決死隊はいくらも保ちゃしねェ急げ!! ヨーム戦士団に明日の朝陽を拝ませるな!! クソが!!くたばりやがれ!! 馬だ!!馬を止めろ!! 敵兵多数!!破門鎚も来る!! オイコラァバカ大将段取りが違うだろ!! 大将首が先陣切るんじゃねェーーッ!! シグやん!!時間稼ぎならもういいよ!! ココめっちゃヤバい!! もう味方そこまで来てるから!! だからお前らだけで行けって言ってンだろ!! オレは離れられん誰かがこの門を守らにゃならん はァー!?何それ戦争!?知ったことかっつーの!! アンタにこんな風に死なれたらアタシが寝覚め悪くなンの!! じゃあオレと一緒にクニに帰るか おーーもーなにコイツムカつくゥ!!子供かー!!! じゃあってなによ脈絡のない 父上に伝えてくれオレの最期を アイスランドに帰るから... 気絶させて担いだほうが早いかなと思って 連れてけ!もう時間がない急げ! えっヒヒルドさんは!? アイツがこのドタン場でどう行動するか見届けるのさ 心配いらんお前達が片付いて身軽になれればより安全に動ける ありがとうヘンな弓の人!! くそったれがァアア!! あそ...だんぶつう!! 君を連れ出してやれなくてすまない 脇腹痛そうねトルフィン こないだオレが刺したトコだろ 戦闘音だ門が陥ちたみたいだぜ どうなったかなァ...? そうそう最初からそうすりゃよかったんだよ やれやれ手間かかったね さァ!トルフィンオレが死ぬかアンタが死ぬか アイスランドに帰るからっ!! やったらフランディアン クソッタレやっとくたばったか もう体に力が残ってねェ もう遅いぜヨーム戦士どもすぐに大将が やっぱケタが違うわ大将は 戦乙女が迎えに来るぞ... いよいよオレも戦士の館に オレめっちゃ戦ったじゃん 見えねェ!!聞こえねェ!! 体が動かねェ!!なんの感覚もねェ!!痛みさえ!! おい!!聞いてた話と違うぞ!! 虹の橋は!?戦乙女は!? 何にも来ねェじゃねェか!! 死ぬとみんなこうなるのか!?ずっとこのままなのか!? あんまりだ!!なんのためにオレァ今まで戦ってきたんだ!! 大将...みんな... ひるむなァ!!ブチ殺せェ!! トルケルを殺ればオレ達が世界最強だ!! 西門付近ヴァグン隊の攻撃を受けてます!! イングヴァル隊で鎮めい!こっちはトルケルの相手で手が離せん!! 奴らを砦内に深くおびきよせて包囲しろ!! 大隊長城壁守備の兵力が足りません 大隊長南西区で火災です 奴隷どもに消させろ!! 戦え!!死を覚悟して戦え!! ヨムスボルグのために死ぬ者は必ず戦士の館へ招かれるのだ!!命を惜しむな!! バルドル私のそばを離れるな! ボク...あなたに本心を隠してました 平和なんか望んでいないんだ みんな死んじまえばいい こんな軍団灰に帰ればいい ボクの本当の願い... ちょっとストップストップ トルフィンあんた... 全然突いてこないじゃんそのナイフ槍を受けるばっかでさァ 殺る気あんの?殺る気出せよ! 対戦相手に失礼でしょそーゆーの 死にたくなけりゃ死ぬ気でこいよ 全く意味がねェだろうが オレとお前の戦う意味が なんで意味がないと戦っちゃいけないんですかー 楽しいから戦うんじゃんかー アイツらの生き死にに意味なんてねーよ 暴力をエンジョイしてるだけさ みんなこの遊びが大好きなんだ アンタだって今まで楽しんで来たんだろ? いかにして自分の命を守りつつ相手の命を取るかルールはシンプルで奥が深い 戦争に意味とかいうなよ 命なんざぶつけあって遊ぶ以外に使い道なんかねーんだから どちらもまだ生きてるな オレも楽しむことにするぜ バーカ見てわかんねェのかよ 難易度上げてかねェと楽しめねーんだよ オレぐれェの上級者になるとな 真似してもいいぜ初心者くん 何いってンの!?えこの人何いってンの!? 勝手にルール変えんなよ!!殺す気でこなきゃオレが楽しくねェじゃんかよ!! うるせェターコこのトルフィン・カルルセヴニ様に遊んでもらえるだけ光栄に思え そーゆー生意気はこのオレ様を心底「殺らなきゃ殺られる」って気にさせてから言いな ちっとばかし腕が立つぐれェで悟ったつもりになってンじゃねェぞガルム そういうトコだぞお子様丸出しなんだっつーの あんたこそバカ丸出しだよなァ?トルフィン そんだけ見栄切って負けた日にゃ お子様相手に刃物使うほうがよっぽどバカ丸出しだぜ いいからかかってこいホウキ頭 おる様相手にわ物使う方がよっぽどバカれ出したぜ いいからかかってこいホウキ弱 あの野郎に教わったことが いや、そんな感じでしょうか... ボクもいーれーてー!! おまえキモチわるいんだよーあっちいけ! あれキャハハハでもそれを知ってる。... 頭がおかしいんじゃねェのかコイツは 加減ってもんを知らねェ あんた!自分の子にそんな... オレの子じゃねェおめェの子だ 今度はトーケのせがれの耳を食いちぎったそうじゃねェか こいつは人の子じゃねェ そんなに遊びたいんならよォ オレ達が遊んでやるぜェ こっちこっこっ殺した!! ガルムが殺したっ!!うわーっ!! いつかやると思ってただ こいつは育てちゃならねェ わざとオレを怒らせたんだな? その様子なら大丈夫そうだな 急に口調が変わったからヘンだなとは思ったんだ 頭に血がのぼるとたいていの奴は... 攻撃箇所を凝視してしまう 昔オレがある男から教わった手だ アレがあったらお前またつっかかってくるんだろ なんちゅーことすんのアンタ!! どっち!?どっち投げた!? この次会った時はこうはいかねェ必ずオレが勝つ!!アンタを殺す!! だが能力はオレのほうが上だぜ! 殺さないのか上級者だっつうに 友達になりたいんだがなオレは... とっくに友達じゃんオレら なんなんだアイツ... ヒルドさんみんなは!? だがその後無事かどうか確認してない 急ぎましょう北門ですね お前があの槍使いを殺していたら 今頃私の矢がお前の頭をブチ抜いていた キフローいねがァ~~~ううう...ううっ、うぅぅぅっ キャフローどごだァ〰〰 よっしゃア行け行け行け行け!! 南門!!破られましたァ!! 西門の間違いではないのか!? 西門は未だ戦闘が継続中! もはや籠城の意味はなくなったか.. はっ東門付近現在戦闘は行われておりません 我が方の艦隊が川をおさえておりますゆえ敵も近づけぬのかと 各門の守備兵以外の兵力を東門へ集結させよ 集まった者だけでこの砦を脱出する ヨムスボルグを捨てるんですか大隊長!? 速やかに伝令しろ一刻を争う 味方はまだ戦ってるんですよ!!見捨てるんですか!? 全滅を避け軍団再起の基礎を残すためだ 総力であたってトルケルどもと相討ちでは勝利とは言えぬ 守備兵には伝えるなこのまま時間を稼いでもらう 船に軍資金を積めるだけ積んでおけ!! トルケルめ:つかの間の勝利に酔っていろ 見ィ~~~つけたァ~~~ はァッはッはトルケルよ切り札とはこう使うのだ とどめを刺せユミル!! 面白いの飼ってるじゃねェかフローキ 立てユミル!!パパのためにがんばれ!! 奴を殺したらなんでもたらふく食わせてやるぞ!! ああいいとも!何人でも! よしっこのスキに逃げるぞ 化け物同士あそんであれ バルドル!!バルドルこっちへ... おい!バルドルはどこだ!? ボクがいる限りおじい様はいくらでも他人を犠牲にする あぁ〜〜~~~くそ〜〜〜っ オイ!ガキが泣いてるぞ 「だから」じゃねーよバカバルドルかも知れねーだろ 大隊長急ぎませんと脱出の時間が バルドルがおらんで脱出することに何の意味がある!! バルド~~〜〜〜くん!! 面白いの飼ってるじゃねェかフローキ 朝になってるじゃねーか オイ今どうなってるんだ あっちがまだ騒がしいぜ 負けたくねェ!ブッ殺す!って思ってンだけどさ 勝ち負けとかどうでもよくなっちまうんだよなオレ オレも今なんで戦ってンのか理由を思い出そうとしてるとこだ オレヨーム戦士なんだけど へーーィフローキ出てこーい もう観念しろよー包囲してるぞー バルドルはこっちで預かってるぜ 見えるかーバルドルの服だー たりィななんで生け捕るんだよ 向こうでデカいのと遊んでるはずだ ひと眠りしたいがもうちょい仕事あるな よっしゃいいトコ入ってる!! まれに見る長時間試合でしたが振り返ってみてどうですか めっちゃ楽しかったです すげェなァまさか大将よりデカい奴がいるなんてなァ そんな面白いのこの世に二人といねェからな メチャクチャ食うだろそいつ エサ代だってタダじゃねェんだぜ? オレのごはん半分あげるからァーー! 周り見てごらんみんなもうお片付けはじめてるよ まだ遊んでるのトルケル君だけだよ ねーいいでしょウチで飼っても 飼ってくんなきゃ片付けしねェぞ!! フローキとバルドルを捕まえてある あれらを処刑してこの戦争をシメてくれ メンドくさいモードに入ったな 久しぶりにスネてンなこれ 今回の戦争よっぽど楽しかったんだな そんなんお前らで勝手にシメとけや 総大将がやるからシメになるんだろ 総大将はオレじゃねーし そうかそういう体裁だったな トルフィン・カルルセヴニ殿を捜して連れてこい トルフィン!ヒルドさん! ごゴメンね捜させちゃった? 本当に...無事でよかった... 意識はあるけど動けない シグやんトルフィンが来たよ 君達これからどうするんだ 追ってこられても困るけど... もうアイスランドに帰るよ グズリーズさんが約束してくれたんだ そうなのか?グズリーズ 団長の証のマントと武具にございます およろこび申し上げます ヨーム戦士団第四代団長であらせられます トルフィンはどうしたの? ヨーム戦士団の団長になっちゃうのかな?トルフィン... バカ言うなそんなわけないだろ 何か考えがあって... オレ達はトルフィンの友達だっつってンだろ!! 許しのない者は砦には入れん トルフィン様は我らが首領ヨムスボルグの主となられた 貴様ら凡百とのつきあいももう終わりだとっとと失せろ ガツンとやらねェと起きねェと思うぜ ヨーム戦士団バンザァイ!! どうだトルフィン気分がいいだろう 野心がうずかねェか?お前だって男だろ? さっき言ったこと頼むぞトルケル これより敵首魁の死刑を執行する!! フローキとバルドルをここへ!! バルドルはかんべんしてやってくれ!! 子供を殺して新団長の名をおとしめるのか貴様ら!! ヴァグン大隊長の仇だァ!! 命令は全部で三つだよく聞け!! 貨物船一隻銀ひと箱を与え このヨムスボルグを放棄する!! 金目の物を運び出したら建物壁兵器全てを破壊し堀も埋めろ フザけんななんだそりゃ そんな命令きけるか!! トルフィン様どうされたのです!? いかに団長といえど... ここに一枚の紙切れがある クヌート王からオレにあてた命令書だ 細けェことはメンドくせェから要点だけ言うとだなァ ヨーム戦士団の今回のゴタゴタの処分一切はァ 全部このトルケル様に預けると 大王陛下はそのよーに記しておられる 君達は今すでに君達自身が選んだ新しい指導者をいただいているな? 君達の判断を尊重しよう オレの持つ権限は全て新団長にやる 新団長トルフィン殿の発する命令はこのオレの命令!! 北海の帝王クスート陛下のご命令である!! わかったかチンピラども わかったら謹んで拝命しやがれ 先の二つの命令を遂行した後 敵も味方ももう関係ねェ 生き残った戦士全員で平等に軍資金を分けて... それを持って故郷に帰ンな 帰るあてのない奴はクヌート王の世話になれ トルケル王によろしく伝えてくれ ただちに命令を実行しろ もう終わったんですよおじい様 もう戦わなくてもいいんだ もう戦わなくてもいい...!! あの...バルドル様どうしましょう この船銀はあっても食べ物が全然ありません ホラおじい様も竿を持って 釣れないと晩ごはん抜きになりますよ エサはどうするんです? あそうか!岸によせてまずミミズを集めなくちゃ あれがお前の船だ元気君 今回一番の手柄だからな お前さえよけりゃこのまま軍団にいてもいいんだぜ これからどうすンだお前 ちょっと話をつけるだけだから またそういうこと言う! なんでも自分だけで解決しようとしてさ そりゃそうだろあんな命令おとなしく従う奴らじゃねェ つってもまァみんなヘトへトだからな やるだけやらんとおさまらねェさ もうちょい死ねばあきらめるだろ トルフィン!あったぜこれだ これだっつーか「このへん」だ このへんがトールズの墓だ オレも十数年ぶりに見てみたらこうだったんだよ なんでこんなに荒れてンだ 最初の葬式は船で海に送ったんだがな そういやフローキの野郎がトールズの墓を作ることに反対してたっけな フローキが壊したのかもしれねェな ま墓なんつう形式なんぞはどーでもいいがなオレは うんトルフィンのお父さん 子供の頃...父がオレに言葉を遺した 「お前に敵などいない」 「傷つけてよい者などどこにもいない」と 立派な教えだと今になって思うよ 戦はかりのこの大陸を離れて平和な国を作るためにさ お前らそんなこと考えてンの? お前ら戦争バカと縁を切るためにな だーれも戦争と縁なんか切れねェよ トルフィンよお前の作る国...ひんらんど? 専門家のオレが言うんだ間違いねェ そこでも戦争は起きるぜ お父さんのお墓参りも済んだところで? さっきの貸しを返してもらおうか お前の得物もちゃーんと用意してあるぜェ さァ!トールズに成長を見てもらえ おい貸しってなんだトルフィン!! なんでそんな話になってンだ!? あんなん勝てっこないよ!! バルドル君を助けるためには仕方なかったんだよ あのトルケルの力を借りるしかなかった 決闘なんかしたらヒルドさんが... トルフィンお前が父親の教えを守ろうが破ろうが 私の知ったことじゃない 私はお前をただ監視し...撃つべき時に撃つ トルフィンがあの大男をやっつけたら撃つってこと? 逃げようトルフィン!! 勝っても負けても殺される!! これが楽しみで生きてンだオレは邪魔すンなよおじょうちゃん 殺さないように死なないように勝ってみせる大丈夫だ チキショーもーっ!!貸せよその短剣!! アタシが相手になってやらァバカヤロー!! もうウンザリなんだよー!!お前らみたいな奴らはーっ!! トルフィンはしてるのに!! 優しい人になろうと努力してるのに!! なんでよってたかって邪魔すンだよいいかげんにしろよー トルフィンのことが好きなんだろ 文句あンのかこのヤロウ えーなになにトルフィンのどーゆートコにホレたのー!? さっさと貸せよそのナイフ トルフィンのかわりに相手になるって言ってンだろ わかったよ今回はお前に免じて見逃してやる この先守ってもらえるぜ 貸しひとつそのままだからな いいもん見たワはっぽっは この次会った時返してもらうぞ忘れンなよ! なんか言ってやれよグズリーズに グズリーズさんトルフィンが好きなんだって ヨムスボルグヨーム戦士団の本拠戦士団長の継承権を持マニューフトルフィンをおびき寄せる為、ガルムはレイフ、エイナル、グズリーズを砦に監禁したが、グスリーズ以外は脱出に成功。ギョロやカル血流したりは砦から離れたところから戦の様子をうかがっている。 ヨムスボルグ砦の兵力配置図 フローキは孫のバルドルをヨーム戦士団の次期団長にすることを画策,トルケルはフローキの対抗勢力・ヴァグンの軍団と結託しヨムスボルグを包囲した。鉄壁の砦だがシグルドが門を開けることとに成功、トルケル軍がなだれ込む。 ☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。 コミックス発売当時のまま掲載しています。 ☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、