ヴィンランドサガーと

幸村誠＂ｗｗｓ

「ＹｕＴＫＨＫＯＮＡ

．．．

ＡＦＴＥＲＮＯＯＮＫＣ

幸村

第６話

戦場よりの使者

．．．．．．

トールズ殿

この度のことは

我が首領の

温情なのですよ

ヨーム戦士団

大隊長．．．

剛勇名高い

〝ヨームの戦鬼〟

トールズ．．．

全てを

不問にして

１５年前

ノルウェー中海戦で．．．

混戦の中行方不明に

なった彼が――

この度晴れて

戦線に

復帰する．．．

我が首領

シグヴァルディは

そういうことに．．．

してくださると

いうのです

それほどに

あなたの腕を

惜しまれている

．．．．．それを

伝えるために

軍船で来ることは

あるまい

？

村の連中が

動揺

している

．．．．．．

はは．．．

ずいぶん

お変わりに

なられ

ましたな

あの

トールズ殿が

あるいは

この村が

あなたを

変えたのか．．．

あ

よい村だ

子供の様子で

わかる

逃げろ！

はん

顔こえ

戦災とは

今日まで

無縁だったの

でしょうな

聞いたか！？

戦だぞ！！

スッゲェ！！

イングランドに

攻め込むん

だってよ！！

オレ

初めて

だよ！！

わざわざ海越えて

トールズさんを

さそいにきたんだぜ

アイツら

イングランド

って

ドコだ？

でもよォ

オレら連れてって

もらえるかなァ？

スゲーよ

お前の

親父さんは

んだヨそれー

オメェだって

似たよーな

もんじゃん

まァその点

オレは大丈夫

だな

オメェは

無理だな

弱えェもん

やっぱ

強くねーと

ダメかァ

お前ら

人を斬ったこと

ねーだろ

そーゆー経験が

あるかないかで．．

あ

ワリ．．．

．．．．．．

私もね

子供の使いじゃ

ないんですよ

あなたが

今度の戦に

加わらぬと

おっしゃるなら

私は主命を

果たせぬし

我が首領の

面目もつぶれる

そうなれば

とても

手ブラでは

帰れません

おわかり

でしょう？

ヨーム戦士団

ずうっと東

ヴェンドランドの港町

ヨムスボルグに

基地を持つ軍団だ

トールズが昔

ヨームの戦士

だったとはな

トルフィン

お前

何も聞いて

ないのか？

．．．．．．

強いン

スか？

強い

ない

あまりに強くて

ヴェンドランド王

などは

彼らから税金を

取れないでいる

ほどさ

北海最強を

自負する

軍団だ

撤収！！

全隊

船に戻れ！！

撤収

！！

チッ

なに

今の？

カンジ７リー

聞かれよ

村の衆！

私は

ヨーム戦士団の

フローキだ

主命により

勇者トールズ・

スノーレソンに

我が軍団への

加勢を頼むため

この地へ参った

トールズ殿は

我が首領の

求めに応じられ

軍船１隻の提供を

約束なされた！

勇者

我と思わん者は

トールズ殿と

ともに

ヨムスボルグへ

参られよ！

また、データベートで

大丈夫ですか

「Ｃｏｒｔｅｃｔｉｏｎ．

では

トールズ殿！

いずれ

戦場で

会いましょうぞ

い～～～〜〜〜

戦だっ

っっ！！

いやいや

何十年ぶり

かのう

ははは

おっしゃア

殺ったる

でー！！

戦場に

果てるは

男の本懐よ！

そうと決まれば

明日っから

船の準備だ！！

行く気かよ

じいさま！？

．．．

断れなかった

のかね？

トールズ

．．．．．．

村を

まきこんで

しまったな．．．

．．．．．．昔

．．．

人を

殺すことで

身をたてて

いた

でも．．．

ある日

ある日．．．．．

急にいやに

なったんだ

殺すのも

殺される

のも

だから

逃げたんだ

戦場から

死んだように

うまく

みせかけたつもり

だったんだがな

だったら

もう一度

逃げれば

この村が

オレの代わりに

報復される

それに

ヨームの掟は

脱走者を

許さない

ここより他に

どこへ

逃げればいい

自分の

してきた

ことに

けじめを

つける時が

来たんだ

おーし

引くぞ

おー

せェェ

のオ！！

おられた

あれ

レイフさん

今日出港じゃ

なかったっけ

？

トールズに

頼まれ

たんだ

その軍船と

船団を組む

ことにしたよ

そうかァ

なるほど

うん

確かに

その方が

安全だ

任せとけ

イザの時は

オレらが守って

やるからよ

そりゃ

頼もしい

ありがと

．．．

しかしまァ

どいつも

戦好きな

ことよ

ファクシ

どーした

みんなと

遊ばんのか？

くっそォ

はりきり

やがって

トルフィンの

やつ！

囲め

囲め！

お

えええん

くぬヤロ

！！

ぐェ

やった！

やった！！

トルフィン

殺ったぜ！

殺っ．．．

なんだよ

死ねよ

トルフィン！！

今

だろー

やられた

ルールぢれよな

！？

ウワ！？

なんだ

こいつ！！

まてよ

トルフン！！

第６話終わり

よーし

上げるぞ

！！

いーち

にーのっ

さんっ

第７話

船首の

固定索が

ゆるいぞ！

もっと

固く！

トールズ

ちょっと

診てやって

くれないか

どうした

ケンカか

なに

子供同士の

戦ごっこさ

やけに

痛がってる

骨かもしれん

折れてる

な

子供の

遊びにしちゃ

少しやりすぎだ

だいじょぶかー？

つないでおいた

今からひと月の間

添え木を

しておいてくれ

すまんな

こういうことは

あんたが

一番だ

トルフィンが

やったんだよ！！

あいつ最近

ムカつくんだ

ルール守んないし

手加減しねーし

もー絶対

仲間に入れて

やんねー

！！

本当か？

ウチの子が？

そ．．．それは

すまなかった

よく言って

きかせる

たいした

もんだよ

まだ６つ

だろう？

その年で

４つ５つ年上の

子達に

ケガさせるたァ

将来が楽しみ

だよ

気にすんなヨ

子供同士の

ことだ

やっぱり

あんたの

血だよ

トールズ

いい戦士に

なるぜ

あの子は

いたいよ

．．．．．．

うっ

ひょ～～

かァッちょ

いいー

おもて

マジでー！？

これ一式

くれんのー！？

オヤジー

じいさまの

代からの

家宝の武具だ

ワシの若い頃

そっくりだ

明日は初陣だ

存分に

戦ってこい！

おー

かっけーぞ

アーレ

おーい

オレのも

見てくれ

オレンちのは

長柄の斧

！

おー

デケェな

エモノったら

槍だよ

間合いが

違うぜ

馬の首を

一撃で落とした

っつー

名品だぜ

おーっ．．．

勝負すっかー

．．．．．．

なんでも

かんでも

放りっぱなしに

すんなよな！！

もー

あんたって

子はァ！！

ってコラ

聞いてンの

トルフィン！？

片づけないと

捨てちゃうよ

このおもちゃ！

いいの！？

いい

それは

もう

いらない

なんなのよ

物置

ひっくり返して

ウチの

武器は

どこ？

はァ？

ブキ？

ボクには

武器が

必要なんだ

武器が

あれば．．．

．．．

あんた

さては

戦士になって

父上の軍船に

乗せてもらっちゃ

おー

ー♪

とか考えてる？

ゆっとく

けどねー

ムダな努力よ

．．．

あんたみたいな

チビッ子が

ど〜〜～～～

がんばっても

ムリよ

きれい．．

あ．．．

なに？

どうしたの

ユルヴァ？

ささ．．．

剣が

欲しいか

トルフィン

剣は

人を殺す

道具だ

お前は

これで

誰を殺す

つもりなんだ

．．．．．．

てっ

敵．．．

お前の

敵は

誰なんだ

ハ．．．．．

ハーフダン

とか．．．

よく聞け

トルフィン

お前に

敵など

いない

誰にも

敵など

いないんだ

傷つけて

よい者

など

どこにも

いない

おっ

おかしいよ

そんなの．．．

だって父上は

明日いくさに

行くんでしょ！？

敵を殺しに

行くんでしょ！？

ボクのこと

子供あつかい

してんだ！

！

父上がウソを

言ってる

ことぐらい

ボクにだって

わかる！

トルフィン

！！

Ｈ！！

ヘルガ

はい

．．．．．．

あの子を

頼む

第７話終わり

晴れたな

西北西から

微風

波おだやか

今朝は

オーディン神の

機嫌がいい

ああ．．．

出港には

いい朝

だな．．．

第８話

旅の始まり

この

ゲイテルの子

アーレ

一人前に

なる時が

来たんだ

わかってる

何も言うな

ユルヴァ

もちろん

楽な旅では

ないだろう

さすがのオレも

戦場で手傷を

負わないとゆー

保証はない

だが必ず

帰ってくる！

その時は君に

イングランドで

ぶんどってきた

首かざりを

プレゼントするよ

．．．．．．ねェ

アタシまだ

ねむいん

だけど．．．

そしたら

オレと．．．

あわわぁ

．．．．．．その

けっ

けっ

けっこ．．．

アーレ

おーべーん

とー

お弁当

忘れてる

あんたは

もー

どうしてそう

そそっかしいの

かねー

にしんの

塩漬けは

みんなにも

分けなさいね

ちゃんと

玉ネギも

食べるのよ

あっち

行ってろよ

母ちゃん！！

あんた！

母親に

むかって！

続きは

帰ってから

話すよ

待っててな

ユルヴァ

あァ

今日

出港かー

死ななきゃ

いいけど

ねー

．．．

ユルヴァ

ちょっ

ちょっと

いいかな

話が

あるんだ

待てよ

オレが

先だ！

．．．．．．ヨソ

あたって

くれる？

ほかに

若い娘

おらんの

かいな

食べ物に

気をつけて

土曜日には

ちゃんと体を

洗うのよ

ぼうや

わかってるよ

ママ

父祖の

斧に

かけて！

大ダル一杯の

金貨を

持ち帰るぜ！

ハリキっとる

なァ

若衆達

しかし

．．．．．．

全部で

５人とはちと

少なすぎや

せんかの？

トールズが

５人でいいと

ゆうとるんじゃ

ふーむ

まァ奴が

そう言うん

じゃア

仕方ないな

しかしのォ

やっとこ船を

動かせる

ギリギリの

人数じゃが

そこはホレ

あの人のことだ

何か考えが

あるんだろ

戦場じゃ

背中に

気をつけろよ

アーレ

おい

こら

テメェさっき

ユルヴァと

何話してた

だまれ

タコ

テメェこそ

あの娘に

かまうんじゃ

ねェモード

なめんな

そりゃこっちの

セリフだぜ

アーレ！

あァ！？

あ．．．

あの

気を

つけて

ね．．．．．

？

殺んぞ！！プラァ

んだと～

オルァ

あー

アーレが

心配かね？

ならおじさん

イイコト

おしえて

あげようか

おじょう

ちゃん

キャア！？

え？

え！？

戦場に

行かない

の！？

ナイショ

ナイショ

軍団の合流地に

行く途中

一度ノルウェーに

寄る

トールズの奴

若造どもを

そこへ

おいてけぼりに

するつもりだ

そこから先

トールズは

ノルウェー王の

船乗りを借りて

ヨムスボルグへ

向かう

んで

ワシャ先代の

ノルウェー王とは

友達でな

手を貸して

くれるさ

ノルウェーでの

ワシの商売が

済み次第

ワシの船で

若造どもを

連れ帰る

．．．．．．

だいたい

５人ばかしで

戦ができる

ワケが

ないじゃろが

５人ちゅーのは

ワシのボロ船で

連れ帰れる

限度に過ぎん

トールズは

誰ひとり戦場へ

連れていかんよ

トールズとは

そういう男だ

トルフィン！！

おォい！！

どこだァ！！

トルフィー

ン！！

あの．．．

レイフさん

．．．

？

それじゃ．．．

トールズさんは

独りで

戦場に

行くの？

櫂走

準備ー

．．．．．

なに．．．？

あの

オール．．．

トルフィンの

ヤツ～～～！

の父上の

お見送りも

しないなんて！

昨日父上に

おこられたの

根に持ってン

だわアイツ

ヘルガ

トルフィンに

伝えてくれ

その．．．

あー

つまり．．．

．．．．．．

．．．．．．

はい

はい

伝えて

おきます

．．．

うん

頼む

おーし

出港ォー

え！？

うおお

おっ！？

マジかー！？

なっ．．．

なんちゅー

チカラ．．．

バカ

手を

休めンな

漕げ

漕げ！！

帆を

張れー

！！

アーレ

舵をとれ

モードと

マグニは

帆裾索の調節

ハーコンと

グリムは

横桁索だ

うう．．．

手の皮が

ベロベロだァ

尻が．．．

尻が．．．

．．．

おいしっかりしろ！

疲れた

か？

なっ．．

なんの

安心しろ

もう当分は

漕がなくて

いい

潮流に

乗ったから

あとは勝手に

進むよ

それってもう

引き返せない

ってこと？

父上

まァ

そうだな

！？

父上！？

へ．．．．．．

．．．．．．．．

・ルフィ

お前．．．．．

あとに

して！！！

はー．．．

．．．．．．

セーフ

イタズラ

坊主．．．．．

こっ．．．

のっ．．．

父上！！

海だ！！

．．．．．．

は．．．

第８話終わり

第９話

絶海の罠

北大西洋上

フェロー諸島

ストレイメイ島

よゥ～～し

言ったな！

左手で投げて

頭に命中なら

その酒ダルは

オレのもんだぞ

飲みてェなら

カネもえよー

ああ．．．

主よ

当たってから

言え

いくぜ～～～

キリスト坊主

よけたら

殺すぞ

く～～～

ひ

あ

ヘタクソー

は

てンめ～～

よけたろ！？

今よけたろ

マジ

殺す！

どけよ

次オレだ

次オレ

ああ

．．．

やっぱりやって、ぜんハハハ

おメェがハタなんだろ

へタなんだろ

修道士様

こっち来たら

どうだい

あんたらも一杯

やらねェか？

オォイ

ヨームの

兄さん方！

おーい！！

ハッ

お行儀が

よくて

いらっしゃる

放っとけよ

安酒はお口に

合わねんだとよ

おおー

足は何点だっけ

相変わらず

貴様の手下は

晶がないな

アシェラッド

キリスト教が

好かねェだけ

ですよ

フローキの

だんな

仕事の話を

しましょうや

手下どももオレも

こんな僻地で

待たされて

退屈してたんです

大きな

変更は

ない

報酬は

金貨１００枚だ

奴の死体と

引き換えで

なければ

払わんぞ

奴の船と

積み荷は

お前達の

好きにしろ

トールズを

殺せ

トールズね

〝ヨームの戦鬼〟

聞いたこと

ありますよ

いンですか？

殺っちゃって

あんた方に

とっちゃ

英雄でしょ

英雄なら

殺せなどと

言わん

奴は重大な

軍規違反者だ

敵前逃亡罪

処刑の命令は

１５年も前に

下されている

ないや

あんた方が

規則に

うるさいのは

知ってっけど

いやはや

１５年ですか

ご苦労様で

あー

いやいや

こちらは応分の

金がもらえりゃ

もうハイ

どんな仕事でも

身内の処刑なら

身内で殺るのが

ふつうかなーーって

思いまして

どしてその場で

殺んなかったン

スか？

ただね

だんな

行ったんでしょ

アイスランドまで

貴様ら三下の

知ったことでは

ないな

それ以上

つべこべ

聞かん方が

貴様のためだ

．．．ま

いいでしょ

前金で

さらに１００枚

それで

引き受け

ましょ

大きく

出たな

三下

オレにナメた

口を利くほど

貴様が強いとは

知らなかったぞ

．．．お試しに

なります？

ありゃー

すんませー

ん！！

飲みすぎだぜ

ビョルン

すっぽぬけ

ちゃってー

おケガ

ないスかァー！？

オイオイ

気をつけろ

よ～～

オレに当たる

トコだったぞ

君たちィ～～

前金で

金貨１００枚

追加ー

ってことで

よろしい

かな？

フン

いいだろう

さっすが

だんな！

男前だなァ

では

後ほど

あ

そーそー

忘れてた

トールズってのは

どんな戦士

なんスかね？

外見とか

戦い方とか

トールズは

すでに

戦士では

ない

ハイハイ

酒盛り

終わり！

ビョルン

いい槍

だったぜ

お仕事の

時間だぜ

野郎ども

さすがの

フローキのだんなも

面喰らってたよ

朝メシ前

よ

そいつァ

見たかったな

．．．フン

しかし

キナくさいな

この仕事

？

なんで？

ロだけでは

ないようだな

フローキの

だんなさ

どうも

かくし事が

多すぎる

トールズ処刑の

命令が

出てるってのは

ウソだな

ほぼかくじっ

確実に

暗殺さ

私怨か

なんか

知らんか

たぶん

全て奴の

独断だ

それが

どうしたよ

アシェラッド

殺して

金もらうことに

かわりは

ないだろ？

奴が

自分の部下を

使わないのは

何故だと思う

ビョルン

命令違反の

ヨゴレ仕事

だからじゃ

ねーの？

まァな

それも

あるだろうが．．．

損害を

恐れているん

だとしたら？

それも

首領に対して

いいわけが

きかねェほどの

大損害だ

ヨーム戦士団

一個小隊がか？

中古戦士

ひとりに？

んな

バカな．．．

ツラを

拝んでみたく

なったぜ

コラ！！

おいでーこい事！！

〝ヨームの

戦鬼”

少しゃア

楽しめる男だと

うれしいね

第９話終わり

第１０話夜の航跡

ん

星も

見えない

なーんにも

見えない

一体どっちに

向かってんだ？

ちゃんと

熱くんくらくい、

トールズ

風が少し

変わった

チョイ右だ

先行する

ついてきて

くれ

わかった

はー

スゲェ

なァ．．．

レイフさんは

どーして

こんな海を

迷わず進めるん

だろ．．．

目印とかが

あるのかな

あぁぁ

アーレ

あまり

夜の海を

見つめるな

引きずり

込まれるぞ

アアアァ

ねェ

トールズさん

戦場って

どんな所

なんスかね

トールズさんは

あちこちで

戦ってきたん

でしょ？

手柄話

聞かせて

くださいよ

オレも一発

大将首とって

オトコに

なりてェんだ

なるほど

な．．．．．．

たしかに

ウチの娘は

強い男が

好みだ

大変だな

お前も

えー

イヤ

まー

まいったな

お見通し

ですか

ユルヴァが

好きか？

アーレ

好みっスねー

かわいっス

．．．あいつは

オレがまだ

ヨームの軍団に

いた頃

生まれた子でな

オレの

はじめての

子なんだ

ぎゃあぁ

ぎああ

うるせェ

な．．．

赤ン坊ってのは

みんなこんなに

泣くもんなのか？

トールズ様

そのような

持ち方を

されては．．．

どこか

悪いんじゃ

ないのか？

次は

男を産め

ヘルガ

首！

首を支えて

ぎゃああ

首領は

男の子を

お望みだ

妻のヘルガは

軍団の首領の

娘なんだ

難産のあとで

病人のような

顔色だった

．．．トールズ

．．．．．．

名前を

つけてあげて

適当に

つけておけ

オレは忙しい

これから

ノルウェーへ

遠征だ

トールズ殿

船が出ます

おう

今行く

ドールズ！

この子に

名前をつけて

その後１５年

一緒にいるが

ヘルガが

怒ったのは

その時だけだ

きゃぁぁぁ

手柄話

ユルヴァと

いう名は

オレの母の名だ

とっさに

浮かんだ

ユルヴァ

よかった

ねー

ユルヴァ

！

．．．．．今

思えば．．．

あの時からだ

オレはすっかり

戦場が怖く

なっちまった

だから

逃げたんだ

昔を知る

戦友達は

オレをののしる

だろうな

おォい

フェローが

見えたぞ

！

ギャー

あ

父上！！

父上ーーっ！！

ねェココ

イングランド！？

イングランドに

着いたの！？

．．．

ぜんぜん

不正解

～～～

ここは

フェロー諸島

アイスランドと

ノルウェーの

まん中だ

ハルウェー海

フェロー落島

アイスランド

先はとお

とおいぜ

海

ち

インゲランド

へー

ここで

ひと休みすると

旅が楽になる

大西洋

この先の入り江に

村があるんだ

そこで飲み水を

補給しよう

商売も

できるせ

うん！

あんまし

わかってないる

つーかお前

戦場まで

ついてくる

つもりか？

僕走準備

親しい

子知らず．．．

そーら

がんばれ

これさえ

なけりゃ

なー

ケツ

いて～～～

！

？

どうしたァ

レイフさん

おかしい

？

何がだ

さて．．．

何がだろう

だが

前に来た時

とは

何かが．．．

．．．．．．

！

家の

数だ

そうか

引き返そう

レイフさん

家の数が

減っている

いえー、

よくない

気配がする

地形も悪い

アジかよォ

！

オイ！

あいつら逆走

してるぞ！！

へェ

やるのォ

ちっ！

気づいたか

近すぎるが

仕方ねェ

やれ！！

慎重だな

手強いかも

しれねェぞ

多少船に

傷がついても

カまわん！

！？

第１０話終わり

第１１話、

おまえ

な．．．．．

入り江の

出ロが．．．！

どうだ！？

よーし

上々

奴ら

フクロの

ネズミだ

トールズ！！

みんな！！

大丈夫か！？

全員

無事か！？

は

はい．．

矢がくるぞ

盾で頭を

かくせ！

レイフさん

そっちの

被害は！？

大丈夫だ！

船も人も

なんともない

なん．．．

とか．．．

くるぞ！！

このワナの

本命は

入り江の

奥だ！！

奥？

奥？

海賊．．．．．

こりゃア．．．

家の柱か

．．．？

なんてこった

完全に

塞かれてる．．．

．．．．．．．．

やられた．．．

．．．

こっ．．．

降参すれば．．．

助かるんじゃ

ないか．．．？

わっわかん

ねーよ

オレに

聞くなよ！

助かるわきゃ

ねーだろ！

普通に考えろ

捕まりゃ

奴隷市場で

売られる

だけだ！

殺るか

殺られるかだ

腹くくれ！

どっとっどっ

どおってこと

ねー

たった２隻だ

ーーよ

よせ

アーレ

奴らは

手練だ

ちっ

ちちっ

父上．．．

農民が

夏場の出稼ぎで

やってる海賊とは

ワケが違う

お前の敵う

相手じゃ

ない

？

トールズ

さん？

．．．．．．

トルフィン

身を守る

ためにだけ

使え

いいな！

イザという時

だけだぞ

ヤやややっぱ

やるンスか！？

殺るンスね！！

よよ〜〜し

殺るぞ～～

くるくくッ！！

は

はい．．．

かんたんに

“殺る”なんて

言うな

え？

あ！？

ビョルン！

あんた

そのキノコ：

ひー

ふー

みー．．．

１２人．．．

と

ガキが

１匹

なんでェ

それっぽっち

かよ

うォい

アシェラッド

あれ

オレに任せて

くんねーか

あれっばかしに

全員でかかっちゃ

面白くねェや

あんたが出る

までもねェ

オレが試して

やるよ

〝ヨームの戦鬼〟

ってェのが

どんなもんかをな

いいだろう

行ってみな

向こうも

その気みたい

だしね

へ？

．．．．．．．へ？

へ！？

な．．．．．

こっ

コイツ！

なンだァア

デメェ！！

どっがら

降って

ぎやがっだ！！

う

お？

おお

やるぜ

こいつ

！？

なっ

なんだ！？

足がっ

たっ．．．

立てねェ．．．

こっ．．．

の．．．．．

やるねェ

〝ヨームの

戦鬼”

第１話おわり

教員と結果、化け物以上

な．．．

なんだァ

ありゃ．．．

うオッ

くるぞ！

どうする

ビョルン！？

あ

？

おい．．．

キてる．．．

わーっ

やっ

やべェ！！

ビョルンが

イッちまって

やがる！！

とっ止めろ

船がもたねェ

ぞ！！

むっむっ

無茶

言うな！

あんな化け物

どーやって

止めんだよ！

逃げろ

ーッ！！

ああなっちゃ

もう手が

つけられねェ！！

．．．．．．

〝狂戦士の

キノコ”を

食べたな．．．

な

素手で

こんな．．．

ばっ．．．

化け物

以上だ．．．

さて

もう

１隻．．．

“戦鬼”．．．

お？

きっきき

来たぞ！！

どうしよっ

どうしよう

っっ！？

降参！？

とっ．．．

トールズ

さァん！！

ちっきしょオ

やったるァア

ーっ！！

奴隷にされる

くらいなら

戦って死ぬ！！

いいかァ

ガキどもは

生け捕りだ

キズをつけたら

売り値が

下がっちまう

気をつけろ！！

へへ．．．

遊んで

やるぜ

ボクちゃん達

ん？

あれ？

おわァッ

ツツ！？

はレ？

ビョルン

？

い、いいい．．．

おお！

トールズ

さん！！

聞け！！

お前達の戦力は

すでに半減

した！！

去るがいい

命までは

とらぬ！！

うはっ♪

第１２話終わり

第１３話と匂い

去れ

海賊

お前達は

オレに勝てぬ

野郎ォ～～

よせ！

アシェラッドの

合図があるまで

射つな！

チッ！

なんだっ

つーんだよ！

こっちは頭上

とってんだぜ！？

なにグズグズ

してやがンだ

アシェラッド

らしくもねェ！

．．．．．．

たまけた

男だ．．．．．

ひとりで

軍船２隻を

相手に

一歩も引かん

父っつぁん

オレらも

戦おう！！

トールズさん

ひとりに頼っちゃ

海の男の

名がすたるぜ

バカタレ！

素人が下手に

動くな！

この場は

トールズに

任せるんだ

こういう

ことは

アイツが一番

場馴れしとる

ガケの上に

海賊共の弓手が

おるんだぞ！

忘れるな！

でっ

でもよォっ

わからんのか！？

こっちはトールズ以外

ガキと素人の

集まりなんだぞ！？

任せるしか

ないんだ！

去れと言って

おとなしく去る

連中ではないか

今のところ

ガケの弓手は

射ってこない

正面は

ざっと３０人

オレひとりで

やれぬ数では

ないが．．．

船の間隔が

近い．．．

総出で

跳び移って

こられたら

混戦は必至だ

オレだけなら

ともかく．．．

なんとしても

混戦だけは

避けなければ

貴様が

首領か

全能の

オーディンの

名において

貴様に決闘を申し込む

貴様に決闘を

申し込む

え？

なんで．．．

知り合いか？

アシェラッド

貴様が勝てば

好きにするがいい

オレが勝ったなら

速やかに兵を引け

断ると

いうのなら

貴様は僅か１２人の

奴隷を得るために

その３倍の部下を

失うことになる

．．．．．質問

しても

いいかな？

．．．．．．

なぜオレが

首領だと

思う？

匂いだ

いいだろう

この決闘

受けよう！

ハハッ！

ウォラフの子

アシェラッド

オーディンの

名において

誓う！

さすが

だねェ！

みんな

船首の方へ

下がりなさい

ハイ

ィヨッ

オレもねあんたから

「匂い」を

感じるんだよね

オレと

同じ

匂いだ

〝ヨームの

戦鬼〟よ

！

オレを

知って．．．

そうか．．．

フローキ

が．．．

察しが

いいねェ

頭のイイ

奴は

好きだね

父上

をっ！！

父上を

お前みたいなワルと

一緒にすんなーっ！！

コラ！

下がってろ！

父上は

強いんだ

死んじゃえ

カイゾク！！

ハハ

元気な

ジャリだな

あんたの

子かい？

トールズ

ーカ

バーカ

ヘーンな

ヨロイ！！

．．．．．．

アシェラッド

いや？

貴様

妻子は

いるか？

そうか．．．

．．．．．．

始めよう

ずいぶん

無造作に

間合いを

詰めてくる

それだけ

自信が

あるってことか

フム．．．

コール

ガチ

あ！？

父上！！

！

第１３話終わり

第１４話『ドールスの剣』

な！？

浅い！

！

ウはっ

やった！！

やった！！

さすが

首領！！

アシェラッドに

敵う奴なんざ

いねェぜ！

父上ー

ーっ！！

かわされた

必殺の

間合いを．．．

こんな辺境まで

わざわざ足を

運んだ甲斐が

あったぜ

もう奇襲は

きかねェ

だろうな．．．

トールズ．．．

なかなかの

男が

いるじゃねェか

．．．

強いな．．．

はは．．．

許せ

アシェラッド

手加減は

出来ん

会えて

うれしいぜ

トールズ

ツアッ

あれ？

おいおい

おっっ

！！

スゲェ！！

一方的だ！！

やっぱ

トールズさんの

方が強え！！

ヤッ

ヤバくね？

アシェラッド

いや

でも！

手こそ出ねェが

攻撃は全部

受け切ってるぜ

たぶん

チャンスを

待ってンだ

父上ー

ーっ！！

ヤッツケちゃえ

そんなヤツ

ーっ！！

！

しまった！

奴の狙いは

オレの剣か！！

これ以上

受け太刀は

できねェ！

ってことは

奴の剣も相当

ガタがきてる

ってことか．．．

よし！！

右胴！！

あァ！？

ヨロイ

に．．．．．！！

狙いが判りゃ

剣筋も読めるぜ

もらったぞ

トールズ！！

来た！

大振り！

な！？

．．．．．．．

ちっ．．．

はまった

．．．．．．

オレが油断して

大振りするのを

待ってやかった

最初から

剣を折らせる

つもりで．．．

全部

こいつの筋書き

通りか

なんて

こった．．．

このオレが

いいように

踊らされる

とはな．．．

イヤッタ！！

ざま

トールズ

さー

ーん！！

．．．．．．．．

．．．どうした？

殺れよ

その必要は

ない

降参すると

言え

それでいい

オレァ

首領だぜ？

手下の前で

それだけは

言えねェなァ

どうした

殺れよ

オレを

殺さん

かぎり

この決闘は

終わらんぞ

第１４話終わり

第１６話、本当の戦士

アシェラッド

が．．．．！！

マジかよ．．．

首領が．．．

負けた．．．

．．．．．．

認めろ！

この決闘は

オレの勝ちだ

オーディンの

名において

速やかに

兵を引け！

ん．．．．．

もぞ、

あデッ

頭ァ

イテェ．．．

なんだ？

？？

何が

どうなってる

？？

．．．．．．

本当に強いな

トールズ

あんたなら

一軍の大将も

務まるだろう

だが

何故だね

トールス

それほどの

腕が

ありながら．．

１５年も

アイスランドに

ひきこもって

いたとは．．．

もったい

ないと

思わんか？

思わん

こんな剣に

頼らざるを

得んのは

オレが

未熟

だからだ

本当の

戦士には

剣など

要らぬ

どういう

こと？

さァ．．．．．

．．．．．．！？

素手でも

強いって

ことなんじゃ

ねーか？

オレの

鼻も

．．．

まんざら

捨てたもんじゃ

ねェな．．．．．

トールズ

あんた．．．

オレ達の

首領に

ならんか？

へ！？

．．．．．．

．．．．．．

ンな〜〜ん

ちってね♪

オイオイ

誰も

笑わねーな

冗談だよ

え？

あ

なっ

なんだ．．．

冗談？

．．．．．．

．．．ま．．

真顔で

冗談

なんぞ．．．．．

ぬかしてる

場合かぁー

ーっ！！

！

！

どいつも

動くな！！

ガキの

首から下が

なくなるぜ！！

これが見えるな

トールズ！！

剣を捨てろ！！

早く

しやがれ！！

アシェラッド

きさま．．．．．！！

くっ

父上ェ

！！

フッ

はっは。は、は

まーーったく

人がいいなァ

トールズさんよ

オレらが

決闘の作法を

守るような

人間だと

思うかね？

ちょこっと

遊んで

みたまでよ

音に聞こえた

〝ヨームの戦鬼〟が

どんなもんか

気になってな

なかなか

楽しかったよ

！！

アシェラッド

お前達は

決闘の作法を

乱した

この勝負

オレの勝ちだ

．．．．．．

どっちでも

いいさ

オレの狙いは

あんたの命だ

わかってる

承知した

．．．．．．

この決闘は

あんたの

勝ちだ

．．．

父上ェー

！！

第１５話おわり

第１６話

一ルズの死

．．．．．．！

．．．父上．．．

アシェラッド

．．．．．．

この勝負

オレの勝ちだ

戦士の約束を

違えるなよ

．．．．．．．．

わかっている

わが先祖

アルトリウスの

名にかけて

速やかに

兵を引こう

レイフさん

すまないが

ひとつ

伝言を頼む

オレの首を

ヨームの首領

シグヴァルディに

届けて伝えてくれ

オレは海賊の

手にかかって

死んだと

召集をきらって

行方をくらましたと

誤解されたら

村が報復を受ける

おっ

お前と

いう男は

．．．！

そこの

貴様

望み通り

オレの命を

くれてやる

文句なかろう

今すぐ

その子を

はなせ

父上！

父上ェー

ーッ！！

ぁあ

よかった

．．．．．．

とりあえ．．．

．．．．．す．．．．

だから、

チッ

クソガキ

めが

今日から

命を大事に

しやがれ

トールズに

感謝

するんだな

てめェらクソガキ

１００人でも

釣りのくる死だ

父上が

死んだ

矢が

いっぱい

刺さって

死んだ

あんなに

強いおうえ

父上が．．．

なんで

剣を

捨てたんだ

戦士に

剣はいらない

なんて

そんなはず

ないじゃ

ないか！

うっ．．．

うっ

フゥッ

なんでっ

フぐっ

なんで

父上が．．．

あんな目に．．．

ちきしょう

アイツ．．．

父上に

負けたくせに

ちきしょう

なんで父上が

死んで．．．

アイツが

生きてるん

だ．．．

ちきしょう

．．．．．．

ちきしょう！

拾いモンだ

こんないい船

捨てるなんて

あいつらも

思い切ったなァ

直しゃまだ

充分使えるぜ

トールズが

いなけりゃ

動かせねェん

だとよ

ヤツひとりで

５人分漕いでた

らしいぜ

しかしよかった

ウチも最近

人数増えて

きたからなァ

ちょうど

３隻目が

欲しい時．．．

へーエ！！

あのドでかい

オールカ

ん？

負傷は

２８名．．．

いない！？

ひとりもか！？

ばかな！！

死者は？

アシェラッド！

おォい！

船尾に来てくれ

アシェラッド！

ンだよ

ッセーな！

．．．．．チッ．．．

トールズの

ガキだ

船底に

かくれて

いやがったな

見ろよ

いっちょ前に

短剣なんか

持ってら

いや～～～

ボク

こわ～い！

こォ～～～

ろォ～～～

さァ～～～

れェ～～～

るゥ～～～

よくも！！

よくも父上を

殺したなァ

ァアアッ！！

お前も

殺してやる！！

絶対に

殺して

やる！！

殺して

やるぞ！！

．．．

こ．．．

ガキの

くせに．．

なんて

目ェ

しやがる．．．

どうする？

アシェラッド

海に

捨てるか？

ほっとけ．．

どうせ

すぐ死ぬ

うっ．．．

うゥ．．．．．

父上．．．

ヴィンランド・サガ２終わり、

戦線から逃亡したトールズが

ヨーム戦士団に発見された

トルフィンの

生まれ育った村隠れ暮らしていたが

航路

ＮＨＡＮＤＳＡＧＡＮＡＰ

ヴァイキン

勢力を振るった

フルウェーキ

北海

大きな西の洋の

ヨムスボルク

首領シグヴァルディ率いる

最強のヨーム戦士団が

基地としている港町

ングランド北部ノーザンブリア伯領

イングランド王の命令によりヴァイキングが襲撃された

これが発端となりデンマーク・イングランド間で戦争が勃発する

比大西洋フェロー諸島

ヨーム戦士団のフローーキがアシェラット

に密令を下しトールズ達を襲撃させた

スミマセン

ユルヴァちゃんの

ネタがありません。ので

２０３２年２月の

アイスランドはその日

あたたかくて、

気温

７度！？

東京の

ちが

寒いワ！！

取材しポート

１日１００日へ

行ってきました

ユキムラ

マコト

極北の国だけど

メキシコ暖流のおかげで

沿岸部は住みやすい

木がまったくない

とはいえ

寒ぃことは

寒いです

内陸には

米河もある

首都の

レイキャビクは

都会ねー

だーまや

荒野に突然

町があるのが

おもしろいね

異方であ通訳の

市街を見下ろす丘の上に

レイフエイリクソニ儀が

立ってました

北米大陸に大ちがい

上陸した

最初の

ヨーロッパ人

昼は取材に

飛び回り

ヴァイキングの集会所の

ランザヴェトリル国立公園

隣を見ると女性の客が

日本人ならろうとなんかの

特大ピザをたいらば、

デザートには

特大アイス

ほっおいしたたんだ

ほそーしたおじょうさん

恐るべし

北欧人

夜はオーロラの

出現を待って

夜空を見張る

３晩見張れば

１日は出ると

聞いたのだけど．．．

ホテルに帰ると

さっきの

オーロラッ

見た？見事だっ

だったね

ホテルマンの

アルペルさん．

日本なぎ

！

．．．．．．

出ないね

オ－ロラ

おなか

へった．．．

晩ゴハンの最中

ほんの数十分の

間でした

余談

まひ

３泊の

滞在期間で

オーロラが出たのは

その一回だけでした。

３治の滞在期間でオーロラが出たのはその一回だけでした

北欧のゴハンに

何食べても

おいしかった

中でも

サケの料理と

ウマいな！

小手の脇肉！！！

ちょっと！

ちょっと

ダンナさん

へーーーッ

世界最北の首都の

目抜き通りの店で

日本製のＴＶゲームが

売ってました

しくんゲームキューブだ！！

なんか

妙に不思議な

光景でした

定料資料

グリップは木製

添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

ンランド・サガ（２）

者

著

発行者

発行所

２０１２年９月１日発行（０１）

清水保雅

幸村誠

®ＭＡＫＯＴＯＹＵＫＭＵＲＡ２０１２

株式会社・講談社

〒１１２－８００１

東京都文京区音羽２１２２１