幼稚園児の頃幼稚園に移動動物園かなんかで来た羊を泣きながらなでていいた記憶があります。 なあ見たか?校内の様子 みんな死んだように眠っててさ... いったい何がどうなって... 「羊」と「睡眠」ってきたらもう答えそのものじゃないてすかぁ 世界中に大量発生したこの羊達が この世のすべてのニンゲン達を眠らせちゃったんですよ ...は?何言ってんの? どーせまたオレの事からかってんだろうな いくらなんでもそんなんで眠くなる訳... ヤバイ...!超眠い...! え:コレってマジな..ヤツ...なのか? ...素朴な疑問なんだけどさ なんでオレと澤田だけ眠ってなかったんだ? けど私が魔法を解いて起こしてあげたんです そう言われるとオレ... ってか今魔法って言った? 気付いたら昇降口にいて.. 私ね...願ったんですよ 今日はそっからの記憶しかない... そしたらこうなっちゃいました 私以外のヤツらみんないなくなってしまえばいいって 私そういう力を手に入れたんですよ しばらくはひとりを満喫してたんですけどちょっと退屈になってきまして 〝先輩で遊ぼう”と思って起こしたんです オレ「で」...なのね... オレっと」じゃなくて? そこ気にするとこですか? 先輩「で」でも先輩「と」でも どっちでも一緒じゃないですか 先輩は私のオモチャなんですから やっぱり先輩で遊ぶの好きです 先輩のほっぺたほーんと 澤田がしょっちゅうひっぱるからこうなっちゃったんだろー これからふたりきりの最後の地球 オレの一コ下の後輩である澤田は〝羊の魔女〟になってしまった アレは本当に角なのだろうか? ごくそういう形をしたヘッドフォンという可能性もある 澤田はよくオレをからかってくるのでそれは大いにありそうな事だ ちょっとその角触らせてくれないか? ...なるほど疑ってる訳ですね いいですよ触ってくれて 思いっきり殴ってくれて構わない でももし本物だった場合どうします? 嘘ついたり言う事も適当な事をありますよ そりゃー先輩の事をからかう為に 魔法で全人類を眠りにつかせたのも うっ...そこは疑っちゃって申し訳ない... この角もほんとにほんとなんですからね! 頭から直接生えてる感じだった... あの角のあの感触... とても...やわらかかった... 私の角の触り心地どうでしたか? な...なんだよ急に! ...なんつーか身体から生えている硬い角っていうより ど...どどどどうって言わ やわらかかったですよね? 身体の一部で皮膚の延長のような感触で: うんうんそれは私も思ってました 私の身体の部位のどこに近いと思いますか? どこだと思います?先輩 どこって言われてもなぁ~~~ 澤田に限らず女の子のふともももおしりもむねも触った事ないんだから そもそも私の身体の部位の中で近い感触のものはありません わかる訳ないだろ!!からかうんじゃねーよぉ!! 私の角に一番近い感触のものは 先輩も両方触ってみて下さい もに、むにもにっむに... たしかに!ほぼほぼ一緒じゃん! いや~最高に触り心地良い先輩のほっぺたと 同じ感触のものが自分に生えたなんて ウレシ過ぎてウレションしちゃうレベルでしょこれ! これが澤田の角の感触でもあるのか... まぁ先輩のと違って伸びないので先輩のほっぺたがやっぱ一番最強なんですけどね 障害物に当たったら負けですからね ちょ...澤田!!あの子... ここらの女子のパンツは私が脱がしまくったんですよ な...なんでそんな事してんだよ!! パンツの替えの確保に決まってるじゃないですか ブラはそこまで気にしなくてもいいけど さすがにパンツは~ですし 学校で暮らしてんのか? ...っていうか澤田は世界がこうなってから まとめて洗濯して干してまでしたんですけど 結局穿かずに全部燃やしちゃいました そっか...燃やしちゃったのか.. え..じゃあ今って... えっと...たしか昨日は穿いてて 今朝洗濯して干してるので いやだからパンツ穿いてるから大丈夫ですって 大丈夫とか大丈夫じゃないとかの問題じゃなくて パンツは見せちゃダメなんだってー!! はいはいわかりましたー 今穿いているパンツが洗っていないパンツってわけでもないです だぁー!!だから見せんでいいって!! 回収したパンツを燃やしたのはホントですよ よく考えたら別に女子達のパンツを奪わなくても これは新しいパンツです これ魔法で作ったんですよ 羊の毛を使ってパンツ作ればいいって気付いたんです ちゃんと先輩の分のパンツも作ってあるんで安心してくださいね え?あれ?オレもここで暮らす事になってるのか? ...まあ家帰っても家族も眠ってるだろうし 先輩そろそろお腹空いてきません? そだなちょっと空いてきたかも 「パンツとオセロ」オワハ 澤田ほんとそれ好きだよな すごい量だけど食べきれるのか 結界の補強がてきないんですよ 学校の外は〝黒い瘴気〟が漂ってるんですよ それは日に日に濃くなってきてて どんどんとこの世界を侵食しているんです それって何かヤバイやつなのか? その魔物が入ってこないように 魔力変換に少し時間かかるんでちょっと見てみますか? 先にお米屋さん寄ってもいいですか? お米の蓄えがなくなってきたんで確保しときたいんです ちゃんとお金置いてってんだな そこに正の字書いといてくれます? 結構そういうとこあるんだよな さっきのお金嫌いなクラスメイトらのお金をかき集めたやつ...ププッ なんかそんな気がしてたよ... 人間がみんな眠ってるってだけで ほんとに静かだなぁ... 正直この感じの方が以前の世界より落ち着く... わかりますかあそこんとこ あそこだけちょっと海っぽいでしょ? あれ黒い瘴気に侵食されてるとこです おそらくあそこに魔物が潜んでいます... ちょっと見てきてください お...襲ってきたりとかしないよな? パッと見いない感じだけど:・ めっちゃ出てきたーー!! すでに自分だけ戻ってやがる!! とにかくダッシュでこっちまで来てくださーい!! 学校の敷地内は安全ですから くっそー!!人のあたふたを楽しみやがって これが結界の効果ですよプフーーッ! そうか...ごめぇーだったんだそ...やり? 出ないようにしてくださいね...ブフツ! これで外が危険ってのは伝わったと思うんで 消化が..終わりかけてま...すね へ:平気です腸がちょっと活発に動いてるんで どうした!?大丈夫か!? 私が食べて消化した白米が 私の腸と校内の羊達は魔法でリンクさせてあるので 白い瘴気となって羊達から吹き出しているんですよ 黒い瘴気の影響は受けないはずです ...なんていうかこれって 自分で言っちゃった!! 澤田が消化したものから出るケムリってそれはもう... 私の〝オナラ〟のようなもんですよね 先輩は私の体内から出た オナラオナラしつこいな これやけに喜々としてイジってくるな 何でそんなこと何回も言うんだよ 後輩のオナラに守られる先輩...グフツ あいかわらず上手ですよね あれ?澤田オレの絵見たことあったっけ? そ...そうだったのか... 頭ん中がこの瘴気みたいにところどころ 記憶が曖昧な感じなんだよな なんかすごく大事な事も忘れてしまってるんじゃないかって... 気がするんだよね... お風呂でも入って今日は寝ましょうか これ学校のプールじゃん 今魔法でお湯にしたんで大丈夫です! さ一緒に入りましょ!先輩! い:一緒にって混浴か!?いや...それはダメだって!! 裸で混浴だと思ったんですか? 先輩のその「記憶が一部ない」っていうの 先輩にかかった眠りの魔法を無理に解いた副作用なんです むしろ起こしてくれて感謝してるんだからさ いやなんで澤田が謝るんだよ! 元の世界はノイズが多くてしんどかった だから澤田が作り変えてくれたこの世界はとても居心地いいんだ 魔物もさビックリはしたけどさ オレ人がいっぱいいたりうるさいの苦手だからさ すごくワクワクしたんだ てきるなら外を探検して もっと色々な魔物を見てみたいぐらいだ あれ...オレなんか変な事言ったかな... やっぱりこのふかふか羊毛は 寝心地最高ですねくう〜〜〜... 今日はなんかいつも通りだ 昨日のプールでの表情... あれはなんだったんだろ.. ちょっと校内のおそうじしましょっか この校内にいる目障りな眠っている生徒や先生達全部片づけちゃいます! とりあえず体育館にでもぶち込んどきましょうかね さすがに無理があるだろ... さすがに無理があるだろ... そこは安心してください これだけの人数をうちらだけで運ぶのか? これでガンガンズンズンに運んでもらっちゃいます! これで全部移動できた! あいつどこ行ったんだ? 校内もさっぱりしたし何かやるんじゃなかったのか? 今私が脱いだパンツです ちょっと待っててくださいね なので先輩もすっぱだかになってください さわわわわわわ...!! そりゃ...たしかにドキドキするはすると思うけど おたがいそれぞれの階ですっぱだかな状態で声をかけあうって遊びです いやいやそれでじゃあやろう!とはならんでしょ 先輩!私にだけ全部脱がさせといて 自分は脱がないつもりですか?卑怯じゃないてすか! もったいぶったところで誰も見たいなんて思ってませんよ! そもそも誰もいないのに気にしすぎですよ人として小さ... 卑怯も何もそっちが勝手に脱いだんじゃんか!! 先輩自分の裸に価値があるとでも思ってるんですか? 脱ぐからもうやめて... 何やってんだオレ... 丁度私も先輩のいる位置の真上に寝転んでますよ この校舎は私の体みたいなもんです だから先輩は今私の胎内にいます。 だからとても心地良いはずです落ち着くはすです たとえそうでなくてもそういう風に感じてもらえるようにしたい どっかに行かずここにずっといてください 魔物もさビックリはしたけどさすごくワクワクしたんだできるなら外を探検してもっと色々な魔物を見てみたいぐらいだ ここを出ていきたい訳じゃないって事も 違うってあれは別に.. 居心地良く感じている事も ほんとだってわかっています だから冗談ですすみません ちょっと私怖くなっちゃったんです 私...先輩の好奇心はわかっていたはずなのに 先輩のそういう部分を奪おうとしてました 先輩と私が居心地良いようにって 本当にすみません... だから明日にでも行きますか! 作った世界なのに... い...行くってどこへ... 魔法で運転てきるんで大丈夫ですよ ホラ!子も足もふれ?なぃ! 運転スキルなんて魔法でどうにでもなります! 昨日の夜にも確認しましたけど べ...便利だなぁ...魔法って... 出発前にもう一度確認させてください 昨日の朝私が見た学校の外の様子は ほぼすべて黒い瘴気に侵食されていました 一昨日外に出た時の様子とはだいぶ違っているはずです 魔物の数も種類もかなり増えているかと思います それなりの覚悟:できてるんですよね たくさん種類いるならスケッチしまくって後々図鑑作りたい! お気楽ですよね先輩は... そんな凶暴なヤツらでもないんで大丈夫ですけどね やはりほぼほぼ侵食されてますね ちょっと止めてくれるか? 景色を楽しみながら探索したい おお~いいなぁ景色もスケッチしとこ! あいましたよまたあの魔物! 一応私や羊達の側にいればそんな危害を加えてこないですけど さすがに長居し続けると危なくなってきますからね スマホで写真撮ってあとで絵にするよ こいつはファンタジー的なモンスターにあてはめるなら 「ゴブリン」って感じだな ドラゴン!!ドラゴンだよな!! もちょっと遠くの方も探索してみますか 「スライム」ってとこかな ふ...服だけ溶けた... 人体は溶けないみたいだな... 下着は無事なので別に問題はないですね すっぽんぽんの先輩にそんな事言われたくないですよ いや問題アリアリてしょ!! 私は別に先輩が裸のままでも問題ないですよ うるせー!こっち見んなよーー!! 羊毛に魔法かけて即席で着る物作ったんで とりあえず裸じゃなくなってよかった.. しばらくはこれでやってきましょう すみません...私をかばったばかりに さすがにデータまでは: 大丈夫!ガッツリ観察して目に焼きつけてたから 先輩のスマホ溶けちゃってました.. 一応魔法で元に戻せますけど 脳のテータにばっちり残ってる! じっくりたっぷり観察して ガンガンに目に焼きつけるぞ!! キャーー!!先輩目に焼きつけちゃダメですー!! メデューサ的なやつなんで石にされちゃいますよー!! その辺は何か言いました。 うあービビった死ぬかと思った すげーもう毛が生えてるじゃん! さっきはかばってくれてありがとうございます 改めてお礼とか言われると照れるな... あぁ...あのスライムの時のか? とてもうれしかったんです.. 私や羊達がいても襲ってくる魔物が増えてきた... 完全に悪夢に呑みこまれてしまうのももう時間の問題: 思った以上に私の心は黒い瘴気が濃いんだな... もう自分でもどうにもコントロールできない... この先輩との楽しいひとときを噛みしめよう あれは...セイレーンですかね? 湯を沸かすサラマンダー.. せっかくですしあったまっていきません? はぁー最の高ですわぁ~~~ 外で眠ってた人達ってどこ行ったんだ? 前に米買いに行った時は 路上でゴロゴロ寝てたはずなのに そりゃあちょっとは... 今回は全然見かけないからさ そういやあと外にもいたはずの羊達もいなかったなぁ... ...気になりますか? じゃあちょっと行ってみますか? え!?ど...どこに? たしかオリンピック会場的なやつだったと思います 中止になって使われなくなったオリンピック会場も これって魔物がやったのか? 人間置き場として活用されてる訳ですね なんでこんな事を... 納得がいかないからですよ 私の黒い瘴気から生まれた魔物が この世界の「モンスター〟だなんておかしいじゃないですか 私が作り変えた世界なんですよ? だったら私が嫌いなニンゲン達が〝モンスター〟であるべきでしょ 私のそういう想いを実行しようとする魔物もいるって事です ア...「アラクネ」ってとこか? また新たに人間を確保してきたようですよ となりのクラスの高田? え?なんで学校で眠ってたやつがここに... 思ったよりも早かったですね... な...何言ってるんだ? 結界がやぶられ魔物に破壊されたんです なんで!!白い瘴気の結界が張ってあれば 黒い瘴気の魔物は入ってこれないって...?!! 学校以外の世界はもう黒い瘴気に呑みこまれていた こうなるのは時間の問題だったんです いくら白い痙気の結界でももう... 最後に学校の死体を見ておきましょう そしてそこでお渡ししたいものがあります ネームで描く分にはいいけど 出すのやめよっかな... 作画でペン入れとなるとメンドクサそうだなドラゴンは...: いや...描かなきゃうまくならないし 出さなきゃつまんなくなるし出そう! だから漫研はオレ一人だけじゃねーって お前以外幽霊部員なんだから実質一人じゃんかよ だからたまにはオレと帰ろうぜー構ってくれよーさみしいよー 漫研の部室は階段を見って昇って ...まあそうなんだけどさ せめてこのネーム期間が終わったらなー 屋上にある塔屋のとこにある 外から見るとここんとこ クォータービューだとこんな感じ あいつの言う通り今や「一人漫研」なのだがこの部室にいつも「一人」という訳ではない 完全に寝床にされてるな:・ 先輩おはようございます !!だあーそこでしちゃダメー ここはトイレじゃないって! わかってますよーそれくらい ってゆーかいい加減ここを寝床にすんのやめてくれよ! 一学年下の澤田という女子で もお〜寝ぼけてんのかよぉ ジョークに決まってるじゃないですか だってここ薄暗くてジメッとしてて寝心地良いんですもん この子は漫研部員ではない 悪かったな陰気臭いとこで 机につっぷして寝ていた 授業中でも休み時間でもずっと寝てるらしい そんな事言ってないじゃないてすかー 一度、澤田のクラスの前を通った事があるが 時折クラスを抜け出し校内の色んなとこで寝ているそうだが 今日はもういつからいるんだ? 二:三時間目あたりから寝てましたかね この部室が一番気に入ったようで居ついてしまった ってか学校辞めさせられたりすんじゃないのか? 別にいーですよそれでも なんでそんなに寝てばっかなんだ? こんなくせー現実で起きてる意味あるんですか? ある日澤田はちょっとした騒ぎを起こし次の日から学校に来なくなった 噂によると澤田はよくこういう騒ぎを起こしているらしい ...まぁこれでネームがはかどるってもんさ あいつの寝息がきこえないだけで こんなにも静かなのか...この部室... ...まあそこそこ元気でしたよ これ...聞いていいのかわかんないけど その顔...どうしたんだ? ...よく人の自転車のカゴにゴミ捨ててくヤツいるじゃないですか? 私よくやられるんですけど しかも中身半分以上残ってて 昨日も本屋行った時にやられて その場に置いてく訳にもいかず結局ウチで始末したんですよ その出来事がうまく私の中で消化しきれなくて その後一日中自転車で町中を走りまくりました。 ヘトヘトのフラフラになってね そのまま崖から落ちちゃって ちょっと外出ればそんな人間や出来事だらけだからさ 色々とすぐ息苦しくなっちゃうんですよ どうしたらいいんすか!? ...これはさオレがやってる解決法なんだけどさ この世界はさちょっと家を出たら そこはもうモンスターが溢れる世界 自転車のカゴにゴミ捨ててくヤツ:そういうモンスターがさ ふいに突っ込んでくる老人の車にやんちゃもんの爆音ブンブンバイク 傘置き場から人の傘を盗むヤツに 〝なんでそんなことするんすか?! オレ一度傘盗んだヤツの後をつけて直接聞いた事あるんだ 共有財産みたいなもんだろ? 〝みんなで使っていきましょーって事だって〟 ”あ...話の通じないヤツだ。 なるほどモンスターか.. 割と自分を納得させられるんだ 相手が人間だと思うと辛い訳だからモンスターって思うのはいいですね... いい考え方だと思うんだ... やっぱ先輩の考えは心地良いです その考えの中には私の居場所があるから 外はもういっかなってなってたけど ちょっと先輩の空気に触れたくなったんです 一度キレイさっぱり世界終わんないかなーとは思うんですよ 先輩を...からかって過ごします お;おい!!澤田ーー!! せ...せんぱい... すみませんが:私んちまで... 手かしてくれませんか? は...はいありがとうございますぅ 母は...もう仕事行ってま...すね ネームがはかどる... オレはやっぱりこの子の寝息を心地良く感じてたんだな... こうして次の部誌に載せる作品の 澤田の寝息を環境音にして その内容は当初のモンスターと戦うバトルファンタジーモノとは少し変わりモンスターを産み出す魔女と主人公との交流を描くものとなった お母さんにオレがみんな モデルにした訳じゃないんだけど結果的にそうなっちゃったのかも... ...もしかしてこの”魔女”って私...ですか? これ...私からモンスターが産み出されてってなってますけど 私悪者じゃないですか! いや澤田が悪者だとかそういうんじゃまったくなくてさ う~~ん...言葉にして説明するの難しいな この前澤田に嫌な人間はモンスターだって思えばいいって言ったの憶えてる? この作品のモンスターは抽象的な表現でこう... 憶えてるに決まってるじゃないですか! 言葉だけだと難しい感覚を表現するのがマンガだしさ... ち違うんだって!この魔女が産み出すモンスターは だから納得いかないんで なんで私が私の嫌いな人間達を...モンスターを!産み出さなきゃいけないんですか! 「嫌な人間モンスター」とは別のモンスターなんだよ モンスターに失礼だなって思えてきたんだ モンスターって言い方について色々考えちゃっててさ オレが創作物のモンスターが好きだからっていうのもあると思うんだけど モンスターって姿は歪で中身は凶暴なんだけど 嫌な人間をモンスターにたとえるのは だからこそ美しくてとても繊細な存在なんだと思うんだ だからオレや澤田が嫌いなヤツらを モンスターって言いたくないなって だってアイツらは... ...ちょっと腑に落ちないとこもありますが ズルイ姿をしているから... 中身と外見が一致していない人間こそ歪なんですよね モンスターは自分に素直な姿をしてます 一緒にしちゃうのはたしかに失礼ですね 特に思いつかないんでとりあえず じゃあ改めて嫌な人間達の呼称を考えなくちゃいけないですね 声に出す音は一緒ですけど発声の際は カタカナで「ニンゲン」って事にしましょうか 頭の中にしっかりとカタカナでニンゲンってイメージして言ってくださいね ははっそうだなそうするよ! オレはこのネームの原稿作業に取りかかりだした 澤田の寝息が聞こえてないと、作業できる全然描けないので、のは放課後の 澤田は学校に来るが教室には行かなくなり 家にも帰らずずっと部室で寝ていた なのでオレも次第に教室に行かなくなり これで原稿をたくさんやれる... 一日中ずっと部室でマンガを描く日々が続いた これも澤田のおか... 久しぶりに最後まで一本完成させられた気がする... さっきの夢...そうか... ...え?オレ...寝てた? 移動中ずっと眠ってましたよ ほ...ほんとに学校が... ま...また他の場所を探してさ 先輩と私の「先輩・後輩」という関係性は そこに結界を張って過ごすとかは...ダメかな? 「学校」という場所がないと成立しないんです 学校じゃなきゃダメなんです だから学校は最後まで守って残しておいたんです 学校にさえ行けば「先輩・後輩」という関係性で 建前も口実もなしで先輩と絡んでいられる 学校という場所がフッと消えて たくさんの人がいる広い空間に放りこまれたら 私は先輩に声をかけられないし 強制的な枠の中で「後輩」という鎧をまとっていないと 怖くて接触できないんです そんなの気にし過ぎだって そんな事関係なしでもオレと澤田は「オレと澤田」だろ! わかってるけどそうなっちゃうんです 私の中の白い瘴気はクソみたいにもろもろにもろくて 簡単に黒い瘴気に呑みこまれてしまう 私と世界が黒い瘴気に呑みこまれてしまう最後のその瞬間まで いや気にしないでくださいそれは結果的に行けてよかったと思ってるんです私 悪い...オレが外を探検したいって言ったばっかりに... やはり私と先輩との関係性を 先輩と外の世界を探検してるのは つなぎとめる学校が失われた事は おさえきれない絶望です... な...なんなんだよこれ: こんな...こんな悪夢みたいなこと... 言っテいタ渡シタイもの..受け取ってクダサ...い トても大事ナンデ私ノ中に隔離サセテマシた... 私ノ中にアル...ありっタケの白い瘴気でコーティングしてあります... アト数秒で世界は完全に...黒い瘴気に呑み:コマレマス: そうナルト先程マデの世界とは また少し変ワッタ世界になっていると思います ヒトマズそこは安全ナノデその中に避難して下さイ: まっ...待ってくれよ!! オレの...オレのせいなんだろ!? オレ...思い出したんだ!! オレがあんな漫画描いたから...!! チガイますヨセンパイ.. モンスター達も全部私ノ中ノモノ:です 黒い瘴気が落ちツイテ外に出テキタラ私ヲ... ぶんしんたち分身違う... しょうめっ消滅サセテクダサイ 犬山源太郎あらむきちの 全てが眠りに落ちた退廃的な世界で 起きている人間は「僕」と 魔女になって世界を変えた生意気な後輩 ある日全人類が眠りに落ち 阿●第一幼稚園児の頃、幼稚園に移動動物園かなんかで来た羊を泣きながらなでいた記憶があります。 お客様にお問い合わせ内容は、初期限に移動時間がなんかで来たのですが、泣きながらなくていた記憶があります。 ドラゴンコミックスエイジ 本電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信すること、 あるいはウェブサイトへの転載等を禁止します。また、本電子書籍の内容を無断で改変、改ざん・等を行うことも禁止します。本電子書籍購入時にご承諾いいただいた規約により、有償・無償にかかわらず本電子書籍を第三者に譲渡することはできません。本電子書籍の内容は、原本発行時の取材・執筆内容にもとづきます。本電子書籍を示すサムネイルなどのイメージ画像は、再ダウンロード時に予告なく変更される場合があります。また、ご覧になるりーディングシステムにより、表示の差が認められることがあります。 この物語はフィクショシであり、実在の人物・団体とは関係がございません。