いいんだいいじゃないでいけなんだ いいんじゃないんですか それでも、これはどうしても いや...いや、いいんじゃないんだよね ご帰還早々に申し訳ございません大隊長 早めにお耳に入れるべきかと思いまして バカ者どもがたったひとりにてこずりおって トルフィンに接触した隊員の話によりますと、隊内にヴァグンどもの間者が潜んでいたとか そやつどもの手引きによりトルフィンは行方をくらませました 間者など言い訳にはならんどこにでもおるわ これで面倒なことになった トルフィンを逃しおった恥さらしどもは全員処刑しろ トルフィンという大義の旗印を手に入れたヴァグンどもは次期団長の座を堂々と要求してくるだろう 「謀反人の成敗」のはずの戦いが「政治的対立」になったのだ こちらがそれを認めずとも では静観なさっているクスート陛下が動き出すと... 彼奴ども対外的にはそう喧伝するだろう トルケル閣下はこちらへの協力を約束して下さった クヌート陛下といえどトルケル閣下とは対立したくないはずだ バルドルに対し堂々と刃を向ける輩が存在する! そんな事態を捨て置けるか! はげんでおるなバルドル 待ってたんですよおじい様! 待ってたんですよおじい様! 剣術のけいこ中ではないのか? もうたくさんやりました! ボク新しい竿作ったんですよ! なりませんこのあとはラテン語の授業です う〜〜ん...しかしなァ勉強は大切だぞ? お前はやがて人の上に立つ身なのだバルドル うるさいんだみんな勉強勉強って 頭も体も鍛えておかないとな ヤレヤレ今日だけだぞ? 新しい竿を見せておくれ やったァおじい様だい好きー!! 汗をかいているだろう風邪をひくぞ 体を拭って着替えてからきなさい オレがいなけりやバルドルちゃん死んでたな バルドルを館の中へ!! ただちに警護の兵を倍に増やせ!! 下女は全員捕らえい!! 身元の不確かな者少しでも怪しい素振りのある者は拷問にかけろ!! ラテン語の勉強をしなさいバルドル ダンナよォいつンなったら強い奴と戦らせてくれンだよ? カキのお守りばっかでよ あんまモタモタしてるとアンタを殺すよ? バルドルの未来を阻む者ども そのころイェリングの港町 ハイホイハイホイハイホイハイホイ やってられっかバカヤローッ!! この!!ハーフダンの子シグルドが!! ハーフダンの子シグルドがァアアアッ!! おっ落ちつくんだシグやん! ココで暴れても無駄死にだぞ こいつ!槍を奪ったぞ! やめろシグやんホントに死ぬぞ!! 今日まで生き恥さらしてたのが何かの間違いだったんだ なんだオイ人足にしちゃ威勢がいいな あの...そのケタ外れの巨体 もしかして”のっぽ〟のトルケル... ”のっぽ〟のトルケルです うわ!!ぅゎうわうわうわー マジか!!詩人の歌のとおりの巨人だ!! ヒョルンガバーグの戦いの歌全部暗唱できます握手して下さいうわーっ!! これからイッパツ戦でな スゲェ!!ヤベェ!!カッケー!! シグルド君も軍事物資の積み込みを急いでくれたまえ ハイッ!!がんばります!! やっべェエ...伝説の将軍と話しちゃったよ やっべェこれ積み込み急がなきゃ... あの~~クヌート陛下のトコの クヌート陛下より軍目付の任をおおせつかり参上いたしました 陛下より書状を預かってございます 大将コイツ眼帯キャラかぶってますよ オレフュン島のどこかに降ろしてくれって言いましたよね? は我がヴァグン大隊駐屯地でございます フュン島じゃないんですね? まず我が首領にお会いいただきたく じゃあボクこれで... トールズ殿が!!男児を遺して下さっていた!! 今のワシにこれほどの僥倖があろうか!! 父上を知ってるんですか? いや!!これこそ戦神ティールのお導きだ!! 漢奸フローキ誅すべしとのお告げなのだ 神が我らを引き合わせて下された!! なぜなら!!あ奴こそは!! あのフローキこそはそなたの父トールズ殿を 汚い謀略にかけ殺害せしめた張本人なのだ!! フローキめの黒い噂は昔から囁かれておった 有力な武将が何人も不可解な死を遂げておるのだ そしてその死のたびに奴の軍団内での地位は高まり安定してゆく しかし奴と武将達の死を関連づける証拠がなかった だがワシは確信していた あのトールズ殿が!!無名の海賊ごときに遅れをとるはずがないのだ!! ワシの確信は正しかった それが証明されたのはごく最近だ この男を手に入れたのは偶然だった ケチな盗賊でな捕らえて余罪を尋問した際に思いがけぬ事を吐きおった 「自分はアシェラッドの軍団にいた」と オレ以外に生き残ったのはたしか...アトリとトルグリム この男の証言で噂のウラがとれた こいつ...アトリか... 奴はアシェラッドという頭目を使いトールズ殿を暗殺したのだ 自らの手を汚さんあたり卑劣漢に相応しい手口よ!! 家族のもとへ帰して... もういいそいつをひっこめろ アシェラッドに命じて... 知れたことよトールズ殿が優れた戦士だったからだ 彼には第三代団長の座が約束されていた フローキは己より優れた者を排除する事で今の地位にまでのし上がったのだ トルフィン!父の仇を討て!! トールズの仇を討て!トルフィン! お前がお前の父親の仇を討つというのなら 私もただちに私の父親の仇を討つぞ 一瞬...頭が真っ白になって... フローキの姿を目にした時...オレはきっと 何もかも忘れて奴に飛びかかり ズタズタに引き裂くでしょう お前の正体は残忍で冷酷な殺人鬼だ いつになったらオレは...生まれ変われるんだろう... もっと優しい人間になりたいのに 強い人間になりたいのに ありがと話しパルト海戦役の トルフィン様がお前にお尋ねだ お前がアトリならオレがどういう男か知ってるはずだ アシェラッドのまわりをウロチョロしてたチビだ ヨーム戦士団に入ったのか? とうとうアシェラッドを殺ったのか? 家族がオレの帰りを待ってるんだ 死ぬわけにゃいかねェんだよ... 家族のためにもカタギで食ってく道を探せよ 切った張ったを飯の種にすりゃいつかはそうなる 蓄えはあるんだ羊を買ってやり直すよへへ... アシェラッドにも言われたんだ『お前にゃ向いてねェ』って やっぱ人間堅実が一番だよなウン 昔のよしみはわかったが... あの盗賊はフローキの悪行の証人なのだ今解放するわけにはいかんぞ ではせめて殺さないと約束して下さい 用が済んだらアトリを家族のもとへ帰してあげて下さい まァ...それならがまわんが だがあ奴はカタギになどならんぞ 盗みの味を覚えた小悪党がコツコツ野良仕事などするものかよ またどこかで盗みを働き人を殺す 始末したほうが世の中のためというものだ そういうお前らはどうなんだ ずいぶん豪勢な料理を食べてるが... 羊を追っているようにも畑を耕しているようにも見えないぞ どうやって食べ物を調達している そなたも一緒に食わんか トルフィン様のお連れのヒルド様です 我が軍がこの地に上陸した時すでに住人はおらんかった 何らかの理由で放棄したのだろうな 本気で言ってンのかそれ トルフィングズグズするな さっさとここを離れる算段をつけろ 私と彼女をフュン島まで運んでいただきたい 何を言うのだそんなヒマはない 明日にはヨムスボルグへ向けて出発するぞ 勝手に決めないで下さい 私はヨムスボルグへは行きません フローキとは会いたくもないです 奴はお前の父親の仇なのだぞ!? 親の仇を討たぬなどノルドの男が...!! フローキは討たねばならぬ!! 父は仇討ちなど望みません 野望のためなら何でもする男だお前がやらねば誰がバルト海の秩序を正すというのだ!! 私とクヌート王はひとつの仕事をふたりで分けることにしたんです 血と鉄で世界を変える試みは彼の領分です。 私の仕事は別にあります 血と鉄を用いないのが私の領分です たぶん奴らはトルフィンがここを去るのを許さないだろう あの少女達をどこからかどわかしてきた それはそれでもいいですが、ああ、ああっ...あ...あんたは こいつらの相手をさせられていた なにが最強の軍団だ盗賊の集まりとどう違う! 私の村を襲ったゴロツキどもと何が違う!! あのお二方は戦の累が民草に及ぶことをお嫌いになります 自分と縁のない者でもか? それではまるでキリスト教の坊主ではないか もうそこまで来てる!? 全隊乗船!!海上で迎え撃つ!!走れ!! トルケルの艦隊が来たぞォオ!! ヴァーグーンーくーん!! こんなに護衛の人いるとボク落ち着かない... それにあんなトコ船がいたら魚が逃げちゃう お前の身の安全のためだ 本当なら今は外出せんほうがよいのだが お前を砦に閉じ込めたままにしておくのも健康に悪いのでな ほれ!引いとるぞバルドル ボクの命を狙っているのは誰なんですか? 父上や母上を殺した人と同じ人ですか? 今までのことは全部水に流して 仲良くしましょうって言ったら 争いはおさまりますか? ウキに集中しなさいまた魚を逃がすぞ ボク...団長になりたくない 釣りをしていられたらそれでいいの おじい様と一緒に... バルドルお前はまだ子供だ 自身の鍛錬のことだけ考えなさい 大きな判断は全てこの私に任せればよい 順風であれば今日にもとのこと.. お前のための王国が用意されていることにな お前はその王国に一歩近づく もう敵影が見えるぞ!! “鉄の猪〟号どうしたァまだ動かないのかァ!? えぇでぇまた、本文は、 各隊速やかに乗船し持ち場へ展開 フローキとやらの手下か この慌てぶりからすると強力な軍団のようです 本陣を移動させますご案内いたします ちょうどいい逃げましょう あの娘達を連れてとなると小型船では脱出できませんが すっごく慌ててるねヴァグン達 ちょっと早く来すぎちゃったかしら? アイツらの哨戒船と同じくらい船足出てたからな 突撃なさらないのですか? なるほどウルフお前そーゆートコクヌートと気が合いそうだよね 状況分析をしたまでです 全船待機だ久しぶりのおマツリなんだぜ踊る相手にはキチンと武装してもらわないとな そーゆーヤボを言うんじゃないよ細っそい目して 待てない男はモテないぜ? ひとつ伺ってもよいですか なぜフローキ殿の側に加勢するとお決めに? ヴァグンめはァ軍団を私物化しバルト海の平和を著しく乱しておるからしてェ クヌート王に代わりて彼奴を誅滅するはコレ臣の務めなり 特に理由はないということですね わかってるじゃねェか細目 理由はどーでもいいんだよこの人は 政治屋のフローキより武闘派のヴァグンのほうが遊び相手になると踏んだだけなのさ お前らはアレだな?オレをバカだと思ってるな? 閣下!!オレに剣を!! オレにも戦わせて下さい!! なにぬかしとんじゃ荷物運びの奴隷が いいよ放しておやんなさい 奴隷のままで戦場に臨むなど我が一族の恥! オレ達はやらないからな! お役に立ちますどうか戦列に加えて下さい!! お前らは雑用係やってろ! 元気いいね!・元気があれば アスゲートこちらの元気君に適当な武装を まーたそういう気まぐれを ありがとうございます!! どうやら飽きるまで戦わねェとダメみてェだぜ トルケル艦隊未だ動きませぬ 我が艦隊は態勢を整えつつあります お気をつけ下さい大隊長 いやお前達若者は知らんだろうが 何らかの罠であると思われます トルケルとはああいう男なのだ 今日ヤツは海戦を楽しみたいのだろう チビで短い金髪頬に傷だよね いやオレも探してんですけどね 後方へ退けよと言いつけたはずだぞ ちょっと見つかんなくて アそうじゃあまだ海には出てねンだよかった いや後方ってどっちだよ おっさん後方ってどっち? ああ...ありがとうございますね なにそれ巨大トンカチ? すっごい見栄っぱりなカンジ 重いでしょ?動けないでしょ実際 そのトンカチじゃちょっとなァ おっさん後方ってどっちだ? どりゃゴルァクソがァー いつまで待たせンじゃヴァグンてめェ 待てない男はモテないのでは? 戦術的な意味があるのか? そんな船と兵があいつらにあるとは聞いていねェ... フローキの情報が間違ってるのか? だいいち罠を張れるほどの時間は与えてねェ 弓とか今そーゆーのいいから! そうですかじゃあ皆さんこの近くに住んでるんですか がんばれば歩いて帰れると思います あのマントの人達が突然来て「税金を払え」って言って ここにいる子達みんな同じです 私の家貧しくて払えなくて 税金の代わりに私が... そうしないと家畜も種麦も持ってかれちゃうから 互いに殺し合って一人残らず死ねばいい クヌートは何をしてるんだ デンマークの領内でヨーム戦士団に好き勝手をさせすぎだろ! お礼がわりにできることがあればいいんですけど... 助けていただいてもお礼に差し上げる物もなくて... え?いえお礼なんて別に... ...この中に漁師の娘はいるか? 私とこいつはフュン島のオーゼンセに行かなければならない アタシ!アタシんち漁師です ヒルドさん関係ない人を巻き込むとまた... 海を渡るのを手伝ってもらえるとありがたい 船あるよボロくてちっちゃいけど この際仕方ないどこかで船に乗らなければならない お礼ができてうれしいよ せめて奴らにこっちの足どりをたどられないよう細心の注意を... この娘達を連れていたんじゃどうやっても気配は殺せない オレが引きつけますヒルドさんは彼女達を守って先行って下さい だめだ私の監視範囲から出るな! この際仕方ないでしょう 父の名にかけて決して逃げたりしません 必ずまた合流しますから 「仕方ない」ばっかりだ バルト海に来てからずっと... はっよっこれから... あんた!トルフィンだろ? ほらみろ後方ってこっちでいいんだよ 足跡たどってただけだろ いっちょ戦ってみない? あんたをその気にさせるみやげも用意してきたんだぜ なんじゃアこりゃア!! なんでお前戦る前に死んどるんじゃヴァグン!! なんでオレが刺客なんぞ使わにゃならねンだボケ!! よく考えてしゃべれ!! 目の前のごちそう自分で食わずに刺客に食わせるバカがいるか!! オレの獲物を横奪りした奴ァ誰だァアッ!!! この手のオッサンっていばっちゃいるけど戦ってみるとあんまり強くねェんだよな 若い頃は強かったのかも知んねェけど あんたの後ろ盾は殺しちゃった 全然挑発の役に立たねェな コレ持って帰りゃフローキの旦那が大金くれンだぜ 適当に走り回って撒けばいい 馬でもなきゃオレの足には追いつけねェ 馬には通れないような所を あいつらなんなんだ?フローキの手下なのか? かけっこはもうよそうぜ時間のムダさ オレの方が足速いよたぶん この木立の中じゃあの長物は邪魔だ ところで...オレは君と戦いたくないんだが それはそうとトルフィン武器は? なんだよも~~~しょーがねーなー 今そんなんしかないけどいい? だーいじょぶ戦れる戦れる なーんだよ遠慮すんなよ使えってー その短剣使わないと... バカな!届く間合いじゃねェ! そーらドンドンいくぞォ! 片手で槍を操作してやがる! クソッまるで弓矢相手に戦ってるみてェだ! 石突を握って長さ一杯使ってるのが 槍の柄が高速で手の中を滑っている すげェ速さで握る位置を変えてるんだなんであれですっぽ抜けたりしねェんだ!? おまけに右手左手どちらでもか **石突...槍の穂先とは逆の末端部分 こいつ...達人だ!! すげーぜトルフィン!かっこいー! オレの突きをここまでよけた奴はあんたが初めてだ... 森の中での長柄の不利は変わらねェ かっこいいっしょ特注なんだこの槍 がんばれ!まだ戦れるぜ! 急所は外しといたからね 短剣もう一本あったりして さァアどうするトルフィン!! そしてあんたは手負い! オレが死ぬかアンタが死ぬかその二択しかねェぜ!! さァ!!短剣を拾えトルフィン!! 参考までに訊いていいスか? じゃあ三択目ってどんなの? 足でオレにかなわねェことはわかって... それを探すために旅してンだオレは! だいたいねー武器持ってない時点でやる気が感じられんのだよやる気が どーせ追ってもまた逃げるんだろ? つーか決闘を挑まれて走って逃げること自体どーなのよ? なにアイツあれでも戦士なワケ? あの体のキレ...あれは本物だ 減多にお目にかかれねェ「速さ」の持ち主だ なんなんだよやーっと見つけたと思ったのに! オレを殺してくれそうな奴をさー... まさかお前逃げられたのか? トルフィンのやる気スイッチを押せばいいわけだ おいさっきの話くわしく聞かせろ ホレヴァグン隊に潜入してた時に聞いたっていう ヴァルハラで待っていて下さい... メソメソするんじゃないよ! 男の子でしょうがお前ら! 悔しくねェのかえェ!? 悔しかったらどうする男の子は!? フローキを八つ裂きにしろ!! 野郎の腸で野郎自身を首吊りにしたれィ!! つまりトルケル殿はフローキ殿を裏切るということかね? 言ったろ?理由なんかどーでもいいんだって バカな奴だフローキは大将の性格を知らなすぎるぜ 大将の獲物を横奪りすりゃ なんで刺客なんぞ使ったかね なんで刺客なんぞ使ったかね なんかすごくアガッてるなー この人ら敵同士じゃなかったの? ウソだろ!?あの葬式船... ああ燃える!!燃えちまう チキショーじゃお前らがあの時の海賊かマントども!! おお!いつも元気だな元気君! 間違いねェヴァグン隊とトルケル軍が手を組んだんだ わっかんねーな戦争しに来たのに仲良くなってやんの ほいであの大艦隊はドコ行くと思う どっかで戦争だろやっぱ 相手はフローキの旦那しかいねェよな ヨムスボルグでドでかいパーティーが始まるぜ! ドカッと盛り上げようぜ! これフローキの旦那が死んじまったらオレ達金をもらい損ねるぞ!? なーにヤツらより先にヨムスボルグに戻りゃいいンだよ トルフィンも招待して! 男の本性に正直な所は小気味よいが 何という人と金の無駄遣いか... 成り行きはおおむねクヌート陛下の御意思に沿っている これをだましだまし使わんと オレらいつまでオーゼンセにいなけりゃならんかね ここに来て合流するまでさ そういうことさらっと口にする... いや考えといたほうがいいって 旅を続けるか故郷に帰るかいつまでもココでヒマしてらんねェし トルフィンとはもう二度と会えないケースも 卑怯もクソもあるかオラァア戦争じゃオラァア生き残ったモンが正義じゃオラァア 遊んでンなら繕いもの手伝ってよね 剣のけいこじゃオラァア お前の後ろに女の子がいる!こっち見てるぞ わかったわかったおめーが負けを認めたら ウソじゃねーっつーの見てみろよ後ろ! トルフィン・カルルセヴニっていう人のお友だち? そう!そうですオレ達はトルフィンの友達!! トルフィンの使いかなにか!? トルフィンとヒルドさんは無事か!? つーか生きてンのあいつ? なんで本人がこないんだ ホイお駄賃もう行っていいよ なー?オレの言った通りだろ? ヨソ者が長居できる所なんてフュン島じゃオーゼンセくらいなんだって 皆さんトルフィンの関係者ね? 剣だの槍だのブラさげて 残ってトルフィンに伝えろ 「仲間はガルムが預かった」 一近日始まるヨムスボルグでの戦に攻め手側で加わるべし」 あそうそう「武器持参」これ大事ね すっげー!オレ今マジ悪役っぼくね!? 「仲間は預かった」出ちゃった 大人しく人質になってもらおうか 我々としても無用な流血は好まないのでね お互い紳士的にいこうじゃないか諸君 「紳士的に」って部分は同意するぜ オレもなるべく紳士的でいたいが それっぽいフンイキだけで この局面をなんとかするつもりか...!? おとなしく去るならオレは追わん いうのなら命の保証はできん オレの中の「獣」は...一度血を吸うとオレ自身にも抑えられんのでな.. トルフィンの仲間だもんな強い奴がいても不思議じゃねェ いや「獣」はオレの中で暴れたがってるけども 精神力でなんとか抑えてっから今のうちに失せな あれだホレ他人の剣とか使うのって生理的にオレ抵抗あるっていうか しょーがねェなオルムお前の剣こいつに貸してやってくれ スプーンとか手拭いとかも自分用の使うし家族でさえ共用するのってやなんだよね 素手がいちばんダメなんだ「獣」的に いいか?剣とかそういう文明の利器を使ってる内は、まだいいんだオレも理性を保ちやすいでも素手ってプリミティブすぎるだろ野性そのままだろ?な? 目覚めちゃうぜ?オレの中の「獣」が...そうなったらもうマジで止めらんねーよ?お前らズダズタオレだってそんなこことはしたくねェんだだからお前ら今日は一旦帰って明日また仕切り直したほうがいいマジでお前らのために言ってンだぜ 戦る気はないんだね?キミは スキありゃアオラァアアア ウッソだろみんな連れて行かれたんか!! あァそうだガガルム?人質? つーかお前らの面倒オレだけで見るの!? うわァア!!トルフィーン!! なんとかしてくれー!!トルフィーン!! ええ見たとおりメスです カルリの世話係たちです カルリはちっともおっぱいを飲んでくれません うなるんじゃねーよエサ持ってきてやってンだろ!? なので世話係がヤギの乳を飲ませてますが 勝ち誇った顔がムカッときますいつか食ってやります 名前で呼ばないからなつかないのかもな そういや名前ねェのかコイツ どんなに無視されてもカルリのためにがんばるワタシ もっといろいろあるじゃん 若干主体性の無さを感じるけど よせってそんな名前情が移るぞ ハゲの他に特徴ねェじゃんコイツ カルリの面倒よく見てくれて助かってるし カルリのママ』でどう? いや食うよ海上で遭難した時とかな え?じゃ何のつもりでコイツ飼ってンの? どうしたカルリママ寝ボケたのか? 夢か...こわかった... 小さいうちはこんなにかわいいのに どうして人間は大きくなると凶暴になるのかしら... この船の連中は少しちがうみたいだけど いいえ気は抜かないわ人間は突然凶暴になるんだから この子はそんな人間にはさせないわ 私が立派に育て上げてみせる どこへ行こうとしてるのかしら この子が幸せに暮らせる場所だといいんだけど... 大丈夫なのかしら... コムスボルクヨーム戦士団の本拠地.フローキは孫のバルドルをヨーム戦士団の次期団長にするため、トルフィンへの刺客としてガルムを笑い込んだ オーゼンセフュン島にある町・レイフたちは、ここでトルフィンと待ち合わせをしていた 添取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、 コミックス発売当時のまま掲載しています。