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Instructions:
リリ
...
...
ヴォンランドオガワーキ
WebCOTO
AFTERNOONEC
ヴィンランドオカ
幸村誠
は!
そうか
生きて
帰ったか
......
2日後には
こちらへご到着
なさるとの
ことです
お喜び
申し上げます
陛下
第26話、王子生還
トルケルの
方便だ!!
他には
考えられん!!
ししかし
フローキ様
ダービーからの
報告では...
左翼が
薄いぞ!!
フローキ様
お止まりを
あり
得ぬ!!
あの
クヌート殿下
が!!
兵500とて
あなどるな!!
相手は
トルケル軍だ!!
報告が事実なら
このなさりようは
大変不敬な......
トルケルを従えて
生還するなど
決してあり得ぬ!!
よう
フローキ
戦る気か?
相手になるぜ
控えよ
トルケル
私が帰還する旨
数日前に
使者を送った
はずだぞ
フローキ
槍を以て
出迎えるのが
貴様の礼か?
ピーーヒョロリー...
イングランド北東部
ゲインズバラ近郊
1014年1月
アシェラッド
!?
どういうことだ
なぜ貴様が
殿下と...
耳が
聞こえぬのか
貴様
貴様は
デンマーク王家に対し
弓を引く気かと
訊いているのだ
あいいえ
その...
わわが
ヨーム戦士団は
あの...
てっ
敵軍襲来との
.....誤報を
受けまして..
情報を
確かめもせずに
用兵するな
.......
王陛下の館へ
私が夕刻までに
参じるとの
報告をしておけ
正確にな
...
.....何が...
一体......
まるで
別人では
ないか....!!
ゲインズ/バラ城市内
デンマーク軍団本営
うチチ
.....
段差に
気をつけろ
慌てるな
ゆっくりで
いい
王子殿下から
特別に部屋を
いただいた
今は
ゆっくり休め
ビョルン
......へっ
命懸けの
報酬にしちゃ
せまい部屋だ
はは
......後で
下女が包帯を
取り替えにくる
それまで
横になってろ
傷の場所が
場所だからな...
下女が
来るまでに
死んでるかも
しれねェぜ
...そういやアトリの奴がな
...そういや
アトリの奴がな
お前に
詫びいれたいって
言ってたぜ
ビョルン
......あァ?
バカ言え
戦場での
斬った斬られたは
恨みっこなしだぜ
グジグジ
根に持つのは
トルフィンだけだ
スヴェン王の
ツラを拝んで
くるぜ
また
明日な
アシェラッド
お前の
足の傷の具合は
どうだ?
だが...
まあ...
しこたま矢を
くらったからな
完治はまだ先だ
ちっとぐれェ
剣を使うのには
障りはねェ
...そうか
なら
明日
わかった
明日
全員
歩きながら
聞け
今はまだ
仕掛けては
ならぬ
根回しの
ための
時間が要る
私の味方は
この軍中に少ない
スヴェン王に
ただ手向かえば
反逆者となろう
オイオイ
そーゆー話を
道の真ン中で
すンのかよ?
このほうが
よい
部屋でするより
間者に
聞かれにくい
トルケル
そなたは一度
デンマーク軍を
裏切ったとはいえ
今も戦士達には
人気がある
...うまり
あれかい?
アンタのおごりで
ジャンジャカ
酒飲めって
こと?
幕下各部族の
首領達と
親しく交わり
関係を修復
しておけ
他の首領を
誘ってだぞ
忘れるな
行け
素っ晴らしい
命令だ!!
アンタに
ついてきて
正解だったぜ
アシェラッド
今から
私とともに
王に会え
そなたの
人物評を
聞きたい
お供
いたします
アシェラッド
そなたなら
今後の計画を
どう立てる
は
戦略は
短期的には
暗殺が
よろしいかと
兄王子
ハラルド殿下は
遠く国元に
いらっしゃいます
これは好機です
地位の順列上
今王陛下が
崩御されれば
このイングランド方面事
最高指揮官は
あなた様ということに
...この場合
我々の他に
暗殺の犯人を
でっち上げる
必要があります。
なるべく
有力な武将が
よいでしょう
トルフィン
今後は
私の護衛以外にも
働いてもらうことに、頼むぞ
なるだろう
命令
すんな
ご無礼
お許し下さい
このバカへは
私から指図を
しておきます
オレァ
お前の手下に
なった覚えは
ねぇぜ
......
神は.....
こうしている今も
我々のことを
見ていらっしゃるの
だろうな...
友を失い
親と子が
殺し合う
そんな様の全てを
天空の高みから
見下ろして
おられるのだろう
許せぬ
私は
この地上に
楽土を作るぞ
平和で
豊かな
生き苦しむ
者達のための
理想郷を...
私の代では
成し得ぬかも
しれぬ
それでも
最初の一歩を
私が
踏み出すのだ
神はきっと
私を愛で
御許へ召そうと
するだろう
その時
私は神に
こう言うのだ
「もはや
天の国も
試練も要らぬ
我々の楽園は
地上にある
とな
......
......我々が
失ったものを
取り戻すのだ
そのためには
鬼にもなろう
お手伝い
いたします
殿下
クヌート
王子殿下の
お越しで
ございます!
おかげさまったくなっていたのかわかりませんが...!!
...
よくぞ
戻ったな
クヌート
うれしいぞ
ありがたき
お言葉
陛下より
お預かりした兵を
全て失ってしまった
不肖の身に余ります。
近う
寄れ
失礼
お待ち
下さい
どうだ?
トルフィン
フン
居るな
20人って
ところか
高い所にもた
弓手だな
伏兵です
どうやら
王陛下は
こちらの腹を
お察しの
ようですな
どうした?
早う
寄らぬか
そなた達
何があっても
剣を抜いては
ならぬぞ
先に
抜いたほうの
負けだ
これは
そういう
ケンカだ
第13話終わり
暗さに
目が
慣れてきたな
止まれ
もう少し近づけば
王の顔がわかる
顔を
見れば...
そこで
よい
第44話相手
跪け
はぁ、はぁ...
さすがに
.....疲れた眼だ
...疲れた
眼だ
これが
デーン人の
王か
アシェラッド
ラグナルは
どうした
姿が
見えぬが
...
あのねえとここにいいのかわからないのですから...
はあああ
ふふっ...
死にました
マーシアの
地にて
そうか
それは
惜しいな
あれは誠の
忠臣であった
本来
ならば
今日は
酒肴を以て
そなたを迎え
帰還を祝うべき
ところであるが...
.....一度
そなたとは
そうした
形式は抜きで
話をしたいと
かねがね
思うておった
クヌートのみ
立て
10歩前へ
進め
...
ほう
ほんの
わずかの
間にな...
顔が
かわった
余の
若き日に
似ておる
されば
我が心の内も
おわかりで
ございましょう
陛下
陛下
......困った
子だ.....
そのような
ところまで
余に似るとは...
子は親の
為し様を見て
育つのです
よもや
陛下
私をお責めに
なりますまいな
.....?
かつて
若き日...
余は
余の父である先王を
国外へ追い放ち
この王冠を奪った
それが
王国のために
よき事と
信じたからだ
先王は愚かで
争いを好み
性残忍にして
臆病者だった
そのような者が
王冠を戴いては
世が乱れる
へっ
大勢
護衛をつけてる
テメェは
臆病者じゃ
ねェのかよ?
だまれ
聞かれるぞ
...腹芸を
使う気は
ねェってかい
殿下よ..
よき事を
成した
敵の巣の中に
いるってことを
忘れなさんなよ...
よき事を
為せると
思うておった
これを
かぶるまでは
な.....
......
意志が
あるのだ
この
王冠にな
かぶれば
千の船
万の兵を
統率できる
遠国の
あらゆる宝を
取り寄せることが
できる
神々の如き
力が
身に宿る
だが
だが
クヌートよ
力を使うのは
王ではない
王冠の
意志が
使うのだ
......
...王冠が
私を
殺せと
王冠が
王に命じるは
ただふたつ
陛下に
命じたと
いうのですか
力を
使うことと
力を
増やすことだ
抗うても
無駄なことよ
王冠は
そなたを
欲しておらぬ
ケッ
ウジャ
ウジャと...
抜くなよ
殿下の
ご命令だ
クヌート
そなたに
コーンウォールの
一部をやろう
暮らすには
困らぬように
してやる
そこで聖書でも
読みながら
平安の日々を
送るがよい
否だと
申すなら
この場で
死ぬがよい
その
お言葉も
王冠が
言わせて
いるのですか
陛下
もう止せ王子!言うな!!
言うな!
陛下!
畏れながら
発言を
お許し下さい
名乗れ
クヌート様の従士
ウォラフの子
アシェラッドと
申します
失礼ながら
果たして
この御沙汰
王冠の意志に
適いましょうや!?
この御沙汰王冠の意志に適いましょうや!?
王子殿下はロンドンより
トルケルという戦力を
奪い取ることに
成功なさいました
ロンドンの富は
無傷のまま
陛下のものと
なります
来る春陛下が
イングランド王に
ご即位されれば
もはや彼の町には
降伏するより他に
道はありませぬ
まずこれは
第一級の戦果と
いえましょう
多大な犠牲を払い
この大戦果を
もたらした将軍は
クヌート
王子殿下に
他なりません
功労ある者が
罰せられる道理が
ありましょうか
この御沙汰
新領割譲を前に
諸将に動揺を
与えます
何卒
...フ
口のまわる
男だな
ご再考を
アシェラッド
〝灰まみれ!
か...
それは
仇名で
あろう
ただ
アシェラッドと
呼ばれております
父は私に
名を与えません
でした
貴様の父が
貴様に授けた
名を申せ
......
......妾腹の
子か
いや
奴隷に
産ませた
子かの?
...
...なんだ!?
あの
アシェラッドが
クヌート
クヌート
ここまで
怒るなん
よい従士を
持っておるな
よい従士を持っておるな
そやつの
申す通りだ
そなた達には
褒美をやらねば
ならんな
余は明日
ヨークへ発つ
下がって
よい
彼の地にて
宴席を設ける
出席せい
褒美は
その際に
授けよう
......
肝を
冷やしましたぞ
殿下
何を慌てる
ことがある
アシェラッド
王には今
私を殺すだけの
大義名分がない
ならばなおのこと
先程のような挑発は
お控え下さい
万にひとつの
王の気まぐれも
あり得ますぞ
そなたの
察する通りだ
王は威嚇以上の
ことは出来ぬ
賢王と呼ばれたい
お方なのだ
こちらさえ
軽挙に出ねば
王の内懐は
むしろ安全だろう。
アシェラッド
か...
少々
なんのことは
ない
警戒せねば
ならんな...
スヴェン王は
王冠の奴隷と
いうわけだ
王冠の
カ...
私が
使いこなして
みせようぞ
第4話終わり
教護転職・最後の友達
酒が飲める
飲めるぞ
それはあなたがあるぞー、ときっと
ツッ.....
アハハハ
わはは
いったァ
56杯目――っ!!
何者だ
こいつー!?
うる
うるせェ
注げ!!
もう止せ
ボズヴァル
酒で死ぬ気か!?
すげェっぽしてる
どゥッ
どうらァ!?
こんら若僧の
キリスト坊主に
ナメられて
たまっか!
んんん...
57杯目
エ!!
うわァ!?
なんだ
エギル神の
エナに梓の生まれかわりじゃっ!!
とーって
おお
盛り上がって
おるな
よゥ!!
スコーネの首領
コズラン!
よく来たな!
トルケル殿!
帰軍をお喜び
申し上げる
おウ
まァまず
一杯やれや
まったく
あなたと敵味方に
分かれることほど
恐ろしいことはない
よう帰ってきて
下さった
軍中みな喜んで
おりますぞ
とはいえ
もはや
イングランドの
国奪りも
成り申した
当分は
大きな戦など
ありますまい
さァ~~て
?
そいつァ
ど〜〜かなァ
~~~?
ところで
コズラン
今日は倅は
どうした?
ホレ
いつも連れてる
お気に入りの...
あァ
うむ
あ奴めは
ロンドンにて
戦死し申した
立派に戦った
今はきっと
ヴァルハラに
おりましょう
ロンドン..
ってことはー
殺っちゃった?
オレが?
ごめん
ねー?
あー
いやいや
あーいやいや
お気に
なさいますな
戦場の習いです
一じーめーまてこて
それに
息子はまだ
5人
おりますでな
飲め飲め
飲んで
仲直り!
なに
7歳?
じゃー
ミルクだ
ミルク
皆の衆!!
ジヤンッジャン
やってくれ!!
全部あちらの
クヌート殿下の
おごりだぜ!!
ヤッホゥ
トルケル
おじちゃん
左目
ないねー?
んー?
おう!
殿下殿
ホスパンサーイg
わははは
おっ!!
それについちゃ
面白い話が
あるんだぜェ
でも
ちょっと
待て
その前
に...
さっきから
ガブガブカブガプ
飲みゃアがって
誰だおめェは?
坊主なんざ
招いた覚え
ねーぞ?
.....私は
ヴィリバルド
です
お忘れ
ですか?
えええぇ
えええ!?
あのヒゲの
ヒゲの!?
若いなオイ
齢なんぼ!?
23です
...えええ
えええぇええっえっ!?
20代前半!?
不思議な
男だ
好き放題に
生きながら
周りの者に
憎まれぬ
あの才能も
戦力だな
はァ
どうだ
アシェラッド
殺れそう
か?
あの
王を
難しい
......と
言わざるを
得ませんな
王陛下は
頭の良い
お方と
見受けました
我々が脅しに
届さぬと見るや
即座に作戦を
変更するあたりは
戦上手とも
申せましょう
人の心を読む
洞察力と
先手を打つ
行動力が
おありです
さすがは
一国の王という
ところでしょうか
手強い
ですぜ
......いずれ
殺すに
しても
今では
ないか
相当に警戒して
おいででしょう
おそらく
今暗殺に
踏み切れば
失敗します
ま当分は
王陛下のスキを
窺いつつ
恭順の体で
いきましょう
諸将兵の
こちらへの支持を
集めるためにも
時間は必要です。
褒美
...というのが
気にかかる
王は何を
たくらんで
いると思う
...
...さて...
褒美に
かこつけた
無理難題
でしょうか
心構えは
必要でしょうな
はは
殿下!
無事のご帰還
お喜び
申し上げます
このグンナル
どれほどに
心配したことか
......!
ご入城に
お出迎えもせず
申し訳ございません
なにぶんたった今
異国より帰って参った
ものですから
もちろん
きっとのご生還
信じて
おり申したぞ
おや
こちらの
御仁は?
!
はー
新しい従士殿で
ございますか
ご紹介をして
頂けますかな?
ラグナルの弟
グンナルだ
見知りおけ
ウォラフの子
アシェラッドと
申します
......
ところで
殿下
かねてよりの
計画...
メドが
立ち申した
ノルマンディー
公園です
その件について
ラグナル兄も交え
後ほどお部屋で
ご相談を...
そなたの兄
ラグナルは
死んだ
私の為に
すまぬことを
したな
......
.....何と...
申された?
それから
言っておくが
亡命は
せぬ
そなたが私の
亡命先を探して
諸国を奔走して
くれていたことは
大儀であった
もう
よいぞ
75年11月12日、
おー!!
うぉおお
どっちも
とっうもバケモンだ!!
アハハハ
スヴェン王には
先程ケンカを
売ってきた
そなたも
力を貸せ
......
.....
ラグナル兄
力........
グンナル
そなたの仕事は
王の動向の
監視と報告だ
使う兵は
信用できる者を
よく選べ
殿下そっ
そのような
話を
こんな所で..
.....殿下...
構わぬ
むしろ
この場は
密談によい
お変わりに..
なられた...
変わるさ
全てを
変えてゆかねば
ならぬ
あの
グンナルってのは
いかんなァ
小心者の
相だ
小物は
イザって時に
保身に走る
からなァ
口ほどにゃ
殿下への忠心が
あるとも
思えんし...
シッ
おーおー
予習復習に
余念のない
ことで
右腕
痛くねェの
かねェ?
アシェラッド
そうか
故郷に
帰るか
...アンタは
気にしねェと
言ってくれた
けど
やっぱり
オレ達や
裏切り者
だし...
なんつーか...
この先オレァ
どんなツラして
アンタや
ビョルンと...
痛で
当たった!
あは!
は、
...なんか
知らんが兄貴も
あははは
あんなん
なっちまった
し.....
ビョルンの
傷...
治ると
いいな...
...はは!
アトリ!
おめェ
それでも
ノルド戦士
かよ
よくもこんな
真人間が
オレの手下に
なったもんだぜ
ビョルンは
助からねェよ
腹の傷が
内臓まで
達してる
これでもう
昔からの手下は
トルフィンだけって
ことになるな
再出発にゃ
ちょうどいい
?
腕輪?
金だ
持ってけ
えぇ!?
いっ要らねェよ
悪りィよ!
もらう
理由が
ねェ!
いいから
受け取れ
路銀が多くて
困るこたァ
ねェだろが
......
すまねェ...
じゃあ
ありがたく..
ぐじゅ...
なんだよ!?
くれんのか
くれねェのか
どっちだよ!?
ササ
条件が
ある
二度と
剣を
握るな
アトリ
おめェにゃ
似合わねェ
羊を
飼い
嫁を
もらって
ガキを
こさえて
ベッドで死ね
これから先
おめェを戦場で
見かけた時は
味方でも斬るぞ
......
あァ...
わかった
......右腕が
治ってからに
したほうが
いーんじゃ
ねェの?
トルフィン
.....まァ
いいけどな
オレア
どっちでも
ワク
ワク
立会人は
私が務める
私が
やめろと言ったら
決闘は終わりだ
双方
よいな
結構です
が
少々
お待ち下さい
殿下
今日は
先約が
ありまして
じき
ここへ..
.....わりィな
トルフィン...
すぐ各♪
済む
...承知した
始めよ
.....フン
......
アシェラッド
アンタは
強くて
賢い
アンタを
尊敬してる
...アンタがオレを
腹の底では
嫌っていてもな...
なァ...
アシェラッド
オレだけじゃ
ねェ...
アンタは
死んだ
仲間達も
自分自身で
さえも...
淋しく...
ないのか?
そんなに...
何もかも
拒んで...
オレは
さ.....
アンタと...
友達に
なりたかったん
だよ
......
バイナッ
!?
すまん!
急所を
外しちまった
すぐ
楽に...
ア
アシェ
ラッド
友達にっ
なりた
かったんだ
.....ああ
ビョルン
お前は
オレの
たった
ひとりの
友達だ
...お
送って
くれ..
さて
待たせたな
小僧
来い
遊んで
やる
第15話終わり
第46話「二匹の孤娘
...
.....クソ
いつもとは
違うな...
どっちが
勝つと思うね
王子?
賭ける
かい?
どちらでも
構わぬ
どちらも
死なぬうちに
私が止める
つまんねェ
こと
いうなよ
お前こんな
手練同士の決闘
そうそう
拝めるもんじゃ
ねンだぜ?
ではそなたは
どちらが
強いと考える
オレ?
んー...
そうね...
アシェラッド
かな
ヤツに
銀1ポンド!
賭けぬぞ
.....なぜ
そう思う
んー
なんと
なく?
フンイキ?
トルフィンは
そなたに
勝ったのだろう
トルケル
アシェラッドは
それ以上と
いうことか?
てめェ王子
このトルケル様を
ナメてんな?
3人の中で
このオレ様が
一番弱ェなんて
ありえねェだろが
強ェの弱ェの
ってのはなァ
そう単純な話じゃ
ねェのよ
わかるゥ?
勝ったり負けたり
簡単に順序を
つけるこたできねェ
そこが面白ェんだ
......興味ない
ん?
てめェ
本当はやっぱ
女だろ?
ちんこみせてみろ
どうした
トルフィン?
来いよ
降りが
強くなる前に
終わらせてェ
...しょうが
ねェなァ
ホレ
攻め易く
なったろ?
おめェ相手にゃ
素手で充分
だぜィ
来いう
坊主
!?
な?
まだ
わかんねェ
のか?
なんで
こうなるのか
チッ
フッ
お...
くァッ
ーキャッ
...さっきの
ちょい訂正
勝負に
なってねェや
こりゃ
相性が
悪いって
だけじゃ
ねェな
トルフィンの奴
クセから何から
アシェラッドに
見抜かれてら
このふたり
相当回数
戦ってんな
理由は
なんだ?
この決闘
知らぬ
聞いて
いない
成長のねェ
やつだ
いいかげん
うんざり
するぜ
トルケルに勝って
調子に乗ったか
小僧
あァ?
!
止めよ!
そこまでだ
アシェラッド
片手で
このオレに
勝てると
思ったか
まったく今日は
クソ気分の
良い日だぜ
止めろ!!
もう止せ!
気絶している
そなたの
勝ちだ!
あーあ
ホントに
止めやがんの
トルフィン!
おい!
トルフィン!
ぶァ...
そなたの
負けだ
......
わかるか?
決闘はもう
終わったぞ
よせ
もう
終わりだ
なんっ...!?
てめェ...ッ
失ったのだ
気を
......
すでに
とどめを
刺されている
......右腕が
治ってから
またやり直せ
治っても
同じですよ
ケガの
せいじゃねェ
そのバカは
バカだから
負ける
初手をオレに
読まれた時点で
お前は負けた
普段は
ちったァ考えて
戦うように
なってきちゃ
いるが...
いっぺん頭に
血が上ったら
全部台なしだ
首筋を
狙ってるのが
目線で丸わかり
なんだよ
すぐに
ブチ切れて
でけェ声だして
得物振り回すのァ
バカの戦だ
まったく
どいつも
こいつも
美しさの
かけらも
ありゃしねェ
......
ビョルンの
言う通りさ
オレァ
戦士ってのが
大嫌いだ
ノルド戦士は
特にな
初めて
殺した相手も
ノルド戦士だった
美しくない
男だったぜ
オレの
親父だ
.....!
小僧
後学のために
教えてやろう
憎い相手の
殺し方を
な...
第46話終わり
第47話英雄不在
オレは
奴隷の母親から
産まれた
物心つく頃にゃ
鍛冶場や厩の
下働きだった
物心つく前から
お袋は病気で
働けなかったからだ
体はいつも
灰やら煤やら
馬のクソやらで
白かったり
黒かったりでな
ウォラフ様が
帰っていらした
そー
!?
ついた
アダ名が
また
大勝利
だとよォ
”灰まみれ!
だ
親父は
ユトランドの
豪族だ
酒と女と
殺しが好きな
まァ
どこにでもいる
ノルド戦士だ
オレみたいな
ガキを
あちこちの女に
産ませてた
らしいが
名を与えたのは
本妻の産んだ
年長の子供達
だけだった
それ以外の
ガキなんざ
顔も覚えちゃ
いなかっただろうぜ
お袋は若い頃
親父の気に入りの
奴隷だったそうだが
病を得てからは
犬と同じ扱い
だった
生きることが辛いのは
オレにとっちゃ
あたり前のこと
だったが
どうやら
お袋は
違ったようだ
お袋はよく
先祖の英雄
アルトリウスの
話をした
同じ話を
何度もした
300年昔
蛮族の侵入から
お袋の故郷を守った
将軍の伝説だ
お袋は
英雄復活の
伝説を
信じていた
自分を
病や奴隷身分から
解き放ってくれる者の
再来をな...
あんまり
繰り返す
もんだからよ
オレも
信じるように
なった
はるか
西の大海の
彼方...
常人には
たどりつくことの
できない
彼岸の地に
英雄
アルトリウスの住む
楽士が
あるという
平和と
豊穣
不死不老が
約束された
理想郷だ
英雄はそこで
今も戦の傷を
癒しているらしい
いつの日か彼は
万軍を従え来て
蛮族どもを誅し
この世を
平定してくれる
お袋の一族は
それを
待ち続けた
理想郷...
待ちに
待って
500年が
経った
英雄はまだ
現れない
考えても
みろ
もし本当に
ご先祖様が
そんないい所に
暮らしてるならよ
好き好んで
こんな世界に
帰ってくる
わきゃアねェ
オレが11の時
ついにお父の
心が折れた
母さ...
!!
よりにも
よって
たまたま
通りかかった
親父のことを
英雄アルトリウスと
勘違いしたらしい
一瞬で
悟った
今この時
アルトリウスが
お袋を助けに
来ないのなら
そんな者は
永遠に
来ないのだと
わかるか
若僧ども
だれかが
やらねば
ならん
英雄でも
神でもねェ
だれかがな
!?
不思議な
もんだ
どう振れば
いいのか
わかっていた
初めて使ったのに
剣はオレの手に
よく馴染んだ
オレの体に
目の前のクソ野郎の
血が流れている
証拠だと思った
情けねェ
話さ
涙が出るぜ
ケ
お前
その女の
子か
ワシの
子か?
......
...そうです
今日から
ワシの館に
住め
見込みが
ある
さすがに
11歳のガキに
殺れる相手とは
思ってなかった
まずは
親父の目に
とまること
成功だ
館では
行儀よく
していたよ
武術や馬術の
鍛錬を
怠らなかった
腹違いの
兄貴達とも
うまくやってた
いつも親父を
立てるように
気を遣ってな
奴隷暮らしから
救ってくれた恩を
決して忘れない
忠実な息子だった
じきに
周りも身内も
すっかりオレを
親父の子として
受け入れるように
なった
この作業に
2年を
かけたぜ
親父の
油断と
狙いは
2つ
遺産の
相続権だ
お前らにも
見せて
やりてェよ
親父のあの
「何故!?」って
ツラ.....!!
......!
使ったのは
兄貴の剣だ
親父と
仲の悪い奴から
選んで盗んだ
他の兄貴達は
犯人と思い込んで
そいつを私刑に
かけちまいやんの
全く
単純な
奴らだぜ
単純で
不潔で
自分の欲望
以外にゃ
何もねェ
クソどもさ
ああいう
美しくねェ奴らが
そこら中から
わいて出てきて
幅利かせやがる
いくら
プチ殺しても
キリがねェ
アルトリウス
でも
最終戦争でも
最後の審判でも
何でもいいからよ
本当に来るなら
急いでもらいてェ
もんだぜ
まったく
......ま
そん時やア
オレも生きちゃ
いられねェ
だろうがな
あーあ
長くなったな
要するにだ
トルフィン
10年以上かけて
オレひとり倒せない
お前は
ボンクラだって話さ
もっと
頭を使え
やれやれ
すっかり固く
なっちまったな
ビョルン
よっっ
こら
せと
何故...
私なのだ
英雄の未裔は
そなたであろう
アシェラッド
才気も
ある
己自身が
王となり
世を変えようとは
思わぬのが?
ご冗談
でしょ
話聞いて
なかったん
ですか?
あなたのほうが
王に相応しい
オレや
スヴェン王
よりもな
顔見りゃ
わかります
オレァ
ただの
ノルド戦士
ですよ
---:..アレ?
なんかオレ...
忘れられてる...
5日後
ノーザンブリア地方
デンマー・ク軍占領下の町
ヨーク
1014年2月上旬
ああ...あぁぁぁっ、はぁっ.
2017年10月20日、
いやあの...!!?
父っつァん
毛皮は全部
売っても
いいのかァ?
買い手が
ついたん
だが...
あれ?
父っつァん
?
また
奴隷市場
だろ?
またかァ!?
ったく
あきらめ
悪いなァ
父っつァんも
さァどうだ
ご覧の通りの
逸品だァ!
買い手
いないか
高ェよ
まけろ!!
もっと
若い女出せよ
若い女ァ!
第17話終わり
第46話「再会
1世紀当時
イングランド北部の町、
ヨークは
ヴァイキングの
町であった
豊かさに加え
戦略交通上の
重要性から
ヴァイキングは
9世紀来この地に
多く移住をし
ゲインスパラ
征服地域
1014年時
フランス
...スタンフォート
ロンドン
・ウィンチェスター
ウェトルズ
10世紀前期には
ノルウェー人の王が
一帯を独立支配する程の
影響力を持つに至る
その後短期間の
イングランド帰属期を経て
1014年現在は
スヴェン主率いる
デンマーク勢力の
支配下にあった
そして
ヴァイキング
はー
ヨーロッパ全土に
商品を供給する
奴隷商人という
側面を持っていた
いやいや
いやいや
大豊作
だよ
はるばる本国から
来た甲斐があった
イングランド人の
奴隷が激安大漁
大セールだ
がっはっは
戦争
万歳!
こんなに
仕入れて
さばけるのか
ハッルドール
なァに
こいつらみんな
キリスト教徒だ
この国の教会が
買い戻したがってる
ボッタクれるぞ
質のいいのは
本国行きだ
イングランド人は
人気がある
よし
こいつ
本国行き
レイフさん
アンタも奴隷を
扱ったらどうだい
もうかるぜ
いや...
ワシは奴隷は
商わん
それにワシも
キリスト教徒だ
同じ神の子が
こんな目に
あってる様は
正直いって
見たくない
ほォ?
じゃアレか
その...あー
なんだっけ?
名前
トルフィン
だ
そーそー
トルフィン
トールズの子
トルフィン
知らん
か?
いや
友達の
子供なんだ
捜しとる
奴隷になってる
という確証は
ないんだが...
そりゃアレかい
お気に入りに
逃げられたとか
そういうことがい
へェ.....
いなくなったのは
いつ頃だい?
11年前
6〜7歳
!?
そりゃア...
生きちゃ
いるまいよ
親元離れちゃ
まだ6〜7歳
だったと思う
まァ...もし
見つけたら
買っとくけど
頼む
金髪で
茶色の瞳だ
倍額で
買い取る
17〜18歳の
ノルド人で
男だな
こいつァ
ダメだ
処分しろ
やせっぽちは
買うなって
言ったろ
運ぶ途中で
死んじまう
すいやせん
ダンナ
父っつァんの
気持ちも
わかるけどよ
オレ達や
キリスト坊主じゃ
ないしお情けで
奴隷を解放できる程
金持ちでもないんだ
トルフィンと
間違えて
買っちまった
奴隷が今まで
何人いた?
もう
11年以上
経ってるんだ
忘れよう
レイフさん
...海賊に
襲われた
あの時...
トールズが
いなければ
ワシらは無事じゃ
済まなかった
恩には
報いねば
ならん
現場一帯
どこを捜しても
トルフィンは
いなかった
あの子の
ことだ
父親の仇を
討とうとして
海賊どもの船に
もぐり込んだと
したら...
まァ
父っつァんが
そういう人
だからこそ
オレも皆も
ついてくん
だけどね
な
なんだ?
ものもの
しいな
おい
コラァ!!
そこの
汚い貨物船
どかんか!!
はよせんか
先頭の船が
もう...
あっ
ザゼザ
はい
はよ
どけェ!!
下民ども!!
この桟橋にゃ
貴い方々の
ご座乗船がこう
ズラーッと
並ぶんじゃ!!
万にひとつ
粗相があってみろ
お前ら
縛り首じゃぞ!!
こら
下がらんか!
お船が全部
通るまで
この橋は
通行禁止だ
これが
ヨークか
ええ
大きな
町だな
ローマの時代から
栄えている
旧い町です
北欧イングランド
双方の人と物が
ここに集まります
王陛下はここに
新王朝の拠点を
構えるおつもり
なのでしょう
よい選択です
私でも
そうします
フン...
「私でも」
カ...
スヴェン王は
明日の宴席で
仕掛けてくるぞ
準備は
出来ている
のか?
さァ~~
~~て...
それなん
ですがね...
明日の御前会議
我々がどうしても
後手に回るのは
明白でしょう
何といっても
相手は王です
殿下に命令する
権利をお持ちで
いらっしゃる
例えば
新領分配と称し
殿下とトルケル殿に
それぞれ別の
離れた領地を与え
孤立させる
それは褒美であり、
命令でもある
拒否する口実は
ありません
ご下命に逆らえば
「クヌート王子に
叛意あり」
という方向に
持ってかれます
はい
実際
煮るも焼くも
王陛下しだい
なんですよ
......トルケルを
奪われるのは
困るな
困っちゃい
ますね
で
どうする
気なのだ
アシェラッド
いかがで
しょう
この辺で...
バラす
クヌート殿下...
今あなたが
この場で
世間様に
何もかも
バラしてみる
というのは?
死ぬって
ことですよ
...?
船着き場より
王陛下の館まで
我ら
ヨーム戦士団が
警護にあたる
殿下に対し
決して礼を
失するでないぞ
者ども
よいな!
アシェラッドめ:
抜け目のない
奴だとは
思っていたが
まさか
クヌート王子に
取り入るとはな...
だが
どうすると
いうのだ
貴様が何を
たくらもうと
切り札はこちらが
強いのだ
貴様の命運は
王子とともに
尽きる
おい
ぶつけんな
しょーが
ねーだろ
場所が
ないんだよ
こわれる
こわれる
ったく何が
「貴い方々」だ
迷惑な連中だぜ
父っつァん
船尾のほうを
もやってくれ
?
父っつァん
聞いてん
のかよゥ
あの男
そうだ...
間違いない
あの顔を
忘れる
ものか!!
アシェラッド!!
トールズを
殺した
あの海賊だ!!
一体こりゃア
誰様の
お船行列だ?
知らんのか?
王子の
クヌート様だよ
立派な船
ばかりだなァ
どれ?
どれが
王子様?
アレじゃ
ねェか?
4番目の
船の...
え~~?
アレ?
あっちじゃ
ないの?
どれ?
?
何だい
それ?
アンタ
かわった
道具だね
スウウ...
射たれた
ぞォー
!!
王子殿下が
射たれたァ
ーッ!!
盾壁だァ
お守り
しろォ!!
賊だァ
捕まえろ
どっちだー!?
ちきしょう
どっから
射ちやがったァ
北岸からだ!!
捜せーーっ!!
え!?
こっち側!?
ちょろい
仕事だぜ
あとは
こいつを
始末して...
!!
な
なんか
ヤバいことに
なってんぞ
父っつァん
おォい!?
父っつァん
どこへ..
お前
船番
してろ!!
こりゃア
かかわりあいに
ならねェ...
あいつだ!!
あいつが
いた!!
トルフィンを
捜す手がかりに
なるかも
しれん!!
!?
ウワ
ビックリ
したァ
な
なんじゃ
オイ!?
ヒィ
ヒイイ
あんた
大丈夫か
血が
出とるぞ
!?
チッ
手間
とらせ
やがって
......
第13話終わり
第24話はカルルセウニ
揺らすな
バカ!!
どけ
どけェ!!
どこを
やられた!?
クヌート様は
周囲を
固めろ!!
胸だ!
ヤバいぞ!!
殿下
お気を
確かに!!
何でもいい
包帯に
なるもの
もってこい!!
とにかく
血止めだ!
湯を
もってこい!
殿下!
お召し物を
切りますぞ
御免!
あ...
れ?
!?
Sらァ!!
そこの
貴様らァッ
ツツ!!
何の騒ぎだ
これはァア!!
さては貴様ら
王子殿下狙撃の
犯人だな!?
者ども
あやつらを
召し捕れい!!
オレじゃ
ねェ
こいつだ
凶器もある
他の目撃者に
確認させろ
何だコリャ
弓なのか?
いいや
ワシは...
武器を
よこせ!
?
ナイフ
2本?
ハッ!
そうは
いかんぞ!!
決めつけ
てんじゃ
ねーよタコ
凶器って
それ?
いーや
目を見りゃ
わかる!
仲間に全部
罪を被せて
自分は助かろうって
肘なんだろう!
一つってんだろ
オレじゃ
ねェっ
も~~~っ
なんつー
澱んだ目だ!
どっから
見ても
悪党の
ツラだ!!
お.....
あ!
抵抗するか
貴様.....
まっ
まてまて
まてまて
まて!!
......!
あの...
もしかして
アンタ...
〝侠気〟の
トルフィン...?
ナイフ
使いで
チビで
若くて
...おえ!?
え?
なに?
誰?
!
トルフィン
!?
......侠気?
誰だって?
トルフィン?
バッカ
知らない
のか!?
〝のっぽ〟の
トルケルに
ナイフ2本だけで
決闘を挑んで
勝った男だよ!!
え〜〜〜っ
ウソォん
この
チビが?
このチビが今
素手でブーイ様を
倒したろうが!
え?
ヤバくね?
だとしたら
こいつ殿下の
家来だぜ?
ちょちょぢょ
ちょちょ
ちょっと
すみません!
......
アイスランド
出身の...
トールズの
子
トルフィン
か......?
あんた.....
レイフの
おっちゃん......?
生きとった
か......!!
よかった
!!
........
......
よかっ...た
ねー......?
ど
どうしよう
犯人扱い
したこと
クヌート様に
内緒にしといて
くれるかな?
そ.....
やっぱり
王子殿下は
女だったん
だァー
ーッ!!
なんかもう
いろいろ
えらいこっちゃ
ーッッ!!
そーじゃ
ないかな?とは
思ってたけど...
馬鹿者
私はここだ
あ
あ...
あァ
やっぱり
そりゃ
そうか...
は
.....なぜ
女なのだ?
男の奴隷では
お姿に似た者が
手に入りません
でしたので
申し訳
ございません
失礼は
承知の上で:
助かり
そうか?
え?
あっ
いいえ
場所が
場所ですし
もし矢に毒が
塗ってあるなら
おそらくは
もう...
......
済まぬことを
したな...
その者を
いたわって
つかわせ
はいはい
ははい
できる限りの
ことを
施すのだぞ
......
しかしまァ
日頃の用心が
奏効しましたな
殿下!
影武者が
いなかったら
どうなって
いたことが
お気をつけ
下さい殿下
どうやら
この
ヨークには
あなた様に
仇なさんとする者が
潜みおる
ようですぞ...
そうか...
ああ
野郎は必ず
オレが殺す
...
やっぱり
仇討ちを...
この
父上の
短剣でな
一族の名誉を
取り戻す
までは...
...服も体も...
服も
体も...
ボロボロ
じゃ
ないか...
幼い子供が
今日まで戦場を
生きのびて...
地獄を
見てきたに
違いない...
いや
いや
ダメだ
ダメだ
この子を救うには
これまでの11年間を
否定しなければ...
......
レイフさん
ヴィンランドは
今...
どうなってる?
父上が
行きたがって
いた
オレも時々
夢に見るんだ
もう
村のひとつも
作ったかい?
......なぜ
残してきた
母と姉のことを
尋かんのだ
......
お前達が
いなくなってから
ヘルガの具合は
一層悪くなった
寝込んだり
起きたりを
繰り返す
毎日だ
顔を
見せてやれ
トルフィン
ルガには
それが薬だ
.....オレァ
ヴィンランドの
ことを
聞いてんだよ
ユルヴァはな
もう母親に
なったぞ
お前の
甥っこや姪っこを
3人も...
うるせェ
なァ
聞いてねェ
ことを
ベラベラと
おい
おいコラ
どこへ行く
トルフィン
王子の
身辺警護
だよ
どういう訳か
それがオレの
仕事でな
故郷へ
帰ろう
トルフィン
もう
充分だろう!
一緒に帰ろう!
......
充分?
あんたに
何がわかる
あの日から
今日までの
オレの何を
知ってるって
いうんだ
あァ?
アシェラッド
が!!
野郎が生きて
メシを食い
クソたれてる
あいだは!!
充分じゃ
ねェ!!
充分じゃ
ねェ!!
う...こここは
...
なんという
ことか...
あの陽気な
幼子が...
トルフィン
お前の気が
変わるまで
ワシはこの町に
いるぞ!
アイスランドへ
帰ろう!
トルフィン
故郷へ
帰ろう!
王子様が
殺されたって
!?
ちがうよ
影武者が
やられたんだ
はーー...
エラい人は
たいへんだァ
夜もおちおち
眠れないやな
これじゃア
イングランド
人の
仕業かな?
犯人はもう
殺された
らしいよ
いやいや
本当の犯人の
ことだよ
黒幕って
ヤツ?
アシェラッド
か.....
だし抜かれた
ようだな
フローキよ
は...
......申し訳
も......
陛下...
フン
やりおるな
この町に
呪いを
かけおったわ
ヴィンランド・サガ7終わり
航路
トリフィンの最航路
WillANDSAGAN
アイリッシュ海
デンマーク軍の支配下に
ある交通の要衝で、北部
の商業の中心地
ドーガス・海味
ギリス海峡
ウェールス
ウエデンマークで幼少期を過ごしたアシェラッドは青年時代をこの地で暮らした。
の地で暮らした
期ラこ
ンズバラ・クヌートの父であるスヴェン王がイングラ
ド制圧の拠点として軍を駐留させている
説明
添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
コミックス発売当時のまま掲載しています。
ンランド・サガ(7)
者
著
発行者
発行所
2012年9月1日発行(01)
清水保雅
幸村誠
®MAKOTOYUKMURA2012
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽21221