさかのぼるにつれどんどん急になる滝さえあるのだ 湖から攻撃せぬのはそういうことだ オレが死んだ場合も同じだ 商談成立の合図がない場合 貴様の言葉が貴い?偽りであればその首を斬り落とす よかろう好きなようにせい オレの短剣を返してくれ 味方にしておけば我が軍の損耗を多少は減らせようて 技利品単炎品半分というのはあまりにも.. 半分て?なんのことかのう きゃつらは北方から来た野蛮人どもだ 異教徒相手に不義を成したとて主はお目こぼしくださる もちっと力を入れろ効かんぞ 気をつけろ明日はなにかが違うぞ おそらくは...そうだな 連中日の出とともに突撃だ よォしそれがわかれば充分だ 月が昇りきる前に峠を越えるぞ おもスろぐねェなァ!! 馬奇騎士さなるつうて可念しが出して田舎とび出してきたっつうに!!ようくデブ将軍め!!オラを戦わせろや!! やーめとげェオメの腕じゃどーもなんね こなトゴでこったなトゴで船の護衛か!発手ノッシュして貧乏くじ引いた!戦場に行かねば手柄の立てようも戦って手柄の立てようもねェべな!? 滝竜の向こうじゃ友軍が苦戦しとるらしいでねが こごなら戦わなぐてすむ へん!腰ヌケオメはガキの頃からそうだ そだに戦がイヤならなしてオラのあとついできだ!? オメがオレハァ心配ェだからだ なーにをぬかすかねこのデブは オメに心配されるようなこたァなにもねェ!!おじゃよお一番つなんオメなんケンカしてっやオラがっとかじ...番メ番つよかっただなんざァケンカしたこと なんじゃいやがまスい!! 峠のあたりだなにかがちらっと... やはや山の上に喜ぶ竜がいるぞォ!! はい昨夜船の守備兵全員か見たとの報告がほうこ 竜が山をのぼったじゃと? きようちよう凶兆です閣下 カ竜かワシも一度見てみたいもんじゃほっはっは まァそれはともかく...小僧!! 貴様の仲間来ぬではないか もう陽が昇ってしまったぞ ...今なんか悪口ゆっただろ志貴様 そういうのわかるんだぞワシは どうやら!の首は子の余興に小貴今な小僧!どうやら真帆の竹は今朝の条例になりそうだな!! 何度来てもいいよー同じだ!! 蜂の巣になりやがれ!! 出遅れたぞ野郎ども!!気合入れろ!!戦場が待ってるぜ!! 殺れ殺れ射ちまくれ!! あの矢をだまらせい!! 西側にもハシゴをかけろ犠牲を厭うな!! 羽かざりのついたカブトが見えるだろうアイツだ 逃げたぞ!!小僧を殺せ!! なんという速さだ速さだ もうもう事態にまざれてしまった... 奴らに策はありませんよ少々買い被ったようですな ムダな突撃をくりかえすばかりかばかりか 小僧は気がつわでに落ち込め物方によって昨日は逃がすわ砦は陥ちぬわは大いましたよ 「おなってどおんじゃえおるんしゃこの軍はァーッ!? 貴様らみんな貴カカシか!?えェ!?コラ なんとかせいなんとか!! 胃が降れば帰れるなどと思うよろんじゃ雪城、思って思うとるんじゃろ思うとるんじゃろそうはいかんぞ!!までは... きーとんのかキサマらァ!? 戦場の音じゃ!そんなことよりキサマら... いっ...いえ!!近づいてきます!! んでえええんええっえええひえ やっ...山から船が来たぞよ船が来たぞォ!! そっ...そうかあれが!! 兵の動揺を鎮めよ!!そうじゃったあれは友達じゃ!! 今日であの砦を今あ...名とすのだ!! 一番乗りの船は倍の分け前だ!! 櫂船だ!!反対側から攻める気だぞ!!反せギャ!!だぞ!!あ 湖側には何人もいないよ!? きょうげき挟撃される...! 右翼の肌人相着き場へ行け上陸させるか!!上陸させるな!! 走りはり差別を死守せよ!! 弩隊来い!!走れ!!走れ!! 湖側は防壁どころか絶好の浅瀬なんだもんよ よっしゃブッ込むぜ!! 上陸してくださいってなもんさ なんだァ!?この距離で盾を貫きやがった! ウーロフが殺られたぞ!! 装填が済んだ者から射て!!矢を使い切ってもなまわん!!かまわん!! 今なら終わった格好の的だ!!陸される前に上陸される前できるだけ叩き込め!! なんだ?矢が切れたのか奴ら 上陸用意だ野郎ども!! 隊長の仇だ!!あのガキを殺せェ!!殺せェ!! とんでもねェガキだ!! 行けェなだれ込めえ!! 敵は少数だ!!門の防衛に手いっぱいでこっちにゃ来れねェ!! 力のない抵抗だなやっぱり... いや、そんなことないでしょうか。 あーあー大勢さんで来ちまって 門の方は大丈夫なのかねコイツら しゃーないちゃっちゃと殺れよ野郎ども でないと遊ぶ時間がなくなるぜ!! 船を迎撃に行ったきりだ!! そォ!抑えきれん残りの弓兵はどこ行った!? このまま押しまくれ!! なんて奴らだ...北の民... んがっはっはっはっ、はっ 足術にワシの用ワシの用兵術かかってはこんな砦はイチコロよ!! 砦の守備隊長は砦の守備隊長は戦死しました敗兵の話に敗兵の話によりますと子供の仕業とか あなどれん北の民... あの小僧が殺ったのか? 蛮藍人どもめ野き...虫へときゃつらこのまま帰してはいつの日かフランク貴族我ら我らフランクひいては国王陛下のては四一生「ツ敵となるやも... いかがいたしましょう北の民ども オレんちゅう連中は山をまたいできた まし戦利品を載せているて帰りは船に動きは鈍かろう上がった陸に上がった船乗りなど赤子同然よの陸船赤乗りなどどうせん 戦利品もワシの総獲りじゃ!!ワシってあったまいーい!! りも帰路今をかついで峠を行くだろうそこを叩くぞ さー先程から北の民どもの姿が見えませんな... ヤバザくんかっかこうしよう将軍閣下にご報告ーー!! 有力者の家や有り教会すらも荒らされております 金目のものはなにもかもやられました フランク族の長に申し上げ ほんの一刻ほどのあいだに... 戦利品の半分として貴殿は勝利を 我らは財宝を!!文句あるまいな これでも謙虚な方だと思うぜ ぬおおおおぉおおおにょれ!! 砦そのものはお前達にくれてやるんだからなァ をしだらるを♡奴下船知ら帰るかる奇妙だそんな! では滝にいでは俺にいる我が軍の船に早馬を!! そっ...それが... 砦背砦にあった船は皆壊されてしまいまして...しまいまして... 海賊!!銭亡者!ケダモノ!!アサギ師!!田舎モン!! フランク語はわからんな~~~ お宝を船底にしまえおいとまするぜ トルフィンがまだだぜアシェラッド 分け前増えてよかったじゃん しぶといガキだぜケガはねェのか? よくまァこの冷たい水の中を トルフィン!生きてたか アイスランドの戦士トールズの子トルフィン 我が父の剣にかけてアシェラッドに決闘を申し込む 貴君は我が父の仇であるがゆえに ウォラフの子アシェラッド 我が祖アルトリウスの名にかけてトルフィンの挑戦を受けよう 後にしてくれ今はこっから逃げるぜ!! グズグズしてっと川を封鎖されるぞ!! !!?...!?!?竜がなんだっつーんだ怖かねェ!! よしとったぞだ...だが恐ろしい牙ーとったぞ 月にむかって吠えとったでョ ワシャ聞いたぞギャオーッて オ...オラたつ竜の棲む山に来ちまったんだ おおお臆病者!!ありゃあカラスじゃ!! ナイオラの剣で首ねしい首おとしてやるわい!! コラァ竜!コで出てこいやーっ!! やっ...やめれ聞かれる!! 出たァアアアァァァアア!! ナンマンダフナンマンダフ さらばだフランクの衆よー 竜頭の船をあやつる民族が北ヨーロッパに存在した 西欧諸国ロシア北アフリカギリシアトルコ中東に到るまで 彼らはあらゆる地に現れ戦い略奪し去っていった フランク語で「北の民」 イギリスでは「デーン人」ビザンツ帝国では「ルス」「ロス」 後の世にヴァイキングと呼ばれる者達である よく見ろアシェラッドさんの船だ やれやれ今年も生きのびたぜ 今夜は腹いっぱい食うぞーー! もう冬になるってのにまだ草を食わせてる 少しでも家畜を太らせようとしてんだ ゴルム叔父のドケチ根性は相変わらずのようだぜ 今年もご苦労だった野郎ども!! 大いに冬を楽しんでくれたまえ!! デンマークユトランド半島地方領主ゴルムのお フランクの地で大勝利だったとさ さすがアシェラッドさんだ 今年も何人か死んだってよ やっぱ乗るならアシェラッドさんの船だぜ! この村でまた新しい乗組員募集するかな? でもさァ行きてェよなー外国にさァ バカをお言いでないよせがれや!ウチに男手が お前が行ってしまったらなくなっちまうよ! オレア男なんだぜ母さん 男はみんな船に乗るもんだろ? 豚の世話をしてても名は上がらねェよ ィよぉお嬢さん方カワイイねェ ゴルムの叔父貴よここの女達は慎みってもんがなくて ほぉ〜〜らおみやげの首飾りだよォ マジメな話じゃアシェラッド! これに宿代と薪代を加えてひと月あたり 春まで居候させてもらう ビールは別料金だからな 叔父貴心配するな今年の稼ぎも上々だ 手下どもには酒もエサも充分にやってくれ金は払うよ ドイツ産のいいワインがあったじゃろこれへもて 金はいい...見てるだけで気持ちが明るうなる これ!ホルザランド何しとる 早ようワインを持ってこんか ...ヘンな名だなあの奴隷女 最近買ったんじゃあの奴隷は ホルザランドあたりの領主の血筋らしいが 「ノルウェーの土地の名だホルザランド 戦に負けてお家が亡んだとかなんとか べっぴんだし高かったんじゃがなァ お嬢様育ちは気位は高いし役に立たんし 晩メシの前に決闘の予約が入っててさ... 役に立たないのは奴隷のせいじゃないぜあんたの使い方がへタなんだよ どんな奴でも上手に使うコツってのがあるもんさ 全能神オーディンの名においてー トルフィン対アシェラッドの決闘を執り行う 死んだら負け逃げたら負け戦闘不能になったら負けだ あんな小僧がアシェラッド兵団の一員だって!? やっぱオレでも船に乗せてもらえんじゃねーの? ちょっとカワイくない?あの子 アシェラッドさんの方がお金あるし強いよォ? 以上両者「異議はないか? どーして親の仇の手下になってンの? トルフィンによる彼の父親の仇討ちである ...お前背ェ伸びたなァ あん時はまだお前こんくらいの ひとなぎであんなに人間をふっとばした... なんともないぞこいつ! バカ言えトルフィンが跳んだんだ 強くなったなァ落ちついてる 踏んばってたら短剣を折られてた ピッタリくっつけば短剣の方が有利なのをよく心得てるよ なんだ?チャンスだったのに なァトルフィンお前の親父 トールズ!!そうそうそれだ いかんなァ年とると物忘れがなァ 実際こうやって仇討ち~~なんてやってる最中に申し訳ないが ほらオレいっぱい殺してるからさ オレ本当に殺したかなァ?トーリルさんを 思い出せないんだよ君の父上のこと なァオレどーやって殺したっけ? ひょっとしてお前の勘違いってことはないかね?トルフィンよ 父上は貴様なんかに負けることはないんだ!! 貴様は...あの時... あーハイハイ思い出したァ ガキの命と引きかえに剣を捨てたあのバカだァ アツくなっちゃダメェ~~~ 修行が足りないぜボウヤ ビョルン肩を入れておいてくれ 羊の胸肉食いたいな香草焼きでね じゃーなートルフィンほんとに あれオメェ船の見張りだろ? トルフィンがかわりたくねェとさ 負けるとそーやってイジけんだ ほっとけばいいさあそこが落ちつくんだろ もともとは野郎の親父の船だからな 今日の決闘感動したっスオレ! どーやるンスか?あの投げ! 野郎に寝込みを襲われでもしたら... なんであんなガキ船に乗せているんですか?ヤバくないスか? あれは死んでもそんなことはしない なぜってあなた...奴も一応戦士だからね プライドと過去が奴を縛る はァ...プライド... 正々堂々一騎討ちで勝たないとイヤなのさトルフィンは その料理が一皿いくらか知っててやっとんのか!?エエ!? いつまで貴族のつもりでおるんじゃお前は!? よくわかりませんが.. 誇りもなく生きるくらいなら自殺するけどねオレは いいかげん奴隷の自覚を持たんか! ?なんですかおかしい? 違うよお前を笑ってやしない ひっでェザマだぜありゃア カネの奴隷がムチ持って カネで買った奴隷にしゅじん主人ヅラしてやがんの いじけてるなトルフィン負けたのか ...仕返ししたいか? う〜〜ん...オレの子だからなァ 仕返しすんなって言ったって無駄だろうし.. どう...言えばいいのか... 自分の力で気づくしかないのかも知れんな... あっ..あの...ゴルム様があなたに そんなトコで食べてるし 台所のスミで食うあんたと違ってメシ食う場所を自由に選べる そう...なの...? でもなんだかキミ... 奴隷の気持ちなんざ知るかオレとあんたは違う! 私と同じってかんじがするから... オレがあんただったらゴルムを殺して逃げる! なら一生奴隷でいればいい 海の彼方まで逃げ切ったら...そこには何があるのかしら 水平線の向こうに...もし... 戦もなくて奴隷商人もいない... 平和な国があるなら... マルクランドを後にし... ワシらの船はさらに南へ下った 〝もっともっ」と豊かな土地が南にある!! 風がそう告げていたのだ 果物が実り草原波打つあの新天地をな ワシは彼の地に小屋を建て 彼の地の名は〝ヴィンランド〟 どーじゃいチビども!少しは見直したか このレイフ・エイリクソン様を!! スゲーやレイフのおっちゃん!! アイスランドよりも広かった? おうよこのアイスランドよりも暖かく森があり羊によさそうな草がしげっていた 広さなどはとても測りきれんほどさ 言葉は通じなかったがすぐ友達になったよ 背が低くて皆黒い髪と目石の槍を持ってた 男でもヒゲが生えんらしくてなワシらのヒゲをえらく珍しがっとったよ この羽根かざりとパイプは彼らの族長からのおくりものさ こりゃアな真の戦士だけが身につけられるものなんだ なんだ子供らはまだ起きているのか? レイフさんのお話を聞かせてあげたくて... やっぱおっちゃんはスゴいなー お前はいい子だトルフィン 大きゅうなったらワシの船に乗るか? なんでよ?いま乗せてよ! 父上もそう言うんだなんで大きくなってからなの? なんでって...あらためて聞かれると困るな... でもーヘンだよレイフさん だってボクのジィちゃんが言ってたもん 西の海には大ウミヘビがいて近づく船をみんな食べちゃうんだ だーかーら!!そう教えられていればこそワシの探険のエラさがわかるだろ? ホラホラこれ証拠真の戦士の... ソレもなーだいたいレイフさん戦士じゃないじゃん 剣を手に戦場働きをするばかりが戦士ではないぞ これだからお子様はいかん 船乗りは海と戦っているんだスゴいんだ みんな言ってるよォおっちゃんはヒゲ生えた子供だって ヘン!多数意見に流されおって親の顔が見たいわい 冒険ばっかしてていくさの役にはたたないって トルフィンは信じるよなァワシの言うこと ...するとナニか?こんな戦にも行かずフラフラ遊んどる冒険おじさんの言うことなぞ信用できんてか? だだってボクの父上が戦士っていうんならホントだけど ホラ帰ンなチビどもは寝る時間だ トールズ!!コイツらワシをしかってくれバカにするンだお前の言うことは ビシーッと聞くってよ!! アーレみんなを送ってやってくれ グリーンランドの住民に凍死者が... 今年の寒波も厳しくなる家畜もだいぶ死ぬだろう レイフさんの目から見て気候回復の見込みはあるか? 南からの暖かい潮流が弱まっていることとこの寒波はおそらく関係がある さて...楽観はできまいよ 今はまだ深刻な凍害はないが... 問題なのは年を追う毎に寒くなることだこの調子が続くと.. びィ~~~~~~っ!! 今晩は家の中に入れた方がいいね 家畜小屋じゃ死ぬかもしんないから おうおう寒かったなユルヴァちゃん こっちおいでおじさんがあっためてあげよう 母上もう寝なよアタシやっとくから 大丈夫よ羊をつなぐから手伝って アイスランドも大変みたいだな 誰も越せぬような冬が島々をおそうがもしれん ワシの本国では今弟のソルヴァルドが移住の計画を立てている ヴィンランドはすぐそこだぞ ーっ進めーはるかな西へーーっ!! トルフィン船長!!大ウミヘビが!! みんなはヴィンランドへ行けーーっ こい化け物!ボクはこれでもアイスランドの戦士... 自分のベッド行きなよ!せまいよ! ...え~~~?やだ〜〜〜... じゃアあんたアタシのベッド使っていいよアタシはここでねる~~ ずるいぞ!!このベッドはボクがあっためたンだからなっ んだよ~~大声出すなよゥ こないだも姉上はそーやって 父上達...まだ何か相談やってる... アンタは気にしなくていーのよトルフィン 心配事は大人の仕事なんだから 姉上がだっこしてあげるよー つーかマジでだっこさせてください ねー父上ェどーしてウチは奴隷を買わないのーーー? よそはよそウチはウチだよ 母上は体弱いんだしアタシが台所手伝わないと... 変わり者なんだから父上ってば トルフィンのやつはやく大きくなんないかな そしたらアタシもっとラクできるのに どうしたなにか落としたか やこの下になんか... ねェレイフのおっちゃん きのうの話どのへんまでほんとなの? どのへんってなんじゃい全部ホントだい お前らヒネてっからもう話してやらんもんね じゃーさーこの船に乗せてよ自分の目で見れば信じるよヴィンランド そんなに船に乗りたいなら父上のヤツに乗せてもらえよ アホそーゆーのを信じるとは言わん あれは軍船だワシらの貨物船よりもずっと速いしデカいしカッコイイぞ 父上はケチだもん何度たのんでもダメなんだ トールズはなお前にはまだ海と戦う力がないと言っとるシだ ここらの海はなトルフィン ワシは若い頃ブラッタリーの沖合で流氷に閉じ込められたことがある 食料はすぐになくなって... ワシらは氷を食ってひもじさとかわきをまぎらわせた グリーンランドへ移り住んだばかりでその辺の海をまだよく知らんかったからな ワシらはどうしようもなく海の上を歩いた陸地の方へと... 足を踏み外せばおわりだ どうしてボクらはそうまでして こんな北の島に住んでるの? ヘルガ湯を沸かしてくれ! ユルヴァは暖炉をもっと強くしろそれと寝室の毛皮をくれ あらやだどうしたのその人? ちょっともう死んでんじゃない? 手足くさってるし息してないし... この村の人じゃないわね... 父上...その人... どうしてあんなかわいそうに吹雪の中をきたのかしら: きっととなりの村から山越えてきたんだ... 見りゃわかるじゃん母上 ヤバいよ...かくまったりしたらモメごとになるよ... ワシらの先祖は昔はもっと東の地に住んどったノルウェーという名の土地だ たくさんの入り江に守られたいい土地だ 先祖達は大昔からそこにいた アイスランドやクリーンランドより暖かいし海も凍らん ハラルドという強い男が現れた 彼は最初の統一ノルウェー王を名乗り支配者になった そしてノルウェーの人々にせまった 多くの者がノルウェー王の圧政をきらい住みなれた村を去った さもなくばノルウェーの地を去るか... 権力者の支配の及ばぬとお〜〜い西の海の彼方へと それがこの地アイスランドだ 今でもこの地の民は王を持たない どんなことでも村々の代表が話し合いをして決める おっちゃんはやっぱりウソつきだ!! 父上やボクのご先祖さまが逃げたりなんかするもんか!! おっちゃんのバーカ!ウソつき! 聞いてよレイフのおっちゃんが ・いっ...生き返ったァ!? おいあんた名前を言えるか!? 火だユルヴァもっと強くしてくれ あんたはどこから来た? どこへ行くつもりなんだ? ハーフダン!やっぱり! 山向こうの村から... あ...あそこは...いやだ... でも...どこにも... ハーフダンの船が港に!! 奴らまた何かナンクセつけにきたんだ!! あんたじゃないと相手できん だから言ったじゃん父上〜〜っ 竜頭をはずさぬまま許可もなく入港するとは 船乗りの作法を忘れたのか?ハーフダンよ ひっこんでなレイフのとっつぁん よそ者のあんたにゃカンケーねェ オレ達はこの村に用があンだ ウチの奴隷が世話になってンじゃねェかってな... 奴隷がどうとかいいがかりつけて強引に上陸しやがった レイフさんが間に入ってくれてるが...今にも若衆とおっ始まりそうなフンイキだぜ とにかく来てくれトールズ! 叩け!!大声で喚びかけろ!! 誰だいそいつは見かけない ワアアイこの人はァーウチの親戚でェー ちょっと前レイキャビークから来たんだけどォ ほら近頃寒いじゃんカゼひいちゃって ねーほんといやもー到着してすぐ寝込んじゃって 今度ちゃんと紹介するね 皆にじゃあ自重しろと伝えてくれ 人間に似合う唯一の首かざりだ 首に繋いだ鉄の鎖だけが人間ってやつを少しゃアましなものに変えてくれる オレ達やこの偉大な発明に敬意を払うべきだ 若いスラブ人の男だ!鉄の首輪をしている 遭難を避けようとこの村に来た可能性は充分にある 因縁つけてンじゃねーぞハーフダン!! ハーフダンの村とは牧草地の境界線で何度かモメてンですよ どうせこのあいだの決着をつけにきたんだろうが!! 奴らこっちの土地に入ってきて勝手に冬用の牧草を刈り取っちまう 双方にケガ人が出たんでこないだ民会で調停してもらったばかりなんです コゾー~~~てめェのツラは見覚えがあるぜェ あのケンカでオレはてめェに左腕を斬られた どーしてくれンだアァ!? オレもてめェのツラは覚えてるせ 民会で手打ちになったんだろうが よくも兄貴の足を斬り落としやがったな 兄貴はもう二度と歩けねェ賠償金で足が買えるか!! おォ来いやァ剣で白黒つけたらァ! 止めないでくれレイフさん! 野郎の足もブッた斬ってやる!! 法律も民会も犬のクソだ 法を軽んじる者は許さん 外道どもは繋がれて初めて人間の一員になれるのだ たしかアイスランドに... こんなに安らかな気持ちは初めてだ... 気を張れ!!死ぬぞ!! トールズ...もう... なんだ...みんなここにいたのか... 心配...してたんだ... みんなバラバラに売られたから..もう死んでると思ってたよ... ここは...どこなんだ...? オレの声は...聞こえているか? ヴィンランドという名の...土地がある そこは暖かく豊かで... 奴隷商人も戦の炎も届かぬ遠い地だ そこなら誰も追ってはこれん オレ達と一緒にその地で暮らさないか ヴィンランドという名なのか... 無作法は許せよトールズ 今日はオレの奴隷を引き取りに参上した オレはその奴隷の正当な所有者だ ハーフダンさんっ!あのですねっ かくまったワケじゃないん ねー父上♡早くお返ししましょー! さっきも言いましたけど父上はですね!あなたの財産が死にそーなトコを助けようとした よかったねーワザワザ取りにきてくれてー! この男いくらで買った? そんなこと聞いちゃ失礼よ~~ たしかに奴隷を買ってとは言ったけどォ...もちょっとイキのいいのが... ...そいつは連れて帰る 他の奴隷の見ている前で拷問せにゃならんのでな てめェトールズハーフダンさんの言ったことがわから 羊はこちらでえらばせてもらうぞ それでそいつの鎖を解いてやったつもりか? そいつをどこへ連れていく? 姉上...かなしいの? なんでアタシ墓石なんか積んでンのよ~!? 買ったばかりの奴隷が死んじゃったのよ!? 父上のバカー変わりモン ~~っ!!くやし~~~~~っ!! ぼくらのご先祖さまは東から逃げてきたって言ってた... 逃げてアイスランドにきたって... ここからも逃げたい人は... ヴァイキング達は土曜日に風呂に入る イングランド人は知っていた こ子じゃ放送殺この街命令だ!!子供とて教するな報告しが数女お客が皆お王 よーしちゃんたい槍部隊前へーーっ!! 戦場があっち行っちゃった 背中つめてーなー... あーもーなんでいつもすぐにやられちゃうんだろ... 死体はしゃべっちゃダメだ~~トルフィン~~ おまえいつもまっさきに死ぬよなファクシ 戦死すれば天国からおむかえが来るからね~ 天国にある戦士の館では毎日お肉が食べ放題なんだってさ〜〜 だったらすぐ死んじゃダメじゃん強い戦士じゃないと戦士の館には入れないんだぞ はははやられたかトルフィン 雪の上で死ぬとカゼひくぞ 遊びじゃないぞトルフィン商売に行くんだ 毛織物や毛皮を持ってってワインなんかと交換するんだ 真冬に出港なんかして流氷にぶつかっても知らないかんね! 年末までにワインが欲しいんだよ 主よ御名のたたえられんことを ふーんボクの父上ははちみつ酒が好きだよわけてもらえば? 本国のみんなとイエス・キリストの誕生日をワインで祝うんだ あるいはこの村にワインがあるかと思ったんだがな ワインを飲むことに意味があるんだ やはり北海をわたらんといかんらしい トルフィン一走りお前の父上に伝言頼む こんなもんでどうかな?親方 こんどはふさがったろ穴 難しいもんだなァ鍛冶ってのは 力を入れすぎなんだよトールズさん スゲーでっかいヤツ!!ハーフダンの船よりも!! 〝戦鬼〟のトールズを出せって言ったきりあのままだ... トールズって...トールズさんだよな? しかしありゃ半可な連中じゃ ハーフダン達みてェなゴロツキとは雰囲気が違うぜ ど...どうしよう奴らこの村を攻める気じゃ... ヨームの戦士達よ!私はここだ! おおトールズさんに礼を... ノルウェー遠征以来になりますなトールズ殿 よもやこのような最果ての地におかくれとは.. トールズさんって... 若い頃に戦場働きをしてたとは聞いたけど... あんまり自分のこと話さない人だからなァ やっぱりただ者じゃなかったんだ 「ヨームの戦士達」って言ってたよなお前知ってるか? おい!オレにも見せろよ なんか...父上怒ってる? デーンロー地方各地で多くのデンマーク人がイングランド軍に殺害されました 殺害された者の中にはデンマーク国王スヴェンの妹グンヒルド王女もいたとのこと... 大きな戦がはじまります デンマーク王はよい口実を得ました 我々ヨームの戦士団はデンマーク軍と運合します 現在全艦隊を結集中です 来る春にはイングランドへの進攻が始まりましょう ここは北の最果てアイスランドの小村だ 北海の向こうで大国同士が何をしようと関わりはない 我が首領シグヴァルディの命令は 例外はないおわかりかな 「全艦隊ヨムスボルグの基地に結集せよ』 あなたも参戦するのです ヴィンランド・サガー終わり、 トルフィンの生まれ育ったお戦災も及ばないいつつましい土地山を挟んでハーフダンの村がある ヴァイキングが勢力を振るった フランク族の土豪の本拠地湖の突端に堅固な砦を築くいているジャパが同じフランク族のジャバザ将軍に襲撃された ヴァイキングル娘猛持た ではメスの羊は何頭でしょう 経済観念のない人は誰でしょう? 数え方の練習じゃないの? しっかり者のユルヴァちゃん時々空想にですが 水平線の向こうには何があるのかしら... 見知らぬ国...見知らぬ人達... 桟橋で一人ため息をつく少女... ってマシガ家さんってスゴイよ... 家収録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、 コミックス発売当時のまま掲載しています。