ヴィンランドサガーを

YUKIMURA

MAKOTO

...

おまえが

...

これまでは

AFTERNOONKC

信ずるものは

何かと問われ

あるヴァイキングは答えた

『我は我が力を信ず、

他の何ものをも信せず

第17話

ングランド_1008年_

幸村誠

西暦1003年以降

デンマーク・

ヴァイキングによる

イングランド攻撃は

激化の一途を

たどる

9世紀初頭に

始まった

ヴァイキングの

イングランド略奪は

386年に定められた

イングランドとヴァイキングの

支配地の境界線

300年を経るうちに

アングロ・サクソン王朝の

打倒を目的とした

征服戦争の様相を

呈するようになる

豊かで広大な

イングランドは常に

ヴァイキング諸部族の

あこがれであった

ハッ

ハッ

ハッ

ハッ

ハッ

ハッ

しかし

ちょっと

バカなんじゃ

ないのかねェ

今の

王様は

かっ母ちゃん

そんなこと

大きな声で...

だれも

聞いちゃ

いないよ

先々代の

エドガー様は

よかったよ

デーン人とも

仲良くなさってて

みんなに尊敬

されてたさ

イングランド東部

イースト・アングリア

西暦1008年

あの方は立派な

キリスト教徒

だったよ

でも今上の

エセルレッド様は

台無しだね

どうしたもんだが

突然国中の

デーン人移民を

殺しちまった

ってンだから

そりゃむこうも

ムキになるさ

政治のコトいうと

また父ちゃんに

おこられるよ

女は

クチ出すな!!

って...

はっは

男はみんな

クチばっかりさ

ひとりじゃ

洗濯だって満足に

出来やしない

くせに

.....母ちゃん

そういうこと

あんまり人前で

言わないでよね

もし

兵隊さんの耳に

入ったら...

母ちゃん!!

ちょっと

母ちゃん!!

ベロベッベッドバッ

.......

ふう

起きたね

ちょうど今

晩ごはんに

しようと

してたんだ

傷の具合

どうだい?

あんたの服は

洗っちゃった

かわりに

それを

着てな

あんたの

短剣も

そこにあるよ

服はちょっと

大きいかも

しんないね

男の子用は

それしか

ないんだよ

お座り

腹へってる

だろ?

ボッボ!!

よっぽど

ペコペコ

だったのねー

見たところ

十かそこらの

年だね

身内は

どうしたん

だい?

モク..

あんた

名前は?

どっから

きたの?

だっ

ゴクゴ

ほら!

やっぱり言葉

通じてないん

だよ

外国の

子だよ

母ちゃん

珍しか

ないだろ?

さっき寝言で

なんかヘンな

呪文みたいな言葉

喋ってたもん

ややっぱ

デーン人

かな?

王様の

〝デーン人ご成敗〟の

時にや

こういうみなし子が

けっこういたよ

でっ

でもさァ...

何が

いいたいのさ

アンタ

何人だろうと

ケガして倒れてる

子供を

放っとくなんて

イエス様がお許しに

ならないよ!

デーン人は

イングランドの

敵なんでしょ?

それが

どうしたのさ

男達のケンカに

女子供が

つきあってやる

義理はないよ

父ちゃんが

兵役に行ってるのも

デーン人が

攻めてきたから

なんだよ?

.....

ッボリボリア

母ちゃんこの子

ノミだらけだ!!

あーこりゃ

櫛を入れにゃ

いけないね

これ!

取って食いや

しないよ

こっちおいで

掻くなーー!!

ごはんに

入る入る!!

ほらごらん

気持ちよく

なったろう?

まったく

男の子ってのは

ズボラで

いけないよ

そういや

ウチの下の子も

よく頭を

ボリボリやってた

ねェ...

その度に

アタシが

櫛を入れて

やったもんさ

おととしに

カゼこじらせて

死んじまった

けどね

あ......

あんたの言葉は

わからないよ

オレは

イングランド人じゃ

ないんだ

なんだい!

やっぱりクチが

きけるんじゃ

ないか

ホントに

呪文みたいな

言葉だね

おい女!

デーン人の

斥候が

このあたりに

忍び込んだ

怪しいガキを

見なかったか

......

ガキ?

子供の

海賊

ですか?

ガキだが

あなどれん

太守閣下の

正規兵を2人

殺している

手練だ

左腕に

矢傷を

負っている

ロロロッ

それは

お前の

子か?

ええ

そうです

末の

ジョンですが

何か?

......?

ちょうど

その子供

くらいの

背格好だ

見かけたら

知らせろ

.......

状況

わかってンの!?

お母ちゃん!!

あの子は

海賊

なんだよ!?

人だって2人も

殺してるのよ!?

子供のくせに!!

なんで

かくまったり

するのよ!!

子供が

海賊なんて

ふつうじゃ

ないよ

何か事情が

あるんだろ

事情が

あったら

なんだって

いうのよ!?

そういう

話じゃ

ないでしょ!?

あたし

兵隊さんのトコ

行ってくる!!

あの子はジョンの

かわりには

なれないのよ!!

ひ......

とにかく

あの子...

ジャ...

...二

ニゲロ

え?

あっ

お待ち!

お待ち!

ジョン!!

トルフィンの

合図は?

まだだ

そろそろの

はずだが...

見えた!あそこだ!

火事だ

ーっ!!

浜の小屋が

燃えてる

ぞーーっ!

男衆

あつまれ!

急げー

ワマママ

手桶

持ってこい

手桶!

うわっ

やはり

そうか!

化けてたな

小僧!

はっ

はっ

はっ

はっ

はっ

おっおい

なんだよ

アレ!

ウワ

ひでェ!

.!!

なんだっ

あの子供!?

殺した

のか?

あれ...

くそ...

な...

...

なんで来ンだよあんた!

なんで

来ンだよ

あんた!

逃げろって言っただろ!?イングランド

言っただろ!イングランド語でちゃんと!!

いやんと!!

海から遠くに行くんだ!

まだ間に合う

森の中へ

逃げろ!!

急がねェと連中が...

...

...

!!

おい!

アレ

なんだ!?

あ...

そんな...

逃げろ

ーっ!!

火事なんか

いい!!

みんな

逃げろ

ーっ!!

よっ

上出来だ

トルフィン

思ったより

景気よさげな

村だな

ボヤボヤすんな

敵軍が来る前に

たいらげるぜ

この5年後の

西暦1013年

デンマーク国王

スヴェンは自ら

大艦隊を率いて

イングランドに

上陸

イングランドエ

エセルレッドを

フランス亡命へと

追い込む

1世紀

初頭

ヴァイキングの時代は

最盛期を迎えようと

していた

その契機となる

イングランドとの戦争に

名はつけられていない

第17話終わり

2018年、イングランドー1013年

西暦1013年

8月

スヴェン大王率いる

デンマーク:ヴァイキング

主力艦隊は

北部ハンバー川より

イングランドへ侵攻

ゲインズバラで

周辺5大都市の

降伏を受け

主力軍は

陸路を

南下

マーシア伯領を

略奪しつつ

イングランドを

縦断

イングランドの

当時の政治的中枢

ウェセックス地方を

攻撃した

進軍は

主要な要塞を

回避しつつ

行われたため

イングランド軍の

拠点防衛システムは

機能しなかった

しかし

彼らの蹂躙は

テムズル

ウェセックス

商業都市

ロンドンに至り

一時停滞する

ロンドン

西暦1013年

橋っつーか

なんつーか

要塞だな

ありゃア

さすがはロンドン

さすがは

ロンドン

長年の襲撃に

耐えてきた町だ

年季を感じるぜ

悠長なこと

言ってる場合

じゃないぞ

アシェラッド

この町は

てこずるぜ

あんたが

一楽勝」だって

言うから

参加した戦

なのによォ

ワリィ

ワリィ

まさかあの

トルケルが

守将につくとは

思わなかった

もんでな

”のっぽ〟の

トルケルカ

金でロンドンに

寝返りやがって

裏切りモンが

金目当ては

オレらも

同じだろ?

他の部族も

皆同じさ

手柄立てて

戦利品の配当を

少しでも多く

もらおうと

必死だよ

こんだけ

集まっちゃア

スヴェン王に

勝ち目ありと

踏んだから

デンマーク軍に

ついたんだ

配当っても

タカが知れてる

けどな

オレは金じゃ

戦はしねェ

殺しが

好きなんだ

頼もしいぜ

ビョルン

だがまァ

エライさん達に

してみりゃ

豊かなロンドンは

欲しい町だ

あァ

このテムズ川を

押さえりや

ウェセックス内陸への

補給線も通るしな

ははン

首脳陣注目の

戦場って

ワケだ

ちょいと

目立っとくなら

ここだろう

何か面白い

策でも

あるのか?

んー

策ってほどの

もんでも

ないが...

トルフィン!

働いて

もらうぜ

トルケルの

とってこい

.....

ほうびを

約束しろ

おっけー

おっけー

いつもの

やつだろ?

こりないね

お前も

勝てねェ

勝負に

ムキになる

そういう所

父親似

なのかねェ

忘れるなよ

アシェラッド

戦士として!

テメェを決闘で

破ることだけが

オレの望みだ

次の勝負が

テメェの最期だ

心臓

えぐり抜いて

父上の霊に

捧げてやる

ならば

働け

戦場で働いた

奴だけが

欲しい物を

手にできる

オレの首は

安くないぜ

それが

戦士の流儀だ

トルケルの命

とってこれたら

決闘でも何でも

受けてやろうじゃ

ねェの

アシェラッド!

おーい!

船が1隻

橋へ

向かったぞォ

使者だな

ロンドンの倍額

払うとかなんとか

言って

トルケルを懐柔する

つもりなんだろ

ヨーム戦士団の

海の鹿〟号だァ

フローキの

だんなか

金次第の

野郎だ

応じるんじゃ

ねェの?

......

さて...

そいつは

どうかな?

射つな!

軍使である!

トルケル殿と

話がしたい!

トルケル殿は

いずこか!

よォー

フローキか

久しぶりだなァ

ッ!!

元気そうで

何よりだ

あいさつは

結構!

総大将

スヴェン王陛下の

お言葉をお伝えに

参りました

『イングランド王は

フランクの地へ

逃げ去った

これ以上の抵抗は

無意味である

軍団へ

お帰り下さい

トルケル殿!

『降伏せよされば

トール神の名において

貴君とその部下の

命及び財産は保証する

陛下は貴公を

ロンドンに倍する

厚遇で迎えられ

ましょう

スヴェンの王様

来てンの?

トルケル

殿!

がんばるなァ

もういい齢

だろうに

この期に及んで

何故そのように

ともがらに対し

弓を引くのです!!

世の流れを

見誤っては

なりませぬ!

我らは永き年月

船首を並べて

共に戦った仲では

ありませんか!

兄君の

シグヴァルディ様も

ご心配なさって

おいでです

......

流れかァ

そうねェ

オレも去年まで

イングランド人と

戦ってたから

わかるよ

ホンット

こいつら

弱くって

さァ...

お前らと

まともに戦れる

将軍なんざ

エドモンド王子

くらいだったよ

この国は

もうダメだね

うん

てことは

つまりィ...

ノルド語

かな?

だろ?たぶん

呪文みたいだな

おお

では...

それは...

お前らと

戦った

ほうが

面白いって

ことさ

......

.....は?

さー

話は

終わりだ

つづき

やろうぜ

つづき

え?

いっくぜェ

フローキ~~

必殺!!

竜骨砕き!!

かっ

回避!!

左回頭

全速力!!

あいやァ

外した

かー

やれ

お前ら

フローキ

よー!

スヴェン王に

訊いてみて

くわー

勝ち戦

ばっかしてて

退屈じゃ

ないのか

ってなー!

はは

説得に

応じる気配は

ありませぬ

そうか

大儀で

あった

して...

いかが

いたしましょう

...

今一度

攻めよ

橋脚に

橋原についたと!!

こっちだ!!

よっしゃまかせろ!

どけ

お前ら

ぎゃーっ

見たか

必殺.....

えーと

丸太

落とし!!

そのまま

だなァ

でも

スゲー

どぉーした

スヴェン軍!!

ちったァ

工夫しろ!!

お前らもっと

やればデキる子

だろーが!!

そんなこっちゃなァ

百年かかっても

このロンドン橋は...

ん?

あは♪

来た来た

オモシロそーな

奴が!

トルフィン

聞こえる

かー

!?

正面の

丸太持った

バカでかい奴

あれが

トルケルだ

ダメだァ

停船!

これ以上

近づくと

喰らうぞ!!

よォし

充分だァ

跳べ!!

お前ら

手ェ出すな!

ああいう

ユカイな

大バカ者

はー

オレが

独り占め

だっ!!

!!

...ふゥん

やるじゃん

若いの

第13話終わり

第19話1回

シドン橋の死闘

手出し

すんなよ

お前ら!

一対一の

勝負だ!!

特攻野郎の

心意気に

応えてやろうじゃ

ないか

......

さー

どんと来い!

おチビちゃん!

そうだ。そういうのは

......?

一対一で

素手...

ケッ

ナメやがって

ファッ

あチッ

おお!

手首を

狙った

のか!?

やるなっ

チビちゃん!!

...

...いい気に

なるわけだ

あの体で

あの拳...

一発もらえば

死ぬな...

気に入った!!

オジさん

はりきっちゃう

ぞー

!!!

む!

シッ

おっ

.....っと

危ねェ

チッ

狙える急所の

位置が高ぇ...

届かねェ!

......

よし!

お?

低く

きたな!?

なら

蹴る!!

突っ込め!!

おお!!

股下を...

うおっ

とっ

とっ

ぐァ

痛ってェ〜〜

でも

つかまえ

たっ!!

チッ

ぬん!

がっ

おお!

やった!!

殺せーっ

いいぞ

大将!!

まだまだァ

ーッ!!

よいしょ

っ!!

あちゃ〜〜〜

だめだこりゃ

コテンパンだな

トルフィンの奴

やっぱ

ムリだったか

アシェラッド

退却の

合図だぜ

おう

そいじゃ

退却だ

退却

ーッ!!

全軍

退けー

!!!

あ!!

しまったぁ

ちびと

遊んでるうちに

戦が終わってる

じゃないか

お前

見捨てられ

ちゃった

みたいだな

かわいそーに

がんばった

のになァ

ありゃ

死んだ

かな?

おほっ

......

おお...

まだ闘志を

失わないか

小兵のくせに

たいした奴だ

戦士よ

そなたの

名を聞こう

......

トルフィン

トールズの子

トルフィンだ...

!?

トールズ?

おい!その

トールズってのは

どういう...

あー

いっち

まった...

どうします

大将?

逃げちまうぞ

射ちます

か?

......

やめとけ

今日は

逃がして

やれ

戦士

トルフィン

よーい!

楽しかったなーー!

楽しかった

なー

また

やろーなー

またやろーなー

今度は決着

つけようなー

約束だぞ

!!!

おしてくれ

だめだな

こいつ

はらわたを

やられてる

もう助からん

おーい

こっちにも

玉ネギスープ

くれー

とどめ

欲しい奴

いるかー?

とどめ

刺すぞー

酒くれ

酒!!

とどめ

たのむ~~

目がっ

目が

見えねェ!!

おーい

こっちも

死んでるぞ

ロンドンは

陥ちぬか

は...

いえ...

陥ちない

わけでは

ありませぬ

が.....

少々

時間が

必要かと...

攻め急がず

このまま

包囲を続け

補給を断てば

いずれは

ロンドン市民も

疲れましょう

時間とは

どれほどだ

フローキ

ロンドンの

兵糧の備蓄量に

よりますが...

1年.....

いえ

よくすれば

半年で

もう秋だ

たかが町ひとつに

そのような時間は

割けぬ

肝要なのは大局だ

イングランド全土の

掌握を

優先させねばならん

4千の

指揮は...

そうさの.....

息子の

クヌートに

任せよう

本隊を西へ

移動させる

ロンドン包囲は

兵4千を残し

続けさせよ

御意の

ままに...

あれの

男ぶりを上げる

よい機会だ

え!?

しっしかし

クヌート様は

ラグナル殿

お控えなさい

陛下の

御意思

ですぞ

よい

中せ

ラグナル

クヌート殿下は

御年17歳の

お若い身で

あらせられます

で...では

畏れながら

戦場での

ご経験も

まだまだ

これから...

全軍で敵わぬ

トルケルめに

その5分の1の

兵力であたれと

仰せられるのは...

なんと申しましょうか

殿下には

その...

だからよいのだ

そのくらいで

なければ

薬にならぬ

いささか

ご無理が

あれは男のくせに

キリストの教えの

せいか妙に

気優しく育って

しまったからな...

あれの近習を務める

お前の責任でも

あるのだぞ

ラグナル

......

......は....

包囲軍副将に

任ずる

クスートに従い

補佐せよ

......仰せの

ままに...

肩が

外れてる...

右足首は

ネンザか...

フラ...

全身に

打ち身.....

楽しかった

なー

あと...

アバラが

何本か...

また...

くそ.....

冗談じゃねェ

イカレ野郎が...

おい

おいおい

おい!

なんだよ

どうしち

まったん

だよ!

ヤツら

ほとんど

いっちまうじゃ

ねーかっ!!

バカヤロお前ら

ロンドンは

あきらめる

ってのかー!?

トルケル将軍

バンガーバンザー

戻って来い

腰ヌケ

ーッ!!

もっと

やろうよ

!!!

ねェ!!

ちょっと

ーっ!!

おー

ーい!!

オレと戦えェ

ーッ!!

お?

なんだお前

生きてた

のかよ

あーあー

ヒデェ様

だなァ

今回は相手が

悪かったな

トルフィン

ところでオレら

ウェセックスへ

進軍するけど

どーする?

歩くの

ツラいなら

ここに置いてく

けど

...

...

フム

......!

イカレ野郎

どもが......!!

戦の何が

そんなに

面白ェんだ

...!!

第19話終わり

母上がいる

姉上も

アーレ達が

羊の番を

サボってる

いつもそうなんだ

このあいだも

1頭いなくなって

大さわぎした

くせに

そーだ

晩ゴハンだ

父上を呼びに

いかなくちゃ!

第20話「ラグナロク

今晩は

お肉だよ!

今晩はお肉だよ!

冬至の

お祝い

だからね

あー

そうか

もう冬至

かァ

ずいぶん

暖かいから

忘れてたよ

ここはいい所だ

牧草にも

不自由しない

移り住んで

正解だったな

姉上は

ここじゃ奴隷が

手に入らないから

不便だ』って

言ってるよ

奴隷買ったこと

ないのにね

ウチ

ほっはっは

あいつ

らしいな

ボクは

ここ好き

ここに来てから

母上の体も

調子いい

みたいだし

.....

トルフィン

お前は

長男だ

うん!

何?

母上や姉上を

守ってやらなきゃ

だめだぞ

わかるな?

ふたりとも

お前の帰りを

待ちわびて

いる

そんな人が

いてくれるのは

とても幸せな

ことなんだ

わかるか?

うん...

だからな

もう

復讐なんて

やめろ

そんなこと

オレが喜ぶと

思うのか?

!?

村が!!

父上!

どうしよう

襲われてる!!

母上!!

姉上ー!!

父上ー

ーッ!!

......チッ..

...

オレの国じゃ

なかったな...

暖かくて...

草原が

風に

波打って...

どこまでも...

ありがとうござい

...

何でも!!

あー

うるせ

イングランドの

女ってのァ

どうしてこう

わめくのがね

減るもんじゃ

ねェだろうに

まったく

おい誰か

口に

突っこんどけ

え~~~っ

噛みちぎられ

そうだなァ

ハイ

静かに

しようね

なんだ

いたのか

トルフィン

たまにゃ

お前も

やるか?

つっても

オレらの後

だけどな

あらら

打ちとけ

ねェなァ

アイツ

.....チッ

放っとけ

まだお子様

なんだよ

はっ早く

つづき

つづき!

ロンドンより西へ150km

バース近郊の農村

1013年11月

しかしよォ

実際

なに考えてン

だろうな

ウチの親分

はさァ

もう冬になるぜ

本隊はとっくに

北の占領地に

帰っちまった

今年は

目立った手柄が

なかったしなァ

だのに

オレらだけ

居残って

こんなシケた村

つまんでる

だったら

もっとデカい町

襲おうぜ

少しでも

こづかい稼いで

帰ろうって

ことなんだろ

バカか

100人ばかしで

何ができる

ってんだよ

近くに

ブリストルとか

あんだろ?

ありがと

バカ?

バカっつったか

今オイ

まァ今年は

あと2、3コ

村を食って

終わりだな

来年に

期待

しようや

あら

聞こえ

まして?

耳だけは

バカじゃない

ようだな

オレ達や

もう10年も

イングランドを

荒らし回ってン

だぜ?

特に今年は

すさまじかった

イングランド王も

国外に逃げたって

いうじゃねェか

あるかね?

来年が

もうこりゃ

我らが

デンマーク王の

勝ちだよ

戦は終わりだ

そうかァ?

まだ早いんじゃ

ねーの?

ロンドンにゃ

あの裏切り者の

トルケルカ

いるぜ

あーあ

野郎の

嘘くせェほどの

強さは

見ただろうが

トルケル

かァ...

確かに

強ェけど

そもそもありゃ

オレらと同じ

ノルド人だぜ

死に体のこの国を

いつ見限っても

おかしくねェ...

あーあー

またか

オラァ!!

コラコラゴラ

アークが

トーレに

「バカ」って

言った

なんて?

理由は

なんだ

理由は

トーレが

怒ったけど

アークは

謝罪しねェで

逆に侮辱した

牛泥棒

あーあ

それ

言っちゃった

かー

じゃ

仕方ねェ

どっちが

死んでも

後でちゃんと

アシェラッドに

報告しとけよ

あいよ

いや、いいんじゃ

ふう...

うん、おまえは

そういうことで、

豊かな

土地だ

夢に出てきた

地に似てる...

アイスランドとは

えらい違いだ

きっと今頃は

雪が積もり始めて

いるだろうな...

早起きだな

トルフィン

まだ陽も

上ってねェぜ

あいつらが

騒がしくて

眠れないか

姫路!!

カンベンして

やれや

ここんとこ

行軍ばかりで

あいつらも

イラついてた

からなァ

たまにゃ

ああして

気晴らし

せんとな

気やすく

話しかけんな

テメェら最近

勘違いしてんじゃ

ねェのか?

オレァ

テメェらの

仲間じゃ

ねェ

テメェはオレを

うまいこと

操っている

つもりだろう

今は

そうやって

うぬほれてろ

フン

オレに

のどを裂かれて

くたばる

その日までな

怖いね

時間は

若いお前の

味方だ

あのチビガキが

オレに眼トバすとは

成長したもんだ

お前は成長し

オレは老いる

いつかはお前に

負ける日も

来るだろう

当然のことだ

どんな強者も

いずれ死ぬ

周りを

見てみろ

トルフィン

この石くれは

今のイングランドの

住人サクソン人が

造ったものじゃ

ない

サクソンよりも

前の住人の

ものだ

強い民族

だったそうだ

だが500年前

サクソンに

滅ほされた

ローマ人だ

国の名は

ブリタニア

ここに

落ちてた

ものだ

高度な

文明だった

今よりも

ずっとな

...まわり

くどいンだよ

何が

言いてェ

フン

せっかち

だねェ

年寄りの

話は

聞くもんだぜ

つまり

だな...

人間の

世界は

ゆるやかに

だが

確実に

老いて

きてるって

ことさ

......

ローマ人を

サクソンが

滅ぼし

そのサクソンを

今度はオレ達が

滅ぼす

かつての

ローマ帝国の

栄光は

遠い過去になる

なんでも

キリスト教徒どもの

言うことにゃ...

あと20年もしたら

一最後の審判」

とやらが

下るそうじゃ

ねェか

その日

人間はすべて

神に殺され

今の世は

完全に

滅ぶんだ

そうだ

最終戦争

見ろ

トルフィン

こっけいじゃ

ねェか

たそがれの

時代の

夜明けだ

馬だ

1騎

イングランドの

兵か?

?ありゃ

友軍だ

妙だな

ここらにゃ

オレらしか

いないハズだが

おォい!!

待たれよ

貴公!

我らは

スヴェン王配下

アシェラッド隊

貴公は

いずれより

参られたか

おお!

貴公は

本隊所属か

オレは

クヌート

王子殿下の

ラグナル隊!

本隊へ

伝令に行く

途次だ

この近く

なのか!?

あいにくだが

本隊は

ずっと北だ

いやなに

ちょいと

そこの村で

小銭稼ぎを

もう本拠地へ

帰りつつある

なら貴公は

こんな所で

何を?

勝手に

部隊から

離れたのか!?

なんて奴だ

とがめを

受けても

知らんぞ

まァまァ

カタいこと

言うなよ

馬が疲れてる

ようだぜ

新しいのと

とりかえて

やろか?

!?

何だって

トルケルが

本隊を

追ってきてる!?

ああ

もうそこまで

来てる

数は500ほど

ロンドンからは

奴の直参だけ

連れてきたようだ

本隊の足跡を

たどってきてる

もうじき

マールバラに

至るだろう

マールバラって

おい

すぐ近くじゃ

ねェか!?

500で本隊と

やりあう気

かな?

バカなのか?

トルケルって

ロンドンの

包囲軍は?

クヌート王子の

4千が

いたはずだが

はっ!

そんなもの

とっくに

撃破

されたよ

オレがその

包囲軍の

生き残りだ

トルケルを先頭に

奴ら砦から打って

出てきたんだ

どいつも

熊みてェに

強かった

本陣まで

一直線だ

...

それで?

奴らの

とりこだ

殿下を奪還すべく

我ら残存兵力が

マールバラに

再結集を試みて

いるが...

殿下は

どうなった

トルケル軍と

ともに

いらっしゃる

これから本隊へ

応援をたのみに

行くところだ

集まった兵は

400に満たない...

士気も高いとは

言えん

貴公らも

加わってくれ

今は100人でも

ありがたい

決めるのは

あんただ

アシェラッド

どうする?

聞こえねェか

ビョルン?

まったく

おちおち

たそがれても

いられねェな

え?

ラグナロクの

足音がよ

へ?

埋めとけ

こいつの

乗ってきた

馬もだ

........

こっ......

......

あーあ...

いいかァ

野郎ども

よく聞け!!

我々は

今から直ちに

クヌート王子殿下の

救出に向かう!!

相手は

トルケル以下500!!

だが他の部隊の

手は借りん!!

ここが

バクチの

打ち所だ!

なんといっても

クヌート殿下は

デンマーク王位

継承権第2位の

お方!

.....お前ら

想像できるか?

デンマークと

イングランド

2大国の覇者が

賜るごほうびを

みすみす

他の奴らに

ゆずる手は

ねェぜ

おお...

おお!!

よし

やろう!!

オレ達の

手柄だ!!

どーすんだよ

たきつけちまって

勝算

あんのか?

さァな

!?

さァなって

お前.....

たそがれの

時代だぜ

ビョルン

どうせなら

ブァーーッと

暴れてみようじゃ

ねェか

第20話終わり

約20歳後、ヴァルハラ

やァ

すっかり

秋だなァ

何を食っても

旨い季節だな

特に魚だ

タラマス

サケニシン...

豚や羊も

よく肥えてて

ウメーっスよ

大将

あー

イイねー

塩のきいた

ソーセージで

黒ビールを

キューッと!

はじめは

アレだったけど

イングランドの

ビールにも近頃

なれてきたよな

あ!

いいな

オレにも

ひとくち

オレは

ビールには

チーズだなァ

食い物より

女だよ

オンナ

こっちの女は

品があって

オレ好みだぜ

オメェが

品とか

言うなや

こないだ食った

チェダー村のは

なかなかだった

背徳感て

ヤツか

でもわかるワ

はじらいっ

ちゅーの?

燃えるよな

まるま

あれは

なんだろね

キリスト教徒

だからかね?

オレァ

ヤだねー

いいなァ

キリスト教

改宗しよかな

流行ってんなー

最近

オレの故郷も

古い神々の神殿が

みーんな教会に

なっちまった

キリスト教は

あれすんな

これすんなって

ウルセーもん

だいたいよォオレ

ロンドンの聖堂で

イエスの木像を

見たけどよォ

スッゲェ

弱そーじゃ

ねェ?

確かに

なーー!

あんなん

トール神の

ハンマーで

イチコロだって

イヤー

ありゃ

魔法使い

らしいぞ

ジミな

魔法

だなー

アスガルドの

神々は

空飛ぶ馬を

持ってンぜ?

ピョロッヒョロ

だもんなー

あのオヤジ

だよ

なァ

戦場じゃ

ご利益

ねーよ

まァまアまァ

結論を急いじゃ

いかんよ

チミたち

水の上歩いたり

バンを増やしたり

したそうだぜ

ウオーイ

王子様!

オーディン神や

トール神のほうが

かっけーよ

ここはひとつ

キリスト教徒の

意見を聞いて

みましょうや

あんたはイエスと

アスガルドの神々

どっちがエライと

思いますかね?

......

あれあれ?

どしたのかな

ボクーー?

みんなの前で

お話するの

恥ずかしいの

かなー?

調子にのるな

トルケル!!

この不思者が

!!

おのれは

自分のしている

ことが

解っとるのか!?

畏れ多くも

クヌート殿下に

このような

早めを......!!

んなこと

言ったってェ

なァ?

だから王子様の

ガラを押さえりゃ

こっちふりむいて

くれるかなーって

思ったのよ

ねェ?

そりゃオレだって

人質とるなんざ

趣味じゃないよ?

でもさァ

スヴェン王が

オレのこと

無視すんだもん

大将そりゃ

恋する乙女の

セリフだぜ

察してよ

オレのこの

切ない気持ち

そう!

それ

ズバリ!

やられ

ちゃったのよ

アタシ

スヴェン王に

デケエ

乙女

だなァ

さんざん

猛アプローチ

かましといてから

ある日突然

つれないしぐさ

いつしか

頭の中は

カレのことで

いっぱい!

も~~~

そんなん

されたら

気になる

じゃない?

やー

やるなー

スヴェン王

恋愛上手

気がついたら

アタシ

あの人のこと

追いかけてたの!

さすがは

北海最強軍団の

首領だァな

オレら全員

まんまと

ホレちまった

なー

...

イカレた

連中だ

貴様ら

全員

死ぬぞ

たった500で

デンマーク軍

1万6千を

敵に回して

なんとする

こうまで

戦バカだ

とはな...

そーゆー

ことはね

問題じゃ

ないんだよ

ラグナル

キリスト教に

かぶれて久しい

あんた方は

もう忘れちまった

かね?

我ら

ノルマン戦士の

誉れって

やつをよ

戦士の館か

そうさ

神々の使者

戦乙女たちは

常に勇者の魂を

求めている

神々の戦士と

呼ぶに相応しい

勇者をな

まさに戦い

まさに死んだ

者だけが

虹の橋をわたり

天界の戦士の館に

住むことを許される

いかに

戦い

いかに

死ぬか

それが

問題だ

敵は強けりゃ

強いほどいい

フン

古くさい

男だ

そうやって

戦場ばかりを

駆けまわって

おるからか...

哀れな

奴よ

貴様は

子供だ

トルケル

何も

知らぬ

宮廷の

ことも

スヴェン王のことも...

スヴェン王の

ことも...

わが君

クヌート

王子殿下の

ことも...

なんだい

そりゃ?

意味深な

どーゆー

コト...

見える!!

見える!!

イいかん

酒が

切れたか

ヴィリバルド

神父

お平らに!

主よ!!

天の父よ

あなた

なのですね!!

あなたの子

永遠の僕が

ここにいます!!

おい

酒だ!

酒をくれ

強い

ヤツを!

どうか!

どうか

私の迷妄に

答えを!!

愛をォォ

お示しィィ

下さいィィ!!

ふう

いやー

何度みても

面白ェわ

とんだ

酒呑み坊主

だこと

キリスト教徒

やるのも

大変だなァ

おーい

修道士よ!

アンタは

どう思う?

あんたのイエスと

オレたちの神

どっちが

エラいかね?

酒を

つくった

ほう...

そりゃ

ちげェねえ!!

酒こそ

救いだ!

いいぞ

キリスト

坊主ー

!?

は...

何じゃい

一斉に

立ち止まり

おって...

大将

おう

そうね

だいたい

......

あのへん

か!?

ほーら

いたァ!

伏兵!

左手の

丘だ!!

くそっ

トルケー

貴様を

包囲したァ!!

ル!

我らは

クヌートモ子配下

ラグナル隊

2千!!

2千~~~っ

自分から

言うのは

だいたい

ハッタリだ

おい

ウス

わかって

まさァ

おお!

ワシの

部下か!!

貴様ら逆賊に

最後の情けを

与えてやろう!!

今すぐ殿下と

ラグナル様を

解放せい!!

されば命だけは

助けてやる!!

トルケル!

己が立場を今一度

よ〜〜~~~

考えるがいい!

貴様に

選択の権利

はー

ないん

......

ぞ?

だ...

え?

殿下!!

ラグナル

様!!

よ~~し

よし!

思ったより

素直じゃ

ねーか

ラグナルの

部下よーーッ!

お役目ご苦労!

クヌート殿下たしかにお返し申す!

クヌート殿下

たしかに

お返し申す!

もはや

遠慮は

無用だろ?

さァ!!

存分に

来い!!

ぬゥ.....

よせ!

こらえろ

退くんだ!!

しっ

しかし..

戦士と

して

きゃつら

人質を解放し

逃げもせず

逮捕される気も

ない...

退く理由が

ありませぬ

退く理由は

ある!

ここで我らが

退けば

我ら皆

臆病者と

いうことに

なりましょう

ここは殿下の

御身を第一に

考えるのだ!

殿下をお救い

することが

やつらに対する

勝利と心得よ!

おーい

どうしたよ

兄さん達

まさか

2千もいて

ビビッてんじゃ

ないだろね?

それとも

ナニかい?

ひょっとして

「人質がいたせいで

全力が出せません

でちた~~~

ってなほうが

おのれ

あとあとの

言い訳に

都合がよかった

かね?

言わせて

おけば...

やめい!!

ワシの命令が

聞けんのか!!

あんな

戦バカどもの

挑発にのるな

!!

上等だァ

ゴラァァ!!

てめェら全員

ヴァルハラに

送ってやらァ

ーッ!!

オオ!

やれる

もんなら

ぜひ頼む

ぜェエ!!

動いた!

やつら

おっ始めたぞ

アシェラッド!!

おー

聞こえ

てるよ

ウム

ウム

風は

良し

おーし

野郎ども

段取りの

とおりに

ヨロシクー

退けェーッ!!

バカ者ォ!!

殿下を

お守り

せんかァ!!

退けェッ

ーーッ!!

まだ

間に合う!!

おのれ悪鬼ども!!

おのれ

悪鬼ども!!

このままでは

ロンドンの

二の舞に......

ちぇ

なーにが

2千だ

こいつら

せいぜい

400じゃ

ねーか

こりゃ半刻も

しねェうちに

片付いちまう

なー

フッ

どしたイ

大将

んーんや

なんか

匂わねェ?

血の匂い

以外に

ホントだ

はらわたの

匂いじゃ

ねェの?

いやこれ

あれだよ

え?

わかんね

何?

炭焼き

小屋が

風上に...

血の匂い

しか

しねー

炭焼き?

第2話終わり

立派な最期

じゃった...

トールズは

ワシらの

身代わりに

...

その上

トルフィンの

行方まで

見うしのうて...

すまん...

ヘルガ

ユルヴァ...

本当に

あんた方には

なんと言って

わびれば

いいのか...

戦闘の事はたらくユルヴァちゃん

ま死んじゃった

もんはもー

しょーがないって

メソメソ

してても

おなかが

減るだけよ

長生きする

タイプだとは

思ってなかった

けどねー

西暦1003年

アイスランド

チョー

お人好し

だったもん

父上って

こないだも

死にかけの奴隷を

羊8頭で

売りつけられたり

してさー

父親が

変わり者だと

苦労するよ

家族はサ

あん時は

もー

大損よ

弟クンも

行方不明

なんでしょ

たいへん

だったね

ユルヴァ

もともと

丈夫な人じゃ

ないもんね

ヘルガさん

んーまー

アタシより

母上がね.....

じゃ

お先

ちょっ...

待って

ユルヴァ!

葬式の直後に

倒れちゃって

...

いくら

なんでもソレ

重すぎじゃ

ないの!?

んー

水汲みは

何回かに

わけたほうが

いいってば

さてっ

と...

時間の

節約

いやもー

ここんとこ

忙しくって

さー

まともに

力仕事やれるの

アタシひとり

じゃん?

もっかい

腰いためるよ?

んっとに

男手を

なくしたのは

イタいわー

父親の

血ね...

ままあ

元気そうで

何よりだわ

うん...

母上ー

具合

どう?

うん

もう

すっかり

いいわ

ごめんなさい

ユルヴァばかり

働かせて

あー

いィいィ

起きないで

寝室

ちょっと

寒いわね

火ィ

強くして

おくね

まったく

ここんとこ

冷えるったら

ないわー

小川の水が

凍りかけてたよ

今朝は

ユル...

いっけね

羊にエサ

やるの

忘れてた

食べたら

食器そこ

おいといて

あー

忙し

はいはい

おくれて

ゴメンよ

あー

忙し

そーいや

豆がもう

切れそう

なのよねェ

春になったら

羊の毛刈りも

手伝って

もらわなくちゃ

だわ

あとで

アーレんとこで

わけてもらわ

なくちゃなー

あれは

さすがに

あたしと

母上だけじゃ

骨だわねェ

労働力

不足だわ

マジで

話もって

入り江に

集まれ!!

急げー!!

どーすべェ

ムコでも

もらうかなァ

ああ

...

母上!!

クジラ!!

入り江に

クジラが

入ってきた!

話どこ!?

父上の話!

物置?

てゆーか母上

起きてちゃ

ダメじゃん

食器洗いは

アタシやるから

話って...

あなた

そんなもの

どうするの

突く!

あった

突くって

.....

ちょっ...

待ちなさい

ユルヴァ!!

あなた

女の子

でしょ!?

一番銛

ゲットォ!!

おオッ

シャアッ!!

シかよ!

いやいや

なんちゅー

娘か!

トールズの

血だなー

ほえ~...

父親と弟を

亡くしたばかり

だというのに

なァ...

ほんに

気丈な

子だ

晩ごはんの

クジラ

うまかった

ねー

鮮度が

ちがうわ

いきな

ウチは

特別いい肉

もらったん

だよ♪

なんたって

一番銛

だもんね

いっぺんやって

みたかった

のよねー

クジラ漁!

面白かったわァ

スノッギの

じいさんは

「女の仕事じゃ

ない!

でしゃばるな!」

って怒ってたけど

ははは

あーれは

負け惜しみ

だよねー

カッコワリー

でももう

手もとか

暗いでしょ

ユルヴァ

ごくろう様

もう

寝ましょ

あー

先寝てて

あたしコレ

仕上げちゃう

から

織り目を

間違う

わよ?

ユルヴァ

もう

いいのよ

休み

ましょう

でも...

もうちょっと

だし...

大丈夫よ

あたし

疲れてないから

ボロ

ヴィンランド・サガ3終わり

ノルウェール

アイスランド

トルフィンの生まれ育っ

た村がある地。彼が暮ら

したのは、戦とは無縁の

静かな村だった

航路

WindowsAGAMAP

ヴェマ

王宰軍二ク軍

ナンマーノ車がイングランドに侵攻、

インズバラを拠

に進撃を開始

大西海

スヴェンエ早進

アイリッシュ海

ドバァー海峡

ルズ小王国群。

グた

が攻め入るも陥

ロンドンイングランド製に登録したしましたが、お客さまがお店、フローラキアシャラってリテーマス事なのかもしれません。

落しなかった

ライム落

一ステス

ールバラ

クヌート王子を捕えた

トルケルがデンマー

軍本隊を追跡。アシェ

ラッドはこの地でトル

ケルを迎え撃ちクヌ

、葬還を図る

くまがいはいと

先生のカラオケ凄いよ。そのへんのバンクバ

熊谷杯

ンドなんてメじゃないよ。

作画メンバー紹介

私たちが、作っています。

はやいわ上手だわ。ーんでるんわ。

後援シーンがとても上手です。

鈴木和意の歴史

幸村先生は未熟者の僕にもやさししくご指導し

てくださるとてもよい>先生です。でも、おしりを

さわるのはカンベンしてください。

お見知り合ったかなとのご

10

同人誌を作ったりしてます。サークル

名は「限界通信社です。どこかで見

つけたら読んでやってください。

超作!!とんだ間ん話です。

ちゅ円は安すぎだって!!

イヤです。映ります。

訴えるなら受けてたちます。

んあっええ

みさに

ヒロを!

まちち

マリオカート超ウマいの。

カラオケも。いっか臭かす

渡辺大樹

2006年10月末の『戦国武将列伝「(リイド社)

で読み切り載ります。幸村組で学んだ能力で描

いてますんで良かったら読んでやってください!

わたなべだいじゅ

添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、

コミックス発売当時のまま掲載しています。

・ンランド・サガ(3)

発行者

発行所

2012年9月1日発行(01)

清水保雅

幸村誠

®MAKOTOYUKMURA2012

株式会社・講談社

〒112-8001

東京都文京区音羽2:22: