あの剣の柄飾りが光ってたんだ なんだアイツ寝てんのか? 姿だけなら乞食か巡礼者みてェなカンジだが... そーゆー連中は持ってねェだろ剣は こんな林の中で隠れるよーに休んでるのも怪しい かァなり怪しいのとちがうか? つーかお前ら小声で話せよも少し 例の賞金首の逃亡奴隷かもだぜ バッカお前のんきなこと言ってんじゃねーよ! うーわヤッベ!!オレらかなりツイてんじゃねェのコレ! だーいじょうぶ大丈夫今なら寝込みをペロッとイケるぜ 相当手ごわいって話じゃんかそいつ 蛇の兄貴の命令どおり応援を呼んだほうがいい ビビんじゃねーよトカゲ! 小声で話せつってンだろお前ら! なんでテメーはテメーの都合のいいようにしか物を考えられねーんだアナグマ! 応援なんか呼んだら賞金の分け前が減るだろーが! こ・ご・えでは・な・せ! 相手の剣力もわかんねェのにその自信はどっから来んだよ そんな死にてェならひとりで死ねデーブ!! 先にテメェから殺んぞゴルァー 小声で話せやボケーーッ!! そりゃこっちのセリフだデブがー ...トルフィー割ったやつたまってンぞー トルフィンさんは何をしているの? 蛇さんが聖書を中で読んでるんですソレの盗み聞き へーキリスト教徒なんですねトルフィンさん なんか聞いてると面白いんですって 「あなたがたも聞いているとおり 敵を憎めと隣人を愛し命じられている 「しかしわたしは言っておく敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」 あなたがたの天の父の子となるためである」 「父は悪人にも善人にしも大陽を昇らせ 「自分を愛してくれる人を愛したところであなたがたにどんな報いがあろうか 正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである 徴税人でも同じことをしているではないか」 「自分の兄弟にだけ挨拶したところでどんな優れたことをしたことになろうか」 一異邦人でさえ同じことをしているではないか」 あなたがたの天の父が完全であられるように ジジィ福音書はもう飽きたぜ説教ばっかでよ 最初のほう読もうぜまだココより面白い ンなもんとっくに終わってるって言ったろ あオレ達も手伝いますアルネイズさん もうろくしてきたなァジジィ もうそんなに長くはねェだろうな つってもそんなすぐじゃねェだろう 足が萎えると急に弱るんだよ年寄りは お前ら世話になったんだから 前から気になってたんですけど 蛇さんは大旦那様とどんなご関係なんですか? あァ?どんなもこんなも 別になんでもねェよ他人だ ジジィがくたばったらあの本もらって売っぱらおうって思ってるだけさ ホレ仕事の続きやれやお前ら オイ!!そこの馬止まれ!! トカゲ〟を殺りやがった!!捕まえてくれー チキショウ剣が家ン中だ!! おォ!!ついに見つけたぞ我が妻よ!! 教科知識・ガルザル来襲 だが前にも増して美しい 何ということか歩いて数日の近きにそなた達が居ようとは もう大きくなったのであろうな その手を取るなアルネイズ!! キツネ!!アルネイズを確保して退がれ!! ...コイツちょっとヘンだぜアニキ さっきも一瞬オレ達に追われてること忘れてたんじゃねェか? トカゲが殺られたってのは本当か こいつはアルネイズをさらいにきたんだ死んでも渡すな やめてガルザル!!逃げて!! 事情もわからないのに何する気だお前!? 蛇さんに斬りかかるつもりなのか!? 事情ならわかってる!アルネイズさんの亭主が彼女を助けにきたんだ!! 同じ奴隷だろトルフィン!!アルネイズさんに自由になってほしくないのかよ!? ほしいさ!だけど状況を見ろ!! オレが力不足なのはわかってる!だけど... エイナル!!オレはそんなこと言ってるんじゃない!! お前に人が殺せるのか!? 相手が客人だろうと誰だろうと!! 人をこの斧で殺せるのか!? じゃあ...どうすりゃいいんだよ!? お前らそこでおとなしく見てろよ 一応尋問して身元を改めねェとな.. 生け捕れる相手じゃねェよアニキ!!オレらもそれで失敗したんだ!! やかましい!!カル~~~準備体操してただけだ!! つうかお前らアイツにひと太刀入れたのか? アナグマ!こいつを縛れ スゲェ!あっちゅー間に決めちまった! 油断するなあいつの見張りは それとキャルラクの叔父とやらに容疑者を捕まえたと 引きずられてェのか!! 言いたいことがあるようだなお前ら だが奴隷の意見は通らんぞ こんなの...あんまりだ ヤツはオレの手下を殺したし他でも殺人を犯した疑いがある しかも旦那に殺意を持ち 旦那の気に入りのアルネイズをさらう気でいる 見逃せるワケねェだろそんな奴を ヤツのことは忘れろアルネイズ あれはお前の夫じゃねェただのイカれた逃亡奴隷だ いいかこの件には関わるな もうすぐお夕飯できますから 何もしなかったらあなたの夫は確実に処刑されるんですよ!? 暗いうちなら「砦」に忍び込んでガルザルさんを助けられるかもしれない! どうにもならないことってあるわ そういう時は何もしないほうがいいの エイナルさんまで嵐に加わることはありません 結婚なんて親同士が決めるものだけど だったら!行動しましょう! たとえ蛇さん達と戦りあうことになっても!何もしないよりマシだ! 戦わなきゃいけない時だってあるんだ!自由を勝ち取るために! 頼むトルフィン力を貸してくれ! オレが見張りを引きつけるからお前は 私はおナベのせいで息子を失いました 私達一家はスウェーデンのある集落に暮らしていました 豊かでも貧しくもなく...ごく平穏に... いくつかの勢力の間でその沼地の所有権をめぐって争いが起きました 争っている人達の中にはガルザルの友人もいて 彼に助けを求めてきたの ガルザルは集落の皆にそのことを伝え 男達だけで話し合いが行われました 「戦いに参加するか否か」 勝てば鉄が手に入ります 男達の決定は参加」でした 私達女はそれを聞いてビックリしました だって私達の集落は別におナベや鎌の刃に困ってなかったんですもの 男達は余分なもののために命をかけようとしているんです 男達の決定を女にくつがえすことはできません ヒャルティそなたを守るために父は戦うのだ』と 守るためなら一緒にいてくれればいいのに... 若い男は皆戦場へ行きました 残された女と子供は家を守り 私達は最初男達が帰ってきたのだと思いました 男達の留守を狙ったのです 女は船に乗せられて連れ去られました ヒャルティを取り上げられました 未婚の女ということにしておけば売り値が上がるからです ガルザル達が戦いに参加しなければ... 嵐をやり過ごしてくれればと... 彼を恐ろしいと感じました きっとたくさんの苦しみが彼を変えてしまったのでしょう 今は彼こそが嵐そのものです 男達の嵐から子供を守らなければいけません 今...私のお腹には旦那様の赤ちゃんがいます 旦那様はきっとこの子を歓迎してくれるでしょう 子供を欲しがっていらしたから この農場ならきっと... この子を育てることができます だからお願い...エイナルさん 嵐を大きくしないで... 嵐が過ぎるのをじっと待つんじゃなかったのが お前らはワシがすっかりもうろくしたと思っとるようじゃが まだまだ正気じゃあなどるな せめて傷の手当てだけでも... 私...まちがってるでしょうか... やっぱりガルザルとはもう会わないほうがいいのでしょうか 責めとりやせんお前の好きにせェ ケティル農場内客人(用心棒)のねぐら んだってンだ陽も暮れてからったく! 明日にしろよな明日に! いいやオレに言われても とにかく奥方様がお呼びなんで 普段は警備のことなんざまるでオレら任せのくせに! 普段は警備のことなんざまるでオレら任せのくせに! 分け前寄こせってのかゴーツクババァめ図々しい! 蛇さん!夫に...ガルザルに会わせて下さい アホぬかせするかそんなもんちなんでオレが オレの手下の仇を介抱してやらにやならねンだよ お前アルネイズを大旦那の家に送り返してこい しまったアレ馬がねェや ンだよ歩いてコイツ送り返せってェの... そりゃ亭主が取り戻しにもくるわな... お願いします!夫に会わせて下さい! 誓って逃がそうなんて思ってません! 傷の手当てをしてあげたいだけなんです!それだけなんです! なんだよそりゃケティルの旦那のカワイ子ちゃんじゃねーか 兄貴がこの女にガルザルの手当てを許可したんだよ!ホントだぞ! 縄を切ってくれアルネイズ 縄を切るような道具は持ってねェ おいアルネイズ!亭主がわざわざ迎えにきてくれたんだぞ 手当てなんて言わねェでもっとイイことしてやれよ こんなに縛られていては手当てできません ナニは縛っちゃいねェぜ介抱できるだろ もう二度とそなたとヒャルティのそばを離れたりしない つらい思いをさせたな... 何もかも元通りにしよう ...ごめんなさいガルザル... 何を言う許しを乞うのは私のほうだ さァ...アルネイズしっかりしてくれ エおい見張ってろって言われたろ兄貴に お前がその女連れてきたんだ責任もって見張れよな もういいかー?気ィ済んだだろ!? 兄貴にバレたら大目玉だぜ アルネイズ!!その男の腰にナイフがある!! それで私の縄を切れ!! ふたりとも殺されるぞ!! オレがあれほど油断すんなと 血は雨で流されちまったけど脂がついてる 手負いのうえに手負い... 砦には馬もなかったはずだ 奴はまだ遠くには行ってねェ!! 必ず農場の中で決着をつける!! お前こそ寝てないだろトルフィン うなされずに起きてくるなんて 夜のうちにオレが無茶をしでかすかもしれないから? アルネイズさんを困らせたくない 戦争と奴隷制に何もかもメチャクチャにされて... 彼女はなんにも悪くないのに なんにも悪くない人が苦しむなんて間違ってるよな オレはずっと戦争ばかりしてきた人間だから... オレにつらいなんて言う資格はない...忘れてくれ 情けないけどオレ...彼女のような人にそれを知られるのが恐ろしくて... 昔は...こんなこと思いもしなかった どうしてあんなに人を傷つけて平気でいられたのが... お前がそんなに暴れてるトコなんて この間お前が話してたあれ...本気なのか? 一世の中から戦争と奴隷をなくすことはできないか」って オレには夢みたいな話に思えるけど 両方を経験してきたお前なら何かひらめきがあるんじゃないか? どうすれば戦争と奴隷をなくすことができる? オレには自分の経験したことしかわからないが... 戦争が多くの奴隷を生むのはまちがいない アルネイズのように負けた側の人間が奴隷になるんだ 戦士と奴隷商人の境目はあいまいで分けて考えるのはむずかしい 奴隷を生む原因はほかにもあるがいちばんは戦争だと思う 戦争の数が減れば奴隷も減るだろう ノルドの男は戦争がよくないことだとは思っていない ノルドの男の価値は武勇と富で決まる だからみんな略奪遠征に行くんだ 多くの敵を殺して多くの略奪品を持ち帰った者ほど尊敬されるんだ 男の誇りの全てがそこにかかってる 武具を与えて軍船に乗せ戦場へ送り出す オレ達ノルド人はずっと昔からあたり前にそうしてきたんだ 何であれあたり前のことをやめるのはむずかしい 息をするなと言うようなもんだ でもお前みたいな男だっている お前もノルド人だけどその一あたり前」を否定してるだろ 人を傷つけないと誓うことがそんなに変なことなのか? 臆病者だと言われるだろう 臆病者は仲間外れにされる それならそれで仕方ない これ以上彼らを背負うくらいなら仲間外れのほうがずっとましだ 彼らの霊が毎晩のように夢に現れてオレを責め苛むんだ 『父を殺されあんなにも怒り恨んだお前が なぜ何人もの父や兄や息子を殺したんだって... オレはこの人達に償いをしなければいけない この人達が安らかに眠れる所へ連れていってあげなければ... これ以上はひとりだって背負えない その...死者達はお前にしか見えないのか? 他の戦士達は自分の殺した人間の霊に悩まされることはないのか? さあ...人のことまではわからない でもオレが死者達を見るようになったのは奴隷になってからだ 戦士でいるあいだは見えないのかもしれない 戦士でいるあいだはだめか... どうすれば彼らがオレを許してくれるのか... 剣を捨てるだけじゃだめみたいだ これ以上殺したり壊しだりしないってだけじゃ今までやってきたことの償いとは言えない 今まで踏み荒らしてきた以上の麦をこの手で育てなくちゃ 今まで燃やしてきた以上の家をこの手で建て直さなくちゃ 今までオレが撒き散らしてきた死と破壊を 世界全体から戦争をなくす方法はオレにはまだわからない でも...せめてこの世にひとつくらい ほんの村ひとつくらいでもいいんだ 剣を必要としない地を創りたい そこに...死者達の霊を鎮めるための塚を築きたいんだ ほかから来た戦士達の嵐に飲み込まれちまう 気持ちはわかるけど全く戦わないんじゃあ... オレだって戦争はきらいだ でも平和や自由を守るためなら戦わなきゃならない時もあるよ ノルドの海賊はどんな所にもやってくるお前がいちばんよくわかってるだろ 平和のために戦争してちゃ意味がない あの殺し合いの地獄からは抜け出せない やっぱり...夢みたいな話は夢みたいなままか... この世の中どこへ行ったって剣の要らない国なんかないよな... 果ての果てにでもいかなきゃ... ノルド海賊でさえ来れないような ...なんだろう... こんなことを話したような気が... 水平線の向こうに...もし... 戦もなくて奴隷商人もいない... 平和な国があるなら... どんな奴隷商人も知らない 水平線のずうっと向こうの地... 西の大海の果てには豊かな土地が広がっていると すげェじゃんか!ホントかよ 忘れていた...子供の頃レイフという船乗りにその地の話を聞かせてもらったんだ 手つかずの大地があるそうだ ならそこへ行けば... おそろしく遠いとも聞かされたし正確な場所もわからない 大勢の「仲間外れ」を連れてかなきゃならない やっといい話を聞いたよ... 気をつけろマジで手強いぞ な...なんですかこれ...朝っぱらから ガラクタが多すぎてわからねェ 中の物全部放り出しちまえ 客人達がオレ達の物置小屋をひっくり返す理由がほかにあるか? ガルザルが逃げたんならっ アルネイズさんをさらうはずだっ! アルネイズの所へ行ってどうする!? ガルザルを追い返すのか!? アルネイズさんがっ今より不幸せにならないようにっ なんとかしたいんだオレは!! カルサルじゃありません奴隷ふたりですなんつったっけなアイツら... トルフィンとエイナルか トルフィンとエイナルか どうする兄貴?追っぱらいますか? え!?し:知ってるんですか!? 私が...逃がしたんです ガルザルの縄を切って... そうしなければ...殺されるところだったんです 見張りの人が全員ガルザルに殺されました ガ...ガルザルも深い傷を負って... エイナル皿洗いを手伝うフリしてアルネイズのそばに寄れ小声で話す おちっ落ちついて... 今の状況を教えて下さい ...とにかく...ガルザルの手当てをしなくちゃと思って... でも手当ての途中でガルザルの意識がなくなって... 雨の中ふたりでここまで逃げてきたんです...大旦那様の家まで... でも私なんとかガルザルを隠したんです 重くて運べなくて... ガルザルさんはここにいるんですね? 隠してすぐ蛇さん達が来ました 蛇さん達はガルザルが独力で逃亡してどこかに潜んでいると思っているようです 今母屋でガルザルが私に会いにくるのを待ちかまえています 蛇さんと...あとふたり... お腹の子のためにもガルザルさんのことはやりすごすって言ってたじゃないですか! 自分でも...よくわかりません なぜ昨晩ガルザルに会いにいってしまったのか... ...まだ夢を...みてたのかもしれない... もしかしたら..万にひとつ... 私...いやな女ですね... 自分のことばかり考えて... ガルザルはずっと...私達のことを考えていてくれてたのに... 私に...すまなかった」って... ガルザルが逃亡奴隷になったのも みんな私とヒャルティのためなのに...!! 何もかもガルザルのせいにして 出血は?止まりましたか? 血がたくさん出て...隠した時もまだ止まってませんでした ガルザルさんと運命を共にする覚悟はありますか? ガルザルさんを見捨てることがどうしてもできないというのなら ふたりで逃亡するしかない でもあなたは身重の体です普通の逃亡者より道行きは困難なものになるでしょう それでもやるというのなら 今度アルネイズから目を離したら鼻ァブチ折るぞ 徹夜なのにな〜〜... そろそろお昼の用意を... 道具持ってって中庭でやれ お前はガルザルをおびき寄せるためのおとりだ 常に外から目立つ所にいろ ...不憫な者達だとは思わんか 「奴隷とは劣っている者がなるべくしてなるもの」と人は言う 奴隷には運がなかっただけなのじゃろう それがどうした今度のこととは関係ねェ ワシもお前も運がなければ奴隷になっていたのかもしれん ガルザルはブッ殺さなきゃ気が済まねェ だがそれ以上に面子の問題だ ヤツを仕留められなかったら 剣ブラさげて用心棒稼業なんざもうできねェ ならば剣など捨てればよい 堅気になるよい機会じゃ ワシの畑をお前にくれてやろう まっとうに生きてみろ蛇よ ワシはもう立って歩くことはないじゃろう お前には聖書を読んでもらった借りがあるでな くだらねェこと言ってんじゃねェよこんな時に だれが野良仕事なんか... それぞれ違う位置と視点で追跡しろ! ガルザルの野郎!森に逃げ込む気だぜ! クソッタレあの森ン中じゃ馬は使えねェ 追いつけ!入れさせんな!! 重傷者の走りじゃねェよなァやっぱ... クモ!アナグマ!そのまま奴を追え! 奴が万が一ガルザルだったらお前らの手には負えねェ 後で援軍を寄こすそれまでとことん追跡しろわかったな! すみません大旦那様馬と荷車を拝借します きっと働いてお返ししますので それよりワシも荷車に乗せろワシがいれば農場内で人に見咎められずに済む 大旦那様を巻き込むわけには.. とっくに巻き込まれとるわい 四の五の言うなさっさとやれ ...だが石のように冷たい... 他国へ出てしまえば客人達も追うのが難しくなる 大旦那様は農場の外れまで同行願います オレも途中で別れて陽動を... ...馬の足音がしなかった... 降りて走ってきたのか... どうりで気配を感じねェわけだ ...トルフィンさん... 言っておくぞトルフィン おとなしくガルザルを渡せ 蛇さんだけ...他に気配はない 気絶させて縛っておけば脱出できる 剣をかいくぐってアゴに一撃... ヤレヤレ仕方ねっか?この際 このケンカは私欲も私怨もねェ純粋な人助けだ お前にやゲンコ振るう大義名分がある さァてどうするトルフィン あくまで非暴力の誓いをつらぬくか それとも人助けのために一戦ブチかますか... 「本当の戦士」へ至る道はどっちか 剣でも斧でも槍でもねェ 教科試験帰れないふたり オレの剣をことごとくかわしやがる!信じられん! クソッ!冗談じゃねェ丸腰相手に! 速ェ!今まで戦った誰よりも! それにさっきのあの体勢からの反撃...戦い慣れてやがる! なんでこんな使い手が田舎で用心棒なんか... なぜだ!?これほどの男が奴隷なんかに... ガガルザルを殺さないで.. 虫のいいこと言ってんじゃねェぞアルネイズ お願い...見逃して下さい.. 蛇!お前の手下の人命金はワシが払ってやる畑を売って... 黙れジジィ金の問題じゃねェ!! たしかにオレもオレの手下どももバカでクズの小悪党ばかりだ よそで不始末をやらかしたせいで本名も名乗れねェような流れ者どもだ だから死んでも気にしねェってのかてめェら!!あァ!? ガルザルにはそんなに生きる値打ちがあンのか!? 言ってみろトルフィンアルネイズ!その値打ちの違いを! そんな違いはねェってことだな 等しく命で払ってもらうぞ!! まだやるか?トルフィンアルネイズ ガルザルの仇を討つか? お前らには相応の罰があるだろう 旦那が帰るまでお前らを縛っ... もういいガルザル!相手は意識を失ってる! それ以上絞めたら死んじまう! もういいのよもう私達の邪魔をする人はいないの あの子は今どこに... 胸の傷が背中まで貴通してる... だめだ...助からない... ビビルカのお義兄様の家に預けてあるわ 戦になる前に避難させておいたのよ ヒャルティを引き取りに行く時にはお礼を用意しなければなあ 兄上には世話になり通しだな この荷馬車そなたのものか? あんたに進ぜようガルザル 本当に...なんとお礼を言っていいのか... ガルザルさんはもう... ...いいじゃないでしょうか ヒャルティはもう...いくつになる 残念だかわいい盛りを見逃してしまった まいったな私達のことなど忘れているだろうな 私の子だ..きっといたずら者に育っているに違いない 馬の尻尾に火をつけたりしてな 父上にひどくおこられた 略奪遠征に行きたいなどと言うのだろうな男の子は... 大丈夫...少し疲れただけだ アルネイズ...ヒャルティ... スウェーデンのおガルザルとアルネイズが息子のヒャルティと平穏にご暮らしていた鉄の探れる沼の所有権をめぐる戦が起こり、村は略襲された どうしたんじゃないんですかスランド 場。近隣の農場から逃亡奴隷としてガルザルが来襲した クライドのリンクが使われておりますのではないでしょうか。あなたはちょっとしています。 デンマークの都。ケティルとその息子のトールギル、オルマルはクヌートの謀略に巻き込まれ、レイフ・エイリクソンの船て農場に逃げ戻る際中 この熊谷林人...あはと ムッシュムラ村〈淡〉のおとなりの村では 愛されゆるふわほっこり女子の間でショールやポンチョが流行っておりました メュルヴァムん参照るっ しかしここはヴァイキングの村 略奪ガチムチ剛力男子達も もちろん愛用しております ところでご存知でしょうかこういった羽織りモノじつはかなり裾がバサつきます それはヴァイキングの戦士にとって重要な課題でありました 添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、 コミックス発売当時のまま掲載しています。