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...
また、
...
AFTERNOONEC
...
ウォンブンドサガ24
YUKDXORAATAYA
Macoro
24-
すみ
...
«
電子対象
...
第167話西方航路・
...
...
オオンブッ
さて、
頼む!
頼むから
そんなに
しがみ
つかないで
くれっ!!
無理なんだ
もう!
てっ手がっ
上についたら
ロープを持って
また来るっ
必ずまた
来るから
むっ
無理だ...っ
ちょっと
待っ...!
トルフィン
トルフィン
......
ごめん
またオレ
大騒ぎ
してた?
お水
飲む?
いや...
大丈夫
やっぱオレ
羊小屋で
寝るよ
いィいィ
へーき
慣れてる
から
カルリ
なんか
起きや
しない
寝よ
寝よ
明日も
やること
いっぱい
あるんだから
トルフィンの
におい
かいでると
んふ
すぐ
眠たく
なる...
そう...
いつもの
死者を
連れて
......
いつもの
夢?
ガケを
登る夢...
登った先に
ヴィンランドが
あることは
わかってるんだ
でも
死者達が
重くて...
いつも
力尽きて
落ちてしまう
誰も助けて
くれないの?
......
そうだね
いつも
オレだけ
オレと
死者達
だけ...
助けに
行くよ
私が
こうやって
夢の中
へ?
うん
どうやって
?
スター
くっついて
寝てれば
きっと
...
お前
ばかり
お前
みたいな
奴がなぜ
なぜ幸せに
暮らして
いる
おすすめの
ズリズリ
オリオリと
アイスランド
から
グリーンランド
まで...
まァ
2週間と
しよう
グリーンランドの
ワシの農場で
移民希望者を
乗船させて
ほぼ真西へ
また2週間
潮の流れに
乗っとるから
西への航行は
少し楽だ
平岩の地に
着く
海岸伝いに
南下1週間で
森の地
さらに南下
1週間
難破船が目印の
岬に着く
岬を回り
さらに南下
1日で
ワシの建てた
小屋に着く
そのあたりが
ヴィンランド
だ
6週間か
あくまでも
目安だ
天候やら
様々な条件で
長くも短くも
なるだろう
冬は
グリーンランドの
周囲の海が
流氷に閉ざされる
麦を蒔く
タイミングも
大事だよ
なるべく早く
麦の生産を
軌道に乗せたい
それも
計算に
入れないと
いかん
移り住んだ
その年の秋には
種蒔きを
しとかなきゃ
それより前に
ある程度開墾を
済ませないと
いけないな...
なにより
まず家を
建てないと
うわー
忙しいな
最初の年は
来年
初春
で
どうかな
流氷が
消えるのを待って
アイスランドを
出発
うん
異議
なし
じゃあ
そういう予定で
募集をかけよう
レイフさんギョロ
グリーンランドを
お願いできますか
うむ
すぐ行って
人をまとめて
おこう
ギョロ
君にはもう一つ
頼みたい
この夏の間に
予定の航路を
前もって
確かめてきて
ほしいんだ
できる範囲で
かまわない
いいかな?
なんで
オレが?
いや...
ギョロは
グリーンランドの
人だし
操船
うまいし
あァまァ
そうだけど
そうだけど
そういうのは
ヴィンランドに
行く奴の中から
頼まないとだろ
オレが
コースを
把握してても
意味ねェじゃん
えェ!?
ギョロ
お前
行かないの!?
おいおい
どーした!
うォ!?
えっ!?なんだよ
そう.....
だっけ?
ヴィンランド!?
いやいや
いやいや
オレ今まで
行くって
言ったこと
ねェじゃん
あっぶね
マジかよ
オレ勘定に
入ってた?
行かねーよ?
最初っから
行くつもり
ないかんね
なんで?
え〜......?
なんでて
訊く?
なにコレ
行かないほうが
おかしい感じ
なの?
だって
オレもう
イッカクの角の
分け前は
もらってるし
親父はもう
引退だし
えっ?
「えっ?」じゃ
ねーースよ!
引退ですからね
ヨムスボルグで
ケガして以来
体がきかねーじゃ
ねェですか!
そもそも
もうとっくに
隠居する歳
なんですよ
わかった
わかった
ギョロ.....
仲間じゃん
あっ
そーゆーの
よくないな
同調圧力って
やつ?
いいよ
グズリ
確かに...
ギョロが
適任だけど
他の人に
頼むことに
するよ
今まで
ありがとう
ギョロ.....
オイィ
なんだこれ!?
オレが悪いん
かい!?
友達甲斐
ねーな
そうだな......
無理強い
することじゃ
ないな...
こようなこう
ギョロ..
やんなっちゃう
なーー!
だいたいさァ
お前ら...
だいたい」
なんだよ
いー
もー
よ
!
とにかく
オレァ
行かねェ
からな!
オレ抜きで
話し合い
してくれ
フン!
ミクラガルド
行きの時もあいつは
レイフさんが心配で
ついてきていた
だけだったんだよ
もともと
そんなに
冒険好きって
わけじゃ
ないんだろう
だいたい
うまくいきっこ
ねーよ
わかって
ねンだよなー
やってることの
スケール感が
海の果てに
国を作る?
正気じゃ
ねーよ
あれだな
ミクラガルドみてーな
デカい国に行ったせいで
感覚くるってンだな
アイツら
せっかく
稼いだ金
海に捨てる
よーな
もんだぜ
ギョロ
なにちてん
のー?
なんも
してねェよ
なんで
なんも
ちてねー
のー?
いいか
「なんもしない」
とゆーのはな
逆にハイセンスな
ライフスタイル
なんだぞ
覚えとけ
3歳児
ぎゃくに
はいせんす
第17話終わり
ピィピィ
こんにちは
ご紹介に
あずかりました
トールズの子
トルフィンです
民会の場をお借りして
お集まりの皆さんに
お話がございます
鏡【63種西方航路2
第168話西方航路2
不躾な質問を
お許し下さい
皆さんの
中に
どうにも貧しくて
この先の暮らしに
不安を抱えている
という方は
いらっしゃいますか
だろ
おまえにっ
そんなの
みんな
そうだぞォ
では.....
皆さんの
中に
今現在
奴隷身分...
あるいは
迫害に
苦しんでいる方は
いらっしゃい
ますか?
ピク
皆さんの
中に.....
争いや
復讐の
最中にいて
暴力の応酬に
疲れ果てている...
そういう方は
いますか?
逃げたい
ここではない
どこかへ
いま切実に
そう願っている
人はいますか?
私達は今
そういう人を
求めています
西の大海の
彼方に
ヴィンランド
という土地が
あります
私達は今
そこを切り拓いて
国を作る準備を
しています
この島にはない
広大な森と
羊を養うのに
充分な草原が
ヴィンランドに
あります
麦畑を
作ることも
計画に入って
います
豊かで
戦争と
奴隷のない国を
目指しています
来年の春
流氷が消えたら
アイスランドを
出発する
つもりです
この計画に
参加したいと
いう方は
〝鯨の入り江〟の
私の仮住まいを
訪ねて下さい
あ
以上です
ご静聴
ありがとう
ございます
いけね
大事なこと
言い忘れて
ました
斧は
仕方ない
だろう
なけりゃ
薪を作ることも
できないよ
小刀とかも
なけりゃ
暮らせない
武器ってたいてい
暮らしの道具でも
あるんだよなァ
槍は?
.....
んー
クマ退治に
槍がないと
お手上げだ
あっ
クマはかせ
ヴィンランドに
いるかな?
クマが
どうだった
おっちゃん
遭わんかったが
オオカミもクマも
いると思ったほうが
いいだろうな
私の弩なら
クマを倒せる
弓は
狩りの道具だ
私は絶対に
手放さない
はい...
そうなん
だよな.....
つまり純粋に
人殺しのために
作られた
道具ってのは...
剣です
剣は
ヴィンランドには
要らない
私達の船に
剣は
載せません
開拓団に参加を
希望する方は
お持ちの剣を
あらかじめ処分
してきて下さい
それだけ
よろしく
お願いします
おつかれ
トルフィン
んン~~~...
どーかな〜〜
あの言い方
参加者
来るかなァ?
あれじゃア
開拓に参加することは
自分が負け犬だって
認めることと
同じだよね.....?
ちょっと
ハッキリ
言いすぎたん
じゃ.....
エイナルの
言う通り
だよ
今さらなんだ
さんざん
話し合っただろ
主旨を正しく
理解してもらう
ことが大事だ
これで人が
集まらないなら
それはそれで
いいことさ
ここではない
どこかへ
逃げたいと
願ってる人が
この島には
あまりいないって
ことだろう
それは
喜ばしい
ことだよ
ペェコニェ
・エエェ
あァ!?
剣を
捨てろ
だァ!?
うん
そう言ってた
処分してから
来いって
フザけんじゃ
ねーぜ
ならその話は
なしだ
なんなんだその
トルフィンって
ヤローは
さァ...
けっこう
金持ってる
商人らしいよ
剣は男の
魂だぜ
オレがこの
ウルフバートを
手放すなんざ
ありえねェ
いつかコイツで
ハーフダンを
ブッタ斬って
やっからよォ
そんなこと
したって
ハーフダンに
奪られた土地は
返ってこないよ
兄ちゃん.....
わかっとるワ
そんなこたァ
最後の
最後だ
ヴィンランドは
広くて豊かな
土地らしいよ
兄ちゃん
開拓団に加われば
オレ達の農場を
ヴィンランドに
持てるかもだよ
他人の羊の世話で
食いつなぐのは
イヤなんでしょ?
うるせェ!
くどい!
剣は
手放さねェ!
羊を
集めるぞ
行け!
キエフまでは
言葉が
通じたんだよ
なァ
エイナル
だなァ
苦労したよ
なァ
でもそれより
南に行くと
もうさっぱりで
でも商売は
不思議と
なんとか
なるんだよ
そうな
まず品物を
指さして
あとは
身振りと
気合だな
でさ
イッカクの角も
身振りと気合で
売ろうと
したんだけど
はは
なんでか知らんが
急に相手が
怒り出してさ
なんとかなって
ねェじゃんか
なんとか
ならんかった
どしたの
母上
うん
それで
どうしたん
だよ
うん
なぜだか
牢屋に
入れられて
まほぼほ
誰か外に
来たみたい
...
はい
どなた...
というせい
わしこっ、
うなった...
やさしそうだ
...
あら
あら
こんな
夜更けに
どちら様?
どこから
来たの?
あの......
私...
トルフィンと
いう人の
おうちを
探してて...
あら
丁度よかった
トルフィンなら
今この家に
いるわ
いえ!
いいの
いらっしゃい
晩ごはん
食べる?
こここで
いいです
私
トルフィンさんと
お話...
できますか...?
いいんです
はい
私が
トルフィン
ですが
お
おど
おどろか
ないで
ください
ね?
もしかして
開拓団への
参加希望者
かな?
?
なにを
です?
でっ...
は
はじめ
まして...
ハルヴァルと
申します...
似てる...
あぃっに...
そうね
.....
私もそう
思ったわ
第18話終わり
鋺【3)熊西方航路♀
熱いから
気をつけて
ね
ありがとう
ございます
......
似てる...
よね?
だよな
.....?
まァ
まァ
とにかく
話を
聴こうよ
食べ方が
上品だ...
おいしい
とても
カワイイ!
私.....どれい
奴隷
なんです
逃げて
きたんです
トルフィンさんの
民会でのお話を
聴きました
逃亡奴隷でも...
ヴィンランドに
行けますか?
もちろん
ですが...
行きたいと
願う人は
誰でもです
ハルヴァルさん
あなたの所有者と
話をつけないと
いけません
あなたは
どこから
来たんですか
まさか
ハーフダン
様の...
はいストー
ーップ!!
この件
終了!!
なんだよ
姉上
大声出して
ハーフダンがらみの
イザコザは
金輪際ゴメンだぜ
お引き取り願おう!
オレの客だよ
姉上には迷惑
かけないよ
そんな
理屈が
通るか!
ハーフダンに
何かひどいこと
されたの?
一族は
連帯責任
じゃい!
仕事は
大変だったけど
私は力だけは
ありますし...
まァまァ
母ちゃん
いえ
そういう
わけでは...
逃亡でも
しないかぎり
お仕置きは
なかったです
ただ?
.......
ただ...
あの...
おっ
おとっ
おっ
おとっ
男の人と
相部屋
なのが...
恥ずかしいん
です...
・へ?
あなた...
女の子
なのね?
あの...
よかったら
あなたのことを
もっと教えて
くれる?
特にその...
あなたの
お父さんの
こととか...
父の...?
なぜ...
や!ハハハ
単なる
興味で......
私は...
アイルランドの
生まれです
父のことは...
よく知りませんが
強い将軍なのだ
そうです
嵐のような
人です...
オレの子
がァアア
産まれた
ァアアア
らしいじゃ
ねェエエ
かァアアア
奥様ー!
キャー
殿様が
来たわー!
も~~~
いつも突然
なんだから
ほぎゃあああ
お、ふぎゃあああ
でかした
妻よ!!
殿様
もっと
優しく...
父の名前
ですか?
.....やだ!
私ったら...
父の名前が
思い出せない
わ...
この子の名は
ハルヴァル!
どうだ
強そうな
名だろ!
みんな
『殿様』とか
『お父様』とか
呼んでたから...
...
ハルヴァルは
今日から戦場で
育てよう
なんたって
オレの子だ
強い戦士に
なるぞォ!
えっ!?
そんな
『息子を戦場へ
連れて行かれて
しまう
そう思った
母は...
とっ
殿様!
その子は.....
女の子で
ございます!
嘘を
つきました
...
マジで?
マジで
ございます
殿様
ですから
女の子の名を
つけてやって
下さいな
なんだよも~~
オレァてっきり
男だと...
女名前なんか
考えてきて
ね〜〜よ〜〜
父は私に
興味を
失いました
『オオッ
これ
養育費な
オレ次の
戦争が
あるから
じゃ
また
その日から私は
女の子として
育てられました
いつ
やってくるのか
わからない父に
嘘をつき通す
ため
母は
徹底
しました
お料理
お行儀
お裁縫......
お料理お行儀お裁縫...
母は私に
女の子の作法を
教えてくれました
私も自分を
女の子だと
思い込んで
育ちました
大きくきっと
その後何度か
父にも
会いましたが
嘘がばれる
ことは
ありません
でした
とても
優しい
母でした
穏やかな
日々でした
でも...
体が
育つに
つれ...
私はどんどん
父に似てきて
しまったんです
泣かないで
コーデリア...
ごめんなさい...
私の嘘が
あなたを苦しめて
しまったのね...
.....なぜその
女性の名前を
名乗らないん
ですか?
コーデリア...
だ
だって...
コーデリアは
母が私に
つけてくれた
名前です
こんな姿で
コーデリアだ
なんて...
みんな
変に思う
でしょう?
......
母は本当に
優しい人
でした
かわいい
コーデリア
あなたは
いつまでも
私の小さな
コーデリアよ...
でも
父が来て
しまったん
です
ハルヴァア
...それ!!
いい話を
持ってきた
ぜェエ!!
お前の
ムコさん
だァアア
オレの
見込んだ男だ
お前に強い子を
授けてくれる
ぞォオオ!!
孫が産まれたら
今度こそ
戦場で育てる
ぞォオオ
なははは
こんな姿では
男だということが
バレてしまいます
私と母は
父から
逃げました
一船に乗って
あてもなく...
コーデリア...
きっと
どこかに...
あなたが
あなたのまま
暮らせる地が
あるわ
本当?
お母様......
一緒に
探しましょう
コーデリア
でも...
その望みは
叶いません
でした
船が
嵐に遭い...
気がつくと私は
ひとりで浜辺に
打ち上げられて
いました
母が無事なのか...
知るすべは
ありません
お母様...
お母様は
私を大切に
育てて
下さった...
そのことまで
嘘にしない
ためにも
いつかきっと
私は
あきらめたら
いけないん
だわ...
私は
私のままで
暮らせる地を
見つけるわ
見ててね
お母様...
その後私は
奴隷商人に
捕まって...
売られ
売られて
アイスランドへ
やってきました
コーデリア...
トルフィン
!!
ウォッ
はい
コーデリアを
必ず
ヴィンランドに
連れてけ!
絶対
ハーフダンに
渡すなよ!!
言ってること
真逆に
なった...
もちろんだ
姉上
オレも
彼女のような
人を
待っていた
オレのほうから
頼みます
コーデリアさん
オレ達と一緒に
「あなたが
あなたのまま
暮らせる国」を
作ろう
トルフィン
さん.....
やっぱり
ここに
いたか
.....!
ハルヴァル
ャラ...
ハー......
フ....ダン....
......さん?
第19話終わり
努引70話西方航路Q
...昔も
あったな
この家で
同じような
ことが...
あの頃ァ
トールスカ
いたが...
こんばんは
ハーフダンさん
ちょうど
よかった
今コーデ...
ハルヴァルさんの
話を聴いて
何も
言うな
余計なことを
言うな
トルフィン
「取り決め」に
支障をきたす
ヴィンランド
開拓事業の
準備を手伝って
もらってるんだ
取り決め?
物資の
調達とか
人手集めとか
ウチの奴隷が
面倒かけたな
すぐ連れ帰る
この件は
それで
終わりだ
立て
ハルヴァル
帰るぞ
えっ
ちょっと
待って
下さい
いいんですか
コーデリア
さん!?
決意があって
ここへ来たん
でしょう?
がんばって
ハーフダンさんと
交渉しましょう
コーデリアさん
パワハラ
じじィ
そうだ
あきらめる
なー
!
くどい
オレと
モメてェのか
トルフィン
彼女の
本当の
名前です
知らんな
何の話だ
知らんの
かーい!
ハルヴァルを
妙な名前で
呼ぶな
ご存知
ないん
ですか?
そのマユ
そってン
のかー?
こいつに
これ以上
かまうな
なんなんだ
その鎖
中二病かァ?
うるせェな
さっきから
姉上
黙ってて
ハーフダンさん
コーデリアさんの
値段を
教えて下さい
解放するのに
いくら
かかりますか
フーーー...
羊80頭
80:...!!
いくら
なんでも...
フッかけて
なんか
いねェぞ
そいつは
奴隷としちゃ
最高級の
品質だ
体格を見ろ
ハルヴァルは
ひとりで10人分の
力仕事をこなす
従順で
いいつけに
逆らわない
おまけに
品がいい
......従順では
ないでしょう
脱走したん
ですから
お前が民会で
つまらんことを
吹き込んだ
せいだろうが
トルフィン...
わかってる
だろうか
80頭は無理だ
いいんです
トルフィンさん
私の考えが
甘かったん
です.....
自分の値段は
知っていました
そのことで
ご迷惑を
かけたく
ありません
一緒に行こうって
言って下さって
うれしかった
です...
お騒がせ
しました...
......
私は
牛2頭
でした
私も奴隷
だったんです
主な仕事は
農地の開墾
でした
働いて稼ぎ
自分自身を
買い取ることで
私は自由に
なりました
拓いた農地を
運用して得た
収益が
私の稼ぎに
なったんです
このエイナルも
同じ所で
一緒に働いてて
あれは
うまい仕組み
だったよなァ
え?
ああァ
まァな
働くほど
自由が近づく
だから
やる気が
出る
結果
私達ふたりだけで
農家5〜6軒分の
土地を3年で
開墾しました
!
ははー
そうだなァ
あれはいい制度
だったよ
人の使い方が
うまいよなァ
あの主人は
奴隷のやる気を
引き出せるか
どうかは
主人次第
なんだよなー
私達の
元主人は
ユトランド
では
名士
なんて
呼ばれて
ましたっけ
あおるじゃ
ねェか
ガキども
いい度胸だな
だが
ここじゃ
通用しねェ
話だ
この
アイスランドにゃ
切り拓いて
畑にできるような
肥えた土地は
どこにもねェ
ありゃ
苦労してねェ
他所の土地なら
それでいいかも
知れねェが
ここでは...
なに
笑ってンだ
腹の立つ...
ハーフダン
さん
ヴィンランドに
農場を持って
みませんか?
ヴィンランドへ
ハルヴァルを
派遣するとは
限らんぞ
うーん.....でも
我々の船にも
乗れる人数に
限りがあります
から
手下は
他にも
いる
「ひとりで10人カ」
みたいな人のほうが
場所を取らなくて
ありがたいん
ですけどね
フン
検討しよう
お前の
口車に乗るのは
シャクに障るがな
え.....
あの...
大丈夫ですよ
コーデリアさん
春が来たら
私達と一緒に
ヴィンランドへ
行きましょう
えー...と
つまり?
うん
コーデリアさんが
新しく仲間に
なった
......
まァ!
よかったわ
ねェ
「検討」
でしょ?
そうだね
油断は
しない
喜ぶのは
早くない?
これから一層
ヴィンランドの
持つ可能性を
ハーフダンさんに
アピールして
いこう
まァ
ハーフダンさんは
話のわかる人だし
利にさとい
農場経営者
だからね
なにより
同じ文化圏の人だ
交渉相手としちゃ
やりやすい
ほうだよ
でもちょっと
ハーフダンさん
プライド傷ついた
感じだったな
言葉が
通じるだけで
ありがたい
よね
うん
そのへん
ていねいに
ケアしよう
驚いた...
あんた達
ちゃんと商人
なんだねェ
そりゃ
そーだよ
なんだと
思ったの
いや
なんつーか
イチかバチかの
一発屋的な
ヤマ師的な
外れちゃ
いないよな
ははは
ロハ丁で
しのいできた
もんな
「最初の手段」さ
話せば
わかる
第17話終わり
親日記西方航路6
たいした
もんだ
ほー!
こりゃア
立派な
いい舵だ
壊れる前より
上等になったな
さっそく
取りつけて
みるべェ
親分さーん
カルリ
こっちに
こなかった?
親分は
やめて下さいな
奥方様
どうも
奥方様
そっちこそ
その呼び方
やめてほしい
なァ.....
アッシらァ
もう海賊じゃ
ねェんですから
いやいや
トルフィンの旦那と
ご結婚なすったん
ですから
坊ちゃん
ですか?
ヒルドさんと
一緒に
いましたよ
そこは
アッシらの
けじめです
奥方様
あコレ
すごい!
新しい舵?
いい品だね
よく手に
入ったねェ
でがんしょ
ヒルドさんが
手作りして
下すったんで
へえ.....!?
ヒルドさんが
...
あの人ァ
てェした大工だよ
まだお若ェのに
木を知ってる
いい大工が
仲間にいりゃア
ヴィンランドでも
心強いって
もんでさァね
なんでも
作れっ
ちまう
仲間...
うん...
そうだね
最近ヒルドさん
変わってきたの
かなァ
あんな風な手助け
してくれたことなんか
今まで
なかったのに...
いいかげん
そろそろ
トルフィンのこと
ゆるしてくれる
気持ちに
なったのかな
だってェ
トルフィン
あんなに
カッコイイ
しィ
。サファフルの
女だったら
そりゃもう
好きに
なっちゃうに
決まっ...
2年も
一緒にいれば
当然そうなる
よねェ
優しいしィ
誠実
だしィ♡
好き...
.....いや
はぅはっは
そーゆー...
それは
違うわ
いやいや
いやいや
あっはっは、は
違う
そうゆう...
そうゆうこと
ではない
好きとか
ではない
こう...
2年間じっくり
観察してやっと
トルフィンの内面を
理解してくれるように
なってきてて
それは...
かなり
好きって
ことでは......?
言えば
言うほど...
?
あた!?
矢?
あたったっ
かーちゃん
なにちてん
のーー?
カルリ
あんた
何コレ
どこから
このゆみ
カラリの
だよー?
ヒラドがねー
つくってねー
みんなに
くえた
ヒルドさんが
作って
くれたの?
まじ
かっけエ
ぎゃくに
はいせんす
.....
ほいでー
れんしゅう
ちてんの
うまく
なったらー
かりにいくの
ヒラドと
あ
そうだ
カルリ!
靴!
絵も
うまいなァ
ヒルドさん...
そじれてた
くつ?
そうあんた
壊れて靴底が
カパカパに
なってたでしょ
なんで
そのまま履いて
遊びに行くかな
この子は
いったん
おいで
直すから
くっ
だいじょぶ
ヒうドがねー
なおして
くえたよ
こっ
......
あ
そう.....
がーちゃんも
れんしゅう
する?
...
かーちゃん
帰るわ
あんたソレ
人に向けて
やっちゃ
ダメだよ
.....ほんと
なんでも
出来んだなァ
あの人...
知ってた
けど
字の
読み書きも
できるし
たしかに
親分の
言う通り
だよね
メチャ
強いし
ヴィンランドで
大活躍するよ
ヒルドさんは
いや
アタシも
ね?
船乗りと
しては
まァまァ
経験あるし
でも
ヒルドさんも
船には
詳しいん
だよなァ.....
アタシ
あんな舵
作れないもん
.....あっ
あっ
なんかっ
なんか
こういうの
いやだ!
アタシ
自分と
ヒルドさんを
比べてる!
ヒクツになる!
やばいなー
アタシ
キャラ弱い!
なんかっ.....
特殊能力とか
ヒキの強い
設定がほしい!
.....帰ろ
へ...
こんちは
ヒルドさん
ウチ来てたんだ
ヒルドさんウチ来てたんだ
さっきアタシ
ヒルドさんち
行ってきた
なんか...
カルリがすごく
お世話になってる
みたいで
あァ
別に...
物を作るのは
嫌いじゃない
迷惑だったら
言ってくれ
いや全然!
遊んでくれて
ありがたいん
だけど...
むしろ
こっちが
ご迷惑
かなと
てゆうか
こんなトコで
何して...
...
別に...
開拓団の
参加希望者
だ
......
......
モメてる?
あァ
まァ...
立ち話も
なんですから
中へどうぞ
ここでいい
長話する
必要はねェ
困った
なァ...
唯一の
参加条件
なんですが...
何が困る
何も困るこたァ
ねェだろう
いや!
持ってかねェ
ほうが
いざって時に
困るだろうが
オレは
ヴィンランドに
この剣を
持っていく
それを
認めろ!
あー......
そういう
まァ...
こういう人が
来るだろうとは
思ってたけど
グズリーズ
余計な
ことは
するなよ
私の監視の
邪魔をするな
第17話終わり
第12話西方航路・
いいか
トルフィン
もう一度訊くぞ
ヴィンランドにも
人が住んでるん
だよな?
そのようですね
そいつらと
言葉は
通じるのか?
通じない
らしいですね
勉強しないと
いけません
勉強しないといけません
言葉の通じねェ
部族がいるトコに
行くならよ
イザコザが起こる
ってことは
充分あるよなァ
...そうですね
だったら
必要だろうがよ
剣が!!
ダメです
ヴィンランドに
剣は持って
いけません
イーヴァルさん
...!?
......ずっと
こんな調子?
ふーーー...
あァ
先住民どもは...
どんな武装を
してやがんだ?
石の槍や
弓を持ってる
らしいです
鉄を......
知らない?
そうらしい
です
鉄を
知らない
そうです
...まぁいい
武装は
してるんだな
だったらこっちも
武装すべきだろ
トルフィンよ
じゃなきゃ
相手に
ナメられる
だろうが
......なァオレ
難しいことは
言ってないよな
?
わかるだろ?
バランスが大事って
話だよ
世の中ァ
必要なのは
バランスだ
武力の
バランス
部族の間で
こいつが
釣り合ってねェと
対等な取引なんざ
出来ねェんだよ
こっちの力が
上回ってる分にゃ
かまわねえだが
下回るのはダメだ
たちまち相手に
とって食われて
お終いだ
わかるだろ?
平和を望むに
しても
まず武力だ
わかる
だろ!?
わかるって
言え
コノヤロウ
...
わかります
おっしゃる
とおりです
......
わかってもらえて
うれしいぜ
トルフィン
いやオレもな
ガキじゃねェんだ
何もダンビラ
振り回して
ハシャぎてェ
わけじゃねェのさ
剣を「持ってる」
ってことが
大事なんだ
剣を
持つことで
平和が
保たれる
わかるな?
わかります
じゃア
いいな?
持ってくぞ
ヴィンランドに
この剣を
ダメです
お父があぁ
このクソチビに
剣の力を
思い知らせて
やるぁあ!!
放せェ
ガングラティ!!
ストルク!!
イーヴァル
兄ちゃん
短気は
いけない
...
平行線
すぎる
あーあ
ふふ
えっ?
今...
笑ってた?
おちっけ
ーヴァル
ガルルル
剣に
こだわる気持ち
わかります
かっこいい
ですもんね
持っていたくなる
魔力がある
おっしゃることも
よくわかります
大陸の部族は
みんな
そうでした
「剣によって
平和が保たれる」
そうかもしれません
剣によって平和が保たれる」そうかもしれません
でも
剣には
人を惑わす
魔力もある
持つ者の耳に
囁きかけて
くるんです
「さあ今だ
オレを抜け!」
「オレを
使うんだ!」
と...
......
ひとりが抜けば
みんな次々に
剣を抜く
その後は
地獄が
待っている
死と悲惨...
怒りが怒りを呼び
復讐に対する復讐が
繰り返される
一度始まれば
誰にも
止められない
剣がもたらす
平和は...
本当の平和じゃ
ないと
私は思います
それも
やはり
剣の魔力が
持つ者に見せる
幻なのでしょう
......剣の魔力から
自由になりたいん
です
そのための
ヴィンランド
なんです
ヴィンランドに
剣を持ち込みたく
ないんだ
わかって
もらえますか?
わがらん!!
答えに
なってねェ!!
ヴィンランドの
原住民と争いに
なった時ただ
やられるだけか!?
剣以外の
手段で
なんとかします
剣以外の
どんな
手段だ!
わかりません
その時になって
みなければ
お前っ......!!
そんなことで
......
しかし
剣を
持っていれば
使ってしまう
使えば
終わりだ
...上手くいく
はずがねェ
お前はバカだ
世の中を知らん
試して
みなければ
わかりません
試してみる
価値はあると
思っています
剣のない国
試してみる
価値はある
......
わかった...
要するに
はー
お前は
実験が
してェんだ
お前を信じて
従う仲間を
使って
大勢を
道連れにして
結果のわかり切った
実験を
しようってんだな
......
ストルク
ガングラティ
帰るぞ
時間の
無駄だったぜ
開拓団に入るの
やめるのかい?
イーヴァル
ああ
リーダーが
あれじゃアな
オレは
入ったほうが
いいと
思うけどな
あァ?
ちゃんと話
聴いてろお前
あいつの
仕切りじゃ
しくじるに
決まってる
うん
だからだよ
あのトルフィンが
しくじった後には
......!
次のリーダーが
必要になるだろ
気に入らない
な...
剣の
魔力...
お前のこれまでの
悪行もみんな...
剣がさせたことだと
言いたいのか?
トルフィン
いいえ
そういう
わけでは
カチャ...
!!
忘れるなよ
トルフィン
言い回しひとつ
間違えるだけで
お前は死ぬ
.....はい
肝に
銘じます
えあ
トルフィンッ
ッッ!!
おっわ!?
なっ何!?
どうしたの!?
なんで
匂いかぐの!?
やめて!?
トルフィンが
ヒルドさんに
ころされる
前に!!
なっ何で..
アタシが
トルフィンを
ころすー!!
奥さん
だから!!
へっ
なんで!?
変態!!
とっとにかく
匂いかぐのやめて
恥ずかしい...
匂い
かいでると
落ち着くの!
いーじゃん
かがせろ
減るもんじゃ
なし!
あーー変態さ!!
アンタの奥さん
変態さーー!!
第17話終わり
額▼6顥西方航路
ホウッ
ホウッ
いい馬
ですね!
ハーフダン
さん
エイナルも
乗ってみなよ
楽しいぞ
オス2頭でいいのか
オス2頭で
いいのか
おとなしくて
力もある
これなら
なんにでも
使えます
ええ
そうしたい
ところ
なんですが
......
オレはいい
乗るのは
苦手だ
ヴィンランドで
増やす気なら
メスも何頭か
必要だろう
用意できるぞ
グリーンランド
からの参加者が
わりと多い
みたいで
馬は2頭でもう
船に積み込める
限度いっぱいに
なりそうなんです
では
これ
馬2頭
羊24頭の
代金です
おう
すみません
支払いが
全部銀で
いや
銀でいい
腐らねェし
場所も
取らねェ
アイスランドに
もっと銀があれば
商取引が
活発になる
手下どもにあちこち掘らせちゃいるが
手下どもに
あちこち
掘らせちゃ
いるが
今のところ
金銀が出てくる
気配はねェ
まったく
この島はとことん
儲からねェように
出来てやがる
ヴィンランドなら
金銀が出るかも
しれませんよ?
コーデリアさんの
こと前向きに
ご検討下さい
フン
商売人め
世の中を知って
お前もだいぶ
知恵がついた
ようだな
なら
わかるだろう
ならわかるだろう
おい
へい
買っとけ
格安に
しといてやる
オレも
ヴィンランドに
投資する
オレの財産の保護のためにも武装は必要だ
オレの財産の
保護のためにも
武装は必要だ
買っとけ
必ず必要に
なる
お前が戦嫌いでも
それで敵が手加減
してくれる
わけじゃねェだろ
ハーフダン
さん
大農場主の
あなたに
ぜひご意見を
伺いたいのですが
先日私のところへ
イーヴァルさん
という方が
訪ねていらして...
フン
イーヴァルの
言う通りじゃ
ねェか
実際
お前がやろうと
していることは
実験だ
なるほどな
......反論
できません
でした...
お前が剣を
捨てるだけで
平和になるなら
苦労はねェ
暴力は
否定するものじゃ
ねェ
制御するものだ
制御.....
てめェのことは
前々から
気に入らなかった
生意気な
青二才め
今からてめェを
斬る
どうだ?
オレにお前が
斬れると
思うか?
いえ...
あなたは
私を
斬れません
そうだ
なぜか
わかるだろう
それは.....
民会と
法律が
あるからだ
...ん?
この島に
生きる者は皆
私闘や復讐などの
実力行使の権限を
民会に預ける
民会は全島民の
暴力を独占する
制度と
言っていい
そして民会は
法律に従って
その暴力を
行使する
...
...
裁判によって
決定される
刑罰という
形でな
......
だが島民皆が
オレのように
民会と法律に
従う奴ら
ばかりじゃねェ
法をナメてる奴らもいる
法をナメてる
奴らもいる
民会には
法を執行する
具体的な力が
ないからだ
つまり
軍団だ
独占した暴力を
法に基づいて
実行する力
民会に
それが備われば
制度は完成する
軍団を仕切って
違法な暴力を
取り締まるには
王が必要に
なるだろう
だが個人が
強権を預かれば
暴走する可能性が
ある
王もまた法律に従い
かつ島民全員の
協議によって選出し
罷免することも出来る
新しい制度の確立が
おい
えあハイ
聴いてます
法律が
大切
聴いてるのか
クソガキ
いえ
ちょっと
今.....
Soog
お話を聴いてて
なんだか
ひらめきそうで
さっき
ハーフダンさんに
「なぜ斬れないか」
の理由を訊かれた時
.....
私は
法律と民会
以外の理由を
思い浮かべて
いたんです
我々の間には
取引がある」
「斬れば
お互いに損だ」
と
お互いに
得をする...
例えば
羊の
鍋料理
羊は
羊飼いが育て
鍋は
鍛冶屋が作る
お互い仲良く
しなければ
羊の鍋料理には
ありつけません
依存
しあうって
ことか
依存.....
.....そう!
それです!
お互いが相手に
依存する!
相手が
いなければ
暮らせない
ほどに
どっぷりと!
レイフさんの話だと
ヴィンランドの
先住民達は
麦や羊や鉄を
知らないそうです
きっと魅力的に感じて
くれるはず
それらの生産物を
彼らにちゃんと
安定的に
提供するんです
彼らも
私達が魅力的に
感じるものを
きっと生産している
それを対価にもらう
「生産物」
であることが
大切です
単なる持ち物じゃ
ダメだ
殺して奪えばいいと
いうような物じゃ
依存関係には
発展しない
どんどん
取引を
する
「商品の力」で
お互いの
暮らし方が
変わる
相手の生活の
安定が
自分達の生活の
安定につながる
ようになる
「取引」と
「依存」による
平和!
剣に依らない
ヴィンランドの
平和だ!
これだ!
これが!
...大将明!!
いやいや...
いや、いやいや...
そんなわけじゃない
......
互いに
魅力を感じる
商品が
なかったら
どうする
...
...
そういうことで、
商品じゃなくても
いいんです
技術や知識でも
同じです
要は相手と
深く関わって
依存することです
やぁ!
ありがとう
ございます
ハーフダン
さん!
あっはっは
部族の間で
結婚なんか
するように
なったら
最高ですね
やっぱり
相談して
よかった
オレが
なにか
したか?
この次
イーヴァルさんに
会った時
ちゃんと説明
できそうです
「ただの
実験じゃない
ちゃんと勝算が
あるんだ」って
やぁ
今日は本当に
お話出来て
よかった
どうした
なんかいいこと
あったのか
いい取引も
出来ましたし
トルフィン
さぁーん!
.....お前が勝手に
しゃべくってた
っつってんだろ
うん
あとで
話すよ
やぁ
元気そうですね
コーデリアさん
まにあったァ
ごめんなさい
仕事が
終わらなくて
トルフィンさん
私!!
ヴィンランドに
行けるんです!!
ハーフダン様が
許して
下さったんです!!
そうですか!!
やったァ!!
なんだァ
教えて下されば
いいのにィ
フン
キャッシング
トルフィン
ハイ
お前
オレの養子に
ならんか
オレの縄張りを
継げ
えっあっ
冗談.....
なんですか?
ハーフダンさんて
真顔で冗談言う人
なんだね
はは
やだ
ビックリ
しちゃった
...
そういえば、
...
そういえば、
そういえば、
そういうことで、
それでも、そういうのは、
...
...
そういうことで、
そういえば、
...
...
第17話終わり
冗談.....
なんですか?
数多くの駐車両方航路の
そういえば、
私が...
あなたの
養子に?
オレには今
跡継ぎが
いねェ
それについちゃ
お前にも
いくらか責任が
あるはずだ
トルフィン
はぁ.....
ですが...
私には
ヴィンランド
開拓事業が
それを
やめろとは
言ってねェ
開拓事業は
大いに進めれば
いい
だがお前は
この農場に残って
後方支援に努めると
いうことだ
オレの傘下の
全農場の
経営一切を
お前に任せる
収益を
ヴィンランドに
注ぎ込むのも
いいだろう
好きにしろ
どうだ
ヴィンランド開拓の
強力な援護に
なるだろうが
ちょっ
ちょっと
すみません
相談します
お待ちを
えっ?
あっ
私も
ですか?
ちょっと
これは...
ややこしい
ことに
なるかもな
まずいね
どうしよう
まずい?
あの...
とてもいい
お話なのでは
ないかと...
どう言って
断る?
ことっ
あっ
そこはもう
そうですか
確定
なんですね
オレが
ヴィンランドに
行かないという
選択肢は
絶対にないよ
そのへん理解して
いらっしゃると
思ってたんだが
なあ.....
いや
理解した上での
ゴリ押しだろう
実際
相当いい話だよ
そんだけ
ハーフダンさんは
お前を買ってるって
ことだよ兄弟
断るのが惜しいよ
罠.....ってことは...
罠.....
ってことは
...
ないか
罠で相続権は
くれないよな
はなが
たかいよ
オレは
しかし
困ったぞ...
人も集まって
きたし
こりゃ
一大事だぞ!
奥方様を
呼んでこい!
この話
無下に断れば
みんなの前で
ハーフダンさんに
恥をかかせて
しまう
お前が
そういう風に
考えることも
見越した上で
おおっぴらに
してるんだろうな
ん~~...
さすがだ
でしたら
この場は
とりあえず
お返事は
また今度に
ということで
しょうか
交渉上手だぜ
ハーフダンさん
とりあえず
この件は
持ち帰って
対策を.....
.....ん?
うん
そうだね
uull
船だ
あれ?
あの
帆の印...
2年ぶりか
.....
なんか.....
緊張するな
シグやん
アレほら
船着き場の
お義父様
じゃない?
そうか?
目ェいいな
ハトちゃん
あれ?
シグやん?
シグやん
だー!!
そして、
おかえりー!
あらあら
あらあら!!
まーまー
まーまー!!
はぁい
ご無沙汰
ご無沙汰して
おりました
父上、母上
二人とも
元気そうね
シグルド
その腕に
抱えて
いるのはー
もしかして
?
そうです
お二人の
孫です
抱いてやって
くださいな
お義母様
んまー
小っちゃい
お手々!!
男の子?
女の子?
お名前は?
男の子です
ニャールと
名付けました
おばあちゃんですよー
ほーら
おじいちゃんよ
ニャール
お顔が
こわいねー
いっ
ちゃ
しゃべった
.......
何ヵ月?
8ヵ月
です...
しゃべるのは
ちょっと
まだだと
思いますが...
いや
しゃべった
オレを見て
はっきり
おじいちゃんと
言った
天才...
百年にひとりの
天才
かもしれん
はい
者ども
しかと聴け
オレはこの
シグルドの子
ニャールに
オレの全財産の
相続権を与える
この場にいる
全員が証人だ
跡継ぎ様が
決まった!
これで
農場も
安泰だべ
...あのゥ
ハーフダン
さん...
さっきの
お話
なんですが
.....
まだ
いたのか
帰れよ
暗くなる前に
うわー.....
ハイ......
お...
おつかれさま
でした...
いんだけど
まいったな
シグルド
父上は
言い出したら
聞かない人
だからなァ
元気そう
だな
バンザーイッッ!!
おう
グズリーズは
どうしてる
父親に
なったんだな
おめでとう
元気
だよ
今は
オレの
奥さんだ
そうか
そりゃ上々
そうなると
思ってたよ
行くのか
ヴィンランドに
宴の準備だ
うん
来春に
がんばれよ
お前なら
できるさ
......大丈夫
何もかも
順調だ
ヴィンランド開拓は
きっと
上手くいく
大勢を
道連れにして
結果の
わかり切った
実験を
第17話終わり
第175話「西方市路の
...
そういうことで、
そういうのは、
そういうことで、
...
そういえば、
そういうことで、
それは...
そういえば、
...
...
そういえば、
...
...
...
そういえば、
...
そういうことで、
...
...
...そういうことで、
...
アイスランドに
長い冬が訪れ...
...
...なんで
...
...
...
...
......
そういえば、
......
...
......
そういえば、
...
...
そういうわけで、
そして
本
西方航路を
長く閉ざしていた
流氷が消える頃
オープンの
...
そういえば、
...
...
...
...
そういうことで、
...
...
そういうことで、
...
...
...
そういえば、
ーーー...
...
...
そういうことで、
...
...
...
そういうことで、
...
...
オーケー
後ろ1歩
下がって
ゆっくり!
ゆっくりね
下ろすよ
いい?
ゆっくりね
そっとね
エイナルさん
女神」ですかい
その中身は
うん
うん
面倒だけど
壊れ物扱いで
お願いします
オレ達の
守り神
なんで
コーデリア
これ私達で
作ってみたん
だけど
ちょっと
着てみて
くれない?
女の子の
服...
これ...
エプロン
あるよ
さすが母上
丈ぴったり
じゃない
...
...
そういえば、
......
...
...そういえば、
そういえば、
そういうことで、そういうことで、
そういうことで、
...そういうことで、
そういうことで、
それは...そういうことで、
そういえば、
...
そういうことですが、
......
そういえば、そういえば、
そういえば、そういえば、...
...
そういえば、
...
色は
どうかしら?
コーデリア
そういえば、
そういえば、
それでも、
そういうことで、
そういうことで、
ひょっとして
こういう服
持ってないんじゃ
ないかと
思ってさ
どうかな?
気に入って
くれる...
とぉっ!?
あっははは
気に入った?
よかった
よしよし
あはは
はぐっ...
ちょ強っ
ウゥゥゥ
コーデリ
ごふっ
......!!
体に
気をつけてね
コーデリア
かーちゃん
生きてる?
んガグ
こりゃあ
すごいや
想像以上に
本格的だね
でかい船が
5隻もあるよ
こりゃほんとに
上手くいくかもね
この開拓事業
あっ
イーヴァル
さん達が
来た!
これで
全員だね
おはよ
ございまーす
イーヴァルさん
右から2番目の
船に乗って
下さいね
おう
.....で
一応確認
しますけどォ
剣は?
......?
処分したぜ
はい
けっこうです
一応ね
念のため
もう
乗ってて
いいの?
うん
乗っちゃって
すぐ出発
するから
これから
よろしくね
あーお
あーいそがし
......確認
これだけか
拍子抜け
だなァ
こういう
お人好し
過ぎるトコが
ダメなんだ
こいつら
隠す必要
なかったな
ガング
とってこい
おはよう
ございまーす
皆さん
体調などは
いかがですかー?
1号船
聞こえて
ますかー?
忘れ物とか
大丈夫ですか?
ないですか?
はーい
ありがとう
ございまーす
じゃあ
ぼちぼち
行きましょうか
ヴィンランド
えっ!?
すっごい
カルい!!
なんかないの
トルフィン
感動的な
スピーチとか
え?いや
だって
ヴィンランド
グリーンランド
アイスランド間は
ちょくちょ〈往復
するつもりだし
いいの
そんなん
で!?
そんなカッコよく
出発したら
また会う時
気まずいじゃない
泣かせる
別れの
言葉とかさ
泣かせる別れの言葉とかさ
楽しく
やりましょう
皆さん
ヴィンランドを
楽しい国に
しましょうね
はい
それでは!
しゅっっ
カルリ君
号令を
お願いします
ぱー
ーっ!!
でもまー
がんばれと
おみや
よろしく
いってらっしゃーく
...
...
ヴィンランド・サガメ終わり、
トルフィンの生まれ育った村
トルフィンはビザンチン帝国の都・ミクラガルドで財
を成しヴィンランド遠征の費用と6隻の船団を得
て帰郷した。ー行はグリーンランドのブラッタリーに
あるレイフの農場を経由しヴィンランドを目指す
航路
ギョロ目のトル
北極圏
リーンランは
ノルウェーション
...
アイスランド
ハーフダンの農場
トルフィンの村から山を挟んだところにある
農場。2年前、ハーフダンの息子・シグルド
は独立し出奔。ハーフダンは帰郷したトルフ
インにグズリーズとの結婚式を挙げさせた
大西洋
☆この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、
一切関係ありません。
コミックス発売当時のまま掲載しています。
☆取録されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、
シランド・サガ(24)
著
発行者
発行所
2020年10月1日発行(O1)
森田浩章
幸村誠
◎MAKOTOYUKINUFA201
株式会社・講談社
〒112-8001
東京都文京区音羽2122: