ヨムスボルグ城砦内処刑場 こんな死に方はいやだ! てめェら戦士の情けはねェのか! ...魂ってさ頭と体のどっちにあるのかね お前さ頭と体がサヨナラしてすぐにさ 肩をゆすって口をパクパクさせてみてくれ 動きのあるほうに魂があると考えていいだろ 刑死じゃヴァルハラにゃ行けねェんだぞ 戦乙女達は魂を戦士の館へ持ってってくれねェんだぜ 戦って死んだんじゃなけりゃよ 諸説あるよなーそのへん 戦士の館入りの条件って そんなに行きたいか?戦士の館に 最終戦争でオーディン神と一緒に戦えるんだぞ!? 神々の戦士になれるんだぞ それだけじゃねェ毎晩宴会で飲み放題の食い放題 戦乙女達とヤリたい放題だぜクソッタレ 今までとあんまし変わってなくね? もう大丈夫矢尻は取れたよ 肋骨で止まってたから内臓も無事だ 命に別状はないが... 傷がふさがるまで寝かせといたほうがいい それでも船まで連れてって寝かせよう あんまりあいつに借りを作りたくないが... こんな戦場じゃレイフさんも養生できない そのトルケルってやつが総大将なのか トルケルに伝えることがあるんだ また和平の申し入れかい バルドル君はフローキとは考えが違うんだ 平和的に団長の座を譲りたいと言っている 子供の言うことじゃなー 戦士団団長の座なんか欲しくねーし オレ達の仲間がまだあの砦の中で人質になってるんだ いつ殺されてもおかしくねェ!頼む戦闘をやめてくれ! 金持ちだったり王族だったり使える戦士だったりすンのか じゃーあムリかなぁ〜〜〜~~~? 助けた所でオレに得はないじゃん? さっきの戦闘中に砦から脱出したって言ってたよな つうか侵入口があるならオレ達が見つけてる 砦に抜け道があるのか? グズリーズはあの中にいる 問題はどうやって侵入するかだ 入るだけ?脱出の心配は? しっかし...夜も壁の上は見廻りだらけだな シグやーん麦ガユをくすねてきたよー トルフィン達と協力したらどうでしょう? 誰のせいでこんな苦労してると あの野郎は近いうちブッとはす アイツがトルケル閣下の親戚だったとは... ちっと手を出しにくくなっちまったな おーい!無視すんじゃねーよテメェ 呼んでるんじゃない?シグやん なんスかアスゲートさん あとオレはシグルドです 知り合いっていうか...因縁がありますが んじゃやっぱりお前が適任か オレら外見ちょっとカブッてるな お前トルフィンと知り合いだそうだな 今からお前に非常に重要な特別任務を申しわたす あの船着き場より右側の土手の真ん中あたりその下の水中に穴があるんだ 船着き場あるのわかるか? ほんとに行くのか?トルフィン こんなに暗くちゃ水中の穴なんか見つからないかもだぜ 明るかったら砦の連中に見つかる エイナルお前はレイフさんを看ていてくれ 井戸がもし埋められてたらすぐ引き返す 私の装備とマントを預かってくれ トルフィンとグズリーズを頼む トルフィンを監視するだけだ やっぱり抜け穴は水中にあるんだな 見ろ!トルフィン達水ン中に入ってくぞ 誰かオレの武装預かってろ 「トルフィンを尾行して抜け穴の有無を確認」がオレの特別任務だ 確認しなけりゃ手柄にならねェ つうかオレの嫁はオレが救け出す! 野郎にいいカッコはさせねェ! 戦士の館に行けないことじゃない 何かを変えたって経験が ひとつもなかったことだ おんなじことのくり返しだ そういうのじゃなくてさァ もっと...すげェことのために すばらしいもののために その「すばらしい」がなんなのかわかんねェから ど〜〜~~~しよーーもねェけどさ よかった井戸が埋められてなくて さっさと出ろトルフィン窮屈だ わからないなここからじゃ 上に着いたらロープ探して下ろしますねヒルドさん こんな夜中に井戸に用のある奴なんていないと思うが 今誰かに水汲みにでも来られたら 待って!行かないで下さい! 降りろトルフィン!見つかったぞ グズリーズさんのお仲間の方ですね? お待ち下さい今ロープを 今の奴は私達が来るのを予想し待ち伏せていた 確認をさせていただきます 皆さんの飼い犬の名前をおっしゃって下さい ヨムスボルグへようこそ 一井戸からやってくる方がいたらお助けせよ」と 私は下女のナンナと申します 私の主バルドル様から申しつかっております 信じてみましょうヒルドさん グズリーズさんはバルドル様の許にいらっしゃいますご案内いたします マントと兜を用意してございますまず変装を... 間違いねェここはヨムスボルグの中だ! これで大手柄は確定だぜ ヤツもグズリーズの居場所を知ってる訳じゃないだろう これ以上追跡する意味はないな... 砦に入ったのはいいけどさどうやってグズリーズさんを探すの? 極秘の潜入作戦だぞそんなお前ゾロゾロと... あーもーいいから引っ込め! 痛いたいたいたいたいたい!! 「戦闘に加わるのはオレ一人だ」って! 待って得って押すのダメダメ肉がめくれる肉がめくれる!! 引っ張ってシグやん引っ張って クソデブてめェがやせてりゃこんな 痛いたいたいたいたいた そりゃ見つかるわなチキショー!! くやしいが一度退いて別の... 井戸はダメだ!走れデブ! 顔があっち向いてンだよ 誰か行ってあの死体の首こっち向けてきてくれよ バカ言うな勝手に門を開けたらフローキ大隊長に殺されるぞ やれやれ出るも入るもかなわねェ開かずの門が トルケル将軍だって通さねェ無敵の門さ ガルムてめェよくもおめおめ顔出せたもんだな! てめェが余計なことしなけりゃ... ねェ槍知らない?オレの なんだアイツ生きてやがる 砦の中のどっかにあると思うんだけど やあの槍特注なんだよ金かかってンの 頼むよォ返してくれたらおとなしく引き下がるから 知るかボケクワの柄でも振り回してろ ホントあいつなんなんだ敵が味方がもよくわからん しっ侵入者っ侵入者だァ ガルムが入り込んだぞォッ!! なんてヤツだこの城壁を易々と... 殺れ!!かまわん殺れ!! さーて...勢いで入り込んだはいいが オレの槍ってドコにあるんだろ? さっきからの騒ぎはそれか 要人殺害が狙いかもしれん どうも抜け穴があるらしい何人か潜り込んでる バルドル様の警護を怠るなよ! お前こそさっさと間者を捕まえろよな まてまて端女!何をしてる 何って井戸へ行こかなと 洗濯物たまってるんでー ひっこめ何度も言わせるな バルドル様のお部屋は人の出入りが禁じられている 現在砦内に間者がうろついておりますより一層の自重を願います 困りましたね...ボクはともかく あれよねキミのおじいさん グズリーズさんだけでも井戸まで行けたらよいのですが... 大事にされてるんだねキミ キャァアア!!誰かァー!! お前バルドル様のお付きの召し使いだな ああっちで見慣れない男が暴れてて! バルドル様に何者も近づけるな! ちょっと思ったこと言っていい? さっきの召し使いほんとにバルドル様のお付きの奴だったか? なんつーか...オレらもしかしてメチャクチャベタな手にひっかかったんじゃねェかな?コレ グズリーズ!!無事か!? くそっ付け火だぞこりゃ 消火だ!!水とバケツ!! 近くの家に水ブッかけとけ燃え広がるのを防ぐんだ! ウワ!屋根に火が移ったぞ! つうかマジであったんだな抜け穴が うまくすりゃ今夜中に一戦あるぞ! ま期待しないで待ちましょ 予想以上に燃えちゃった あァ...最低だ... そう思うならなんで火ィ付けたのさ このハーフダンの子シグルドが放火なんて... 砦の外のアスゲートさんがやれっつったんだ えぇ〜〜くそ〜〜... だが井戸から帰れねェ以上別の脱出路を作るしかねェ 手間かけさせやがってあのアホ嫁...! 首に鎖つないででも連れ帰る! つうかもう二度とアホできんように一生柱につなぐ! グズリーズさんのこと全然好きじゃないよね 好きだの嫌いだの関係ねェ なんだテメェケンカ売ってンのかデブ! それってハーフダンさんが怖いだけでしょ シグやんが本当に望んでることはなに? 本当に望んでることをしなよ そのほうがグズリーズさんもシグやん自身も幸せになれるよ くだらねェおしゃべりは終わりだ! 一軒一軒探って回るヘマすンじゃねェぞ! こんな時につまんねェことを... なんだコレ?なんか... メチャクチャうれしい... オレの仲間を助けてくれて本当にありがとう あなたにヨーム戦士団の団長になってほしいと思っています でもオレも団長になんかなりたくないんです やっぱり...エイナルさんの言ってた通りだ... ボクもあなたも団長になりたくないっていうのに... 笑いごとじゃないだろグズリーズ なんだコイツは何故寝てる! バルドル!!牢の人質を逃がしおったな!! あの人質はトルフィンの フローキは討たねはならぬ!! こやつがトルフィンだ殺せ!! なっなぜこやつが砦の中に... 知ったか!いいやそんなことよりも いいやそんなことよりも バルドルの安全を確保せねば!! 貴様なんぞがヨームの将たるこの私に! 離れなさいバルドル!! やめようよこんな... よせグズリーズ近づくな どうやらあの男らしいな あのフローキはトルフィンの父親の仇だ 止めてよ!!ヒルドさん ヒルドさんなら止められるでしょ!? バルドル君がいるんだよ!? おじい様のしたこと...赦せないでしょうね... まずボクが死ぬべきです いい子だからどきなさいバルドル!! 小さな子あつかいしないで下さい!! おじい様が今まで何をしてきたか知っています トルフィンさんのお父上の仇だと聞いた時ボクは疑わなかった 「おじい様ならやるだろう」と思ったんだ! 全部ボクのせいなんです おじい様はボクのために人を殺したり戦争をしたりするんです ごめんなさい今日まで止められなかった... ごめんねろくにおじいさんの手当てもしないで... いえ...いいんです急がなくちゃ すぐに発見されますそれまでに皆さんを脱出させないと あれからひとことも喋らないな... アタシ無責任に騒いじゃって... お父さんを殺されたんだもん赦せなくて当たり前だよね... でもがまんした:えらいなァ... 前方左手が「井戸」のある召し使いの居住区 でも...様子がおかしい.. 皆さんそのままボクの従者のフリで 見ましたか?トルフィンさん 構うな!!手当てなんぞ要らん!! お落ちついて下さい大隊長! 落ちつけだと!?バルドルが連れ去られたの 奴はまだ砦の中にいるはずだ!! いや謝らないで下さい君はなにも悪くない たぶんオレが井戸に何か痕跡を残してしまったんだと思います 心当たりがなくもなく.. 誰のせいかはどうでもいい今すべき話じゃない 他に抜け道はないのか? ボクの知る限りではあの井戸しか... あとは...門から出るか城壁を越えるかどちらかです この警戒の中門を開けるのは無理だ ロープとかで降りるってこと? 気付かれずに外へ降りて 矢の射程外へ全力で走る 気付かれたらどうすンのトルフィン バルドル君離れた所で大騒ぎして兵隊の注意を引いてくれないだろうか ボクにはもっと役に立つ使い道があります 皆さんがボクを人質にするんです うまく脱出できた時は... そのままボクも連れて行ってくれませんか ボクはおじい様の...フローキの野心そのものだから ボクも連れて行って下さい ここじゃない...どこかへ 全てを捨てる決断をするのか... こんな子供に...「ここではないどこかへ」なんて言わせるのか いたぞォ!!間者だァ!! オレ史上ダントツでやべェーーッ!! ゴメンシグやんオレ緊張するとオナラ出るんだよ お前の体重を役立てる時がついに来たぞ!! 無敵だなデブとタルの組み合わせ... なんかアイツらこっちに気付いてなくない? タルどーんかましたれタルどーん なっなんだこりゃ... どんだけ兵隊いるんじゃ お前...なんでこんな所にいるんだ? トルフィン!!グズリーズ!! クソッタレ死ぬほど探したぞコノヤロウ!! ガキを人質にとってンのか 見損なったぞトルフィン! 今このガキの命と引き替えにな あの門を開けるようおどしてるところだ トルフィンさんあの人は... 大丈夫味方じゃないが敵ってほどでもありません バカ言えお前ガキの命ひとつでヨーム戦士団をおどせるなら世話ァ... オレ達の要求はひとつ!! ここから出ることだ!! 出られさえすりゃこんなガキ用はねェ!! あの門を少しだけ開けてオレ達を出しすぐ閉じる!!簡単だろうが グズグズしやがるならこのガキの耳から斬り落とすぞ!! 貴様だけはっ貴様だけはこの手で...っ!! バルドルの身に何かあった時は!! 貴様らっっ楽に死ねると思うなよ!! やって下さいトルフィンさん ゥわァアアアァアやめろわかった!!やめてくれェッ!! おまっお前の言う通りにするー 何をしとる早く門を開けんか!! オイオイなんだこりゃ楽しそーなことになってンじゃん まったく油断もスキもねェなァ オレ抜きでパーティを始めようとすんじゃねーよ あの北門のすぐ内側で何か騒ぎが起きているな 例の元気君かアスゲート オレは南門を開けろって言ったんだがな いや星が明るい向こうからもこちらが見えてる 下手に近づけば警戒される つうか悠長に偵察してる時間なんぞないかもしれんぜ 南門前待機の決死隊にこっちに来るよう伝えろ!急げ! 大隊長冷静になって下さい! 門を開けるわけにはまいりません!お留まりを! 少しの間なら開けたとて問題ない!どけ! バルドルの命がかかっとるのだぞ!? 大隊長弓兵の配置完了しました 今は射つなバルドルとトルフィンが密接している 私の命令がきけんのかァ トルフィンらに勘づかれぬよう遠回りさせておりますもう少々の時間稼ぎを さっきからなにをゴタゴタやっとんじゃアイツら シグルド門はお前が開けろ シグルド門はお前が開けろ 今そんなこと言ってる時じゃないだろ! うるせーテメェの指図は受けねェ! テメェ誰に命令してンだコラ!? グズグズすれば奴らに罠を張る時間を与えることになる お前だって砦の外に出たいんだろ今は協力しろ 「お願いします門を開けて下さいシグルドさん」 お願いします門を開けて いいよトルフィンアタシがやる デブ!いつまで隠れてンだ門開けるの手伝え! 門の前の兵隊どもどけ! グズリ!離れすぎるな君が人質にされるぞ! 神の名に誓え門を出ると同時にバルドル様を解放すると テメェらの矢が届かねェ所に来たら解放してやるよ 誓わぬならここは通さぬ お前!!その槍もしかして!! ちょっとその槍見せてみろ やっぱコレオレのじゃねーか!! っの野郎パクリやがってずーずーしい!! マイ槍も取り返したところでぇ... 待たっっ...せたなァ!! さァ戦ろう今戦ろうすぐ戦ろう バルドルが人質に取られとるのだトルフィンを刺激するな!! でもオレには関係ないしィ 今忙しいんだしゃしゃり出てくンじゃねーぞ三下がァ どいつもこいつも...!!! 用があるのはトルフィンだ バルドルとトルフィンが!! シグルド!!バレ゙バルドル君をおさえろっ!! オレはアイツの相手をする!!お前が人質をおさえろ早く!! あァ!?ふざけンなこのヤロウ このハーフダンの子シグルド様がガキを人質に取るなんつゥ卑怯なマネ... 下手クソどもトルフィンに当たっとらんぞ!! しっしかし流れ矢が味方に... トルフィン!戦る気になってくれたかよ! 今だ!!バルドル様を確保しろ!! それ以上近づいてみろこんにゃろォ!! アレだぞコイツを...アレだぞ あっちいけこんにゃろ! 近寄んじゃねェッッ!! ガキの鼻ァ削ぎ落とされてェのか!! デブ!!門を開けろ!! あはははははははは!! かわすね!!さすがだぜトルフィン!! ここじゃ巻き添えが... あんにゃろトルフィン! ひとりでパーティを抜け出す気だな!! やっとふたりきりになれたね♡ マジか...門が... グズリーズ連れて先に出ろ よくやった元気君!!大手柄だ!! 死んでもあの門を確保しろ!! 来たっ!!騎兵の突撃だ!! 一歩でも門に近づいてみろガキが死ぬぜ もう観念してオレと決闘しよーぜェ!? 仲間が心配だろォ?鬼ゴッコしてる場合じゃねェんだろ? さっさとオレを倒しちゃってさ助けに行ってやりなよォトルフィーン!! 一人は二回いですね。バイトは私のサイトをやってみたら、お茶を何度にすることをしようとしているのだろうかもしれないと思います。ノローザーグル勢力・ヴァグンの車団と結託しヨムスポルグをそんなことはないのでしょうかわかりませんが、そう言いたくなってしまいました。そういうこともありがとうございますようになったいと思うけど...の軍団と結託しヨムスポルクを包囲した。 インクリランドロンドン○ オーフェン...ギョロ運を連れて誘されたグズリーズ選教出するためヨムス ルグに向かった。救出するためヨムスボ ☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。 コミックス発売当時のまま掲載しています。 ☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、