もにれちゃん...こっ油く~~ よーし!こっちいいぞ点けろ! 大将!!どこですかァ? いきなりまいったぜアッちゅー間に三方火の海だ 煙で敵味方がわからねェ こりゃちょっと戦どころじゃないっスよ 風下がまだ平気ですズラかりましょう山火事で死んじゃアヴァルハラには行けねェや 山火事なもんかいこいつァ付け火だ 王子を救出に来て自分らごと相手を焼くつもりはあるまいよ 第三の勢力がすぐ近くにいるってワケだ ここ何日か雨が降らなかったからなァ うわーアレ見ろかわいそうに あーあーこちげ回って... 全くだぜ苦しくてつまらねェ死に方だよ いろんな死に方あるけどよォオリャ焼死だけはカンベンだなー トルケルの奴これで死んでくれるとこっちとしちゃ助かるんだがな この程度であの化け物は殺せんよ 兵には多少死者が出るだろうがね 奴を殺す必要はねェ王子を盗りや勝ちよ ちょっとの間火と煙で奴らが混乱してくれればそれでいいその程度の策だ クヌート王子はさっき遠目に視認したな? 羽かざりのカブトに赤いマントだ間違うなよ トルフィンがあの火の中から王子を連れて戻れなかったらどうするよ 同数じゃトルケルには勝てんよ ラグナル隊は王家付きの隊だオレより身分の高い指揮官が率いてるだろう よしんば勝てたとして... トルケル相手にタダ働きはごめんだぜ この策でもしクヌート王子を焼き殺しちまったとしても... トルフィンなら王子を盗ってこれると思ってんだろ? ケツまくって知らんプリすりゃオレらの仕業だと証せる奴はいねェ なんだかんだ言っててもアンタけっこう信用してんだよあの小僧を 怖いもん知らずのバカだから使い勝手がいいだけよ 目も開けられんなんだこれは トルケル側の仕業とも思えんが... 敵よりもまずこの場を脱せねば 相手も確認せんで突きかかる奴があるかァッ!!それでもワシの部下か!! 殿下にもしものことがあったらどうする気だ!!大マヌケめ!! 殿下ーー!!ラグナル様ー 殿下――!!ラグナル様ーー!! ホレ見い!分別のある者はまずああして確認する すっすっスミマセンッつい... 味方だぞーわかってるかーー? 頼むからイキナリ斬りかかったりすんなよー 王子いたぞォッこっちだァ!! 急げ!ここもすぐ火が回るぜ 大マスケはワシじゃ...! なんだこのチビどっから出てきた なーにガンたれてんだゴラ 平気だろ?要人にゃ見えねェ 人質にしても身代金とれるとは思えねーよ あんたクヌート王子だな? 案内するそこで待ってろ バカな殿下を助けに来る勢力など... こうまで選択の余地がないのか... トルフィン!おォい!! お前トルフィンだろ!? ほら!やーーっぱりトルフィンだ!! また会えると思ってたんだオレ!! なんだお前らコイツとやりあってたのか? なんたってこのトルフィンはオレに深手を負わせるほどの戦士だからな 体格を見てあなどると痛い目みるぞ 聞きたいことがふたつある まずこの火はお前らの仕業だな? お前は先に自分のことを「トールズの子」と名乗ったな 父はトールズ母の名は... はははっ!そうかそうかー やっぱりお前〝ヨームの戦鬼〟の子だったか!!なるほど強いわけだ!? トールズ殿の子だと!? 世界で唯一人の強い男オレより どうやら昔話をする時間はなさそうだな トルフィン!王子はひとまずくれてやる スヴェン王軍の本陣だそうだろう? オレの追撃をかわして本陣まで逃げ切れればお前達の勝ちだ オレをガッカリさせるなよ! トールズの子トルフィン! トルケルの大将はどこだべか 殿下ーーッ!!ラグナル様 おっおメェ!!敵でねェか!! 貴様ァトルケルの手下だな!! さすがに今回ばかりはあいつの運に頼りすぎたかね? 貴様の強引な作戦のせいで我か隊は霧散消滅した どーせトルケルに全滅させられてたさ 事ここに至ってはもはや... 殿下をお守りしきっと軍団本宮へお送りせよ ウォラフの子アシェラッド 貴様に王子殿下の守護を任せるより他はあるまい 近衛としてご尊顔を拝したく存じますが... 謹んでその旨拝命いたします つきましては殿下... 姫の間違いじゃねーのか? す釣れな?かな?ご老体 魚もそろそろ冬ごもりの支度の時期でしょう あんた方はデーン人ですな? 少し訛っていらっしゃるな 釣れずともしませんのかまわんのですよ本業は渡しですからな なかなか達者なイングランド語を話されるが... 向こう岸への渡し賃はいくらですか 私のクニの訛りに似ている あんた方全員をこの小船で運ぶには何日かかるやら いや荷はこの手紙だけです 上客が来たと思うたが残念じゃ で?これを対岸のどなたへ? 元老のんものどなたかへ リディアの子アシェラッドからの書状だと言って渡して頂きたい アシェラッド!おらぬか! ラグナルさんお静かに願いますよ ビョルン何故進軍を止める!? トルケルに追いつかれてしまうぞ! “耳”が仕事をしてるからさ こいつが働いてる時は物音を立てない決まりなんだ ビョルンそのトンガリ頭に息をさせるな よく聞こえるぜ昨日より近づいてるからな まちがいないオレらの後ろをピッタリ尾けてきてる 徒歩と馬の行軍音...数は... よほどの強行軍なんだろうぜ オレの耳を疑うのか?ビョルン この分だと数日のうちにゃ追いつかれるな 斥候か完全に捕捉されたな どうする気だアシェラッド 追わんでいい兵のムダだ 迎撃するなら今のうちに陣を張らねば それらの到着までは逃げ回りましょうや 敵地のド真ン中だぜここは だってアシェラッドがそう言ったもんよ 今までアシェラッドがその手のウソを言ったことあるか? 間に合うんかねェ?援軍 つーかさァ援軍呼んだらほうびもそいつらと山分けだろ? トルケルはすぐ後ろにいるんだぜ? ロンドンからこっちずっと陸戦だったからなァ 船の乗り方忘れちまうよこれじゃアよー ちっとは説明してやれよ 少しぐらい焦ったほうが行軍も速くなっていい 他に用がねェならお前も寝ろビョルン あんたここ数日ちょっと変だぜアシェラッド そいつがどんな奴なのか パッとツラ見ただけでわかっちまうのさ クヌート王子のツラ見てなァ 「王者のツラじゃねェ」 パッとわかっちまったンだなー まァなー女みてェなツラだな これから変わるんじゃねーの? グズグズしてっとトルケルに追いつかれっぞ!! おーし起きろ野郎ども! まじかよ~~まだ真っ暗じゃねーか とおくで雷鳴ってねェ? いや喋ってねーと眠っちまいそーでさァ... わかってる何度も言うな じきに援軍との合流地点だぜ 霧の魔物じゃねーだろーな 軍団長自らおいで下さるとは その船が連中を乗せて川を渡ったというわけだ どこの船だったかわかるか?斥候 いやそれがハッキリとは... なんせそん時は山羊の乳みてェに霧が濃かったもんで... ありゃオレ達ノルドの造りじゃないと思います竜頭がなかった あーウンなんかヘンなボテッとした船だったかも たしか目が描いてあった スヴェン王の軍船じゃなさそうだな 船首のトコにギョロッとこう... 音もなく霧の中から出てきて霧の中へ去りました 霧の中には悪い亡霊が棲んでるって昔から言うぜ まァ何にしろトルフィン達の足跡をたどることは出来なくなったな 対岸に渡るなら一度ブリストルまで戻って船を調達せにゃなりませんが... ちィっと奴らのことを侮ってたなオレ達 まさかセヴァーン川の向こう岸を味方につけているとは思わなかったぜ 川向こうの住人はイングランドからデンマーク側に寝返ったってことスか? 五城市地方みてェに... バッカお前モノを知らねェなー 寝返るも何もこの川の向こうはそもそもイングランドじゃねーんだぜ イングランドの西に位置する山岳地帯である 険しい山々に資源は乏しく耕作に適した平地もごくわずか イングランドに比べ貧しい土地柄と言える その故にウェールズではローマ支配時代の終焉以降令地域を統一するほどの国家が育つことはなく、 多数の小王国が分裂併合しながら割拠する状態が数百年間続いていた アシェラッドの救援要請に応じたのは そんな小王国のひとつだった ほめてつかわすぞアシェラッド 今頃トルケルめは川の向こうで歯噛みしておるだろうて あとはこのまま海路を行けばゲインズバラへ帰れるというわけだ いえこっからはまた陸路です 大国のものさしで考えちゃいけませんよラグナル殿 トルケルを撒くのに協力してくれただけでもよしとしなけりゃ 情勢の不穏な今軽々しく貸して」なんて言えませんぜ わがまま言う子は置いていきますよ! ウェールズの地を歩けと言うのか!?馬鹿を言うな!! これ以上殿下の御身を危険にさらすわけにはいかん!! この地の民は我々ノルド人を「ルドの海賊が恨んどる!! 今までこの地でどれだけ略奪遠征を繰り返してきたか知っておろう! ラグナルつかまえてくれ ラグナルつかまえてくれ 今大事な話をしておりますので... トルケルに追われながらイングランドを北上するよりやマシですよ それでも心配だとおっしゃるなら... 少なくとも南東のこの国は私の味方です この者をクスート殿下におつけします おおそなたあの時の... ナリは小さいが腕は立ちます 勝手に決めんじゃねーよ 殿下とは齢も同じです気が合うでしょう ごあいさつしろトルフィン メンチ切ってどーすんだよオメェはよー 見返りはあるんだろうなアシェラッド ゲインズバラに着いたら相手してやる アシェラッド準備はよいか こちらはモルガンクーグ王国の将軍グラティアヌス殿 我らの道案内をして下さいます ほう少し険があるがよい顔だ クヌート王子殿下はこちらにおわします 貴様!失礼であろう!! 本当にその若者が次代のイングランドを続べる者か? 我らウェールズがデーンの王子の逃避行に協力する理由はひとつ ウェールズへの不可侵条約の締結だ イングランドの王となった暁には決してウェールズに干渉せぬと あー殿下はこう申しておられる お任せ下さいよいようにはからいます 私は王子本人に聞いているのだ まあよいまたあとで聞こう それまでに文書を用意しておく なんっじゃあの高慢チキはっっ!! 殿下と対等に口がきけるとでも思うとるんか!?田舎モンめ!! こちらの足元見おってからに!! こちらの足元見おってからに!! 行軍行軍また行軍今度は山道だよ 文句言うなよトルケルよりや山道のほうがマシだぜ もっと楽しい話しよーぜェ そりゃお前決まってンじゃんか スヴェン王のごほうびだよ けっこう苦労してんだ農場のひとつももらいたいもんだな オレ達やあのトルケルから王子を救ったんだぜェ? これっくらいの大ダル一杯に銀がつまってたらサイコーだね! イエリングの王宮には金のたてがみの馬がいるってウワサだぜ 王宮のウワサならオレも聞いたぞ イスパニアのカリフよろしくウハウハのハーレムだとさ おーい神父さんよー!! アンタたしか王宮にいたんだよな 王の家にはどんな物があったね? これといって価値のありそうなものはなかったですよ 女性の奴隷はけっこういましたねー 坊主にはそーゆーの多いってきくけど... 私の求めているものに比べれば 金銀も美女もつまらない物だということです 一体そりゃア何なんだ? なんだそりゃ聞いたことねーな キリスト教徒がよく言う呪文かなんかだよ 銀でいうと何ポンドのものだ? 銀に価値を与えるのも愛だからです 愛が全てに価値を与えるのです 愛なくしては金も銀も馬も美女も ワケわかんねー銀は銀の価値だろうがヨ もーいいって坊主に聞いたのがまちがいだ こいつら小難しいことしか言いやがらねェ ハッタリこいてんだよどーせ 自分は目利きだと思わせたいんだろ 今の話もう少し聞きたいんだ そろそろブリケイニオグ王国の領土に入る 案ずるな話はつけてある通過に支障はない お前達のためではない利害の一致だ ウェールズ諸王国はかねてよりイングランドの... とりわけマーシア伯の侵攻に苦しめられてきた 王子殿下はきっと左様に約束されましょう 訂達デーン人が月お前達デーン人がイングランドをうばいマーシアを黙らせてマーシアを黙らせてくれるならば我々に都合がいい あれがお前の王かアシェラッド お前にはもう少し人を見る目があると思っていたがな 血筋は申し分ありません 惚れた男ほど思いどおりにはならんものです 惚れた男ほど思いどおりにはならんものですあのくらいの器のほうがちょうどいいのかもしれません 私はデーンの王には従わぬぞ 我らは誇りあるブリタニアの未裔だ 未だ伝説を信じておいでですか? アルトリウス公が西の彼方の妖精の島から戻られ 古のブリタニアを復興なさるという伝説を... よく参られたデーンの王子よ! とにかく〝耳〟の奴はそう言ってるぜ お待ちを!グラティアヌス殿! 部下に耳のよい者がおりますので だがもうおそいぞデーン人ども なんだァオイ!囲まれてんじゃねーか! 耳テメェ!もっと早く気づかなかったのかよ!? 足音がしなかったんだわかるワケねェだろ!! 応射するんじゃねーぞ! いわんこっちゃない!! ブリケイニオグのご使者よ! 貴国の歓迎のあいいきつはちと手荒いな ほう我らウェールズの言葉を話すか蛮人よ 貴様らデーン人は言葉の通じぬケダモノだと聞いていたがな グラティアヌス私は!ウェールズ諸王国全体の行く未を慮る土...いいと感想貴方を尊敬している デーン人相手に事を構えても我らウェールズに益はない!! だが我々は貴方とは少し考え方がちがうのだ デーンの王子とどんな約束を交わすというのだグラティアヌス! 何語でわめいてんだあの野郎? やんのかやんねーのかハッキリしろや 奴らの言葉がわかるのか?ビョルン 所詮は蛮族よ道理は通じぬ! まなんつーの武力外交ってヤツだろ いやこりゃア戦にはならねーよ けどよその気だったら最初の矢で死人が出てたはずだぜ ハッタリきかせて話し合いを有利に進めようって肘じゃねェの? 貴様らデーン人のイングランドとの戦はつぶさに見てきたぞ 我が国はイングランドのような愚は犯さぬ! 王子王子をとらえ我らの盾とする!する! どもの王悪鬼スヴェンといえど世継ぎは可愛かろう どうせ茶番ですゴネてみせて我々がどうでるか試してるのでしょう。 ...出手も狼の皮を被らねば草も食めぬ時代です それもいいでしょうが.. 茶番がやりたいのなら少しつきあってやるのも一興でしょう こちらにおわすお方こそお方こそデンマーク国王スヴェン陛下の*子息ご子一息クヌート王子殿下であーーる!! これより殿下がその方らに 畏まって畏まんがよ聞くがよい!! 私が訳します一発景気のいいタンカを なんでもいいんですよ一煮て食うぞ!!とかなんとか あの無礼者どもに不快感を表明してやって下さい あなたが言えばヤツらァキンタマ縮み上がって道を譲るでしょう アシェラッド殿下はご幼少の頃より人前で話されるのがお嫌いなのだ たとえお若くとも一国の王子我ら百余名の将 今この場にいるすべての者が王子殿下の御為に動いているのですよ 果たすべき責任がございます だーかーら!無用のケンカにならねェように場をおさめてくれっつってんでしょーが! 貝みてェにおし黙ってて父王様の跡目がつとまるとお思いですか!? 貴様らに殿下の何がわかる無礼者が!! 王宮は親子兄弟が相食らう狐の巣だ!! お心を殺し!息を殺し! 病がちだった幼き殿下がその中を生きのびるのにどれほど苦労をなさったか...!! 目立たぬようにして今日までやってこられたのだ!! それでも次々貴様らのような奴輩が殿下を利用せんとすりよってくる!! 事に際して殿下がどのように振る舞われようとも 貴様ごときが口を出すことは許されぬ どうしたァ!デーン語で何を言い争っておるか 代わりにオレが話をしよう少し待ってろ クヌート王子は何と言っておる! 彼らに「計画」を伝えます 奴らの大将と話つけてくるからよ 殿下の御身を案ずるあまりつい出過ぎたことを申しました どうかご容赦下さいませ殿下 ダッセェお前本当にオレと同い年か? ヒナ鳥もいつか巣立つということを知らんな あれではかえってヒナによくない お前のやるべきことは多いようだなアシェラッド でですがアッサー様... に守られねば兵に守られねば敵将と交渉も出来ぬとデートしに囲われてはデーン人に思われてはデーン人に思われてはプリケイニオグ王家の恥だ さてと...これで話しやすくなった アシェラッドと言ったかね? 事情はわからんでもないか困るんだよね実際 突然に書簡で我が国領内の通行の許可と兵糧の提供を求められてもね ふたつ返事はできないんだよ 弱小といえど体面ってもんがあるからね我が王家にも おに便宜を貴殿らに便宜を図ることでこのブリケイニオグ王国にどういう見取りがどういう見返りがとういう見込あるのか... 対等な立場での取引であると取引じめると確認しとかんことにはね 思ったより話のわかる男のようだな... 確かにな我々の要求するまま応えていてはあなた方もあはん!!も格好がつかん 配慮に欠けたことをお詫びしよう 貴国への書簡を書いたのはこの私だ見返りについて詳述しないのは機密保持のためと記したはずだが ええ読みましたグラティアスス殿 それじゃ伺いましょうかその機密について オレの提示する見返りの内容によっちゃア... 戦闘戦闘になることもあり得るかね?アッサー殿アッサー殿 マーク王をメデン怒らせようものならこんな小国などひとたまりもないのはよくわかってるよ いやなに確認したまでさ へーエウチの兵団で一番古参のビョルンにも知らないことがあるんだな ウェールズの言葉を話せるなんて知らなかった バカ言え知らんことばっかりよ 知ってるといや野郎がデンマーク人だってことぐれェだ るせェなケンカなら買うぞ 十何年一緒にやってきて何も話しやしねェ いいじゃねェかアシェラッドが何者かなんてカンケーねェさ なんだアンタスネてんのかデケェ図体して あいつは稼がせてくれるいい首領だツキもある まま落ち着けよビョルン これからも稼がせてくれるんなら身上がどうでもオレはついてくぜ 直系のリディア様の御子だ それに関しては私が保証しよう このアシェラッドには我らローマン・ケルトの偉大なる指導者の血が受け継がれている デーン人ではないと...いうことか? ウェールズとデーンの混血だ 父ウォラフはかつてウェールズ沿岸を略奪しその際リディアをその際リディアを愛妾としてさらった 古ブリタニアの軍神の血脈は絶えたと聞いていた 侵攻者しいサクソン人一夜のインクランド人一の軍勢をアルトリウス率いる軍団がベイドン・ヒルの戦いにおいて打ち破り ブリタニアに平和をもたらしたとある 後世に語り継がれアーサー王伝説の原型になったとされる人物である 信ずるに足る言うなにだ。証はあるか? 故郷かえりたいと言った言った連れてきた 長いこと親父の寝室で飼われ 病を得てからは馬小屋で飼われていた かつてグウェンブイヴァルの生まれ変わりとさえ言われた美しい方だったと聞く かつてグウェシフィヴァルの生まれ変わりとさえ言われた美しい方だったと聞く 偉大なる血統最後の一人が よりによってデーン人との混血とは...。 それにしても失礼ながら... オレはノルド人の社会に溶け込んでいる 今度の手柄でより高い地位にも即くだろう ウェールズ諸公は日の出の勢いのデンマーク軍内部にテンマーク軍内部にオレという優秀な工作員を持つことになるのだよ このままいけばオレはデンマーク家臣団の中でクヌート第二王子派だ スヴェン王の跡目争いをするうえで最右翼の兄王子派にも対抗し得る旗頭といえるだろう あのボンボンを次のデンマーク王に仕立て上げることができりゃァ... このオレがデンマークの国政を左右する要職に就くこともあり得る よくもそんな大ぶろしきを広げられるものだ! アッサー様が笑っておられるぞ デーン人の中で生まれ育った貴殿だ デーン人の中で生まれ育った貴殿だ デーンの血よりアルトリウス公の血が常に勝ると言い切れるかね! まそのへんは信じてもらうしかないな 血の問題は別にしても... オレはデーン人がきらいだ 剣はこっちだもうないかー 斧と弓を一緒にまとめたら弓がこわれるだろーがよ ちゃんと返してくれっだろーなー 武器を手放すなど賢い男のすることではない この国を通行する間だけ連中の捕虜になったフリするんです 反対側の国境で「追放」される時武器は返還されます ...不思議でならん... それでこの国の王家のメンツは保たれいらぬケンカも回避できるんです 妥協しましょうよラグナル殿 何故貴様の部下は「武器を手放せ」などという命令にホイホイ従うのだ 手放したとたん皆殺しという可能性もあろうに これでも私けっこー部下に信頼されてるんですよ トルフィンお前の短剣もだ カンちがいするなトンガリ頭 オレァこのハゲの部下じゃねェ わかったわかったアンタ方はけっこう アッサー様が捕らえなすったらしいでよ 娘っコ達は山サかくれろ お〜〜〜おっかねェ悪党のツラだ 人の肉を食らうというぞ さっすがアッサー様だなやー ムカつく奴らだぜブッ殺してェな 見てんじゃねーぞタコがァ!! まだまだ歩くんだ体力温存しとけ 友軍さえも計略の一部として用いる男がウェールズに対しては気を払っている... 見てんじゃねーよお姫サマ 言いたいことはテメェの口で言えや そういうことですが、このようになっているのですから、それではないのでしょうか... 臆病でっ喋らないワケじゃ 舌がねェワケじゃアねーんだろ?ア? しっしっ慎重なんだ慎重にしないといけないんだっ そそてそっそなた達とは違うのだ! 僕は王子だ立場がある! ぼ僕の発言には政治的な意味が生じるのだ! 異国においてはなおさらだ! 父王陛下のおゆるしもなく不可侵条約だの不快感の表明だの... そこそこマシな言いワケ言うじゃねェか オツムは足りてるようだなお姫サマ こんな無礼者っはっ初めてだっ!! 今まで僕にこんな態度をとる者などいなかった!! ならいい経験じゃねーか 先程の発言を取り消せ! 先程の発言を取り消せ! 言いワケではないのだぞ!お前達などに王族の苦労のなにがわかる! わめくんじゃねェよ座ってろ くくっ...くちゅりっっ とうとう降ってきやがった なぜ、あなたはいつまでも私たちもそしなく私たちを見葉でたままにしておかれるのですか。 わかったアレだつまり... そうだなぁ...なんですか こーゆーことだろ?ヴィリバルド修道士さんよ オレとこの兄貴がそうだ オレたち兄弟はガキの頃から何をする時でもいつも一緒だ 戦場での連携プレーじゃ誰にも負けねェぜ お互い助け合ってやってきた 常に背中を合わせながら戦うようにして死角を消す オレたちのこの信頼関係はそうそう銀には代えられねェよな兄者! オレが背後を預けられるのはコイツだけよ 私の想像する愛とは全然違いますけど... なんでよ!?コレもかよ!? あのなァ修道士お前は戦場に出たことないからこの戦法のスゴさがわからねンだよ 生きるか死ぬかって時のこんびねーしょん! 素晴らしいことだとは思います あなた方兄弟にとってかけがえのないものなのでしょうね では私が戦場に立ったとして... あなたは私の背後を守って下さいますか? ヤだよ何言ってんだお前? 兄者とオレだからやれる戦法なんだっつーの! 酒漬け坊主にオレの背中を任せられっかよ ...すいませんがわかるように言ってくれやがりませんかね?コラ 頭ワリィからよォオレァよォ アンタはやたら酒好きだ それはアンタが酒をアイしてるってことなんじゃねェのかい? 私は酒が好きなわけではありません ワッケわからんわコイツ 酒でアタマがイカれてんだ ワケわからんのがいいのか? じゃこんなのはどうだ? この兵団の古株の間じゃ今でも話にのぼる 昔オレらがフェロー諸島で船を襲った時のことだ その船に戦士がひとり乗っててなコレがもう滅法強かった 結局そいつはオレらが仕留めたが... あとで損害を調べたら不思議なことに味方に死者がいねェひどいケガでも骨折程度だった なんだったんだろーなありゃア... オレァあの野郎にアゴなでられたら立てなくなったがすぐ元に戻った 野郎たしかに剣を帯びてたよなァ? なんで斬らねェ?やっぱオレらナメられてたんだろうか? だとしたらムカつくわー つーか戦士としての礼儀ってもんがなっとらうお!? 名はなんといいますか? 名はなんといいますか? あーやっぱワケわからんちん同士でひかれるものがあんだなー その野郎も妙なこと言ってたぜ 「本当の戦士には剣は要らない」 なんなんだよ坊主よォ今のはアタリか? 結局なんなんだアイって? 坊主とジャレるヒマあったらテント張るの手伝えよ! 働かざる者食うべからずだぜ わーかったわかった今行くよ どうしても私達は清くなければいけませんか? 父ちゃんが言ってました 父ちゃんが言ってました あなたはあなたの言いつけを守らない者なら天使でさえ罰すると 私のような者にあなたの思し召しはわかりませんが 遊んでないで晩の仕度を手伝っとくれ とても遠くに感じられます 私達を見ていらっしゃることが 天気の文句を私に言われても困りますよラグナル殿 だいたい私や元来が船乗りなんですよ 海ならともかく陸のまして外国の天気なぞ専門外でしてね 今年に限って冬の入りっバナにこんなに積もることを予想しろってほうが無茶ですよ そんなことは言うとらん ワシは今貴様から運が離れとることを言うておるのだアシェラッド 雪に焦って近道しようと進路を変えた途端この大降りじゃ イングランド領のド真ん中で荷車を押すこともままならん 貴様の兵も少なからず動揺しておるぞ 私の手下は修羅場くぐってきてンですこの程度のことじゃビクビクしませんよ 今だって命令どおりにスラスラッと動いてるでしょ? マーシア横断は無理じゃ どうせ冬堂するなら、ウェールズのほうがまだマシじゃい気に入らんがな 雪をこいで進むなら戦利品などの重量物は捨てねばなりません手下どもはそれを納得しないでしょう キリスト教徒というヤツは変に情け心があるから始末に負えねェ どっちにしろ今夜は露営は無理です宿が要ります 何をそんなにためらっておられるのです 我らノルド人の伝統でしょう? 願わくは私達の日用の糧を 私達が罪人を松達が罪人を赦すように ちゃんとおいしいちゃんとお祈りしな! 私達の罪をお赦し下さい 国と力と栄えとは国と力と呆えとは限りなくあなたのものです どうしていつもおいのりするのー? ダイエス様がそうしろとおっしゃったからさ イエス様がそうしろとおっしゃったからさ イエス様の言うことにまちがいはない神様のお子だからな おいのりしないとどうなるの? そりゃお前不信心者には罰が下るんだ 死んでから地獄におちるんだぞ 悪魔がウーヨウヨいるこれこわ〜〜〜い所だ二度と出られん お祈りをするよい子は審判の日に天国へ行ける もうじきみんな天国か地獄かどっちかにどっちかに連れてかれるなんてなんかピンとこないなァ... 家族がもしバラバラになったなったらイヤだわねェ どうして神様は急にこの世をお裁きになろうとするの? 一緒でも地獄はイヤだろ 急じゃアないぞ大昔から決められてたんだ イエス様が復活なさってから千年後ってな よい人間だけが救われて新しい世界の住人になるんだそ 盗んだり殺したり娘達に乱暴したりやっちゃいいかんことぜーんぶやっとるさきっと神様はああいう連中がわいてくるのねわいてくるのをご存知だったんだろうな いいかお前達はイエス様のいいつけをよく守って...!! こらアン話の途中でどこへ行く 悪魔こわいよーーっ!! またはめちゃった... いくらするんだろうこの指輪... 今からでもお金払ったら神様はゆるしてくれるかしら... あんなにステキなものがいっぱいいだなんて きっとあれは悪魔が誘惑したんだわ... アタシみたいな悪い子はきっと審判の日に地獄におちるんだわ... 神様はこうしてる今も見てらっしゃるんだもの...は 左手にはめてもステキーー!! みなさァん逃げて下さ下さーい! この村は狙われていまーーす!! さるぐつわかましとけ! イカレ修道士の声だったぞ ホレあの王子のオマケにくっついてきた... なんなんだあのクソ坊主 マジにイカれてんのか? 何語でわめいてた?イングランド語か? 村の連中に知らせようとしてたのか? キリスト野郎のやることァよくわからんことばっかだからな おあっち始めたみたいだぜ おーあったけェ生き返るワ なんだここンちはガキが多いな ほー大麦のミルクがゆと干し肉が少々と あ玉ネギ入れてやがるンだよオレきらいなんだよな 武器になりそうな物おさえとけ 閉めとけよさみィだろが アンだこりゃヒデェもん食ってンなオイ! なんなのあなた食べ物を粗末にして! だったっ大丈夫かオイ!! えーとなんだっけ?イングランド語 みんな捕まっちゃった... 修道士よあんたは一応王子殿下の教師で だがこの次またオレの作戦のジャマをしたら オレァもともと坊主は嫌ェなんだ あんた達やデーン人か? ワシらの言葉の通じる者は通じる者はおるんか? 鶏む!食べ物を半分せめて半分残してくれないか 半分あればなんとか冬は越せる 赤ン坊もおるんだ...どうか... 赤ン坊かそりゃ大変だなァ 大丈夫あんた方のことは考えてあるよ 冬越しの心配はしなくていい もう冬越しの心配はいらん あんた方を苦悩から解放してやろう アシェラッド彼らは非戦闘員だ 生かしておいてもこいつらに食わすメシはねェ それに生かしとくってのは監視してなきゃならんってことだ ひとりでも脱走されればオレらがこんな敵地の真ン中でモタついてることを敵軍にチクられる この者達はキリスト教徒だ... 王子殿下の御為にはこれが最善ですよ ハイ他に質問のある方は? どこをどう歩いたのか覚えていません 気がついた時には雪は止んで 私はひとりで原っぱにいました 見ていらっしゃいますか? 父ちゃんや母ちゃんやじいちゃんは やっぱりヤっタシのことはお召しにならないのですね そちらに着きましたか? そうよねだってアタシ... みんな殺されたのにドキドキキキんキるのトレだも 悪い人達がいるなんて... あなたの罰をおそれない人達がいるなんて...!! 指輪を盗んだあの瞬間みたいに... シア伯領の小村行軍中、不測の雪に見舞われたアシエラッドはこの村を襲撃し、春まで潜伏することをもくろむ フシェラッド兵は手定進軍路 「コルグジアちゃん」ヴァイキングッ娘『三 お母さんわたし結婚しようとおもうの 『もう、しませんから』におなしみ はじめまして高瀬ミキトっていーまス おい急げコンテスト始まっちまうぞ ユルヴァちゃんもエントリーしてんだってよーー ごめんねイキナリ早くお母さんのこと安心させたくて ミキトはーケータイのショップで店長やってたんだけどォー 漁師になってマグロ釣ったりしたいんだよね うちが大変て話したらこっちで働きたいっていってくれて テレビで見て一男の仕事じゃん超ォーシビィー」ってんス ユルヴァーナイスボーズ 自分フットサルやってるんでー体には自信ありまス キャプテンやってるんだよねーすごいでしょ 父の死は娘の心に想像以上に深い傷を残していた 添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、 コミックス発売当時のまま掲載しています。